・半導体メーカーってどんな企業?
・半導体メーカー関連銘柄でおすすめはある?
このようなお悩みを解決します。
この記事の結論
- 半導体メーカーは大きく3種類に分類できる
- ロジック半導体はPCやスマートフォンの心臓部分
- 米国企業が半導体メーカー市場でプレゼンスが高い傾向
あなたの周りにある、多くの製品に搭載されている半導体。
新型コロナウイルス感染拡大による「半導体不足」で耳にすることも多いのではないでしょうか。
半導体企業に投資したいけど、たくさんありすぎて分からないんだよな…
実はこの半導体とは、ロジック半導体を含む半導体ICを指すことが多いです。
そこで今回は、ロジック半導体の意味や、今注目したい半導体メーカー関連銘柄5選を分かりやすく解説していきます。
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半導体メーカーとは【基礎知識】
そもそも半導体メーカーって何なの?
そもそも半導体メーカーとは、半導体の設計や製造、加工などを行う企業のことを幅広く指します。
広義には、半導体製造装置メーカーや半導体材料メーカーを含むこともあります。
ここでいう半導体とは、ICチップのことを指してる場合が多いです。
ICチップとは、 シリコンチップの上に従来別々だったディスクリート(トランジスタやコンデンサなど)の機能をまとめたものです。
半導体とは
半導体って具体的にはどういうものなの?
半導体とよく同義とされるICは、大きくロジックとメモリー半導体に分けることができます。
今回取り上げているロジック半導体は、 デジタル信号をメモリから読み取り、何らかの処理を実行した上でメモリに書き込む専門性の高いICです。
また、CPUを搭載していて、複数の機能・装置をまとめてチップ化したもののマイクロもロジックの一種で、PCやスマートフォンの心臓部を構成しています。
あわせて読みたい:【半導体とは】半導体不足はなぜ起きた?2023年の業界動向も分かりやすく解説!
半導体メーカーの種類
半導体メーカーって具体的にはどういう企業があるの?
半導体メーカーの種類としては、以下の通りです。
種類 | 設計 | 製造 |
---|---|---|
IDM(垂直統合型メーカー) | 〇 | 〇 |
ファブライト | 〇 | △ |
ファブレス | 〇 | × |
どうしてファブライトの製造は△なの?
ファブライトとは、原則半導体製造は行うものの、製造コストの高い最先端プロセスのもののみ、前工程受託企業のファウンドリに外注する企業のことです。
ファブレスとは、設計のみを行い、製造はファウンドリに外注している企業です。
類似しているものとしてデザインハウスが挙げられるけど、ファウンドリとは逆に設計の受注を受ける企業だワン!
【一覧表】半導体メーカー関連銘柄5選(ロジック編)
半導体メーカー関連企業にはどんなところがあるのかな?
半導体メーカー関連銘柄を早く知りたい方に向けて、まずは一覧表で5社を紹介します。
会社名 | ティッカーシンボル | 市場 | 株価($) | 時価総額(百万$) |
---|---|---|---|---|
ブロードコム | AVGO | NASDAQ | 574.93 | 240,255 |
エヌビディア | NVDA | NASDAQ | 159.09 | 391,361 |
クアルコム | QCOM | NASDAQ | 116.91 | 131,056 |
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | AMD | NASDAQ | 68.05 | 109,721 |
Intel | INTC | NASDAQ | 29.44 | 121,499 |
以下でそれぞれの企業について詳しく解説します。
ブロードコム(AVGO)
- 株価:$574.93
- 時価総額(百万$):$240,255
ブロードコムはナスダックに上場していて、時価総額は約31兆円となっています。
日本で最も時価総額の高いトヨタ自動車と同様の規模だね!
そんなブロードコムは、 半導体メーカー市場シェア第6位で市場の3.2%を占めている企業です。
同社の強みとして、無線通信向け半導体が挙げられます。
保有している特許の数は20,000を超え、無線通信のリーディングカンパニーとなっています。
アップル製品の多くに同社の半導体が入っていて、売上の約20%はアップルからだワン!
