この記事の結論
- ユニコーン企業とは「評価額が10億ドルを超える未上場のスタートアップ企業」
- ユニコーン企業はアメリカと中国に多く、日本は6社
- 日本にユニコーン企業が少ない理由として、ベンチャーキャピタルの投資額が少ないことが挙げられる
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ユニコーン企業とは?
ユニコーン企業って想像がつかないなぁ…。
ユニコーン企業とは、「評価額が10億ドルを超える、設立10年以内の未上場のベンチャー企業」のことです。
設立から間もないながらも企業価値の高い企業として、幻の動物「ユニコーン」に例えています。
評価額はユニコーン企業の成長見込み(将来のキャッシュフロー等)をもとに、出資を行ったベンチャーキャピタルや投資家が付けているワン!
ユニコーン企業という言葉自体は、2013年に「カウボーイ・ベンチャーズ」のリー氏が作った用語です。
2013年当初、評価額が10億ドル超えかつ創設10年以下の企業は非常に珍しかったため、ユニコーン企業と名付けました。
ユニコーン企業とデカコーン企業・ヘクトコーン企業の違い
ユニコーン企業という枠組みの中には、さらに「デカコーン企業」と「ヘクトコーン企業」があります。
この3つは評価額によって、下図のように分類可能です。
現在世界のユニコーン企業は1,144社、デカコーン企業は51社となっています。
評価額1,000億ドル以上のヘクトコーン企業は、「TikTok」を運営する Bytedanceなど3社のみです。
ヘクトコーン企業になるのは本当に大変なんだね…。
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世界のユニコーン企業数
ユニコーン企業は2013年当初は珍しい存在でしたが、現在では数多くの企業が追加されています。
2024年5月現在、世界中に1,200社を超えるユニコーンが存在します。(CB Insights)
分野としては、Fin TechやEコマース関連のユニコーン企業の増加が顕著ですね。
また、新型コロナウイルス感染拡大の中、オンラインで完結するサービスにも注目が集まっています。
ユニコーン企業全体の約20%は、Fin Tech関連企業が占めているよ!
国別のユニコーン企業数
続いて、ユニコーン企業はどこの国に多いのか見ていきましょう。
2022年10月時点では、アメリカの646社が最多となっています。
米国には Space XやEpic Games等、ニュースでも取り上げられる有名なユニコーン企業が複数ありますね。
そして、172社のユニコーン企業は中国の企業となっており、アメリカに続いて多いです。
ユニコーン企業は圧倒的にアメリカと中国の企業が多いのね!
世界のユニコーン企業ランキング【トップ10】
ユニコーン企業についての概要を一通り確認したところで、現在最も評価額が高いユニコーン企業トップ10を見ていきましょう。
順位 | 企業名 | 評価額(10億ドル) | 国 | 業種 |
---|---|---|---|---|
1 | Bytedance | $140 | 中国 | AI/SNS |
2 | SpaceX | $127 | アメリカ | 宇宙 |
3 | Open AI | $80 | アメリカ | AI |
4 | SHEIN | $100 | 中国 | Eコマース |
5 | Stripe | $95 | アメリカ | フィンテック |
6 | Databricks | $43 | アメリカ | データ管理 |
7 | Canva | $40 | オーストラリア | ソフトウェア |
8 | Revolut | $33 | イギリス | フィンテック |
9 | Epic Games | $22.5 | アメリカ | メディア |
10 | Fanatics | $31 | アメリカ | 小売 |
評価額が高いユニコーン企業第1位は、Tiktokを運営している中国のBytedance社です。
そして7位にはオーストラリアのCanvaがランクインしました。
CanvaはWeb上で簡単にバナーやチラシを作ることができるデザインツールで、初心者でもおしゃれな画像を作れるのが人気を集めています。
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日本のユニコーン企業ランキング【最新版】
日本政府は2018年の成長戦略にて、以下の目標を掲げていました。
「企業価値又は時価総額が10億ドル以上となる、未上場ベンチャー企業(ユニコーン)又は上場ベンチャー企業を2023年までに20社創出」
そしてこの目標を達成すべく、スタートアップ育成支援プログラム 「J-startup」 を開始したのです。
しかしながら2024年5月現在、日本のユニコーン企業数は12社しかありません。
ところで、日本のユニコーン企業の12社はどのような企業なの??
時価評価額順では、以下の12社となります。(想定時価総額)
- 機械学習などの研究と実用化を行う株式会社Preffered Networks(3,539億円)
- ニュースアプリを運営するスマートニュース株式会社(2,004億円)
- Saas型クラウド人事労務ソフトを提供する株式会社SmartHR(1,732億円)
- バイオ素材開発のSpiber株式会社(1,457億円)
※STARTUP DB「国内スタートアップ評価額ランキング最新版(2022年10月)」を基に作成。
ただ、「CB INSIGHTSのデータ」では6社となっているワン!
日本に少ない理由
ユニコーン企業を増やす目標なのに、どうしてまだユニコーン企業が少ないの?
一つの理由としてベンチャーキャピタル(VC)の投資額が他国に比べて少ないことが挙げられます。
そもそもユニコーン企業の条件としては、未上場でありながら評価額が10憶ドルを超えることです。
それゆえ未上場で評価額10億ドルを上回るには、ベンチャーキャピタルからの相当の出資が必要になります。
しかし、日本のベンチャーキャピタルの投資額はアメリカや中国に比べてかなり少ないのです。
日本のベンチャーキャピタルの投資額は、アメリカの1%にも満たないのね…。
日本はベンチャーキャピタルからの資金調達ハードルが高く、資金調達を行う方法として上場を選ぶ企業も少なくありません。
しかし「東証が市場再編を実施」したことで上場への条件が厳しくなり、新たな流れが生まれると期待されます。
ユニコーン企業に投資するには?
