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【株価とは?】決まり方から時価総額との関係性までやさしく解説

・株価ってよく聞くけれど、どういう仕組みなんだろう?
・時価総額とか株価指標とか、似たような用語が多くて難しい…。

このようなお悩みを解決します。


本記事の結論

  • 株価は株式1つあたりの値段で、需要と供給で決まる
  • 時価総額=株価×発行済み株式数。企業価値を計る際に使われる
  • 指数連動型の投資には「ETF」がおすすめ

ニュース番組などを見ていれば、株価について耳にする機会も多いでしょう。

とはいえ「名前しか知らない」「なんだか難しそうじゃない?」と、意味まではなかなか理解できていない人も多いはず。

結論から言うと、株価は需要と供給のバランスを理解すれば、それほど難しいものではありません。

今回は株価の決まり方から、合わせて知っておきたい「時価総額」や「株価指数」の基礎も分かりやすく説明します。

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株価とは?

株価って何を示すのかパッとしないんだよなぁ…。

株価とは、各企業が発行している株式1株あたりの値段のことです。

企業によって株価の差は大きく、数百円の企業もあれば数万円の企業もあります。

よくニュース等で『株価が高い』という表現を聞きますが、この場合は以下の2タイプで判断可能です。

  • 他社と比較して株価が高い場合
  • その企業の過去と比較して株価が上昇した場合

株価は様々な影響によって日々変動しており、企業のコンディションを示す数値のような役割があります。

人気の株式には高値が付きやすいんだワン!

株価の決まり方

株価の決まり方は、株式が取引される証券取引所での需要(買いたい人)と供給(売りたい人)の関係によります。

具体例を見ながら確認してみましょう。

株価が決まるには

上図の場合は、買い手(需要)と売り手(供給)が1株148円でマッチングしたため、株価は148円です。

ただし日本株式の売買は全て100株単位ですので、実際にこの株を買うのであれば14,800円が必要となります。

株価は買い手と売り手のバランスの取れた価格なんだね!

100株のことを1単元とも言うんだワン!

株価が変動する要因

株価が変動する要因としては、大きく「市場全体要因」「個別要因」に分類できます。

具体的な内容について、それぞれ確認していきましょう。

市場全体要因

  • 社会情勢の変化
  • 自然災害の発生
  • 金利や景気の変動
  • 海外市場における株価の変動

市場全体要因には金利や景気など経済関連のみならず、海外の情勢や災害も含まれる点は覚えておきましょう。

個別要因

  • 企業業績の変化
  • 株式分割の影響
  • 外国人投資家の動向

企業の業績が振るわなければ投資家からの期待も下がるため、株価は下落する可能性が高まります。

このように様々な要因が株価に影響してくるので、投資を行う場合は日ごろから株価をチェックすることが大切です。

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時価総額とは?

時価総額も有名だけど、株価と似ているのかな?

時価総額とは株価と並んで重要な指標であり、企業の価値や規模を示してくれる数値です。

投資や転職活動など多くの場面で時価総額は利用され、以下の計算式によって求められます。

時価総額の計算方法

時価総額=現在の株価×発行済み株式数

例えばA社が1株1,000円の株式を1,000万株発行していたら、計算式に当てはめてA社の時価総額は100億円になるのです。

株価の変動に伴って時価総額は日々変化していきます。

株価と時価総額の関係性

株価と時価総額はどちらも企業の状態を判断するのに役立ちますが、場合によって違う結果が生じる可能性もあります。

具体例として、株価と時価総額の異なる企業AとBを比べてみましょう。

時価総額

株価だけ見れば「企業B」の方が高いですが、時価総額で比較すると「企業A」の方が高くなっているのです。

ここで改めて株価と時価総額の関係をまとめると、以下のような感じ。

  • 株価
    →市場からの評価によって、日々変動する数値
  • 時価総額
    →発行済み株式数を掛け合わせており、企業価値を表す

つまり企業分析を行うのであれば、株価よりも時価総額に注目した方が効果的なのです。

とは言え時価総額はあくまでも市場からの評価のため、企業の成長性や人財などの価値が十分に織り込まれていない場合がある点には注意しましょう。

時価総額は「会社を丸ごと買い取る場合の値段」とも言えるんだワン!

※実際に買収する場合には、時価総額+αを支払うケースが多い。

国内大手企業の時価総額

2022年5月27日時点における、国内企業の時価総額ランキング上位10社を以下にまとめました。

国内の時価総額ランキング(クリックで開きます)
順位名称時価総額(概算)
1位トヨタ自動車約33.9兆円
2位日本電信電話 約14.4兆円
3位ソニーグループ 約14.3兆円
4位 キーエンス約11.9兆円
5位 KDDI 約10.4兆円
6位 三菱UFJフィナンシャル・グループ 約9.7兆円
7位 東京エレクトロン 約9.2兆円
8位ソフトバンクグループ 約9.2兆円
9位リクルートホールディングス 約7.4兆円
10位信越化学工業約7.4兆円
2022年5月27日時点の「Yahoo!ファイナンス」を参照

1位は「トヨタ自動車」で、時価総額30兆円以上と断トツの高さになっています。

トップ10には名だたる企業が並んでいますが、ソフトバンクグループやリクルートホールディングスなど比較的若い企業も入っていますね。

ブランド力のある企業は、時価総額も高くなる傾向みたいね!

株価指数とは?【主な指数を3つ紹介】

株価指数ってたくさんあるけど、何を表してるんだろう?