しかし、2023年1月上旬にアップルが2025年にはブロードコム製から自社製のチップに変更する見通しであることを発表しました。
これを受けて、同社株は一時4.7%も下落しました。
同社は半導体事業だけでなくソフトウェア事業にも注力しており、売上の約1/4を占めています。
同事業では、サイバーセキュリティやSAN(Storage Area Networking)などのサービスを提供しています。
ポートフォリオの多様化によって、25ものカテゴリーで業界リーダーになっているんだワン!
同社は1991年に設立され、1998年にナスダック上場しました。
しかし、2016年にHP(ヒューレット・パッカード)の半導体部門を起源とする、アバゴ・テクノロジーによって買収され、上場廃止となりました。
この買収に伴い、アバゴ・テクノロジーは社名を知名度が高かったブロードコムに変更し、現在に至っています。
だから、ティッカーコードは「AVGO」になっているのね!
収益面では営業利益率が年々改善しており、現在では30%を超えており、技術力を生かした付加価値の高いビジネスモデルの確立に成功しています。
この収益性の改善の裏側には同社の買収戦略が挙げられます。
同社は2016年に通信機器製造のブロケード・コミュニケーションズ・システムズ、2018年には、ソフトウェア開発のCAテクノロジーズを買収しました。
こうした買収によって生じたのれんは同社が採用している米国会計基準では償却する必要はありませんが、関連費用は償却することが可能であり、それが営業利益を押し下げていました。
ただ、そうした償却がなくなったことで、本業の利益を最大限に示すことに成功しました。
2017年にスマートフォン向け半導体最大手のクアルコムへ買収を仕掛けたけど、これは失敗に終わっているんだワン。
エヌビディア(NVDA)
- 株価:$159.09
- 時価総額(百万$):$391,361
エヌビディアはナスダックに上場していて、時価総額は51兆円と世界第17位の企業となっています。
実は過去5年間で株価が15倍になった、テンバガー銘柄なんだワン!
同社は半導体メーカー市場シェア第9位で、市場の約3%を占めている企業です。
GPUと呼ばれるに3Dグラフィックスなどの画像処理や演算に強みがあり、ディスクリートGPU市場シェアは81%と圧倒的なプレゼンスを誇っています。(GPU市場全体では、約15%)
注目点として、AIアルゴリズムへの製品供給が挙げられます。
スーパーコンピューターランキングの上位500社の内、約70%が同社のGPUを使用しており、技術力の高さを表しています。
加えて、GPUはe-Sportsの人気拡大によって成長中の市場だワン!
クアルコム(QCOM)
- 株価:$116.91
- 時価総額(百万$):$131,056
クアルコムはナスダックに上場していて、時価総額は約17兆円となっています。
同社は半導体メーカー市場シェア第5位で、市場の4.6%を占めている企業です。
モバイル向けの通信半導体に強みがあり、市場シェアは半分以上と圧倒的なプレゼンスを誇っています。
昨年1月に開催された世界最大級のエレクトロニクス関連展示会の「CES2022」では、ゼネラルモーターズが同社の製品を使用すると発表しました。
スマートフォン以外の分野でも、使用されているんだね!
一方で、ブロードコムと同様に、アップル社が同社チップから自社製のチップに変更する見通しを発表したため、発表日は大きく売られてしまった。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)
- 株価:$68.05
- 時価総額(百万$):$109,721
アドバンスト・マイクロ・デバイセズはナスダックに上場していて、時価総額は約14兆円となっています。
同社は 半導体メーカー市場シェア第10位で市場の約2.7%を占めている企業です。
CPUとGPUを融合したAPUに強みがあり、これは同社が開発した製品です。
2006年にGPU製造企業のATIテクノロジーズを買収したことで、 もともと強みであったCPUと融合させて、APUを開発することに成功しました。
APUにはどんな特徴があるの?
APUには、以下のようなメリットがあります。
- APUだけにデータが通るため、省電力化
- 処理の効率化
- 製造コストカット
CPUとGPUのいいとこ取りをしてるのがAPUなんだね!
