・ETFを使って投資をしたいけど、何を選んだらいいのか分からない
・銘柄の比較方法やおすすめ銘柄を知りたい
このようなお悩みを解決します。
この記事の結論
- ETFは複数の銘柄(株式)が含まれているので、分散投資したい方におすすめ
- ETFを選ぶ時は手数料や乖離率、分散効果に注目
- おすすめETFを参考に、自分に合った銘柄へ投資しよう
1995年に1個目のETFが誕生し、それから徐々に数を増やして、現在は日本国内に342個ものETFがあります。(2024年12月20日現在)
さまざまな種類のETFから自分に合った商品を見つけられる反面、どれを選んだら良いのか分からずに悩む方も多いはず。
そこでこの記事では、ETFを選ぶ際の比較ポイントやおすすめ銘柄について、わかりやすく解説します。
この記事を読めば、迷いなくETF投資を始められるワン!
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おすすめのETF(日本株)5選
ここからは実際に、おすすめのETFについてご紹介します。
今回は指数連動型を中心に経費率の安さと分散効果、そして純資産額の大きさ(人気度)の観点から銘柄を選んでみました。
※投資判断は自己責任でお願い致します。
上記5つの銘柄の過去の価格推移は以下の通りです。
上から紫が純金上場信託(1540)、ピンクが高配当50指数(1489)、緑がレバレッジ型(1570)、青がTOPOIX連動型(1306)、赤が日経225連動型(1321)だワン!
それぞれ確認してみましょう。
NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)
株価 | 40,160円 |
分配金利回り | 1.53% |
純資産総額 | 105,416.8億円 |
運用コスト (年率・税込) | 0.10648% |
ベンチマーク | 日経平均トータルリターン・インデックス |
日経平均株価とは、日本経済新聞社が東証プライムに上場している企業の中から選んだ225社の平均株価のことです。
「日経平均」や「日経225」と呼ばれることも多いよね!
ベンチマークとする日経平均トータルリターン・インデックスは、日経平均株価(日経225)に配当を加味した値動きを示す指数で株価の値動きだけでなく配当を再投資した場合の値動きを指数化しています。
日本を代表する企業を様々な業種からバランスよく選出しているのが特徴です。
流動性も高く、経費率は約0.106%と他の日経平均に連動する投資信託と比べても低めに設定されていて、日本株へのETF投資を始める方には一番最初にオススメしたいETFと言えます。
日本国内の大型企業に分散投資したい方におすすめのETFだワン!
NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信(1306)
株価 | 2,830.5円 |
分配金利回り | 2.04% |
純資産総額 | 230,145.7億円 |
運用コスト(年率・税込) | 0.0597%* |
ベンチマーク | TOPIX |
※詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください
TOPIXは旧東証一部の全銘柄を対象に算出・公表されている株価指数です。
東証株価指数とも言われ、1969年7月1日から公表されており、1968年1月4日の時価総額を100として算出されています。
TOPIXは算出時の指数用時価総額と基準日の時価総額から算出されるんだよ!
TOPIXを見れば、旧東証一部企業の時価総額がどのくらい増減したかを知ることが出来ます。
基準価額の推移は画像の通りで、先ほどの日経225との連動型と同じような具合で伸びています。
日経平均と違って値嵩株の影響が少ないのが特徴だワン!
値嵩(値がさ)株とは?
- “株価”が高い銘柄を指す(主に株価が数万円)
- 日経平均株価は225社の平均株価を算出しているので、値嵩株の値動きが強い影響力を持つ
- 東京エレクトロン(8035)、ファーストリテイリング(9983)やレーザーテック(6920)、富士通(6702)などが挙げられる
- TOPIXでは株価だけでなく時価総額も含めて指数が算出されるので、値嵩株の値動きに振り回されにくい
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数(1489)
配当(Dividend)がいっぱいだね!
株価 | 2,238円 |
分配金利回り | 3.48% |
純資産総額 | 2,907.8億円 |
運用コスト (年率・税込) | 0.308% |
ベンチマーク | 日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄で構成される株価指数 |
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数は日経平均高配当株50指数への連動を目指すETFです。
運用コストは同じ指数への連動を目指す投資信託と比べてかなり高めに設定されているね!
