・コカコーラ株の配当はいくら?
・コカコーラ株は買った方が良い?
このようなお悩みを解決します。
この記事の結論
- コカコーラ株は60年間連続増配している
- 業績が安定しており、景気後退局面に強いのが魅力
- マーケティングへの積極投資、事業ポートフォリオの選択と集中が今後の注目ポイント
清涼飲料水でお馴染みのザ コカ・コーラ カンパニー。
60年連続増配を記録しており、高配当株として人気です。
また、ウォーレン・バフェットが古くから投資していた銘柄としても有名です。
今回の記事では、コカコーラの配当や業績、そして今後の注目ポイントについて解説していきます。
この記事を読めば、コカコーラ株について理解できるワン!
この記事は音声でも聞くことが出来ます
コカコーラ株とは?【基本情報】
まずは、コカコーラ社がどんな事業を行っているのか、そして投資対象としてどんな魅力があるのかを見ていきましょう。
コカコーラ社の事業内容
ザ コカ・コーラ カンパニーの企業概要は以下のようになっています。
会社名 | The Coca-Cola Company |
ティッカー | KO |
株式市場 | NYSE(ニューヨーク証券取引所) |
主な事業内容 | 清涼飲料水の製造、販売 |
ザ コカ・コーラ カンパニーは、世界最大の飲料企業です。
1892年、エイサ・キャンドラー(後のアトランタ市長)がジョージア州アトランタにて設立しました。
現在、同社は“concentrate operations”と”finished product operations”の2つのセグメントで事業を展開しています。
清涼飲料水の製造販売だけじゃないの?
2つのセグメントについて、詳しく見ていきましょう。
concentrate operations
1つ目の事業は、濃縮原液事業になります。
濃縮されたシロップ等をボトラーに販売しています。
こちらがコカコーラ社の主力事業となっています。
コカコーラ社から原液を仕入れ、水や炭酸水で薄めてパッケージするのがボトラーの役割だワン!
finished product operations
2つ目の事業は、完成品事業になります。
ジュースやミネラルウォーターなど、パッケージされた商品を販売しています。
こちらの事業は収益性が低いから、コカコーラ社はボトリング事業を積極的に切り離しているよ!
コカコーラ社はボトリング事業のフランチャイズ化を進め、利益率の向上を進めてきました。
2017年ごろから、濃縮原液事業への集中戦略をとっているワン!
コカコーラ株の配当金はいつ?いくら?
高配当株として人気を博しているコカコーラ株。
配当貴族指数にも採用されています。
配当貴族指数とは、S&P500のうち25年間以上連続増配を達成している銘柄で構成される指数だワン!
配当金は年4回(4月、7月、10月、12月)
コカコーラ株を保有すれば、年4回配当金を受け取ることができます。
2022年は、四半期毎に0.44ドルの配当がありました。
年1.76ドルで、利回りは約3%だね!
60年間の連続増配
直近7年間のコカコーラ株の配当金(1株あたり)、配当利回りは以下の通りです。
コカコーラ社は増配を60年間も続けています。
新型コロナウルスの影響で株価が急落した2020年も0.01ドルの増配を行なっており、その経営の安定性が伺えますね。
連続増配60年は、米国史上第10位の記録だワン!
コカコーラ株の業績は?
次に、同社の業績と今後の見通しについて見ていきましょう。
直近の2022年3Q決算は、以下の通りです。
(単位:百万ドル) | FY12/21 3Q | FY12/22 3Q | 増減率 |
---|---|---|---|
営業収益 | 10,042 | 11,063 | +10% |
営業利益 | 2,898 | 3,088 | +7% |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 2,471 | 2,825 | +14% |
売上、利益ともに堅調に推移しています。
昨今のドル高は同社にマイナスの影響を与えており、オーガニックベースでは16%ほど売上高の成長が見られました。
外食需要の伸びがプラスに作用したと考えられます。
業績推移
直近5年間の業績推移は以下の通りです。
2020年は新型コロナウイルスの影響で業績の落ち込みが見られたものの、2021年には回復しています。
さすがの安定性だね!
株価と財務分析
まず、同社の株価推移を見ていきましょう。
リーマンショックやコロナショックにも耐え、比較的堅調に推移しています。
しかし2000年前後は下落傾向が続いていました。
これはコカコーラ社の人権侵害問題に端を発しています。
労働組合からの人権侵害の申し立てや水質・土壌汚染の問題が表面化し、同社の株価に大きく影響を与えました。
2010年代に入ると、株価は上昇傾向に転じています。
世界的な健康志向の高まりを受け、ノンシュガー飲料やミネラルウォーターなどに注力した同社の方針転換が功を奏したのでしょう。
コロナショックによる下落幅も、S&P500等と比べて小さいワン!
また、同社はROEが40%を超えており、効率性の高さがうかがえます。
これにはデメリットもあるのですが、詳しくは後述します。
コカコーラ株は買い?
コカコーラの株式は今買ってもいいのかな?
ここからは、コカコーラの株価、配当、業績などの今後注目すべきポイントについてまとめていきます。
ポイントは、以下の3つです。
- 景気後退局面に強いディフェンシブ銘柄
- アメリカの金利上昇による債務負担の増加
- マーケティング戦略
景気後退局面に強いディフェンシブ銘柄
各国の金利が上昇する中、今後の景気後退が予想されます。
相場の4サイクルのうち、逆業績相場に入るでしょう。
金融引き締めの影響で企業の業績が悪化し、株価が下がる相場だワン!
