個人投資家の中には、信用取引という言葉を耳にしたことのある人も多いでしょう。
とはいえ「仕組みが複雑そう…」「リスクが高いんでしょ?」と感じて、なかなか手を出せない人も多いはず。
僕も投資をし始めたころは、信用取引=怖いというイメージでした!
ただ、信用取引はリスクを把握した上で堅実に活用すれば、リターンを増やせる可能性がある投資手法です。
今回は信用取引の基本情報からリスク、さらには信用取引におすすめのネット証券まで、わかりやすく解説します。
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信用取引とは【基本をわかりやすく解説】
信用取引とは、少ない投資金額から多くのお金を動かす「レバレッジ」を活用して株式を売買する投資手法です。
「ここぞ!」という投資チャンスの時に、資金不足に悩むことなく利益を狙えることから人気を集めています。
信用取引の仕組みとしては、以下の2つ。
文章だけでは分かりにくいため、図解とともに説明していきますね。
レバレッジ型の資産運用にはFXや先物取引、レバレッジ型ETFなどがあるワン!
①信用買い(空買い)
信用買い(空買い)は保証金となる手元資金(又は株券)を証券会社に預け、その担保を元に株式購入の資金を借りて取引する方法です。
図解で示すと以下の通り。
担保として預けた保証金以上の株式購入資金を融資してもらうことで、多くの株式数を購入して儲けを出す仕組みです。
手持ち資金の約3.3倍まで株式を購入することができるワン!
利益や損失が出るイメージとしては、以下のようになります。
例えば30万円を委託保証金として50万円分の株式を購入した場合、上図のように値上がりすれば30万円の利益、値下がりすれば30万円の損失(委託保証金は0円)になります。
※金利や手数料は含んでいません
信用取引の返済期限は原則6ヶ月なので、購入した株式は期日までに売却して、証券会社から借りた資金を返済します。
利益や損失となるのは、売却して得られた代金から借りた資金、金利等のコストを引いた差額です。
簡単に言うと、購入した株式が6ヶ月以内に値上がりすれば儲かるんだね!
②信用売り(空売り)
信用売り(空売り)は保証金となる手元資金を証券会社に預け、その担保を元に株券を借りて取引する方法です。
図解で示すと以下の通り。
信用買いの場合は「買い→売り」の流れでしたが、信用売りの場合は「売り→買い」の流れになっているのが特徴です。
利益や損失が出るイメージとしては、以下のようになります。
投資としては珍しく、株価が下がることで利益を得る仕組みである点は見逃せません。
株価下落のタイミングを見極めて信用売りをするのがポイントですね。
もし信用売りが増えていたら、「その株は下がる」と多くの投資家に予測されている証拠かも!
信用取引を行う5つのメリット
信用取引を利用するメリットを知りたいな!
信用取引を行うメリットとしては、以下の5つが挙げられます。
どれも信用取引ならではの魅力となっているので、一つずつ確認していきましょう。
①レバレッジをかけられる
レバレッジ(Leverage)とは「てこの原理」という意味ですが、投資の世界でレバレッジというと、借り入れをして自己資金を膨らませて投資をする方法のことを指します。
信用取引は手元資金の約3.3倍までレバレッジをかけられるため、現物取引よりもハイリターンを狙えます!
例えば100万円の手元資金を活用してA社の株を購入したところ、株価が上昇して2倍になったとしましょう。
現物取引であればレバレッジはかからず、「100万円→200万円」になれば100万円の利益が出ますよね。
一方で信用取引のレバレッジ3倍なら300万円分の株式を購入でき、「300万円→600万円」になれば利益は300万円に。
「値上がりしそうな株があるのに資金不足…」といった場合でも、効率よくハイリターンを狙えるのは最大のメリットです。
②同じ銘柄を1日に何度も取引できる
現物取引では「同じ資金」「同じ銘柄」による取引は、差金決済取引の禁止規定に則り一日に一回のみです。
「買って」→「売る」or「売る」→「買う」はできますが、それ以上同じ銘柄で取引できません。
何回も取引して、コツコツ利益積み上げたかったな…
ただし、信用取引においては、新しく保有したポジションをその日のうちに反対売買で決済でき、また同じ銘柄で取引可能です。
2回、3回と同じ銘柄を取引できるんだね!
③相場の下落時も利益を得られる
信用取引の信用売り(空売り)は「株式を高く売って安く買い戻す取引」のため、相場の下落時にもリターンを得ることができます。
例えば証券会社から借り入れた株式を1株1,000円で売却し、株価下落後に1株700円で買い戻せば300円の利益です。(1,000株なら30万円)
相場下落時でも、「投資しない」という選択肢の他に「信用売り」という手段があることを覚えておけば心強いですね。
短期間の相場下落を予想して取引したい人にはピッタリだね!