日経平均構成銘柄の中で高配当銘柄を中心に投資するということで、インカムゲインを積極的に狙えるのが特徴です。
また、一般的に高配当銘柄のインデックスは株価が低調するという特徴があるのですが、ここ数年は堅調に推移しており、キャピタル・インカムゲインの双方を狙うことができます。
安定した経営や株主還元を重視する日本ならではだね!
ただ、ここ最近出たTracers 日経平均高配当株50インデックスの管理費用が0.10725%ということもあり、優先度は他のETFと比べ少し下がるイメージです。
純金上場信託(1540)
不安定な社会情勢を受けて金の価値が一気にあがっているワン!
株価 | 12,235円 |
分配金利回り | – |
純資産総額 | 5,074.2億円 |
運用コスト(年率・税込) | 0.44% |
ベンチマーク | 以下に記載 |
純金上場信託(1540)は、東京工業品取引所における金1グラムあたりの先物価格を、一定の貴金属業者の提示するフォワードレートで現在価値に引き直した価格に連動することを目指すETFです。
経費率は0.44%と、他2つのETFに比べると高めに設定されています。
しかし、一般的にコモディティ、中でも金というのは株式や債券のような伝統的な金融資産とは比較的相関が低く、分散効果が期待できます。
また、インフレヘッジとしての側面もあり、個人投資家がリスクを抑える手段として魅力的な銘柄と言えるでしょう。
インフレヘッジや分散効果っていう意味ならWTI原油ETF(1671)とかの方がいいんじゃないの?
もっともインフレに連動するものとしては原油が挙げられますが、原油価格は景気の影響も強く受け、株式との連動性も高いため、ポートフォリオの分散効果を働かせるという意味では金の方がオススメできるといえます。
また、金ETFの中では唯一「金地金」と交換できるのも特徴です。
金地金ってどんなもの?
金地金(きんじがね)はインゴットや金の延べ棒とも呼ばれ、最も価値を身近に感じられる実物の金塊です。
ただし、金地金との交換は一定の口数以上の場合に限られており、交換時は手数料が発生するので注意しましょう。
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)
株価 | 26,545円 |
分配金利回り | 0% |
純資産総額 | 3,312.1億円 |
運用コスト (年率・税込) | 0.88% |
ベンチマーク | 日経平均レバレッジ・インデックス |
日経平均レバレッジ・インデックスとは、日経平均株価の変動率の2倍の値動きになる指数です。
運用コストは0.88%と比較的高めです。
過去の騰落率は以下のようになっています。
騰落率 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
---|---|---|---|---|---|---|
基準価格 | -4.8% | -3.3% | -7.1% | 22.0% | 80.7% | 1087.9% |
対象指数 | -4.7% | -3.6% | -6.8% | 21.3% | 64.5% | 827.4% |
過去のリターンを見てみると、同ファンドは設定来1087.9%のプラスと高いリターンを出しています。
だけど、目標としている日経平均株価の2倍程度のリターンとはかなり差があるね?
そこについて気になる方は多いと思いますが、実はほぼ全てのレバレッジファンドは目標とするリターンに届きません。
レバレッジファンドは商品の特色上、一定の価格水準で上下に動く期間中はリターンを上げにくく、投資行動自体が不利となります。
逆に上昇局面で価格が上がり続ける期間はリターンを上げやすく、”一方向相場”での短期売買が向いている商品であるといえます。
長期投資の手段としてはオススメできませんが、こういったインバース型やレバレッジ型の商品はETFならではの商品性だと思うので、少しリスクを取ったとしてでもリターンを追い求めたい方にはオススメです。
短期保有を推奨するワン!
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おすすめのETF(米国株)5選
今人気のある米国ETFにも投資してみたい!
