・日銀の金融緩和ってなに?
・日銀の金融緩和の状況下、FXトレードで注意すべき点は?
このような疑問を解決します。
- 日銀の金融緩和は円安政策でもある
- アフターコロナで各国は金融引き締めを開始
- 2023年4月から日銀の過度な金融緩和は修正される可能性が高い
経済の低成長が続く日本で、日本銀行(日銀)はコロナ前から金融緩和を行っています。
しかし主要国は、コロナ禍の落ち着きと共に金融緩和縮小の方向に舵を切っています。
今後日銀の金融緩和がどうなるのか、そしてそれがFX取引にどのような影響を与えるのか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
本記事ではそもそも日銀の金融緩和とは何か、金融緩和の環境下のFX取引の注意点について分かりやすく解説します。
金融緩和の内容を理解して、FX取引を有利に進めましょう。
日銀の金融政策をFX取引に活かしたい人は、最後まで読んでほしいワン!
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そもそも日銀(日本銀行)とは?
日本銀行は略して日銀、BOJ(Bank Of Japan)ともいわれているんだよ。
日本銀行(日銀)は日本の中央銀行、いわゆる銀行の銀行です。
日本唯一のお札(銀行券)を発行できる銀行として、各種金融機関との間でお札の受払いを通じてさまざまな業務を行っています。
日銀の主な業務は下記の3つです。
- 銀行券(お札)の発行・流通・管理
- 決済に関するサービスの提供
- 金融政策の運営
日銀は銀行券(お札)の発行・流通・管理が有名ですが、金融政策の運営も担っています。
日銀は金利のコントロールなどの金融政策を通じて、日本経済に大きな影響力を持っているのです。
米国の中央銀行であるFRBは上記に加えて、雇用の安定も業務目的となっているワン!
日銀の金融政策の具体的な内容
日銀の金融政策って具体的に何をしているんだろう?
日銀は金融政策を通じて日本経済に影響力を持っていますが、その具体的な手段としては主に下記2つがあります。
- 通貨流通量のコントロール
- 金利の調整
日銀は景気後退期に通貨供給量を増やし金利を引き下げ、日本国内でお金が回るような環境として景気の回復を図ります(金融緩和)。
一方、景気が過熱した際には通貨を日本全体から吸い上げ、金利を引き上げ、景気を沈静化させます(金融引き締め)。
日銀を中心にお金が日本を回っているんだね!
日銀が金融緩和をしている理由
現在の日銀の金融政策はどんな状態なの?
日本経済は失われた30年といわれるように、長期間にわたり力強い経済成長とは無縁の状態です。
日銀は日本経済を成長させるために、通貨供給量を増やし、また金利の引き下げを行う金融緩和を続けています。
また2012年の第二次安倍内閣の発足後、アベノミクスが開始され金融緩和がさらに加速して現在に至りました。
アベノミクス開始以降の金融緩和策は“異次元の金融緩和”ともいわれ、大規模な金融緩和が実施されています。
2012年の第二次安倍内閣の発足と2013年の日銀・黒田総裁の就任で、金融緩和は加速したワン!
アフターコロナで主要国の金融緩和は縮小方向
海外の中央銀行の金融政策はどのような状態なんだろう?
主要国はコロナ禍による経済の落ち込みを回復するため、新型コロナウイルス流行を契機に一気に金融緩和に舵を切りました。
しかし、2022年半ば頃にはコロナ禍は落ち着きを見せ、金融緩和を進めた各国は金融引き締めに舵を切っています。
中でもアメリカのFOMCは株式市場やFX取引(為替市場)でも大きな注目を集めています。
2022年から米国など複数の国で、コロナ禍のなかで引き下げられた政策金利の引き上げが始まりました。
各国で中央銀行による通貨供給量と金利を利用した金融政策が取られているのです。
金利引き上げの状況は株式や為替相場の大きな変動要因になっているワン!
日銀の金融緩和は今後も続くと予想される
コロナ禍の落ち着きが見られるなかで、今後の日銀の金融政策はどうなるの?
コロナ禍で金融緩和を進めた米国などに対し、日本はコロナ前から金融緩和状態にありました。
そのため、コロナ禍が落ち着いても金融引き締めを行う理由には乏しく、今後も金融緩和は続くと予想されます。
ただし、アベノミクス以降の異次元の金融緩和は弊害も生じました。
金融緩和をしすぎると弊害ってあるの?
例えば、直近のインフレでも利上げが出来なかったり、円安が進行したことなどが金融緩和の弊害として挙げられます。
日本以外の各国の利上げもあるため、今後は行き過ぎた金融緩和の修正が生じると予想されます。
日銀・黒田総裁の任期は2023年4月8日までであり、次期総裁により行き過ぎた金融緩和策の修正が進む可能性が高いでしょう。
日本経済は低成長が続いているから、行き過ぎた金融緩和の修正は行われても、金融緩和という方向性自体は当面維持されそうだワン!
