この記事の結論
- 回復・継続・悪化シナリオに基づいて投資戦略を立ててみよう
- 補正予算といった国の政策にも注目しよう
- 自動運転関連、サイバーセキュリティに注目
2月20日に大手町KDDIホールで開催された投資家向けIRセミナー「プレミアムブリッジサロン」。
特別ゲストとしてTwitterフォロワー数9万人以上、24年以上ディーラーとして活躍された「たけぞう(@noatake1127)」さんをゲストに招き、”ウィズコロナ時代の投資戦略”についての講演を実施しました。
今回の記事では、当日のセミナーの要点をご紹介します!
また、当日使用したスライドも以下よりご覧いただけます。
新型コロナウイルスの「3つのシナリオ」
日経平均株価は3万円を超え株式市場は好調(2月20日時点)ですが、新型コロナウイルスの影響は未だ不透明です。
これからの投資戦略を考える上で大切なのは、シナリオを想定しておくことです。
今回のセミナーでは、3つのシナリオを想定しました。
シナリオ1:回復
回復シナリオ(動画:11:03~)
ワクチンが有効となり、感染が収束に向かい、経済が正常化していくシナリオ
- 新規感染者数と死亡者数:減少
- 米10年債金利:徐々に上昇
- グローバル製造業PMI:上昇
- 失業率:低下
PMIとは「購買担当者景気指数」のことで、企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などを聞くアンケ―トで、景気先行きを判断するのに大事な指標なんだワン!
その結果、飲食、空運、旅行、不動産、百貨店、イベントなどの業種が好調になることが予測されます。
現在は回復シナリオに対する期待が高まっていて、ANAやJALの株価は徐々に上昇しています。
一方で、金利上昇が予想されるので株式市場にとってはネガティブな影響もありますね。
確かに、2月末は10年債金利が上がって株価が大きく下がったね…
シナリオ2:継続
継続シナリオ(動画:12:48~)
ワクチン接種が始まるも、変異種が拡大するシナリオ
- 新規感染者数と死亡者数:微減〜微増
- 米10年債金利:1%を中心に推移、財政出動継続
- グローバル製造業PMI、失業率:安定しない
この結果、金余り相場が継続することが予想されます。
そして、仮想通貨、金、グロース株投資などにお金が流れることで値上がりが予想されます。
仮想通貨やグロース株については、以下の記事で説明しているワン!
シナリオ3:悪化
悪化シナリオ(動画14:11~)
ワクチンの効果が薄く、パンデミックが再来するシナリオ
- 新規感染者数と死亡者数:増加
- 米10年債金利:低下
- グローバル製造業PMI、失業率:長期低迷
この結果、世界的に経済は悪化し、株価は暴落してしまうことが予想されます。
悪化シナリオが起きる確率は低いかとは思いますが、どのシナリオも現段階では起き得るものです。
どのシナリオの時にどんなポートフォリオにするかは考えておいて損はないですね。
いま注目の政策(動画16:00~)
シナリオを想定した上で、国の政策に注目しながら今後の見通しを立てていきましょう。
以下2枚のスライドは、財務省発表の補正予算です。
新型コロナウイルス関連の予算も多いですが、ポストコロナを見据えた脱炭素関連や6Gの研究開発、Go to トラベルキャンペーンなども予算が割かれています。
脱炭素関連は最近話題になっているよね!
特に、たけぞうさんが注目するのが固体電池です。(動画22:55~)
固体電池とは、電池内の電解質部分が一般のリチウムイオン電池(液体)とは違い固体になっている電池のことです。
事故が起きた際に発火しにくいため、今後の電気自動車普及の際の大本命と考えられています。
固体電池関連の3企業については、是非動画をご覧ください!
注目セクター(動画27:18~)
最後に、たけぞうさんが特に注目しているセクターをご紹介します。
自動運転はEVと共に、今後の自動車マーケットでの存在感が高まっていくことが予想されます。
アップルカーも話題になっているよね!
サイバーセキュリティーは、DXの流れやデジタル通貨の普及に伴って重要性が高まってきています。
サイバー攻撃やサイバーテロは企業や国にとって一大事になり得るため、サイバーセキュリティ領域の企業に期待が高まっています。
以上、簡単にですが当日の模様を記事にてご紹介致しました。
たけぞうさんには03月13日(土)のプレミアムブリッジサロンでも「ウィズコロナ時代の投資戦略~バイデン政権下の米国株投資~」というテーマでご登壇いただきます。
13時より、Webサイト「ブリッジサロン」でライブ配信を行いますので、是非ご覧ください!