続いて、米国のおすすめETFについてご紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
株価 | 290.39USD |
配当利回り | 1.30% |
純資産総額 | 456.908(十億USD) |
運用コスト | 0.03% |
ベンチマーク | CRSP USトータル・ マーケット・インデックス |
VTIは「CRSP USトータル・ マーケット・インデックス」に連動するように運用されるインデックス型のETFです。
カタカナが多くてよくわからない…
要するに、「米国株式市場の大型株から小型株まで約3,500銘柄以上をカバーしているETF」だと覚えておけば問題ないでしょう。
時価総額加重型のETFであるため、規模の大きい会社の株価に影響されやすいという特徴があります。
基準価額推移を見ると、ITバブルの崩壊やリーマンショック、コロナショックなどの大きな下落が発生した後も回復し、右肩上がりに成長しています。
短期的な下落局面はあるものの、長期保有でじっくりと米国市場の成長を期待できるETFなので、長期投資をする銘柄としてはおすすめです。
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
株価 | 126.68USD |
配当利回り | 2.85% |
純資産総額 | 59.048(十億USD) |
運用コスト | 0.06% |
ベンチマーク | FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス |
VYMのベンチマークは「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」です。
米国株式市場における高配当利回りの銘柄(REITを除く)で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。
む、難しい…
要するに、VYMは時価総額の大きい高配当銘柄で構成されていると覚えておきましょう。
VYMをひとつ買えば米国の代表的な高配当銘柄をまとめて買えてしまうのです。
高配当株は一般的に配当が高いのに対して株価のパフォーマンスが悪いという特徴があるのですが、VYMの過去のリターンを見た場合堅調に推移していることが分かります。
インカムゲインをメインとして、配当で収益を上げたいという方にはおススメです。
米国には他にも魅力的な高配当ETFがあるので、興味がある方は以下の記事を読んでみてください。
高配当ETFについて詳しく知りたい方はコチラ
VOO(バンガード S&P 500 ETF)
株価 | 538.94USD |
配当利回り | 1.25% |
純資産総額 | 575.05(十億USD) |
運用コスト | 0.03% |
ベンチマーク | S&P500 |
VOO(バンガード S&P 500 ETF)って何だろう?
VOOは、アメリカの代表的な株式市場指数であるS&P 500指数に連動するETFです。
このETFは、アメリカの大型株500銘柄に投資することができ、安定的かつ長期的な資産形成を低コストで目指すことが可能です。
VOOに含まれている銘柄は?
VOOの構成銘柄は、S&P 500指数に含まれる500社の企業です。
これらの企業は、アメリカ経済を牽引する大手企業で、業種別に見てテクノロジー、ヘルスケア、消費財など、多岐にわたります。
特にAppleやMicrosoft、Amazonといった企業が大きな割合を占めており、これらの企業が全体の指数関数的なパフォーマンスに大きな影響を与えています。
QQQM(インベスコ・ナスダック100 ETF)
株価 | 213.54USD |
配当利回り | 0.58% |
純資産総額 | 38.898(十億USD) |
運用コスト | 0.15% |
ベンチマーク | NASDAQ-100 Index |
QQQMは、ナスダック100指数に連動するETFです。
このETFは、アメリカのナスダック市場に上場している100社の大企業に投資することができます。
企業が多く、成長性の高い企業が含まれているのが特徴です。
ベンチマークの「ナスダック100指数」の特徴は?
ナスダック100指数は、ナスダック市場に浮上する企業のうち、時価総額が大きい100社を選んで作られた指数です。
これらの企業は、テクノロジー、バイオテクノロジー、消費者サービスなど、成長性が高い業種が選ばれており、特に、QQQMにはテクノロジー業界を代表する企業が多く含まれています。
よって、テクノロジーの進歩や新しい技術に注目している投資家にとって魅力的なETFとなります。
より詳しく知りたい方はコチラ!
TECL(Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF)
株価 | 97.76USD |
配当利回り | 0.06% |
純資産総額 | 3.433(十億USD) |
運用コスト | 0.94% |
ベンチマーク | XLK |
TECLは情報技術セクターETFである「XLK」の3倍の値動きを目指すレバレッジ型の米国ETFです。
XLKにはどんな銘柄が含まれているの?
XLKの構成銘柄を見てみると、AppleとMicrosoftの2社が構成比率の40%以上を占めています。
レバレッジ(Leverage)とは「てこの原理」という意味ですが、投資の世界でレバレッジというと、借り入れをして自己資金を膨らませて投資をする方法のことを指します。
レバレッジを効かせることで少ない資金でも大きなリターンが狙えますが、リスクも大きくなるため、十分な資金管理が求められます。
伸び率もかなり大きいけど、その分損失が出た時のこともしっかり考慮しておかなきゃだね。
レバレッジ取引について詳しく知りたい方はコチラ
【比較表】おすすめのETF銘柄一覧
おすすめのETFにはどんな銘柄があるの?
