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(4783)日本コンピュータ・ダイナミクスのアナリストレポートを読んでみよう!【投資初心者向け企業分析】

投資初心者向け企業分析では、投資初心者でも読みやすい「ブリッジレポート」をもとに様々な企業をご紹介しています。

今回はIT分野の中でも、DX推進領域で注目の日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社をご紹介します。

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日本コンピュータ・ダイナミクスとはどんな会社?

NCD見出し1

まずは、日本コンピュータ・ダイナミクスの沿革や事業内容を確認していきましょう。

会社概要

まず社名の”日本コンピュータ・ダイナミクス”には、「コンピュータをダイナミックユースして社会に貢献する(Dynamic use of Computer)」と言う創業時の思いが込められており、独立系ソフトウェア開発会社のパイオニアとして1967年に設立されました。

代表者など概要は以下の通りです。

上場市場JASDAQ
代表取締役社長下條 治
所在地東京都品川区西五反田 4-32-1
決算期3月
株価(1/28終値)613円
時価総額(1/28)4,947百万円

事業内容

同社は、システムのコンサルティングから保守運用までやテクニカルサポートを手掛けるIT関連事業、及び自転車駐輪場システムの開発・運用を行なうパーキングシステム事業を展開しています。

IT関連事業

IT関連事業はシステム開発事業サポート&サービス事業の2つに分かれており、老舗の大手企業として培ってきたノウハウや実績をもとに、既存顧客の深耕、および新規顧客の獲得を積極的に行っています。

NCDの取引実績
ブリッジレポートより

システム開発事業では、システムの企画開発から保守運用までをワンストップで提供できる体制が強みとなっています。

特に奉行シリーズというERPパッケージソフトの導入実績が評価され、「OBC Partner Award 2021」において「地域優秀賞」を受賞した実績があります。

またサポート&サービス事業に関しても同様に、大手生損保企業を中心にシステム運用管理やヘルプデスクのサービスを展開しています。

特に、AWSやAzure等のクラウドシステムの導入支援が好調となっており、また他社製のアプリケーションの保守運用にも対応しています。

パーキングシステム事業

同事業は1992年に月極駐輪場のIT化に取り組んだことからスタートし、現在ではキャッシュレス決済や無人での自転車の貸し出しを可能とするシェアリングサービスも提供しています。

特に、電磁ロック式駐輪場の導入では国内トップレベルでの実績を誇っています。

NCDのパーキングシステム事業
ブリッジレポートより

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直近の業績・事業戦略

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続いて、日本コンピュータ・ダイナミクスの2022年3月期第2四半期業績と、事業戦略ビジョンについて見ていきましょう。

業績:2022年3月期2Q

まず、最新の業績を見てみましょう。

NCDの決算
ブリッジレポートより

売上高は前年同期比で10.4%増となりましたが、それ以上に利益が大幅に黒字転換したことに注目できます。

システム開発事業のセグメント売上高は合計売上高の40.8%、サポート&サービス事業は30.0%、パーキングシステム事業は29.2%を占めており、バランスの良い事業ポートフォリオを展開しています。

そして各事業で業務効率化、およびコスト削減を徹底したことにより前年同期比で2.5億円を超える純増益となりました。

大手企業との継続案件が順調に進行していることに加え、新規案件の獲得に注力したことも大きな要因だワン!

事業戦略ビジョン

続いて、今後の事業戦略について見てみましょう。

中期経営計画では以下の4つを宣言しており、ここではその進捗に着目します。

中期経営計画の基本方針

  • サービスモデルの確立・進化による新たな価値提供
    ストック(運用)とフロー(開発)の連携強化による更なる付加価値の向上
  • NCDの特色を生かした事業ドメインの一層の拡大
    IT関連事業とパーキングシステム事業の連携強化による新たな事業機会の創出
  • 事業体制の強化
    事業部門を超えた全社・グループレベルでの企画管理機能およびグループガバナンスの強化
  • グループフォーメーションの最適化
    グループ会社間の機能分担の見直しによる最適な事業体制の構築

「サービスモデルの確立・進化による新たな価値提供」に関しては、元よりストック型サービスで得た知見を活用して新規案件に繋げていくビジネスモデルに強みがあるため、引き続き快調に進んでいくことが見込まれます。

「NCDの特色を生かした事業ドメインの一層の拡大」については、2つの事業連携によるシナジー創出を狙いとして、主に駐輪場に関する新サービスを検討している状況です。

また、「事業体制の強化」および「グループフォーメーションの最適化」に関しては、大規模での組織体制の見直しにより順調に進行しています。

新事業の機会創出が同社にとって最も大きなテーマとなり、その動向に注目だね!

今後の注目点

NCD見出し3

同社は上期での売上高は過去最高額を達成し、コロナ禍の影響を大きく受けた前期から成長の勢いを取り戻しました。

特にIT関連事業は好調であり、セキュリティやクラウドシステム導入など需要を捉えビジネスを拡大しているため、今後どれだけ安定的に業績を伸ばせるか注目です。

一方でパーキングシステム事業では、業績は回復傾向にあるが今なおコロナウイルスの影響を受けており、事業モデルを見直すBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)に注力しています。

以下がBPRの具体的な施策であり、アフターコロナを見据えて体制整備に取り組んでいます。

BPRの4つの施策

  • 業務プロセス、要員フォーメーションの再設計
  • グループ子会社の役割強化による工事等周辺業務の内製化の促進
  • 利用料金体系の合理化およびキャッシュレス決済の拡大
  • デベロッパー・設計事務所など新たな販路の開拓

【まとめ】日本コンピュータ・ダイナミクス

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今回は日本コンピュータ・ダイナミクスのアナリストレポートから、同社の事業内容や注目点などを簡単にご紹介しました。

日本コンピュータ・ダイナミクスについて詳しく知りたい方は、以下より無料でブリッジレポートをご覧いただけます。

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