・eMAXIS Slim新興国株式インデックスってどんな商品?
・どんな特徴があるのかな?
このようなお悩みを解決します。
eMAXIS Slim新興国株式インデックスをまとめると…
- 他の投資信託と比べると、リターン・コスト共にあまりおすすめできない
- S&P500や全世界株に比べると、パフォーマンスは負けていることが多い
- 信託報酬は0.187%以内と低コストで、少額から積立投資もできる
- 過去1年のリターンは-3.95%、3年の平均リターンは15.67%、5年の平均リターンは3.22%とリターンの差が激しい点に注意
※23年3月31日時点(以下同様)
つみたてシミュレーション
※信託報酬:0.187%
想定年利で、毎月均等に投資し続けた場合を仮定しています。 実際には、投資信託の年利(運用益)は変動いたしますので、あらかじめご留意ください。
2024年以降のNISA制度では年間360万円、生涯で1,800万円までの投資額(元本)に対する利益が無期限で非課税となります。
本シミュレーションは、将来の運用成果を約束するものではなく、特定の金融商品の取引を推奨し、勧誘するものでもありません。情報の正確性には万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性、信頼性等を保証するものではありません。
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」は新興国株式に投資できる商品として人気を集めています。
この商品は信託報酬の低い人気投信シリーズ「eMAXIS Slim」の一種です。
今回は「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」のコストやリターンなどを、他の商品と比較しながら解説します。
この記事を読めば、eMAXIS Slim新興国株式インデックスの特徴がよくわかるワン!
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eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの評価は?
ズバリ、おすすめの投資信託なのかな?
eMAXIS Slim新興国株式インデックスでは低コストで主要な新興国市場にまとめて投資できますが、他の投資信託と比べるとあまりおすすめは出来ません。
以下にて、利回りやコストの評価を詳しく説明します。
利回り・コストの評価
期間 | 利回り | 評価 |
---|---|---|
6か月利回り | +4.80% | ★☆☆ |
1年利回り | -3.95% | ★☆☆ |
3年利回り | +15.67% | ★★☆ |
リターンの評価は低めだね…
評価は同期間の他投資信託(S&P500など)の利回りと比較しています。
新興国株式は比較的ハイリスク・ハイリターンと言われますが、S&P500など他の商品と比較してもリターンは低い結果となりました。
次に、コストを見てみましょう。
投資信託名 | コスト | 評価 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.187% | ★★☆ |
eMAXIS Slim (S&P500) | 0.0968% | ★★★ |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.1144% | ★★☆ |
コストはS&P500やオールカントリーと比べると若干高いですが、新興国に投資するアクティブファンドと比較すると低い方となっています。
口コミデータ
口コミを集めたところ、コストが安いとの意見がありました。
実際の口コミを見る(タップすると開きます)
組入銘柄【グラフ】
中国やインド、台湾、韓国が大きな比率を占めているね!
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの主要な投資先は以下の通りです。
ランク | 企業名 | 国・地域 | 組み入れ比率(%) | 業種 |
---|---|---|---|---|
1 | 台湾積体電路製造(TSMC) | 台湾 | 6.1% | 半導体・半導体製造装置 |
2 | テンセント・ホールディングス | 中国 | 4.1% | メディア・娯楽 |
3 | サムスン電子 | 韓国 | 3.3% | テクノロジー・ハードウェア・機器 |
4 | アリババグループ | 中国 | 2.5% | 小売 |
5 | リライアンス・インダストリーズ | インド | 1.3% | エネルギー |
6 | 美団 | 中国 | 1.3% | 小売 |
7 | ヴァーレ | ブラジル | 0.9% | 素材 |
8 | インフォシス | インド | 0.9% | ソフトウェア・サービス |
9 | 中国建設銀行 | 中国 | 0.9% | 銀行 |
10 | HDFC銀行 | インド | 0.8% | 各種金融 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの積立シミュレーション
つみたてシミュレーション
※信託報酬:0.187%
想定年利で、毎月均等に投資し続けた場合を仮定しています。 実際には、投資信託の年利(運用益)は変動いたしますので、あらかじめご留意ください。
2024年以降のNISA制度では年間360万円、生涯で1,800万円までの投資額(元本)に対する利益が無期限で非課税となります。
本シミュレーションは、将来の運用成果を約束するものではなく、特定の金融商品の取引を推奨し、勧誘するものでもありません。情報の正確性には万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性、信頼性等を保証するものではありません。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの基準価額推移【チャート】
長期のチャートはどうなっているの?