ユニコーン企業って個人でも投資できるのかな?
結論、ユニコーン企業に個人投資家が投資をするのは難しいです。
主な理由としては、以下の2つ。
- 一般的にベンチャーキャピタルや海外の機関投資家から資金調達するから
- 個人投資家には株式を発行しない傾向が強いから
ユニコーン企業に投資する選択肢は、1つもないの?
ですが株式投資型クラウドファンディングを使えば、将来のユニコーン企業になり得る未上場企業へ投資可能。
最近人気の株式投資型クラウドファンディングとしては、以下の4つです。
それぞれ確認していきましょう。
①FUNDINNNO(ファンディーノ)
FUNDINNOは株式投資型クラウドファンディングとして最も実績のあるクラウドファンディングサービスです。
2022年2月時点でプロジェクト数6.2万件以上、支援資金総額は550億円超の実績があり、国内シェアNo.1となっています。
実は日本初のクラウドファンディングはFUNDINNOなんだワン!
ファンディーノは「ALL-or-Nothing方式」という、目標金額に達した場合のみ成約する方式を採用しています。
そのため、中途半端な投資資金のまま案件が進むことはありません。
また、FUNDINNOでは既にイグジット案件もあり、2021年3月には琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社が「TOKYO PRO Market」へ上場しました。
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②HiJoJoユニコーンファンド
HiJoJo(ヒジョージョー)ユニコーンファンドは数年以内にIPOを狙える企業(例とステージ)に投資をする、ユニコーン特化型のファンドです。
なんと過去にはピーター・ティールが率いる「パランティア」や代替肉大手の「インポッシブルフーズ」への投資実績があります。
今までは対面販売のみのファンドでしたが、約3年半で12社のユニコーン企業に投資をし、既に4社が上場済みという実績を誇っています。(2022年1月時点)
オンラインでは100万円から投資できるので、ユニコーン企業特化型のファンドに興味がある方は公式サイトを確認してみましょう。
シリコンバレーのインナーサークルにアクセスできるのが特徴的だワン!
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③イークラウド
イークラウドは大和証券グループと提携して事業運営を行っています。
他にもグループ会社でバックオフィスやIPO、M&Aの支援を行うなど、ワンストップで支援できる体制が整っています。
さらにイークラウドでは、ベンチャーキャピタルで投資を行ってきた経験豊かなメンバーが企業発掘をしていて、公認会計士や弁護士といった外部の専門家とも連携しています。
企業発掘も審査も、しっかりやっているんだね!
関連:【比較】株式投資型クラウドファンディングのメリットは?実績や手数料を解説
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④Unicorn
Unicorn(ユニコーン)は名前の通り、次世代スタートアップ企業の株主になれるサービスです。
1社あたり5万円から投資できるため、少額でスタートアップ企業の株式を購入することが出来ます。
また株式投資型クラウドファンディングでは珍しく、全企業に株主優待があります。
そのため未上場企業を応援しながら、株主優待という特典も受けられますよ。
投資先が将来のユニコーン企業になるかもしれないワン!
過去の案件としては、以下のような企業が投資を受けています。
- 株式会社GRIP:ゲームで遊びながら楽しく買い物ができるエンターテイメントコマースを運営
- 株式会社チームAIBOD:無人キャッシュレス店舗を起点にAI技術を日本全国に普及させる
- 株式会社IoZ:AI点群画像分析による顔認証受付管理システム「FaceIndex」を提供
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上場済みのユニコーン企業5選
もともとユニコーン企業だった、有名な会社はどこ?
かつてはユニコーン企業だった、上場企業を見ていきましょう。
上場済みの元ユニコーン企業
- メルカリ[4385]:フリマアプリを提供。2018年に東証マザーズに上場。
- Asana[ASAN]:ワークマネジメントプラットフォームを提供するSaas企業。ダイレクトリスティングで上場。
- Snapchat[SNAP]:1日のアクティブユーザーが2億人を超えるSNSアプリSnapchatを運営する米国企業。
- UiPath[PATH]:コンピューター上の業務を自動化する技術「RPA」を提供する企業。
- ネットプロテクションズホールディングス[7383]:BNPL(後払い決済)の大手企業。2021年12月に東証1部上場。
上記のような企業は「未上場」という条件から外れたため、現在はユニコーン企業と呼ばれていません。
海外ではInstagramなどを運営するMetaも、もともとユニコーン企業だったワン!
ここからは、先ほど列挙した5つの元ユニコーン企業を紹介していきます。
【まとめ】ユニコーン企業とは?
ユニコーン企業の概要から、注目企業までよく分かったよ!
今回はユニコーン企業とは何か、日本に少ない理由、さらに注目の上場ユニコーン企業を紹介いたしました。
最後に、本記事でもっとも重要なポイントを3つまとめます。
- ユニコーン企業とは、評価額が10億ドルを超える未上場のスタートアップ企業
- ユニコーン企業はアメリカと中国に多く、日本は12社
- 日本にユニコーン企業が少ない理由に、ベンチャーキャピタル投資額の少なさが挙げられる
ユニコーン企業は、今後の世界経済を大きく動かす可能性を十分に秘めています。
株式投資型クラウドファンディングも活用しつつ、注目の未上場企業に投資してみましょう。
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