仮想通貨テゾス（XTZ）の将来性は？投資リスクやステーキングのやり方を解説

テゾスはICOによって過去最大規模の資金調達に成功した仮想通貨プロジェクトです。
※ICO…新規暗号資産の公開
ICOを巡って集団訴訟を受けたものの、3年越しの裁判は和解により終結し、現在も着実に開発が進められています。

今回は、仮想通貨テゾス（XTZ）の将来性や投資リスク、ステーキングのやり方を分かりやすく解説します。

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仮想通貨テゾス（XTZ）とは？

通貨名	Tezos（テゾス）
シンボル	XTZ
主な取引所	GMOコイン・SBIVCトレード・コイントレード
現在の価格	116円
発行枚数	発行上限：なし
時価総額	約1100億円 時価総額ランキング：46位
ツイッター	https://twitter.com/tezos Twitterフォロワー数：46万人以上
公式HP	https://tezos.com/

テゾスとは、2017年にリリースされたブロックチェーンプラットフォームのことです。
テゾスブロックチェーン上では仮想通貨テゾス（XTZ）が使われます。

テゾスにはスマートコントラクト機能があり、テゾスブロックチェーン上では様々な開発が行われています。
※スマートコントラクト…条件を満たせば契約や取り組みが自動で実行される仕組み

DAppsを開発できるプラットフォーム

テゾスはDeFiやNFTマーケットプレイスなど、様々な分散型アプリ（DApps）の開発ができるプラットフォームです。
スマートコントラクト機能を持つ他のプラットフォームとの違いとして、安全性を数学的な方法で証明する「形式検証」が挙げられます。

テゾスは他のプラットフォームに比べて形式検証がしやすい設計になっており、金融業界など高い安全性が求められる場面での利用に向いています。

ハードフォークが不要

テゾスは他の仮想通貨と異なり、システムの大きな変更を行う際にハードフォークを必要としない点が特徴です。

ハードフォークとはブロックチェーンのルールを大きく変更する際の方法で、新旧のルール変更に伴ってブロックチェーンの分岐が起こることがあります。
一方、テゾスは「オンチェーンガバナンス」を採用しており、テゾスの保有者が直接投票を行うことでプロトコルの技術的な更新をスムーズに実施できます。

ステーキングができる

テゾスはステーキングできる仕組みが備わっており、保有するだけで利回りを得られます。
※ステーキング…対象の仮想通貨を一定期間保有して報酬が得る仕組み

テゾスのステーキングはLPoS（Liquid Proof of Stake）という独自のシステムが導入されており、ベーキングと呼ばれるブロック生成に誰でも参加できるのが特徴です。
テゾスの保有者は投票権を他者に委任することもでき、多くの人がテゾスネットワークに関わりやすい仕組みが設計されています。

仮想通貨テゾス（XTZ）の価格推移

テゾス（XTZ）の全期間チャートを確認

テゾスの最高値は2021年10月につけた約940円台です。

テゾスは2017年7月にICOが行われ、当時最大規模となる約2.32億ドルの調達に成功しました。
※ICO（新規暗号資産の公開）…資金調達方法の1つ

しかし、テゾス財団と創業者の間で起きた内紛により、プロジェクトの開発に遅れが生じます。
2018年にはICOに参加した投資家から集団訴訟を受け、XTZの価格が下落しました。

裁判は2020年に和解という形で決着がつき、仮想通貨市場の上昇も重なったことで2020～2021年にかけて価格を上げました。
2022年には仮想通貨全体が暴落する事件もあり下落に転じています。

2021～2022年の値動き【チャート】

2021年は仮想通貨市場全体が上昇相場を迎え 、XTZも追い風を受ける形で価格を上昇させました。

4月の高騰はフランスの大手銀行ソシエテ・ジェネラルグループによる、テゾス基盤のセキュリティトークン発行のニュースが影響したと見られています。
9月にはアメリカの人気歌手Doja Catがテゾス基盤のNFT販売を発表し、前日比24％以上の爆上げを記録しました。

2022年には仮想通貨市場全体の暴落に影響を受けて下落したものの、eスポーツチーム「Vitality」との提携や、テゾスのネットワークでのUSDTローンチなど、好材料も見られました。

2023年の価格動向【チャート】

2023年の年初には、テゾスの価格上昇傾向が見られました。
仮想通貨市場が全体的に上昇を見せており、テゾスも1か月半で2倍に価格を上げました。

2月にはGoogle Cloudとの提携発表、7月にはNairobiアップグレードが実施されるなど、テゾスのエコシステムは拡大を続けています。
EVM互換のL2ソリューションをテストネットで開始しており、イーサリアムのDAppsがテゾスで広がりを見せるかどうかにも注目です。