④クロス取引できる
クロス取引とは株式の売買をする際、同一銘柄に買いと売りの注文を同時に行い、約定させる取引です。
株価が変動しても損益が相殺されます。
何のために使われるの?
主に株主優待を取得するときにクロス取引を使う人が多いです。
株主優待が魅力的な銘柄は、権利落ち日以降に大きく値を下げてしまい、優待以上に損をすることもあります。
現物取引で買い、信用取引で売りをしておき、権利だけ取得して同じ価格で再度注文しておくと信用取引の手数料のみで株主優待を取得できます。
僕もクロス取引をたまに使ってます!
手数料の数十円で3,000円程度の優待が届くこともあり、お得です。
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⑤保有中の株を担保にできる
信用取引では現金だけでなく、保有中の株式を代用有価証券として担保にできます。
株式を担保にする場合は80%相当で評価されるため、時価100万円の株を所持していたら80万円分の信用取引が可能です。
長年持っていて値上がりせずに放置していた塩漬け株がある場合は、信用取引で有効活用することができますね。
代用有価証券には株式だけでなく、債券や投資信託が使える場合もあるワン!
信用取引を行う3つのリスク
信用取引を行うリスクも知っておきたいな…
信用取引を行うリスクとしては、以下の3つがあります。
信用取引はハイリターンを狙える分ハイリスクでもあるので、しっかりとリスクを勉強しておきましょう。
①手数料がかかる
信用取引で自分の資産額以上に取引する場合は、借金をしているのと同じです。
お金を借りる際には手数料がかかるものであり、信用取引でも手数料(金利)は発生します。
どれくらいかかるの?
金利の水準は各社異なるので比較しましょう。
買方金利(制度) | 買方金利(一般) | 貸株料(制度) | |
---|---|---|---|
SBIネオトレード証券 | 2.30% | 2.75% | 1.10% |
松井証券 | 3.10% | 4.10% | 1.15% |
auカブコム証券 | 2.98% | 2.79% | 1.15% |
楽天証券 | 2.80% | 2.80% | 1.10% |
マネックス証券 | 2.80% | 3.47% | 1.15% |
SBI証券 | 2.80% | 2.80% | 1.10% |
SBIネオトレード証券は制度信用の金利が特に低いのが特徴です。
具体的にどれくらいの金額になるの?
仮に以下の金額で買建玉を180日保有していた場合のコストは以下のようになります。
証券会社 | 500万円 | 1,000万円 | 2,000万円 | 3,000万円 |
---|---|---|---|---|
SBIネオトレード証券 | 56,712 | 113,424 | 226,849 | 340,273 |
松井証券 | 76,438 | 152,876 | 305,753 | 458,630 |
auカブコム証券 | 73,479 | 146,958 | 293,917 | 440,876 |
マネックス証券 | 69,041 | 138,082 | 276,164 | 414,246 |
楽天証券 | 69,041 | 138,082 | 276,164 | 414,246 |
SBI証券 | 69,041 | 138,082 | 276,164 | 414,246 |
SBIネオトレード証券では買方金利(制度)が1.19%になるなどの優遇プログラムもあり、更に有利に取引できます。
また、取引手数料は以下の通り。
取引手数料 | |
---|---|
SBIネオトレード証券 | 0円 |
松井証券 | 50万円まで0円 |
auカブコム証券 | 99円~ |
楽天証券 | 0円 |
マネックス証券 | 99円~ |
SBI証券 | 0円 |
SBIネオトレード証券が最安だね!
SBIネオトレード証券は、2019年から主要ネット証券に先駆けて信用取引の手数料を無料化している実績があります!
これから口座開設する人ももちろん手数料無料であるため、他の証券会社で信用取引をしていて手数料が高いなど気になる方はSBIネオトレード証券を検討してみてください。
②レバレッジで負債が残るリスク
信用取引はレバレッジを活用して大きなお金を動かすのが主流であるため、失敗すれば損失額も跳ね上がります。
例として自己資金100万円を現物取引と信用取引(3倍)それぞれで運用し、株価が50%値下がりした場合に残る資金を計算してみましょう。
レバレッジ倍率 | 株価が50%になった場合の損失 | 最終的に残る自己資金 |
現物取引(レバレッジなし) →計100万円を運用 | 100万円×50% =50万円の損失 | 100万円−50万円 =50万円 |
信用取引(3倍) →計300万円を運用 | 300万円×50% =150万円の損失 | 100万円−150万円 =マイナス50万円(負債) |
上記のようにレバレッジをかけすぎて失敗すると、自己資金以上の損失になり、負債を背負うことになってしまいます。
初めて信用取引に挑む人は大博打をせず、小さいレバレッジから徐々に感覚を掴んでいけばリスクを最小限に抑えられます。
「ここまでの損失なら大丈夫」というリスク許容度を知っておくのが大事だね!
