【2023年予想】プラチナ価格は今後どうなる？投資の買いどきやデメリットを紹介

このようなお悩みを解決します。

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この記事の結論

• プラチナは景気動向に左右されやすいコモディティ
• インカムゲインがもらえないことに注意が必要
• プラチナ投資するなら投資信託・ETFかCFD取引がおすすめ

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2023年2月現在、米国のインフレによる利上げ警戒などで株式市場は大きく揺れています。

そんな中株式ではなく「コモディティ」が注目を集めています。

とはいえ「プラチナを実際に所有するのはコストが高く、管理が大変では？」と思い、投資を諦めている方も多いはず。

そこで本記事では、プラチナ投資のメリット・デメリットからおすすめの投資手法を解説します。

現在のプラチナの価格は買いどき？

プラチナの過去5年間の価格推移は、以下の通りです。

プラチナは工業用製品としての需要が高い商品であるため、金融政策や景気の影響を受けやすいです。

2023年2月現在は米国のインフレピークアウトや利上げ終了期待から、価格を持ち直し、高値圏で推移しています。

プラチナ投資とは？

プラチナ投資とは、希少価値の高い貴金属である「プラチナ」の実物へ投資をしたり、関連銘柄へ投資をしたりして値上がり益を狙うことです。

「金」や「銀」などとセットでコモディティという枠組みに分類されています。

そもそもプラチナとは？

プラチナはジュエリー素材だと考える方も多くいると思いますが、実際は宝飾品としての需要はあまり高くありません。

宝飾品よりも化学や自動車排気ガスの触媒など工業用としての用途で使われています。

同じコモディティとしては「金」が有名ですが、金よりも産出量が少ないため希少価値が高いのも特徴です。

そのため、資産運用としてプラチナを保有する動きも出てきています。

プラチナ以外のコモディティ

プラチナはコモディティの一つですが、コモディティには他の貴金属も含まれています。

種類	特徴
金	「有事の金」とも呼ばれる貴金属
銀	金と比べて安価な貴金属
パラジウム	プラチナと同じ白金族メタルの貴金属

他にも、原油や天然ガスなどのエネルギー、小麦やトウモロコシなどの農産物、肉などの畜産物もコモディティとして取り扱わられています。

まとめるとコモディティの種類は以下の通りです。

【プラチナ投資家必見】今後の価格に影響を与える要因

ここからはプラチナの価格に影響を与える要因を3つ紹介します。

以下で詳しく解説します。

①自動車業界の需要

プラチナは、ディーゼル車の排気ガスを浄化するための触媒として利用されることが多いため、ディーゼル車の需要が価格に影響を与えます。

しかし、近年では脱ディーゼルの動きが加速しているため、ディーゼル車関係での価格上昇は見込みにくいです。

ディーゼル車の需要が減少する一方で、エコカーや水素自動車に対する需要は高まっています。

特に水素燃料電池には多くのプラチナが使われているため、今後も水素自動車の需要が高まれば価格上昇が見込まれるでしょう。

特に中国では「2030年には100万台の燃料電池車を生産する」としており、多くのプラチナを利用するという見通しになっています。

②金融政策

2023年2月現在、米国や欧州を中心に激しいインフレに悩まされています。

日本も例外ではなく、モノの値段が上がり、数十年ぶりのインフレが目の前で発生しています。

インフレを抑えるため、各国は金融引き締めを実施。

金融引き締めを行うと、お金を借りる人が減り景気が悪くなると予測されるため、経済には悪影響です。

プラチナは主に工業用として使われるため、景気が悪くなると投資需要がなくなり、価格が下落しやすくなるのです。

反対に、金融緩和が起これば景気回復が見込まれて投資需要が出てきて、価格が上昇します。

③南アフリカの経済動向

2020年のプラチナの鉱山生産量1位は南アフリカであり、2位ロシアと5倍近くの生産量を誇っています。（参考：田中貴金属｜金とプラチナ、世界一の産出国はどこ？）

そのため、プラチナの価格は南アフリカの経済動向に強く影響されるのです。

たとえば南アフリカが不安定な経済情勢や社会情勢となれば、プラチナの安定した輸出が困難になると考えられ、価格が大きく変動します。

