今回はIPO企業の中から、3月29日に東証グロースに上場したグリーンモンスター(157A)をご紹介します。(同日は「マテリアルグループ」が上場予定です)
グリーンモンスターは、FXなび、トウシカ、株たすなど、体験型投資学習アプリを開発・運営する企業です。
想定時価総額は29.3億円で、サービス業のIPOとなっています。
💡IPOスケジュールがメールで届く!
IPO投資に関する最新情報を、いろはにマネーの「IPOメールマガジン」で受け取れます!
- IPOスケジュール
- 最新の初値予想
- 主要サイトの初値予想比較一覧
登録は無料・メールアドレスのみで登録できるので、IPO投資で成功したい方は以下より受取登録しましょう!
※登録後、配信解除も自由にできます。
グリーンモンスターのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 3月29日(金) |
いろはにマネー独自の初値予想 | B(1.3倍以上1.5倍未満) ※想定価格920円から、1,196円~1,380円 |
企業Webサイト | https://greenmonster.co.jp/ |
取り扱い証券 | SBI証券、SMBC日興証券、松井証券、 マネックス証券 、 楽天証券 など |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!
グリーンモンスターのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 920円 |
仮条件 | 920円~980円 |
ブックビルディング期間 | 3月13日(水)~3月19日(火) |
当選発表日 | 3月21日(木) |
公開価格 | 980円 |
申込期間 | 3月22日(金)~3月27日(水) |
上場日 | 3月29日(金) |
初値 | 1,700円 |
初値は公開価格を大きく上回る結果となったよ!
グリーンモンスターのIPO初値予想
75.0%と高い公募比率に加え、29.3億円という低い想定時価総額は、大きなプラス要因と言えるでしょう。
また、業績は安定的に推移していますが、グロース市場であることを踏まえるとやや物足りなさが残ります。
加えて、31.3%と比較的高いオファリングレシオや、同日の「マテリアルグループ」の上場を含む日程面でのマイナスは十分考慮しておく必要があるでしょう。
これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍以上1.5倍未満=1,196円~1,380円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
💡IPOスケジュールがメールで届く!
IPO投資に関する最新情報を、いろはにマネーの「IPOメールマガジン」で受け取れます!
- IPOスケジュール
- 最新の初値予想
- 主要サイトの初値予想比較一覧
登録は無料・メールアドレスのみで登録できるので、IPO投資で成功したい方は以下より受取登録しましょう!
※登録後、配信解除も自由にできます。
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
グリーンモンスターの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
みずほ証券(主幹事) | 89.96% | 1,000,000株 |
楽天証券 | 4.35% | 50,000株 |
松井証券 | 4.35% | 50,000株 |
マネックス証券 | 2.61% | 30,000株 |
SMBC日興証券 | 0.87% | 10,000株 |
SBI証券 | 0.43% | 5,000株 |
岡三証券 | 0.22% | 2,500株 |
極東証券 | 0.22% | 2,500株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の小川 亮氏は同社代表取締役社長です。
また、第2位のWMグロース4号投資事業有限責任組合は、国内の中堅・中小企業に対して「グロース投資」を行うことをテーマとした投資組合で、売出人となっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
小川 亮 | 46.76% |
WMグロース4号投資事業有限責任組合 | 24.28% |
藤沢 亜理沙 (戸籍名:豊田亜理沙) | 11.47% |
中村 直樹 | 6.52% |
久保 ひふみ | 3.99% |
株式会社KINOCOS | 1.45% |
Don’t Look Back in Anger株式会社 | 1.09% |
室町 智之 | 0.58% |
宮島 創 | 0.43% |
井口 沙耶香 | 0.38% |
第7位のDon’t Look Back in Anger株式会社は第1位の小川氏の資産管理を目的とする会社だよ。
グリーンモンスターの業績情報
決算期 | 2019年6月 | 2020年6月 | 2021年6月 | 2022年6月 | 2023年6月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,557 | 1,187 | 1,547 | 1,397 | 1,711 |
成長率 | ー | -23.8% | +30.3% | -9.7% | +22.5% |
経常利益 | 334 | 221 | 329 | 51 | 169 |
成長率 | ー | -33.8% | +48.9% | -84.5% | +231.4% |
経常利益率 | 21.5% | 18.6% | 21.3% | 3.7% | 9.9% |
当期純利益 | 209 | 139 | 224 | 38 | 121 |
成長率 | ー | -33.5% | +61.2% | -83.0% | +218.4% |
EPS | 66.8 | 57.2 | 92.1 | 15.9 | 54.5 |
BPS | 40.3 | 104.3 | 196.4 | 212.3 | 266.8 |
※2023年6月期から連結決算へ移行。
2023年6月期の決算では売上高が17億11百万円、経常利益は1億69百万円でした。
2024年6月期は、第2四半期の時点ですでに売上高9億55百万円、経常利益1億57百万円を達成しています。
主に2つある事業セグメントのうち、FXなびや株たす等の体験型投資学習アプリの開発・運営事業が収益の大部分を占めています。
その他連結子会社である株式会社FPコンサルティングの事業として、法人・個人向けに金融教育やライフプランの提案を行うファイナンシャルプランニングサービスの提供をしています。
また、2023年3月には、野村ホールディングスや全国銀行協会と金融教育アプリを共同開発し、OEM提供を始めました。
短期的な成長戦略として、既存事業の拡大に加えて、FP事業やOEM事業の拡大を掲げているよ!
グリーンモンスターの事業内容
グリーンモンスターは「おかねに対する意識と行動を変える。」というミッションのもと、以下の2つの事業を展開しています。
体験型投資学習アプリ事業
体験型投資学習アプリ事業では、FXや株式投資、資産形成などについて、ゲーム感覚のデモトレードやシミュレーションを通して体験型で学習できるスマートフォン向けアプリの開発・運営を行っています。
FXなび、トウシカ、株たすなどのアプリがあるよ!
投資に関する知識不足や心理的不安がハードルになっている投資未経験者の「投資家デビュー」を後押しするアプリを目指して開発・運営をしています。
ファイナンシャルプランニングサービス事業
ファイナンシャルプランニングサービス事業は、グループ会社である株式会社FPコンサルティングが展開しています。
法人・個人向けに金融教育やライフプランニングの提案、住宅購入、相続対策のアドバイス等のファイナンシャルプランニングサービスを提供しています。
OEM事業とともに、今後の成長領域として位置づけられているよ!
2つの事業のビジネスモデルは以下の通りです。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の2月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
光フードサービス | 2/28 | S(1.7倍~) | 2.20倍 |
Cocolive | 2/28 | B(1.3~1.5倍) | 2.24倍 |
VRAIN Solution | 2/22 | B(1.3~1.5倍) | 1.74倍 |
Veritas In Silico | 2/8 | C(1.0~1.3倍) | 2.00倍 |
SOLIZE | 2/7 | B(1.3~1.5倍) | 1.30倍 |
日経平均の上昇の効果も加わったことから、上記すべてのIPO銘柄で初値が公開価格を上回りました。
初値が公開価格の2倍以上になったIPO銘柄もありました。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2023年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。