【日本上場】ファイルコインは終わったのか？怪しいと言われる理由や価格チャートを解説

ファイルコインは2014年に開発が始まり、2017年には大規模な資金調達に成功した歴史のある仮想通貨プロジェクトです。
一方で、注目度の高いファイルコインを悪用する業者も現れ、ファイルコインのマイニング投資詐欺が相次いで起こりました。

今回は、ファイルコインの特徴や将来性・投資リスク、仮想通貨FILの買い方を分かりやすく解説します。

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ファイルコイン（仮想通貨FIL）とは？

通貨名	ファイルコイン（Filecoin）
シンボル	FIL
運営元	Protocol Labs社
主な取引所	GMOコイン
現在の価格	約510円
発行枚数	発行上限：20億枚
時価総額	約2280億円 時価総額ランキング：33位
ツイッター	https://twitter.com/Filecoin
公式HP	https://filecoin.io/

ファイルコインとは、分散型ストレージサービスを提供するプロジェクトのことです。

ファイルコインのネットワーク上では、仮想通貨ファイルコイン（FIL）が流通しています。

分散型ストレージネットワークを提供

改めて、ファイルコインは「分散型ストレージサービス」を手掛けるプロジェクトです。

一般的なストレージサービスはデータの保管先が1つに集中しており、保管先にトラブルが起きた場合にデータが利用できなくなるデメリットがあります。

一方、分散型ストレージサービスはデータを分散化して保存するため、1つの保管先に問題が生じてもデータを失わずに済みます。

ストレージの提供・データ保存でマイニング報酬が得られる

ファイルコインのネットワークでは、ストレージを他のユーザーに提供してデータを保存することで、報酬の仮想通貨FILを得られます。

ファイルコインは「Proof of Storage（プルーフ・オブ・ストレージ）」というコンセンサスアルゴリズム（合意形成の方法）を用いており、ストレージの空き容量を提供してマイニングが行われます。
※マイニング…取引内容を承認してブロックチェーンに記録し、報酬として仮想通貨を得られる仕組み

反対に、データを保存したい人は仮想通貨FILを支払い、ファイルコインのネットワークを利用する仕組みです。

ICOで資金調達に成功

ファイルコインは2017年のICOで大規模な資金調達に成功したプロジェクトとして知られています。

※ICO…仮想通貨の新規発行によって資金を調達すること

わずか30分で2億ドル以上（約280億円）の資金調達に成功し、歴代のICOの中でも第2位となる資金調達額を記録しました。

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【終わった？】ファイルコインが怪しいと言われる理由

マイニング投資詐欺にファイルコインが利用された

ファイルコインのマイニング投資への出資を無登録で勧誘したとして、2023年2月には金融商品取引業違反の疑いで「日本IPFS」の代表など男女7人が逮捕されています。
「リスクなし・3か月から5か月で元がとれる」などとうたい、4,000人から計14億円を集めていました。

中国でもファイルコインのマイニングビジネスを騙った詐欺が起きており、2021年には110億円以上を集めた「IPFSUnion」の31人が逮捕されました。

MLM形式の詐欺が横行

ファイルコインの詐欺で用いられた「MLM形式（マルチレベルマーケティング）」とは、新しいメンバーを勧誘した者に報酬を与えるマルチ商法を指しています。

新たに勧誘した出資者の資金を、既存の参加者への報酬にあてるポンジスキーム（自転車操業）が行われており、多くの人々が損失を被る結果となりました。

ファイルコイン自体に問題があったわけではない

ファイルコインを詐欺に使った事件が発生しているのは事実ですが、ファイルコイン自体に問題が発見されたわけではありません。

ファイルコインはブロックチェーンを活用したデータ保存方法を開発するプロジェクトであり、多くの専門家がファイルコインの技術を評価しています。

新しい技術やサービスが登場すると詐欺目的で悪用する手口が増えるため、怪しい業者に騙されないように注意しましょう。

ファイルコイン（仮想通貨FIL）の価格推移チャート

ファイルコイン（仮想通貨FIL）の全期間チャート

ファイルコインの最高値は2021年4月につけた約21,340円台です。

ファイルコインは2017年にICOが行われ、当時最大規模となる2億ドル以上（約280億円）の調達に成功しました。
2018～2019年は1,000円を下回る価格を推移したものの、2021年4月には一気に急騰しています。

2022年には仮想通貨全体が暴落する事件もあり、ファイルコインも下落に転じています。

2021～2022年までの値動き【チャート】

2021年は仮想通貨市場全体が上昇相場を迎え 、ファイルコインも追い風を受ける形で価格を上昇させました。

3月には暗号資産運用会社のグレースケールが、ファイルコインを含む5銘柄の仮想通貨投資信託を提供したニュースが話題になりました。

チェーンリンクとの統合や、ライブピアとの共同マイニングパイロットのローンチなどの好材料も続き、4月1日に最高値となる約21,340円台を記録しています。

2022年には仮想通貨市場全体の暴落に影響を受けて下落したものの、分散型ストレージアライアンスなど新たなプロジェクトの立ち上げも発表されています。

2023年の価格動向・チャート

2023年の年初には、ファイルコインの価格上昇傾向が見られました。
仮想通貨市場が全体的に上昇を見せており、ファイルコインも1か月半で約3倍に価格を上げました。

3月にはイーサリアムとの互換性を持つ独自の仮想マシン「Filecoin Virtual Machine（FVM）」のローンチが発表されるなど、エコシステムは拡大を続けています。