本記事で紹介しているおすすめのETF銘柄10本を比較してみましょう。
ETF名 | 運用コスト | 純資産額 | ベンチマーク |
---|---|---|---|
NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321) | 0.11077% | 107,992.39億円 | 日経平均株価(日経225) |
NEXT FUNDS TOPIX 連動型上場投信(1306) | 0.0592% | 234,883.36億円 | TOPIX |
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数(1489) | 0.308% | 2,907.8億円 | 日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄で構成される株価指数 |
純金上場信託(1540) | 0.44% | 3,771.27億円 | 東京工業品取引所における金1グラムあたりの先物価格を、 一定の貴金属業者の提示するフォワードレートで現在価値に引き直した価格 |
NEXT FUNDS 日経平均 レバレッジ・インデックス連動型上場投資(1570) | 0.88% | 3,312.1億円 | 日経平均レバレッジ・インデックス |
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF) | 0.03% | 390.751(十億USD) | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF) | 0.06% | 54.281(十億USD) | FISEハイディビデンド・イールド・インデックス |
VOO(バンガード S&P500 ETF) | 0.03% | 538.94(十億USD) | S&P500 |
QQQM(インベスコ NASDAQ 100 ETF) | 0.58% | 38.898(十億USD) | NASDAQ 100 ETF |
TECL(Direxion デイリーテクノロジー株ブル3倍 ETF) | 0.94% | 2.992(十億USD) | XLK |
国内ETFと米国ETFに分けて、個別で詳細を紹介しています。
ETFのメリット3選
以下で詳しく解説します。
分散投資ができる
投資をする上で大切なのは、分散投資を行い、損失のリスクを最小限に抑えることです。
ただ、分散投資をするために、何十社もの決算状況や市況について分析するのは時間的に難しいですよね。
企業分析も正しくできるか分からない…
投資するETFにもよりますが、ETFは数十社から数千社に投資してくれることが大きなメリットです。
たとえば、米国を代表するETFである「VOO」は約500社、「VTI」は約4,000社に分散投資しています。
細かい企業分析は必要ないんだね!
仮に数百社あるうちの1社の株価が低迷しても、ほかの銘柄にも分散投資していることからETF自体の株価が大きく下がってしまうリスクが減り、安心して資産運用できます。
ほったらかし投資にも使える
ETFでは、積立設定を利用できます。
この積立設定を使うと、入金・購入の手間を省くことができます。
あなたが行うことは、積立をするETFを選択し、毎月の指定日を決めておくだけです。
自分で決められるから、給料日の次の日などの余裕がある時にできるんだね!
投資初心者にありがちな毎月の入金忘れを防げるのはもちろん、ほったらかし運用ができるようになります。
本業や育児などで忙しい方におすすめだワン!
リアルタイムで売買可能
ETFは投資信託でありながら、リアルタイムでの売買が可能。
プロに運用を任せられる安心感もありつつ、リアルタイムで売買可能であるため大きな利益も狙うことや有事への素早い対処ができます。
価格が大暴落したりした時にもすぐに対応できるのはいいね!
ただし、資産形成をする上では長期投資が重要。
あくまで短期利益を狙うものではないため、基本的には売買しすぎず長期保有しましょう。
ETFのデメリット
運用手数料がかかる
ETFを使って投資するときは、運用手数料がかかります。
運用手数料=運用額×経費率
経費率って何?どれくらいが妥当なの?
経費率とは投資商品の運用に必要な経費を求める際に使われており、各ETFによって異なります。
投資するETFにもよりますが、経費率は低いもので0.03%程度、高いものだと1%程度です。
指数に連動するインデックス型のETFは経費率が低い傾向にありますが、レバレッジをかけるETFは経費率が高い傾向にあります。
レバレッジ型ETFとは?
- ベンチマークの値動きに対して、より増幅された振れ幅で基準価格が値動きするよう設定されたETF
- 価格変動が激しくなるよう設定されているため、ハイリスクハイリターンの取引ができる
- 相場の上昇から利益を目指すブル型と相場の下降から利益を目指すベア型などがある
分配金の再投資が手動
ETFと投資信託の違いの1つとして、ETFは分配金が自動で再投資されない点があります。
投資信託のつみたて設定では、分配金の再投資が選択可能。
しかしETFの場合は都度手動で再投資する必要が。
分配金の再投資ってそんなに重要なの?
分配金を再投資することで、下の図解のように複利効果が得られ、投資の効果を高めることができます。
ETFも手動ではあれ再投資できるため、大きなデメリットではありません。
国内ETFと海外ETFはどっちがおすすめ?