株価指数とは、「東証プライム市場全体」や「特定の銘柄群」といった複数銘柄の株価を一つにまとめ、数値化した指標のことです。

例えばA社、B社、C社の株価指数があった場合を考えてみると、以下のようになります。

実際には「みなし額面」などの調整が入ることが多い

対象となっている銘柄の平均が株価指数になることから、上図の3社であれば25,000円になるわけです。

市場全体の動向を確かめる際に利用するので、ぜひ覚えておきましょう。

国や市場ごとに様々な株価指数があるんだワン!

国内外には数多くの株価指数が存在しますが、中でもよく耳にする代表的な指数が以下の3つ。

  • 日経平均株価
  • TOPIX(東証株価指数)
  • S&P500

それぞれ順に見ていきましょう。

①日経平均株価

日経平均株価とは、日本経済新聞社が東証プライム市場に上場している企業から選んだ225銘柄の平均株価のことです。

対象となる銘柄は以下のような大手企業が中心で、日本経済の動向を知る指標として使われます。

  • ファーストリテイリング(9983)
  • 東京エレクトロン(8035)
  • ファナック(6954)
  • ダイキン工業(6367)
  • 富士通(6702)

株価の高い銘柄が揃っているため、日経平均が上がれば日本の株式市場全体が上がっている、と捉えられることも多いです。

日経平均株価についてさらに詳しく知りたい方は、「日経平均株価とは」の記事も合わせてご覧くださいね。

日経平均は今年度から従来の秋に加えて、春にも銘柄の入れ替えが行われるワン!

②TOPIX(東証株価指数)

TOPIX(東証株価指数)とは、①東証一部に上場していた全銘柄と②新たに東証プライム市場に上場/市場区分を変更した銘柄の合計時価総額を対象とした指標です。

つまり先ほど紹介した日経平均と比べた場合、以下のような違いが見られます。

日経平均株価TOPIX
発表元日本経済新聞社東京証券取引所
対象銘柄225銘柄2,000銘柄以上
指数算出方法株価平均型時価総額加重型

TOPIXは日経平均株価と比べても銘柄数が圧倒的に多く、よりマーケット全体の相場を表した指標となります。

一方で時価総額の合計を計算対象にしているため、時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすい点に注意しましょう。

最近は日経平均よりもTOPIXの動向を見る投資家も増えてきているワン!

今後のTOPIXは、2022年の10月末から2025年1月末にかけて、流通株式時価総額100億円未満の銘柄に対しては、四半期ごと10段階で構成比率を低減していく予定になっています。

構成比率の制限が導入されて、10%が上限になっているワン!

③S&P500

S&P500とは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが公表している米国の代表的な株価指数の1つです。

アメリカの指標って言われても難しいな…。

という方にもサクッと理解できるように、日本の株価指数と比較してみましょう。

日本とアメリカの代表的な株価指数new

NYダウと比較しても銘柄数が多いことから、S&P500は「アメリカ版のTOPIX」と考えておけばOKです。

S&P500を構成する銘柄の一部としては、以下の通り。

  • アップル
  • マイクロソフト
  • アマゾン・ドット・コム
  • フェイスブック
  • アルファベット(Google)

世界的に有名な米国企業が集結していることから、その上昇率は日本の株価指標と比較しても目を見張るほどの高さです。

S&P500に興味を持った方は、さらに深堀りして解説している「S&P500とは?」の記事も読んでおきましょう。

S&P500に連動するファンドは、日本の投資家からの人気も高いワン!

指数連動型の投資は「ETF」がおすすめ

指数連動型の投資商品はいくつかありますが、中でもおすすめなのは「ETF(上場投資信託)」です。

ETFは証券取引所に上場し、株価指数をはじめとした指標への連動を目指す投資信託でして、主なメリットは以下の3つ。

  • コストが低い
    →投資信託に比べて信託報酬が安いものが多い
  • リスクを軽減しやすい
    →様々な銘柄に投資でき、分散効果を得やすい
  • 値動きがわかりやすい
    →市場の動きに連動するため、安心して投資できる

ETFは1万円程度の少額からでも購入できるため、投資が初めての方も家計に負担をかけることなく取り組めますよ。

まだ証券口座を開いてないけど、どれを選べばいいの?

と悩んでいるなら、以下のネット証券にて口座開設するのがおすすめです。

ETFにおすすめのネット証券2選

  • 楽天証券
    →楽天ポイントが貯まり、手数料が0円になるETFもある
  • SBI証券
    →口座開設数No.1で、海外ETFの取扱銘柄も豊富

上記2社は、多くの投資家からも「安心して利用できる」と支持されています。

ネット証券について詳しくは、「株初心者におすすめのネット証券ランキング」の記事もご覧ください。

株価とは?まとめ

株価についての理解が深まったよ!

株価とはどのようなものか、時価総額や株価指数についての説明も交えつつ説明してきました。

最後に、本記事の重要なポイントを3つにまとめます。

  • 株価は株式1つあたりの値段で、需要と供給で決まる
  • 時価総額=株価×発行済み株式数。企業価値を計る際に使われる
  • 指数連動型の投資には「ETF」がおすすめ

投資をする上で株価の理解が深まっていないと、投資のタイミングが掴めずにかえって損をしてしまう可能性もあります。

本記事で紹介した株価の知識を踏まえ、投資の世界をもっと楽しんでいきましょう。

投資についてもっと学びたい方は、合わせて以下の記事もご活用ください。

あわせて読みたい:【株初心者におすすめの勉強法】株式投資を成功に導く23の基礎知識

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