仮想通貨テゾス（XTZ）の将来性・今後の価格予想

銀行や大企業に導入されている

テゾスは銀行や企業における導入・開発が進んでおり、今後の利用拡大に期待が寄せられています。

アップデートが継続的に行われている

テゾスはアップグレードを継続的に行っており、ブロックチェーンの機能強化を進めています。

ステーキングのロック率が高い

テゾスはステーキングできる仮想通貨の中でも、比較的ロック率が高い特徴があります。
ロック率（Staking Ratio）…ネットワークに預けられている仮想通貨の割合

ステーキングのロック率が高いと、市場で取引されるXTZの量が減り、価格の急激な変動が抑えられると考えられています。
また、多くのXTZがネットワークに結び付けられているため、ネットワーク全体のセキュリティが強化されるのもポイントです。

NFT関連の開発が進んでいる

テゾスブロックチェーンではNFTに関連するプロジェクトも多数進んでいます。

テゾス上のNFTマーケットプレイスがローンチされている他、多数の企業やプロジェクトがテゾスを採用したNFT開発に取り組んでいます。

今後の価格は？仮想通貨テゾスの将来価格を予想

	2025年	2029年
Digital Coin Price	2.84ドル	5.96ドル
Price Prediction	2.16ドル	9.01ドル

海外の仮想通貨AI価格予想サイトによる、XTZの価格予想は上記の通りです。

今後の価格上昇を見込んだ、ポジティブな予想が出ています。

テゾス（仮想通貨XTZ）の投資リスク・注意点

競合プロジェクトが多い

DApps開発ができるレイヤー1ブロックチェーンは競合が非常に多いため、テゾスの開発が遅れてしまうと他のチェーンに埋もれてしまう恐れがあります。

テゾスには多くのDeFiプラットフォームがありますが、他のブロックチェーンと比較すると、TVL（預かり資産）にかなりの差がついています。
2023年7月時点、テゾスのTVLシェア率は0.12％です。

DAppsのシェアを拡大できるか

テゾス基盤のDApps（分散型アプリ）は、他のブロックチェーンに比べると大きなシェアを獲得できていないのが現状です。

DappRadarによると、テゾスで最も取引量が多いDAppsはNFTマーケットプレイスの「objkt.com」です。
しかし、他のブロックチェーンを含めたNFTマーケットプレイス全体の市場で見ると、objkt.comは19位にとどまっています。

テゾスブロックチェーンの利用者が増えるような施策や、魅力あるDAppsが登場するかによって、今後のXTZの価格に影響を与える可能性があります。

過去にICO関連の訴訟を受けている

テゾスは2017年に行ったICOを巡って集団訴訟を受け、2,500万ドル支払いによる和解が成立しています。
※ICO（新規暗号資産の公開）…資金調達方法の1つ

テゾスのICOは当時最大規模となる約2.32億ドルの調達に成功したものの、テゾス財団とテゾスの創設者の間で内部対立が起こり、プロジェクトの遅延が発生しました。

内部の争いに不信感を持った投資家が集団訴訟を起こし、3年以上裁判が続いた結果、最終的にはテゾス財団と原告側の和解が成立しています。

PoS系仮想通貨は証券規制に注意

米証券取引委員会（SEC）はPoS系トークンが証券にあたる可能性を示唆しており、規制強化が実施されればテゾスの価格にも影響が出る恐れがあります。
2023年6月にSECが証券と指摘したADA・MATIC・SOLは、米投資アプリのロビンフットでの上場廃止も決定し、25％以上の下落を記録しました。

なお、テゾスはICOを巡る裁判の際、「アメリカ国内で無許可で未登録証券を販売した」点についても申し立てが行われています。

テゾスの資金調達はスイスのテゾス財団への寄付という形で実施されており、アメリカでの証券規制法は適用外とする見方もあるものの、明確な判断は行われていません。

値動きの大きさに伴う損失リスク

テゾスはビットコインなどの主要銘柄に比べ、ボラティリティ（価格の値動き）が大きい金融資産です。
高騰する可能性がある一方で下落幅も大きく、投資タイミングによっては大損につながる恐れがあります。

時価総額の小さい銘柄への集中投資はリスクが高いため、投資予算のすべてをテゾスに回すのは控えるのが望ましいです。
仮想通貨投資に慣れていない方には、ビットコインやイーサリアムなど時価総額の大きい銘柄に分散投資をした上で、テゾス投資の検討をおすすめします。

