投資初心者向け企業分析では、投資初心者でも読みやすい「ブリッジレポート」をもとに様々な企業をご紹介しています。
今回は社会インフラの維持補修工事を展開している、第一カッター興業株式会社をご紹介します。
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第一カッター興業とはどんな会社?
まずは、第一カッター興業の会社概要や事業内容を確認していきましょう。
会社概要
第一カッター興業株式会社は1967年8月に創業し、2017年12月に東証1部へ上場しました。
主に、ダイヤモンド工法とウォータージェット工法による専門技術を強みとする社会インフラの維持補修工事を展開しています。
代表者など概要は以下の通りです。
上場市場 | 東証1部 |
代表取締役社長 | 高橋 正光 |
所在地 | 神奈川県茅ケ崎市萩園 833 番地 |
決算期 | 6月 |
株価(2/24終値) | 1,319円 |
時価総額(2/24) | 15,828百万円 |
また、新市場区分では「プライム市場」に選択申請しています。
東京証券取引所は2022年4月4日に、「プライム・スタンダード・グロース」の3つの市場区分に見直すんだワン!
事業内容
同社は「最良の企業をめざす」を基本理念に掲げ、特化した技術を様々な現場へ提供しています。
事業は、①切断・穿孔工事事業 ②ビルメンテナンス事業 ③リユース・リサイクル事業の3つに分かれています。
① 切断・穿孔工事事業
2021年6月期現在、売上高の87.4%を占めるのが切断・穿孔工事事業です。
インフラ老朽化という日本が直面する社会的な課題解決に取り組んでいます。
切断・穿孔工事ってなんだろう?
道路などの舗装や、コンクリート構造物の解体・撤去等に必要な切断工事、穿孔工事だよ。
同社グループの切断・穿孔工事事業では、工業用ダイヤモンドを使用したダイヤモンド工法、及び水圧を利用したウォータージェット工法を中心に事業を展開しています。
ダイヤモンド工法は、同社の登録商標となっています。
②ビルメンテナンス事業
マンションやオフィスビル、商業施設などの建築物において主に給排水設備の高圧洗浄・保守点検・補修業務を行っています。
24時間365日、有事の際に連絡が取れるコールセンターを設けており、緊急事態の際にも万全な対応が可能であるのが特徴です。
人々の快適な都市生活を支えているんだね。
③ リユース・リサイクル事業
(株)ムーバブルトレードネットワークスを中心とした事業であり、IT機器の買取・情報消去・リユース・リサイクルを実施しています。
直近の業績・事業戦略
続いて、第一カッター興業の2021年6月期業績や、今後の事業戦略について見ていきましょう。
業績:2021年6月期
最新の業績を見てみましょう。
売上高は前期比10.9%増の193億37百万円、全セグメント増収となりました。
増収により外注比率が上昇し粗利率は0.9ポイント低下しましたが、粗利額は同8.1%増加しています。
営業利益は対前期比20.2%増の27億60百万円となり、営業利益率は1.1ポイント改善しました。
売上・利益とも過去最高を更新し、予想も上回っています。
中期経営計画の数値目標を全てクリアしているよ!
今後の事業戦略
同社は21年11月、中期経営計画(2022年6月期~2024年6月期)を発表しました。
「平時も有事も社会インフラの安全を守り、安定した社会を支える。」をPURPOSEとし、その実現を目指して経営計画を策定しています。
どのように社会課題に対して価値を提供していけるか、注目だね。
「安心安全」「持続的な成長」「循環型社会」といった社会課題の実現に向けて価値を提供することで、2036年までの長期展望として「世界一のエンジニア集団」「時価総額 1,000 億円」を目指しています。
E(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)の各目標及び数値目標(財務・非財務)をコミットし、実現に向けて4つの戦略が掲げられました。
戦略方向性
- 人材戦略:サスティナビリティの実現・マネジメント層の強化・増員・多様性確保
- 優位性強化戦略:既存技術の自動化・可視化への投資加速、Tech関連開発への先行投資
- ガバナンス戦略:ガバナンス体制構築、サスティナビリティ関連開示強化等
- 成長戦略:既存市場におけるカバー領域の拡大、新規事業立ち上げ準備、ネットワークの拡大
これらの戦略を実行することで、2024年6月期の具体的な数値目標「売上高200億円、営業利益27億円、ROE12%、時価総額200億円」の達成を目指します。
今後の注目点
同社は、新型コロナウイルスの影響を受けながらも 2 ケタの増収増益となりました。
自社の競争優位性を十分に発揮して、優れたパフォーマンスを示していると言えます。
明確なコーポレートブランディングとともに4つの戦略における方針・取り組みなども具体的であり、これらは同社を見ていくうえで、有意な道標となっています。
「時価総額1,000億円」に向けた基盤の構築が着実に行われているね。
インフラ老朽化という日本が直面する社会的な課題解決に取り組んでいる同社の動向に今後も注目です!
【まとめ】第一カッター興業株式会社
今回は第一カッター興業のアナリストレポートから、同社の事業内容や注目点などを簡単にご紹介しました。
第一カッター興業をもっと知りたい方は、以下より無料でブリッジレポートをご覧いただけます。
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