ここで長期のリターンを確認してみましょう。
参考としてeMAXISの日経平均とTOPIXも一緒に載せています。
長期的には2017年7月の設定来より上昇していますが、2021年頃からの停滞が目立ちます。
2020年の暴落からは世界的な金融緩和によって急激な回復を見せましたが、2021年以降の株価は軟調です。
過去の利回りを具体的に知りたいな!
過去の利回りを確認しましょう。
期間 | 過去の利回り(3年と5年は年率) |
---|---|
1か月 | 0.15% |
6か月 | 4.80% |
1年 | -3.95% |
3年 | 15.67% |
5年 | 3.22% |
直近6か月で見ると、4.80%のプラスになっています。
1年が3.95%のマイナスであるのに対して、3年が15.67%、5年が3.22%と期間ごとのパフォーマンスの差が激しいのが特徴です。
それだけハイリスク・ハイリターンな商品だといえるでしょう。
パフォーマンスの差が大きいことに注意だワン!
新興国株は今後どうなる?【見通し】
結論から言えば、新興国市場の先行きは厳しいといえるでしょう。
その理由は、低成長と深刻化する債務危機です。
IMFによると、2023年の新興国の予測実質経済成長率は3.9%です。
これは前年並みで、2000年から2019年までの平均である5.6%を下回っています。
新興国の成長が鈍化してしまうんだね…
その低成長に追い打ちをかけるのが、コロナ禍で膨張した債務です。
直近では、債務危機に直面する新興国が増えています。
IMFに支援を求める途上国は後を絶たず、2022年末の融資額は過去最高の20兆円に達しました。
2022年5月にスリランカが、同年12月にはガーナがデフォルトになったワン!
低成長による税収減で、過去の借金を返せなくなるリスクが高まっています。
デフォルトとなれば、マクロ経済への影響は甚大です。
そのため、新興国の経済状況に細心の注意を払う必要があります。
投資する場合は、新興国の経済ニュースを随時チェックする必要があるね!
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスはおすすめ?【比較】
他の投資信託と比較してどうなのかな?
パフォーマンスの違いを比較してみましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と比較
6か月でみるとS&P500に勝ってるね!
短期(6か月)のリターンでは、新興国株がS&P500を上回りました。
一方で、1年以上のリターンでは、米国株式(S&P500)が上回っています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と比較
全世界株式が全ての期間のリターンを上回っているね!
全世界株のリターンを下回る結果となりました。
特に3年の長期のパフォーマンス差が大きいことがわかります。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと比較
先進国株式の方が高いリターンになってるね!
こちらも全世界株式と同様、先進国株式の方がリターンが高くなっています。
短期の収益性も先進国の方が高いです。
比較のまとめ
違いをまとめてみましょう。
| eMAXIS Slim 新興国株式 | eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式 | eMAXIS Slim 先進国株式 |
---|---|---|---|---|
純資産額(4/10時点) | 1,032億円 | 1兆9,090億円 | 9,794億円 | 4,217億円 |
信託報酬 | 0.187% | 0.0968% | 0.1144% | 0.1023% |
つみたてNISA | ○ | ○ | ○ | ○ |
トータルリターン(3年・年率) | +15.67% | +25.32% | +23.03% | +24.83% |
リスク(3年・年率) | 14.97% | 16.67% | 15.03% | 16.32% |
シャープレシオ(3年・年率) | 1.05 | 1.45 | 1.46 | 1.45 |
新興国株式のパフォーマンスは低めなんだね…
3年の長期でみると、新興国株式のパフォーマンスは低めになっています。
一方で、今後新興国経済の回復が進めば先進国を超える上昇を見せる可能性があります。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスのメリット・デメリット
どんなメリット・デメリットがあるのかな?
