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今回は、領域特化型・歯科医療プラットフォームを運営するメディカルネットをご紹介します。
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メディカルネットはどんな会社?
まずは、メディカルネットの沿革や事業内容を確認していきましょう。
会社概要
株式会社メディカルネットは、2000年に創業されました。
「インターネットを活用し、健康と生活の質を向上させることにより、笑顔を増やします」を企業理念に事業を展開しています。
代表者などの概要は次の通りです。
代表取締役会長CEO | 平川 大 |
所在地 | 東京都 |
決算期 | 5月 |
株価(9/6終値) | 469円 |
時価総額(9/6終値で算出) | 約4,134百万円 |
配当 | 1株4円 |
事業内容
どんな事業をしているの?
同社は、主に3つの事業を展開しています。
これらの事業が、生活者・歯科医院・歯科関連企業を結ぶ歯科医療プラットフォームを構築しています。
生活者・歯科医院・歯科関連企業を結ぶビジネスモデルは、メディカルネットだけがもつ強みになっています。
創業から約20年かけて築いてきた強力な競合優位性だワン!
それでは、それぞれの事業を詳しく見ていきましょう。
メディア・プラットフォーム事業
同事業では、「からだ」「健康」「美」に特化した情報を提供するサイトの開発・運営を行っています。
歯科分野や美容・エステ分野、子育て分野など、様々な切り口で58のサイトを運営しています。
主なサイトでは歯科医院を検索したり、治療の説明やよくある質問などを無料で閲覧することができます。
また、それぞれのポータルサイトは医療機関などから広告出稿料を得ています。
原則として12ヶ月の継続契約(自動更新)のため、収益モデルは積上げ式のストックビジネスであることが特徴です。
安定した収益モデルってことだね!
医療機関経営支援事業
同事業では、医療機関の開業から経営に係るソリューションをワンストップで提供しています。
メディカルネットだけで全部完結することができるよ!
主なサービスとして次のものがあります。
SEM事業 | SEO(検索エンジン最適化)サービス リスティング広告(検索連動広告)の運用代行サービス |
事業者向けホームページ制作 メンテナンス事業 | WebデザインやユーザーにわかりやすいHPを制作 AI機能を搭載したWeb接遇支援システムの提供 |
販売代理事業 | 広告出稿や他社商材などの販売代理業務 |
海外での歯科医院経営 | タイ・バンコクでの歯科医院の経営を開始 海外諸国での日本先進歯科医療の普及を図っている |
歯科ディーラー事業 | 連結子会社㈱オカムラが展開する歯科機材卸事業 |
医薬品製造・販売事業 | 連結子会社㈱ノーエチ薬品による医薬品・医薬外部品の製造・販売 |
このように、開業するうえでの不動産や内装外装、歯科機材・医薬品販売やホームページ制作に至るまで様々な支援が可能となっています。
なんでもできるんだね…!
医療BtoB事業
同事業では、歯科医療従事者と歯科関連企業などをつなぐBtoB型歯科医療総合情情報サイト「Dentwave.com」の運営を行っています。
歯科医療従事者登録は、2022年5月末時点で約4万人と日本最大級です。
メディカルネットグループでの会員数は、上場時の5.9倍にまで拡大しているんだワン!
同サイトでは、歯科医療従事者に向けて有益な歯科医療情報を提供しています。
また歯科関連企業には、広告ソリューションやリサーチ、コンベンションの運営受託などマーケティング支援が可能となっています。
会員とメーカー、どちらにもメリットのあるプラットフォームになっているんだね!
トピックス
業績に大きく関わってくるメディカルネットの動向を、2つご紹介します。
ノーエチ薬品㈱の全株式を取得して連結子会社化
ノーエチ薬品は創業60年の大衆医薬品ファブレスメーカーで、ドラッグストア専売品やプライベートブランド商品を提供しています。
メディカルネットは、2021年6月にノーエチ薬品㈱の全株式を取得し連結子会社しました。
どんなメリットがあるの?
これにより、新たに歯科向けや一般向けに口腔周り全身の健康を実現するOTC医薬品が開発・製造可能になりました。
また、既存事業とのシナジーなども期待されています。
株式会社オカムラOsakaを連結子会社として設立
株式会社オカムラは創業33年の歯科商社で、関東を中心に歯科医院に対して歯科機材や器具、薬品などを販売しています。
そんな同社は、2022年5月に株式会社オカムラOsakaを連結子会社として設立しました。
やっぱり大阪に関係あるのかな?