7月には2大ビットコインマイニング機器メーカーのビットメインが、新たにファイルコインのマイニングマシンをリリースしており、今後のマイニングの拡大にも注目です。

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ファイルコインの将来性・今後の価格予想

他のストレージサービスよりも手数料が安い

ファイルコインは従来のクラウドストレージサービスと比べてコストが安く、他の分散型ストレージサービスと比較しても安い特徴があります。

ストレージ1TBのコストが月額で0.19ドルとなっており、Googleドライブの4.16ドル・Amazon S3の23ドルと比べると非常に安価です。

コスト効率の良いファイルコインのストレージサービスの利用者が増えれば、ファイルコインの価格にも良い影響を与える可能性があります。

ナスダックから高評価を受けたことがある

2020年、全米証券業協会ナスダックは「今後ビットコインを超える可能性がある3つの仮想通貨」というレポートにおいて、ファイルコインを選出しています。
規模の大きいクラウドコンピューティング市場において、数少ない分散型サービスのファイルコインに長期的なリターンを期待している模様です。
参考：Nasdaq

また、ファイルコインは活用事例が増えており、今後のさらなる普及も期待されています。

ファイルコイン（FIL）の今後の価格予想

	2025年	2029年
Digital Coin Price	12.08ドル	25.47ドル
Price Prediction	10.66ドル	49.38ドル

海外の仮想通貨AI価格予想サイトによる、ファイルコインの価格予想は上記の通りです。
今後の価格上昇を見込んだ、ポジティブな予想が出ています。

ファイルコインの投資リスク・注意点

SECから有価証券と指摘されている

2023年5月、暗号資産運用会社のグレースケールは、米証券取引委員会（SEC）がファイルコインを「有価証券に該当する」と判断したと公表しました。
グレースケールはファイルコインについて「有価証券に該当しない」ととらえており、SECへの対応を表明しています。

有価証券と認められた場合は特定のルールや法律に従う必要があり、ファイルコインの価格に大きな影響が出る可能性があります。

インフレ率が高い

ファイルコインの年間供給インフレ率は約67％（2023年8月時点）となっており、他の通貨と比べて高いインフレ率となっています。
※インフレ率…通貨の価値がどれだけ下がったかを示す数値

新たなFILの発行やロックアップの解除が進むにつれて市場への供給量が増え、将来的に価値が下がる可能性があります。
なお、インフレ率はプロジェクトの成長過程で変動するため、他の要素を踏まえた上で投資判断を行いましょう。

価格変動の大きさに伴う損失リスク

ファイルコインはビットコインなどの主要銘柄に比べ、ボラティリティ（価格の値動き）が大きい金融資産です。
高騰する可能性がある一方で下落幅も大きく、投資タイミングによっては大損につながる恐れがあります。

時価総額の小さい銘柄への集中投資はリスクが高いため、投資予算のすべてをファイルコインに回すのは控えるのが望ましいです。

仮想通貨投資に慣れていない方には、ビットコインやイーサリアムなど時価総額の大きい銘柄に分散投資をした上で、ファイルコイン投資の検討をおすすめします。

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ファイルコインはGMOコインで買える【日本の取引所に上場】

ファイルコインは国内取引所のGMOコインでの取り扱いが開始し、誰でも手軽に購入できるようになりました。

GMOコインは入出金・送金手数料無料が無料で、オリコン顧客満足度調査では2年連続No.1を獲得しています。
イーサリアムの取引量が多い他、国内取引所で初となる外国為替FXが利用できるのもポイントです。

ファイルコイン（FIL）の買い方

GMOコインで無料口座開設

まずはGMOコインの公式サイトにアクセスし、無料口座開設を行います。

どの国内取引所でも5～10分程度で登録作業が完了します。登録の流れは以下の通りです。

口座に日本円を入金

口座開設が完了したら、取引に使う日本円を入金します。

入金はアプリ・ブラウザのどちらからでも可能です。
スマホの場合は「入出金/振替」をタップし、振込方法を選んで入金手続きを行いましょう。

ファイルコインを購入する

入金反映後、ファイルコインを購入します。

ファイルコインの購入は販売所形式を使って購入できます。
※2023年8月時点

ファイルコイン（仮想通貨FIL）に関するQ＆A

ファイルコインは終わったのか？

ファイルコインはマイニング投資詐欺に悪用されたものの、ファイルコイン自体には問題は見つかっていません。

SECから有価証券と指摘を受けている点を不安視する声もありますが、分散型ストレージサービスの将来性の高さから今後の伸びを期待する投資家もいます。

2023年7月にはマイニング大手企業がファイルコインのマイニングマシンをリリースしていることもあり、「終わった」と決めつけるのは早計かもしれません。

ファイルコインの最新ニュースを確認する方法は？

ファイルコインに関する最新ニュースは、以下のサイトからチェックできます。

ファイルコインの現在価格は日本円でいくら？

【まとめ】ファイルコイン（仮想通貨FIL）の今後の将来性

今回はファイルコインの特徴や今後の将来性、日本の取引所での購入方法を解説しました。

最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。

ファイルコインはGMOコインで取り扱いが始まり、国内取引所で誰でも手軽に取引できるようになりました。

ファイルコインなど様々な銘柄をチェックして、暗号資産（仮想通貨）投資による値上がり益の獲得を目指しましょう！