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テゾス（XTZ）が買えるおすすめの仮想通貨取引所

GMOコイン｜オリコン顧客満足度調査No.1

コストを抑えてテゾスを購入したい方には、オリコン顧客満足度調査で2年連続No.1のGMOコインがおすすめです。
入出金手数料や送金手数料が無料の上に、20銘柄以上を取引所形式（板取引）で購入できます。

テゾスを板取引で買える他、コスモス（ATOM）やシンボル（XYM）のステーキングサービスも利用できます。

SBIVCトレード｜金融大手で手数料が安い

安心感のあるサービスを利用したい方には、金融大手SBIグループが運営するSBIVCトレードがおすすめです。
入出金・送金手数料が無料となっており、コストを抑えて仮想通貨を取引できます。

テゾスのステーキングに加え、イーサリアム・ソラナ・Oasysなどのステーキングができるのもポイントです。

CoinTrade｜ステーキングに強い取引所

利回りの良い取引所を利用したい方には、ステーキングサービスに強いコイントレードがおすすめです。
コイントレードのステーキングは、期間やステーキング額が増えれば利回りが上がる仕組みとなっており、年利の良い運用を手軽に始められます。

テゾスのステーキングの他、ポリゴン・パレットトークン・IOSTなどのステーキングに対応しています。

仮想通貨テゾス（XTZ）の買い方・購入方法

国内取引所で無料口座開設する

まずは国内取引所にアクセスして無料口座開設を行います。

どの国内取引所でも5～10分程度で登録作業が完了します。登録の流れは以下の通りです。

日本円を入金する

口座開設が完了したら、取引に使う日本円を入金します。

入金はアプリ・ブラウザのどちらからでも可能です。入金タブから日本円の入金に進み、振込方法を選んで入金手続きを行いましょう。

テゾス（XTZ）を購入する

入金が反映されたらテゾスを購入します。

GMOコインでは販売所と取引所で、SBIVCトレードとコイントレードでは販売所でテゾスを売買できます。

テゾスステーキングのやり方

【GMOコイン】テゾスステーキングのやり方

GMOコインとSBIVCトレードのステーキングサービスは、該当の仮想通貨を保有すれば自動でステーキング報酬を得られる仕組みです。
特別な手続きが必要なく、テゾスを購入するだけでステーキングできます。

GMOコインのステーキングでは、ステーキングを開始した当日～数十日後に報酬が発生し、毎月10日（土日祝の場合は翌平日）に報酬が配布されます。

ステーキング中のテゾスはいつでも売却・送付が可能です。

【コイントレード】テゾスステーキングのやり方

コイントレードでテゾスのステーキングを行う場合は、スマホから手続きを行います。
申し込む数量や期間によって得られる利回りが変わる仕組みです。

コイントレードのステーキングではブロックチェーンネットワーク上で通貨がロックされるため、途中解約や売買・送金はできません。
運用終了後、仮想通貨がウォレットに戻ってくるまでに時間がかかる点もおさえておきましょう。

テゾスステーキングの利率を比較

取引所名	報酬年率
GMOコイン	2.1～4.3％ →28％の手数料を差し引くと1.5～3.0％前後
SBIVCトレード	4.7％ →25％の手数料を差し引くと3.6％
コイントレード	＜30日間＞ ・30XTZ～：2.5％ ・200XTZ～：4.0％ ＜60日間＞ ・30XTZ～：3.0％ ・200XTZ～：4.5％ ＜90日間＞ ・30XTZ～：3.5％ ・200XTZ～：5.0％

国内取引所を使ったテゾスステーキングの利率は上記の通りです。

なお、テゾスのネットワークで直接ステーキングする場合は5.24～5.81％の利回りが設定されています。※2023年7月時点

仮想通貨テゾス（XTZ）に関するQ＆A

テゾスに対応しているウォレットは？

テゾスはメタマスクに対応していないため、テゾスを仮想通貨ウォレットで保管する際は別のウォレットを用意する必要があります。

テゾスが爆上げした理由は？

テゾスは企業・著名人との提携が発表されるタイミングで価格が上昇したケースがあります。

テゾスの最新ニュースを確認する方法は？

テゾスに関する最新ニュースは、以下のサイトからチェックできます。

テゾスの現在価格は日本円でいくら？

【まとめ】テゾス（仮想通貨XTZ）の将来性

今回はテゾスの価格推移や将来性・投資リスク、買い方を解説しました。

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

テゾスの購入には、手数料の安さや板取引銘柄の豊富さで人気のGMOコインがおすすめです。

様々なアルトコインや多彩なサービスをチェックして、仮想通貨取引による利益獲得を目指しましょう！