海外ETF、特に外国株式(先進国)のインデックスファンドに連動したETFがおすすめです。
アメリカをはじめ世界の主要先進国に簡単に分散投資でき、経済成長に応じて資産も増えていきます。
日本のETFはおすすめじゃないの?
日経平均史上最高値更新などを受けて、日本株式への投資に興味が出てきた方も多いでしょう。
確かに、国内株ETFは情報を入手しやすく、日本企業を応援できるという点で一概に悪い選択肢とは言えません。
ただ、この株高がいつまで続くかは不明です。
実際、2024年3月に40,888円のピークを迎えた日経平均株価は1ヵ月半で38,000円前後まで下降。
昔に比べて日本企業の影響力が落ちていることもあり、長い目で見れば海外市場の方が成長性があるといえるでしょう。
日本のETFがよくないということではなく、「長期でつみたて投資をすることを考えると」海外ETFがおすすめです。
ETFを選ぶ際の比較ポイント4つ
ETFってたくさんあるけど、どんな基準で選べばいいの?
もちろん国内・海外ETFどちらにも投資することもできるから、この記事の銘柄紹介や選ぶポイントも参考にして決めてほしいワン!
ETFの種類は数多くありますが、主に以下の4つのポイントで比較することで、理想のETFが見つかるでしょう。
自分の投資スタイルによってETFの選び方も変わるため、それぞれ確認していきましょう。
①商品内容
まずは、商品内容を確認しましょう。
ETFは日経平均株価に連動するものや、NASDAQに連動するものなど、多数の種類が存在しています。
安定した成績で資産運用に適したETFから、短期取引で大きな利益を狙えるレバレッジETFまで選ぶことができます。
どれを選んだらいいのかわからないよ…
これからETFを使って投資をするのであれば、外国株式(先進国)のインデックスファンドに連動したETFに投資することをおすすめします。
外国株式であれば、アメリカをはじめ世界の主要先進国に簡単に分散投資でき、経済成長に応じて資産も増えていきますよ。
もちろん、投資だから値下がりするリスクはあるワン!
②運用コスト
ETFに投資する上で必要となるコストは、主に「購入手数料」と「運用手数料」です。
中でも運用手数料は、同じ指数であっても手数料が異なる場合もあるため、事前に確認するようにしましょう。
特に、資産運用をしようとして長期間の運用をする場合、運用手数料の高さが負担になることもあります。
購入手数料は無料であることも増えてきたワン!
③流動性
ETFを選ぶ時は、流動性にも注目しましょう。
流動性ってどんなもの?
流動性はどれだけ活発に売買されているのかがわかるもので、流動性が低いと取引したいときに注文が通りにくい(反対売買してくれる人がいない)恐れがあります。
価格が下がって売りたいのに、売れなかったら損失が膨らんでしまうかもしれないよね…
流動性を確認するときは、出来高や売買代金を確認してみると良いでしょう。
同じ内容のETFでも流動性に違いが出ることもあるため、比較すべきポイントですよ。
④乖離率
最後に、乖離(かいり)率にも注意してETFを選択しましょう。
乖離率とは、ベンチマークとしている指数から現在の価格がどれだけ離れているのかを示すものです。
ETFは基本的に指数に沿って運用されるため、その指数の値動きに近づける必要があります。
とはいっても、売買コストや運用コストにより、多少は指数からズレてしまいます。
乖離率0%は無理なんだワン!
乖離率ができる限り0%に近いETFを選択すると考えておけばいいでしょう。
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【本音】現役投資家がETF購入を評価
実際、現役の不動産投資家はETFをどう評価しているの?