プラチナ投資のメリット

プラチナへ投資するメリットは、主に以下の2つです。

それぞれ解説していきます。

①リスク分散になる

現在資産運用している方の中には、株式だけに資産を配分している方も多いでしょう。

例えば「VOO」に投資すると、米国の優良企業500社に分散投資したことになりますが、あくまでも株式への集中投資です。

そのためコロナショックのように株式市場全体が下落すると、500社の株式に分散投資しても資産が激減する可能性が高まります。

株式一辺倒のポートフォリオにコモディティであるプラチナが加われば、株式市場全体と全く同じ動きにはならないため、ある程度のクッション材として有効活用できます。

②投資信託やETFなら手軽に投資できる

現物のプラチナへの投資は多少手間がかかりますが、ETFや投資信託を使った投資なら証券会社から手軽に行えます。

また、SBI証券のプラチナ投資であれば1,000円という少額から投資できるため、これから資産運用を始めたい方にも適しています。

定額や一定量を毎月継続的に買付できるため、大きなリスクを抑えて投資できます。

大量に保有したい方は口数を増やすだけで良いため、保管の手間もかかりません。

プラチナ投資のデメリット

プラチナに投資するデメリットは、以下の2つが挙げられます。

それぞれの注意点を見ていきましょう。

①インカムゲインは得られない

銀行でお金を預けている期間中は少ないながらも利息が発生します。

また、株式を保有していれば配当金を受け取ることも可能です。

プラチナは株式投資と異なり、配当や利息を生み出すものではありません。

そのため配当金狙いの投資を考えている方にとって最適な方法とは言い難いことから、注意が必要です。

②市場が小さく、ボラティリティが大きい

プラチナは金と比較しても市場規模が小さく、ボラティリティが大きくなりやすいです。

ボラティリティが大きくなると、大きな利益も狙えますが、損失の金額も大きくなります。

とはいっても、少額投資で毎月積立を心がけていれば、ある程度ボラティリティが大きくても価格変動に悩まされずに投資を続けられますよ。

プラチナに投資する方法3選

ここからはプラチナに投資する方法を3つ紹介します。

以下で詳しく解説します。

現物取引

現物取引とは、実際にプラチナを購入し、自分で現物を保管する投資方法です。

現物取引のメリット・デメリットは次のとおり。

メリット	・現物を実際に保有できる ・自分の好きなタイミングで手放せる
デメリット	・盗難のリスクがある ・管理の手間がかかる

プラチナなどのコモディティでは現物を保有でき、宝飾品として購入すれば使用することも可能です。

しかし現物を保有する場合は盗難などのリスクも伴うため、気軽に始めるには難しいかもしれません。

管理の手間はかかりますが、自分が売却したいタイミングで売却でき、実際に自分が保有している安心感もあります。

CFD取引

CFD（Contract For Difference）取引とは、株式、商品、経済指数、先物などあらゆる金融商品を差金決済で行う取引です。

現物取引のように現金で株式を購入して保有し、売却するような現物の売買は発生しません。

CFD取引のメリット・デメリットは次のとおり。

メリット	・レバレッジをかけられる ・売りからも取引でる
デメリット	・損失が大きくなる可能性もある

価格が上昇すると利益が得られる一般的な取引（買いポジションからスタート）に加えて、価格が下落すると利益が得られるCFD売りからポジションを建てることもできます。

ふつうは値上がりするときしか利益を出せませんが、売りからのポジションがあれば、価格が下がる時にも利益を出せるのです。

CFD投資をする場合は、世界大手のIG証券を利用すると良いでしょう。

投資信託やETF

投資信託とは、資産運用のプロにプラチナ投資を任せる投資方法です。

ETFは上場している投資信託のことで、二つとも資産運用を任せるため、プラチナが自分の手元に届くことは基本的にはありません。

	ETF	一般的な投資信託
上場	◯	×
価格	リアルタイムで変動する	1日1回の基準価格
取引機会	取引所の取引時間内	1日1回

投資信託やETF取引のメリット・デメリットは次のとおり。

メリット	・自分で運用する手間がかからない ・少額から取引できる
デメリット	・運用コストがかかる