ここからは、eMAXIS Slim 新興国株式のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリット・デメリットまとめ
- 低コストで分散投資ができるが、新興国株式に偏ってしまう。
- 新興国株式はハイリターンが見込めるが、その分リスクもある。
- 過去1年間では大きなリターンを得られていない。
低コストで分散投資ができる
eMAXIS Slim新興国株式の魅力の一つが、低コストで新興国の株式にまんべんなく投資できる点です。
コストが低ければ低いほど、同じリターンなら利益は大きくなります。
| eMAXIS Slim 新興国株式 | FWりそな先進国+新興国株式アクティブファンド | 日興FWS・新興国株アクティブ |
---|---|---|---|
種類 | インデックス | アクティブ | アクティブ |
純資産額(4/10時点) | 1032億円 | 322億円 | 8.84億円 |
信託報酬 | 0.187% | 1.4135% | 1.1605% |
つみたてNISA | ○ | ✕ | ✕ |
アクティブファンドと比較して、圧倒的に低くなってるね!
一方で、この投資信託のみを積み立てるのはおすすめできません。
というのも、投資先が新興国株式に偏ってしまうからです。
そこで同じeMAXIS Slimシリーズの米国株式 (S&P500) や全世界株式(オール・カントリー)と組み合わせることをおすすめします。
複数の投資信託と一緒に積み立てるのがおすすめだワン!
成長性の高い国に投資できる
新興国株式インデックスには、今後の成長が期待される中国やインドなどの新興国が多く含まれています。
インドをはじめとした新興国は、今後人口増加が見込まれます。
そのため、この投資信託に投資することで、新興国の経済成長からリターンを得ることができます。
これまでのリターンを見ると、米国株式(S&P500)や先進国株式の方がリターンが高くなっています。
しかし、これらの投資信託だけに投資するのも一定のリスクがあります。
分散投資という点から、新興国株式を購入するのも良いでしょう。
インドへの投資については、「【インド株】おすすめのETFや投資信託は?投資方法や証券会社を徹底解説!」の記事で解説しています。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの買い方
eMAXIS Slim新興国株式インデックスを実際に買ってみたいけど…
eMAXIS Slim新興国株式インデックスを購入するには、まずは取り扱い証券会社で口座開設する必要があります。
以下では、eMAXIS Slim新興国株式インデックスを買うのにおすすめなネット証券を3つご紹介します。
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仮想通貨 | 1ポイント=1円 |
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Amazonギフト券 | 1ポイント=Amazonギフト券1円相当 |
Tポイント | 50ポイント=Tポイント50ポイント |
Pontaポイント | 1ポイント=1Pontaポイント |
Nanacoポイント | 50ポイント=nanaco50ポイント |
WAONポイント | 100ポイント=WAON100ポイント |
ANAマイル | 1,000ポイント=250ANAマイル |
JALマイル | 1,000ポイント=250JALマイル |
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eMAXIS Slim 新興国株式インデックスに関するよくある質問
ここからはeMAXIS Slim 新興国株式に関連するよくある質問についてお答えします。
以下で解説していきます。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスだけに投資していいの?
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスだけに投資するのはおすすめできません。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)や eMAXIS Slim 先進国株式と組み合わせた方が良いでしょう。
複数の投資信託と組み合わせることで、リスクを低減させることができます。
他の投資信託と合わせることで、ポートフォリオの偏りをなくせるね!
新興国株のメリットは?
新興国のメリットは、今後の経済成長が見込めることです。
先進国市場は全体的に成熟していますが、新興国は人口増加が見込まれることから、経済発展の余地があります。
また、中間層の増加による市場の拡大によって、新興国企業の成長も見込めます。
新興国株のデメリットは?
新興国株は一般的に先進国株よりもリスク(価格の変動幅)が大きくなる傾向にあります。
成長期待が高くハイリターンである分、ハイリスクになりがちです。
また、政情不安や、債務の増加による通貨危機といった新興国特有のリスクもあります。
先進国株に比べて価格下落リスクが大きいことに注意だワン!
【まとめ】eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの評価
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