ここまで、ETFのメリット・デメリットや選ぶ際のポイントについて解説していきました。
以下では、実際にETFを持っている投資家の評価を見ていきましょう。
【実際の口コミ】ポジティブなポイント
現役投資家に聞いた、ETFについてのポジティブな意見として以下のものが挙げられました。
- レバレッジ型やインバース型の商品に手軽に投資できる
- 大半の投資信託と比べ手数料が低く、乖離率が低い
- 指値で注文できるのが魅力
レバレッジ型やインバース型の商品に手軽に投資できる
ETFの大きな特徴の一つは、レバレッジ型やインバース型の商品に手軽に投資できる点です。
手元の資金が少なくても、投資を始めやすいことはメリットであると言えます。
実際、投資家からの意見で一番多い意見でした。
また、レバレッジ型ETFは、対象インデックスの値動きの数倍の戻りをまっすぐに、インバース型ETFはその逆方向の値動きを追随します。
これにより、短期的な市場の動きを活用して積極的な利益を狙うことが可能です。
短期的な取引の場合、レバレッジがかかっている商品は魅力的だね。
大半の投資信託と比べ手数料が低く、乖離率が低い
ETFの運用管理費用は、一般的にアクティブ型の信託投資よりも大幅に低く、コスト効率に優れています。
長期運用を行う場合、手数料差がリターンに大きく影響するため、低コストは投資家にとって重要なメリットです。
ETFの市場価格とベンチマークの乖離率は小さく、これは市場での取引価格がETFの実際の価値に近いことを意味します。
乖離率が低いことにより、投資家は公正な価格で取引できる安心感があります。
定期的に買うの忘れそうだから助かるよ!
指値で注文できるのが魅力
自分の買いたいタイミングで買うことができることも魅力ですよね。
普通の投資信託1日ごとにしか基準価格は変わらないため、24時間取引可能なので自身が割安と感じたタイミングですぐに買えるのはメリットという意見もありました。
短期的な値動きを重視する投資家にとっては、効率的な取引を実現できる魅力的な機能といえます。
【実際の口コミ】ETF投資の留意点
実際に購入を考えている方は、留意点についても気になりますよね。
以下では、現役投資家のETF投資の留意点についてまとめてみました。
- 最低購入金額が高い
- 優待券がない
- 個別株よりはリターンが期待できない
詳しく見ていきましょう。
最低購入金額が高い
最低購入金額が高いため、気軽に始めることが難しいことがデメリットとして挙げられました。
ETFは、取引所で株式と同じように売買されますが、多くの場合、単位(1口)あたりの価格が高く設定されています初期投資額が高くなる場合があります。
特に、少額から分散投資を始めたい投資家にとっては、この点が壁となる可能性があります。
「国ごとに分散しようと思ったら毎月7.8万は入れないと行けないので、そういう意味では定額積立で長期分散投資するなら投資信託しかない」といった意見もありました。
少額投資を始めたい方には、金銭的なハードルが高いね。
優待券がない
個別株の多くには、株主優待制度があり、商品券や割引券、特産品などの特典を受けられる場合があります。
ただし、ETFでは株主優待は基本的にありません。
個別株に特有の特典を期待することはできない点に注意が必要です。
優待目的での投資を希望する投資家にとっては、ETFではなく、個別銘柄の購入が適切かもしれません。
個別株よりはリターンが期待できない
ETFは分散投資を主的な目的として、インデックス全体に連動するため、市場全体の平均リターンを目指す商品です。
そのため、個別株のように大きな成長が見られる銘柄を選んで投資した場合と比較すると、大きなリターンが期待できない可能性はあります。
ただし、特定の銘柄でリスクも分散されるため、大きな損失を回避しやすいという点では個別株と比較して安定的であると言えます。
ETFを買うのにおすすめの証券会社
ETFを使って投資するには「現物取引をする」と「CFD取引をする」の2種類あります。
現物取引はわかるけど、CFD取引ってなに?
CFD(Contract For Difference)取引とは、株式、商品、経済指数、先物など、あらゆる金融商品を差金決済で行う取引のことです。
現物取引のように現金で株式を購入して保有し、売却するような現物の売買は発生しません。
現物を実際に保有しないから証拠金を預けて売買でき、売り注文からの取引もできるんだワン!
以下ではETFを使った投資におすすめの証券会社をご紹介します。
SBI証券【ネット証券大手】
SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェアNo.1を誇る人気のネット証券です。
2024年5月12日時点で約5,400件もの米国株式を取り扱っており、大型銘柄からIPO銘柄、中小型銘柄などバリエーションも豊富です。
米国ETFのラインナップも充実しているため、あなたの欲しい銘柄がきっと見つかりますよ。
また、米国ETFを毎月好きな日に自動買い付けできる「米国株式・ETF定期買付サービス」も利用できます。
時間がなくて定期的に買い付けるのを忘れそうという人も、はじめに「設定株数」または「設定金額以内の単元株」を設定するだけで手軽に米国株へ投資できますよ。
定期的に買うの忘れそうだから助かるよ!