各取引のメリット・デメリットを踏まえ、プラチナに投資してみましょう。

プラチナ投資におすすめの証券会社

ここではプラチナに投資におすすめの証券会社をピックアップしたので、確認しておきましょう。

以下で詳しく解説します。

SBI証券

SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェアNo.1を誇る、人気のネット証券です。

SBI証券は取扱銘柄が豊富にあり、プラチナをはじめとしてコモディティ投資にも適しています。

プラチナだけの投資信託はないものの、コモディティ全体に投資できる投資信託は取り扱っています。

また、現物のプラチナ投資も可能で、買付手数料1.5％（税込1.65％）のみで購入できます。

手数料（買付）	約定代金×1.5％ （税込1.65％）
手数料（売却）	無料
年会費	無料
保管料	無料

プラチナの保有数量が一定数量になった時点で、現物転換請求もできます。

現地保管場所から自宅まで、実物資産として配送してもらえるため、現物のプラチナも欲しい方に適しています。

大手ネット証券の中では手数料が安く、プラチナ投資のほか低リスクで利益を狙いやすい「IPO銘柄」の取り扱いも豊富です。

日本株や積立での投資でも非常に優秀な証券会社なので、これから本格的に株式投資への参入を考えている方は口座開設しておきましょう。

マネックス証券

「米国株投資と言えばマネックス証券」と言われるほど、米国株で人気のマネックス証券。

米国株の取扱銘柄数は4,500銘柄を超え、ほかの証券会社ではあまり取り扱いをしていない上場したばかりの銘柄も取引できます。

そんなマネックス証券では現物のプラチナ投資が可能で、月々1,000円から手軽に始められます。

マネックス証券の口座があれば誰でも投資できます。

マネックス証券でプラチナ投資する際の手数料は以下の通り。

手数料（買付）	約定代金×1.5％ （税込1.65％）
手数料（売却）	無料
年会費	無料
保管料	無料

また、マネックス証券では「マネックスカードでの投信積立」が可能で、年会費無料のクレジットカードでの還元率は1.1％と業界最高水準です。

プラチナ投資だけでなく、米国株や積立投資にも興味がある方はマネックス証券で口座開設してみてください。

IG証券

IG証券は45年以上の歴史を持ち、世界中で24万人以上が利用している大手の証券会社です。

プラチナはもちろんのこと、IG証券では17,000以上という豊富な銘柄のCFD取引を行えます。

学習コンテンツ「IGアカデミー」やニュース分析レポート等も充実しており、CFD初心者からプロまで満足できるでしょう。

金取引のほかにもFXや株式投資などのサービスも展開しているため、幅広い投資手法に挑戦したい方は必見です。

プラチナ投資に関するよくある質問

ここからはプラチナ投資に関するよくある質問についてお答えします。

以下で詳しく解説します。

プラチナはいくらから取引可能ですか？

プラチナ投資の最低額は、投資方法で変わります。

たとえばSBI証券のプラチナ取引であれば1,000円から金額を指定して投資できます。

一方で、田中貴金属工業では5gより購入可能で、2023年2月14日現在では、1g=4,574円（税込）が店頭小売価格であるため、およそ2万5,000円程度の資金は必要です。

上記に加えて売買別途手数料やその他手数料がかかるため注意しましょう。

プラチナと金はどっちがいいですか？

プラチナと金は両方ともコモディティの1種ですが、値動きには大きな差があります。

金は「有事の金」とも言われ、基本的に今後不況が訪れそうなときに価格が上昇します。

一方で工業用として使われることの多いプラチナは、今後不況が訪れると需要減が見込まれるので価格が減少します。

このように値動きが異なるため、あなたが何のために投資をするのか明確にしてから判断しましょう。

【まとめ】プラチナ投資とは

コモディティの一つであるプラチナに関する情報を中心に、メリット・デメリットやおすすめの投資方法について解説しました。

最後に、本記事でもっとも重要なポイントを3つまとめます。

現物のプラチナを保有せずにプラチナ投資をしたい方は、証券口座を保有しているだけで投資できる投資信託・ETFやCFD取引がおすすめです。

プラチナなどのコモディティは今後も注目され続けるであろう投資対象なので、今のうちに口座開設をしておきましょう。