そのため、食品・インフラ・ヘルスケアといった景気に左右されないディフェンシブ銘柄への投資がおすすめです。
コカコーラ株は代表的なディフェンシブ銘柄であり、これまでも景気後退局面で良いパフォーマンスを発揮してきました。
利上げムードの今、コカコーラ株のパフォーマンスにも期待ができるでしょう。
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アメリカの金利上昇による債務負担の増加
コカコーラ社は、354億ドルもの有利子負債を抱えています。(2022年9月末時点)
自己資本比率も24.66%と低水準で、レバレッジを効かせている状況です。
アメリカの金利が上昇し続ければ、債務負担はより一層重くなり、経営リスクも高まります。
同社は業績の安定性ゆえに効率的な経営を可能にしているようですが、今後この負債が経営を圧迫しないか懸念が残りますね。
マーケティング戦略
コカコーラ社は例年世界企業ブランドランキング上位に位置しているように、世界有数のブランド力を有しています。
世界中の人々が知っているコカコーラは、知名度や信頼の面で他清涼飲料水メーカーを圧倒しています。
同社の業績の安定性は、このブランド力も一因となっていますね。
そんな同社ですが、2022年にジョンマーフィーCFOが「マーケティング支出を倍増させていく」と発表しました。
消費者ニーズの特定や商品の質の向上に注力するようだよ!
コカコーラ株を買うのにおすすめの証券会社は?
コカコーラ株をはじめとして、米国株に投資できる証券会社は数多くあります。
以下ではその中でも、手数料・取扱銘柄数・取引ツールの観点からおすすめの証券口座を3つご紹介します。
SBI証券【取扱銘柄が多い】
SBI証券は、米国株の取り扱い銘柄数が約6,000銘柄と証券会社の中でも取り扱い数が多いネット証券です。
日本円でも米ドルでもどちらでも購入することができます。
米ドルの為替手数料は1ドルあたり25銭ですが、住信SBIネット銀行を活用すれば1ドルあたり6銭まで抑えることが出来ます。
SBI証券で口座を開設するのであれば、併用して住信SBIネット銀行を開設するとお得に米国株投資ができますよ。
SBI証券の特徴
- 6,000銘柄以上の米国株を取り扱い(2022年6月現在)
- 円貨決済も外貨決済も可能
- 最低取引手数料が0円〜(上限は税込22USD・税込0.495%)
- 為替手数料は住信SBI銀行経由で1ドルあたり6銭
- 米国株の貸株サービスで金利を得られる
moomoo証券【次世代の投資アプリ】
moomoo証券を初めて聞く方が大半なのではないでしょうか?
ナスダック上場企業であるFutu Holdings Limitedのグループ会社で、利用者は世界200ヶ国と地域、2,000万人以上に及んでいます。
moomoo証券の読み方は「モーモー」ではなく、「ムームー」です。
moomoo証券の最大の魅力は、アプリ「moomoo」です。
どんなアプリなんだろう?
moomooを一言で表すと、「次世代投資アプリ」です。
「次世代」と言われる理由には、従来の金融・投資情報アプリを上回る、60以上のテクニカル指標を備えた高機能チャートやどこよりも早い米国株式ニュース機能があげられます。
また、バフェット氏などの大口投資家売買動向や、空売りデータ、板情報などの一歩先行く情報でライバルと差を付けられる証券会社です。
アプリから証券口座を開設すれば、業界最多水準の7000銘柄以上の米国株式を取引することもでき、その際の手数料も大手ネット証券の約1/6と格安の水準となっています。
実際の利用画面
機関投資家と個人投資家のどちらがどれだけ売買しているのか明確になり、今後の戦略を立てやすくなります。
また、業績予想を一目でみることができたり、様々な財務指標を確認することが出来るためスマホ1つでテクニカル分析・ファンダメンタル分析が手軽に行え、便利です。
moomoo証券ではまもなく日本株の取引機能もリリース予定だワン!
アプリは無料でダウンロードできるので、まずは以下のボタンからダウンロードしてみましょう。
マネックス証券【買付時の為替手数料0円】
マネックス証券は米国株取引で時間外取引もできるネット証券で、多様な注文方法に対応しています。
例えば株価の上昇幅、または下落幅に合わせて逆指値注文のトリガーとなる価格をリアルタイムで自動修正する「トレールストップ注文」など、ほかの証券会社には無い注文方法があります。
米国株は日本時間で深夜の取引が中心だから、時間外取引ができるのは嬉しいね!
標準時間で23時30分から翌6時の取引時間に加えて、22時~23時30分の「プレマーケット」、6時~10時の「アフターマーケット」の時間帯も取引が可能です。
マネックス証券の特徴
- 時間外取引が可能
- 最低取引手数料が0円〜(上限は税込22USD・税込0.495%)
- 買付時の為替手数料が無料
- 「銘柄スカウター」で分析が可能
【まとめ】コカコーラ株の配当はいつもらえる?
年4回、4月・7月・10月・12月に配当金がもらえるんだね!
今回は、コカコーラの配当や業績、今後の注目点について解説しました。
最後に、この記事の重要な点をおさらいしましょう。
コカコーラとはどんな企業?
アメリカのジョージア州アトランタに本社を置く、世界最大の飲料メーカーです。
現在は、濃縮原液及び完成品の製造・販売事業を行なっています。
コカコーラの配当は?
現在の配当利回りはおよそ3%です。
業績が非常に安定しており、60年連続増配を達成しています。
ボトリング事業を切り離し、高収益体制化を進めているコカコーラの今後に注目です。
長期投資を考えている初心者の方は、ネット証券の開設から始めてみましょう。