「SBI ETF セレクション」というプログラムもあり、中長期の資産形成に適した米国ETF10銘柄の買付手数料が無料、専用ページでの投資情報も豊富に用意されています。
ちなみに買付手数料が無料なのは以下の10銘柄となります。
買付手数料が無料の米国ETFを見る(タップで見れます)
ティッカー | 銘柄 |
---|---|
VT | バンガード トータル ワールド ストック ETF |
VTI | バンガード トータルストックマーケット ETF |
VOO | バンガード S&P 500 ETF |
EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド |
QQQ | インベスコ QQQ トラスト シリーズ 1 ETF |
SPYD | SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF |
AGG | i シェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF |
VGT | バンガード 米国情報技術セクター ETF |
GLDM | SPDR ゴールド ミニシェアーズ トラスト |
IYR | i シェアーズ 米国不動産 ETF |
SBI証券のETF稼働口座・積立利用口座の大きな上昇からも、投資家からの人気が見て取れますね。
\迷ったらSBI証券がおススメ/
楽天証券【楽天カードと好相性】
楽天カードとの相性やキャンペーンの豊富さなどが人気の楽天証券。
「2023年オリコン顧客満足度 ネット証券ランキング」でSBI証券と同率1位になるなど、勢いがある証券会社です。
楽天グループの証券会社ということで、楽天ポイントを使ったり貯めたりしてオトクに投資を始められるのが嬉しいですね。
楽天ポイントを使って投資できるのがありがたいな!
取り扱い米国株は2024年5月12日時点で4,756銘柄と、充実した品揃えを展開しています。
特定口座やNISA口座にも対応しているため、気軽に米国株投資に挑戦することが出来ます。
また、楽天証券でもアメリカ株積立が利用でき、ETFも積立購入が可能です。
楽天ポイントを使って買い付け設定もできるので自己資金を抑えることができ、より気軽に投資を始めることができます。
楽天証券ではSBI証券よりも多い、米国ETF15銘柄の買付手数料が無料となっているので、以下の15銘柄に投資したい人は口座開設しておきましょう。
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ティッカー | 銘柄 |
---|---|
QQQ | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF |
SPYD | SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF |
VGT | バンガード 米国情報技術セクター ETF |
EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド |
AGG | iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF |
IYR | iシェアーズ 米国不動産 ETF |
VT | バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF |
VOO | バンガード・S&P 500 ETF |
VTI | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
SPY | SPDR S&P 500 ETF |
RWR | SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF |
GLDM | SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト |
AIQ | グローバルX AIビッグデータ ETF |
FINX | グローバルX フィンテックETF |
GNOM | グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF |
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トライオートETF【自動売買で利益を積み上げる】
トライオートETFは、インヴァスト証券が提供するETFの自動売買ツールです。
50%以上のユーザーが株式投資初心者で、売買手数料や両替手数料、口座開設手数料など各種手数料が無料なのが人気のポイントです。
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またインヴァスト証券では、「トライオートコンシェルジュ」という、自動売買のサポート専門のコンシェルジュを利用できます。
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トライオートETFの自動売買は「確定利益」をコツコツと積み重ねる取引を目指しています。
プログラムで感情に流されずに取引ができるので、「あのとき利益確定しておけばよかった」と後悔することもないでしょう。
※必ず利益が出るという保証はありません。
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45年以上の歴史を持ち、世界中で24万人以上が利用している大手証券会社のIG証券。
IG証券ではここで紹介したETFを始め、17,000以上の銘柄のCFD取引を行えます。
CFD取引では、現物を実際に保有せずに取引できるため、下落相場でも利益を出せる売り注文からの取引ができます。
幅広い取引をしたい方におすすめだワン!
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【まとめ】ETFのおすすめ銘柄
さっそく、ETFを使って投資してみようかな!
ETFを選ぶ時の比較ポイントを中心に、おすすめ銘柄をご紹介しました。
最後に、もっとも重要なポイントを3つまとめます。
- ETFには複数の銘柄(株式)が含まれているので、分散投資したい方におすすめ
- ETFを選ぶ時は運用コストや流動性などに注目
- おすすめETFを参考に、自分に合った銘柄へ投資しよう
1つのETFには複数の銘柄が含まれているため、細かい企業分析をしなくてもETFに投資するだけで分散投資ができます。
「資産形成はしたいけど、投資って怖いな…」と思う方にもおすすめできるため、この機会にぜひETFを使って投資を始めてみてください。
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