③追証で余計に損をするリスク
信用取引を行う場合には担保を預けますが、追加の保証金である「追証」が発生するリスクもあります。
追証が必要となるケースとしては、以下のような場合です。
- 担保にしている株が値下がりした
- 買い建てた銘柄の値下がりによる含み損が発生した
- 売り建てた銘柄の値上がりによる含み損が発生した
追証は発生した日の翌営業日または翌々営業日までに担保を差し入れる必要があり、猶予はほとんどありません。
追証を防ぐためには、委託保証金のうち現金の割合を増やしたり、レバレッジを抑えるといった工夫もしましょう。
追証が払えないと、含み損を抱えた状態の建玉を決済することになるワン!
信用取引をおすすめできる人
じゃあ結局、信用取引はどんな人がやったらいいの?
信用取引をおすすめできる人の特徴としては、以下の通りです。
- 株式投資の経験が一定期間ある人
- 下げ相場でも利益を出したい人
- デイトレードで稼ぎたい人
- 塩漬け株を保有している人
- レバレッジを効かせた取引がしたい人
そもそも信用取引はリスクが高いため、投資に慣れていない初心者が挑むのはおすすめしません。
ある程度株に対する知識を持っており、レバレッジを活かして短期的に利益を出したい方におすすめです。
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信用取引手数料 | 0円 |
制度信用取引(買建金利) | 2.30% |
一般信用取引(買建金利) | 2.75% |
委託保証金 | 30万円以上 |
「SBIネオトレード証券」は1948年創業の老舗で、2021年1月に「ライブスター証券」から商号変更されました。
多くのネット証券では約定代金によって信用取引手数料が上がる一方で、SBIネオトレード証券は金額に関係なく無料です。
そのため「高額取引や回数が多くなった結果、手数料だけで損をする…」という悲劇も起こりません。
定期的に信用金利優遇キャンペーンも開催されており、金利がさらに安くなるなど利用者に嬉しいサービスが満載ですよ。
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顧客の声を取り入れ、使いやすさが追求された取引ツールが無料であるのもSBIネオトレード証券の大きな魅力の1つです。
2023年10月末には新取引ツール「NEOTRADER」をリリース。
PCダウンロード版とスマートフォンアプリがあり、PCダウンロード版では個別銘柄の信用残や信用倍率の推移も簡単に見れます。
また、スマホアプリはデフォルトの取引商品を設定できるので、設定次第ではアプリ起動から最短2タップで信用の発注も可能。
スマホ1台で完結しちゃうなんてすごい!
SBIネオトレード証券の口座開設方法
SBIネオトレード証券では以下の5ステップで口座開設できます。
- SBIネオトレード証券の口座開設サイトにアクセスし、「無料口座開設」ボタンを押す。
- Webの口座開設フォームを提出する。
- マイナンバー確認書類・本人確認書類を提出する。
- 初期設定を行う。
- 入金する。
オンラインで口座開設できるよ!
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信用取引に関するよくある質問
信用取引に関してまだ気になっていることが残ってる…
ここからは信用取引に関するよくある質問にお答えします。
以下で詳しく解説します。
信用取引をやめとけと言われる理由は?
借金を背負う可能性もあるからです。
現物取引であれば自分の資産額以上は投資できないため、借金を背負う可能性はありません。(消費者金融などで借りている場合を除く)
とはいえ資金管理を間違えなければ、信用取引のメリットを生かしてお得に投資できます。
なんとなく信用取引をはじめるのではなく、あらかじめ自分のルールを定めて始めましょう!
信用取引と株の違いは?
現物取引では株価が上がっていくときしか利益を狙うことはできません。
一方で信用取引では株価が下がるときでも利益を狙える信用売り(空売り)ができます。
注意点として信用取引で買いの注文をしている場合、実際に株式を保有しているわけではないので、株主優待をもらうことはできません。
信用取引はどこからお金を借りる?
証券会社から、資金や株式を借りて取引しています。
人気の銘柄やニュースで話題になった銘柄は、在庫がなくなり取引できない場合もあるため、注意しましょう。
【まとめ】信用取引はリスクもあるが、誰でも活用できる!
信用取引、まずは低レバレッジから始めてみようかな!
信用取引のメリットやリスクなど、幅広く解説してきました。
最後に、本記事の重要なポイントを3つにまとめます。
- 信用取引とはレバレッジを活用して株式を売買する投資手法
- 相場の下落時でも利益を得られるのが魅力
- リスク許容度を考えて背伸びしすぎない運用が大切
信用取引はリスクの高い中上級者向けの投資ですが、効果的に活用すればガツンと利益を出せる可能性も秘めています。
SBIネオトレード証券は信用取引の手数料が他の証券会社よりも低いため、レバレッジをかけて投資する際はSBIネオトレード証券を検討してみましょう。
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