これまで東京で培ってきた商品力や営業力を関西圏で発揮させる目的があります。
初年度より4億円ほどの売上を見込んでおり、全国での事業展開も見据えています。
オカムラとノーエチ薬品、オカムラOsakaとの連携も要チェックだワン!
\同社をさらに深く知りたい方は/
業績・成長戦略
業績はどうだったのかな?
続いて、メディカルネットの2022年5月期通期業績などを見ていきましょう。
業績:2022年5月期通期決算
まず、最新の業績を見ていきます。
売上高は前期比29.0%増の37億45百万円、営業利益も前期比35.8%増の4億49百万円となりました。
同社のインターネット附随サービス業売上高が、前年を上回る水準で好調に推移しました。
世界的な新型コロナウイルス感染症の影響が緩和したことで、広告市場が大きく回復したことが一因のようです。
社会のデジタル化も急速に進んでいるから、インターネット広告は継続的に高い成長を期待出来るんだね!
一方で、歯科市場においては歯科診療医療費の伸び悩みや、歯科医院の競争激化により厳しい状況が続いてます。
しかし、新型コロナウイルス感染症拡大により口腔衛生意識の高まりから、インプラントや矯正治療等の自費診療への需要が増大しています。
患者数の増加とともに、歯科診療医療費は回復傾向にあるワン!
各事業別では、次のようになっています。
主力の3事業すべてで2桁増収を達成しているね!
メディア・プラットフォーム事業では、高い利益率を維持しながらグループ会員数の増加を背景に着実に売上を伸ばしており、収益基盤が拡大しています。
一方、医療機関経営支援事業では、増収増益を達成するも営業利益率が低い水準です。
メディア・プラットフォーム事業の営業利益率は62%だけど、医療機関経営支援事業では8%だね…
今後の利益率の改善余地は大きく、利益貢献のポテンシャルも大きいワン!
医療BtoB事業では、ブランネットワークス株式会社を吸収合併したことで、経営資源の有効活用や柔軟な人材配置による業務の効率化を実現できています。
新しい顧客を獲得したり大口案件を受注したりと、業績が拡大出来ているよ!
業績予想:2023年5月期
次に、来期の業績予想を見ていきましょう。
2023年5月期の売上高は前期比20.1%増収、経常利益は前期比29.2%減益との予想になっています。
その要因として、今後も高い成長を持続させるために積極的投資を行うことがあげられます。
特に、組織体制を強化するため優秀な人材の獲得に注力しているようです。
23年5月期は、成長への投資を加速させるんだワン!
今後の成長戦略
同社は、成長し続けるために「予防医療・未病医療」を重要なキーワードとして考えています。
今後、日本でも「歯周病が、心筋梗塞やアルツハイマーなど様々な疾病の一因になっている」という欧米のような考え方が重視されると言われています。
歯の健康を保つことが疾病予防につながるって考え方だね!
目指すは、2025年5月期売上高100億円です。
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今後の注目点
2022年5月期は提携戦略や新規連結寄与もあり、2期連続で大幅増収増益を確保するなど「飛躍の1年」だったと言えます。
子会社化した㈱オカムラや㈱ノーエチ薬品の収益貢献は始まったばかりなので、今後の本格貢献に期待したいですね。
また、タイでは歯科クリニック経営事業を拡大させていることに加えて、歯科総合商社事業を展開する企業も連結子会社化しています。
今後の更なる拡大が期待できるね!
新型コロナウイルス感染拡大の影響が残る中、歯科医院の経営状況が生活習慣病などへの予防医療を施すことで経営状態が良くなっている模様です。
2023年5月期は成長のための投資をしつつ、黒字の予想でもあるため、グロース銘柄として注目できるのではないでしょうか。
ちなみに、株主優待でQUOカードが貰えるよ!
必要株数 | 保有条件 | 貰える額 |
---|---|---|
100株以上 | 1年以上 | 1,000円 |
600株以上 | 1年以上 | 1,500円 |
1,000株以上 | 1年以上3年未満 | 1,500円 |
1,000株以上 | 3年以上 | 2,000円 |
【まとめ】株式会社メディカルネット
メディカルネットについてよくわかったよ!
今回は株式会社メディカルネットのアナリストレポートから、同社の事業内容や注目点などを簡単にご紹介しました。
株式会社メディカルネットについて詳しく知りたい方は、以下より無料でブリッジレポートをご覧いただけます。
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