Intel(INTC)
- 株価:$29.44
- 時価総額(百万$):$121,499
Intelはナスダックに上場していて、時価総額は約16兆円となっています。
同社は半導体メーカー市場シェア第1位で、市場の12.3%を占めている企業です。
同社はロジック半導体メーカーとして知られており、パソコンの脳ともいえるCPUに関しては、世界シェアが8割と圧倒的なプレゼンスを見せています。
CPUに加え、GPU市場でも約7割ものシェアを誇っており、昨年からファウンドリ事業にも参入する事を表明するなど、IDM型(垂直統合型)の半導体企業なのです。
今後は最先端生産ラインの構築と拡充をTSMCに負けないよう、尽力していく必要があります。
ただ、2022年12月期2Q(2022年4-6月期)には営業赤字となり、業績不振が続いています。
2023年に年間$30億、2025年までに年間$80~100億のコストダウンを ンテルが表明しており、その効果が発揮し始める2023年12月期以降の決算で黒字化できるかが焦点となりそうです。
半導体メーカーの見通しは?
今後、半導体メーカーの需要は伸びるのかな?
今後の国内外の半導体メーカー市場がどのように動いていくのか、考察していきましょう。
半導体メーカーは今後成長するのか?
半導体そのものは、PCやスマートフォン、自動車、家電など様々なものに搭載されており、どれも今後需要が伸びていくにつれ、半導体メーカーへの追い風となるでしょう。
新型コロナウイルス感染拡大による新たな需要拡大とそれに伴う供給体制のひっ迫で、半導体不足は継続していますが、スマホやPC用のロジック半導体やメモリー半導体は供給過多になっています。
世界半導体市場統計(WSTS)によると、2023年の半導体市場の成長率は▲4.1%と予測されており、シリコンサイクルが後退局面にあった2019年以来、4年ぶりのマイナス成長となる見込みです。
同期間のロジック半導体市場(IC市場)の成長率は▲1.2%だワン!
日本での半導体メーカー
日本には半導体メーカーはいないの?
日本にも半導体メーカーは存在するものの、規模や技術面では海外勢に少し遅れをとっているのが現状です。
しかし、メモリー製品の製造をしている「キオクシア」や、CMOSイメージセンサで圧倒的シェアの「ソニー」など、世界のリーディングカンパニーも存在します。
また、日本企業は半導体製造装置と半導体素材に強みがあり、世界的にも高いシェアを誇っています。
半導体材料業界は、日本メーカーの信越化学工業とSUMCOの2社で世界シェア6割を占めているワン!
半導体メーカー関連銘柄に投資するには?
半導体メーカー関連銘柄に投資するには、何から始めたらいい?
半導体メーカー関連銘柄に投資するには、まずは証券会社で口座を開設する必要があります。
上述した5社はどれも外国企業なので、外国株に投資できる証券会社がおススメです。
ネット証券はパソコンやスマホから簡単に口座開設ができ、特におすすめなのは以下の3社です。
- マネックス証券
- SBI証券
- IG証券
どれも無料で口座開設できるので、それぞれ順番に解説しますね。
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マネックス証券について詳しく知りたい方は、「マネックス証券の手数料や評判は?」の記事も参考にしてください。
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【まとめ】半導体メーカー関連銘柄に注目
半導体メーカー関連銘柄について、よく理解できたよ!
この記事では半導体メーカーの基礎知識や、半導体メーカー関連銘柄について詳しく解説してきました。
最後に、本記事の重要なポイントを3つにまとめます。
- 半導体メーカーは大きく3種類に分類できる
- ロジック半導体はPCやスマートフォンの心臓部分
- 米国企業が半導体メーカー市場でプレゼンスが高い傾向
半導体メーカー関連銘柄へ投資したい方は、マネックス証券やSBI証券を利用してお得に投資しましょう。
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また、半導体メーカー関連銘柄に限らず、株式投資では時代の流れを読むことがとても大切です。
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