日銀の金融緩和下におけるFX取引の注意点
金融緩和下における、FX取引の注意点を知っておきたいな。
日銀の金融緩和下におけるFX取引の注意点3点を紹介します。
詳しく見ていきましょう。
①円安に進みやすい
金融緩和は「金利を下げて通貨供給量を増やす」という、基本的には通貨価値に対してマイナスの影響がある政策です。
日銀による金融緩和は円安政策にも繋がり、アベノミクスとともに始まった異次元の金融緩和で急速に円安が進みました。
そのため日銀による金融緩和が続く間は、円安が進みやすいといえるでしょう。
アベノミクスは円安も狙った経済政策だったんだワン!
②行き過ぎの円安には介入リスクが存在
日銀による金融緩和は円安政策でもありますが、急速な円安が進むと政府・日銀による為替介入が行われる可能性があります。
実際に2022年秋に急速な円安が進み、ドル円が151円台まで上昇した際は、政府・日銀による為替介入が行われました。
その結果、介入前後のタイミングが天井となりドル円は急落しています。
2022年の政府・日銀による為替介入はFX投資家にも大きな影響があったよね…
③若干の政策変更でも過度に反応しやすい
日銀は2013年3月に黒田総裁体制となって以降、異次元の金融緩和が継続中です。
コロナ禍が明けて各国が金融政策を緩和から引き締めに舵を切る中で、日銀のみが異次元の金融緩和を続けるのは難しいでしょう。
金融緩和の基本スタンスは維持される一方で、若干でも政策の見直しがなされると、これまでの反動が生じる可能性もあります。
軽微な政策変更でも為替市場は大きく反応する可能性がある点には注意が必要です。
ほぼ毎月開催される日銀政策決定会合の日は、取引に十分な注意が必要だね。
日銀の体制変更でFX取引はどうなる?【2023年4月から緩和修正?】
2023年4月に日銀の体制変更が行われるから、FX取引を行う際は注意が必要だよ。
4月8日に日銀黒田総裁が退任するため、2023年は金融緩和の状況下でも様々な変化が生じると予想されます。
2023年以降、日銀の金融緩和状況下におけるFX取引の注意点を2点取り上げました。
それぞれ解説します。
①円高に振れる可能性
黒田総裁の退任後も金融緩和自体は続くと予想されますが、着実に変化は生じるでしょう。
2013年3月からの黒田総裁の体制下で、為替市場は”日銀の政策=円安政策”という図式に慣れてしまいました。
しかし2023年4月の日銀総裁の交代により、軌道修正が行われると予想されます。
2023年の日銀総裁交代を契機に、「日銀の政策=円安」という構図が変わり、円高に振れる可能性もあります。
黒田総裁の後任が誰になるかでも、政策の方向性が変わるといえるワン!
通貨が高くなったり安くなったりしたときの対処法
②ドル円のボラティリティ消滅の可能性
ドル円は、もともと1日に1円も動く日はあまりない値動きの少ない通貨ペアとして知られていました。
しかし日銀黒田総裁による異次元の金融緩和の開始以降、ドル円は1日1円以上の値動きを見せる日は珍しくありません。
ボラティリティ(価格の変動)があれば、正しいトレンドの方向にポジションを持てば、一度の取引で大きな利益を出せます。
値動きがないとFX取引で大きく利益を上げるのは難しいよね……
しかし、黒田総裁の退任後に日銀の政策の軌道修正がなされると、ドル円のボラティリティが少なくなる可能性もあります。
2023年4月の日銀の体制変化以降は、ドル円相場があまり動かない時代に逆戻りする可能性も否定できません。
以前のドル円は値動きがないから、取引しにくい通貨ペアとして有名だったんだよ。
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日銀の金融緩和方針に柔軟に対応できるFX会社
金融緩和の環境下で利用しやすいFX会社はどこになるの?
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スワップポイント(買い/売り・1万通貨あたり) | 米ドル/円:135円/−138円 ユーロ/円:57円/−60円 ポンド/円:111円/−114円 豪ドル/円:60円/−63円 ユーロ/米ドル:−100円/97円 |
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取引単位 | 1,000通貨 |
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スプレッド | ・USD/JPY 0.2銭 ・EUR/JPY 0.4銭 ・ZAR/JPY 0.9銭 (2022年12月19日時点、原則固定だが例外あり) |
スワップポイント | ・USD/JPY 160円 ・EUR/JPY 80円 ・ZAR/JPY 13.1円 (2022年12月13日時点、10,000通貨あたり) |
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【まとめ】日銀の金融緩和とFX取引
日銀の金融緩和の意味が分かったよ!
この記事では、初心者向けに日銀の金融緩和の説明や金融緩和の環境下でのFX取引の注意点などを解説しました。
最後に、本記事のポイントを3つまとめます。
- 日銀の金融緩和は円安政策でもある
- アフターコロナで各国は金融引き締めを開始
- 2023年4月から日銀の過度な金融緩和は修正される方向
日銀は当面 金融緩和を続けると予想されますが、2023年以降は引き締め方向に変化が生じる可能性もあります。
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