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カウリス(153A)のIPO初値予想と上場概要紹介

カウリスアイキャッチ画像

今回はIPO企業の中から、3月28日に東証グロースに上場したカウリス(153A)をご紹介します。(同日は「情報戦略テクノロジー」が上場しました)

カウリスは、法人向けクラウド型不正アクセス検知サービスの提供等を行う企業です。

想定時価総額は87.6億円で、情報・通信業のIPOとなっています。

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。

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カウリスのIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。

上場日3月28日(木)
いろはにマネー独自の初値予想C(1.0倍以上1.3倍未満)
※想定価格1,440円から、1,440円~1,872円
企業Webサイトhttps://caulis.jp/
取り扱い証券SBI証券(共主)、大和証券(共主)、 楽天証券マネックス証券SMBC日興証券、岡三証券、松井証券

IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!

カウリスのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格1,440円
仮条件1,440円~1,530円
ブックビルディング期間3月12日(火)~3月18日(月)
当選発表日3月19日(火)
公開価格1,530円
申込期間3月21日(木)~3月26日(火)
上場日3月28日(木)
初値2,875円

初値は公開価格の約1.88倍となったよ!

カウリスのIPO初値予想

カウリスIPO評価画像

クラウド型サービスの注目度が高く、同社の業績も堅調な伸びを見せていることは、初値にプラスの影響を及ぼします。

また、VC比率が1%と非常に低いことも、プラスに働きます。

しかし、公募比率が低く、オファリングレシオが約30%と少し高いことがマイナスの要素です。

さらに、同日上場予定が1社、前後1週間の上場予定が計17社もあることから、買いが集まりにくいことが想定されます。

これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=1,440円~1,872円)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:1,440

投票は終了しました。ご回答ありがとうございます!

詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

カウリスの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
SBI証券(共同主)81.32%1,487,600株
大和証券(共同主)13.04%238,600株
楽天証券2.61%47,700株
マネックス証券1.48%27,000株
SMBC日興証券1.30%23,800株
岡三証券0.17%3,100株
松井証券 0.08%1,500 株

\IPO取扱数No.1/

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

証券会社名 取扱数 主幹事数 抽選方法 事前入金
SBI証券 89 13
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
必要
楽天証券 65 0 完全平等抽選 必要
SMBC日興証券 47 24 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て 必要
松井証券 55 0 配分予定数量の70%以上を抽選 不要
岡三証券 38 0 取引実績に応じて優遇抽選 不要
マネックス証券 60 0 完全平等抽選 必要

※取扱数、主幹事数は2022年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の株式会社 rhizomeは、第2位の島津 敦好氏の資産管理会社です。

また、島津 敦好氏はカウリスの創業者であり、同社の代表取締役社長も務めています。

株主名比率
株式会社 rhizome50.14%
島津 敦好8.88%
造田 洋典4.61%
Salesforce Ventures LLC(常任代理人 株式会社セールスフォース・ジャパン)4.51%
安藤 洋輔4.32%
大久保 久幸2.92%
ソニーグループ株式会社2.91%
株式会社電通総研2.91%
関西電力送配電株式会社2.38%
眞武 信和2.15%
上位10名を記載

島津 敦好氏とその管理会社が過半数を占めているね!

カウリスの業績情報

カウリスの業績情報(百万円)
カウリスの業績情報(円)
目論見書を元に、いろはにマネー作成
※2023年11月25日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を実施。EPS及びBPSは当該株式分割による調整後の金額を記載。

売上高だけでなく、経常利益や契約企業数も近年安定して伸びています。

経常利益、当期純利益ともに2020年度まではマイナスでしたが、2021年度からはプラスに転換しており、業績は好調と言えるでしょう。

同社の収入は、同社の提供する不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」の利用料等によるストック収入が大部分を占めています。

2020年12月末で15社だった契約企業数(Accounts 金融・決済)は23年12月末には35社へと増加しており、ARRも同期間で3億62百万円が10億48百万円へと増加しています。

ストック型の収入が多いと安定した収入が見込めるワン!

さらに、同社は1億円の当座貸越契約を金融機関と締結していることから、財務上のリスクも小さい状態にあると判断できそうです。

今後の展開としては「Fraud Alert」のさらなる成長に注力する予定で、大規模な金融機関や省庁とのつながりといった既存の優位性を活かしながら、いかに差別化を進めていけるかが鍵となってきます。

EPSは2022年度にプラスに転換!BPSはプラスに転換するまであと一歩のところだね!

カウリスの事業内容

カウリスは法人向けクラウド型不正アクセス検知サービス「Fraud Alert(フロードアラート)」の提供を行っています。

同社の事業系統図は以下のようになっています。

Fraud Alertのサービス構成

  • Fraud Alertログイン検知サービス
  • Fraud Alert入出金検知サービス
  • Fraud Alert新規口座開設検知サービス

Fraud Alertのターゲットとなる業界

  • 銀行・暗号資産業界
  • 証券会社
  • クレジットカード事業者 など

Fraud Alertの特徴

  • 月間のモニタリング数が数億件ある
  • 顧客企業へのコンサルティングを実施している
  • 業界ごとのガイドラインに沿ってサービスを提供している

Fraud Alert(フロードアラート)は顧客企業間の情報をプラットフォームに集約することで、不正利用情報の共有を可能にするワン!

Fraud Alertログイン検知サービス

ログインの検知をする際には、ユーザーの「本人らしさ」を判断します。

不正アクセスが疑われる場合のみ、そのユーザーから追加の認証を求める仕組みとなっているため、ユーザーは余計なストレスを感じることなく利用することができます。

Fraud Alert入出金検知サービス

金融機関ごとの振込ルールや必要情報、その他条件をFraud Alertは把握しており、それらのルールや情報を複合的に判断することで不正を感知します。

不正の疑いが生じた場合は直ちに振込が中止されたり追加認証に制限が設けられたりと、迅速な対応が施されます。

Fraud Alert新規口座開設検知サービス

同社の不正アクセス検知技術や電力会社の電力設備情報を統合させることで、精度の高い検知を可能としています。

集められた不正アクセス情報は、図やグラフでわかりやすくまとめられた管理画面で確認することができるよ!

直近IPOの初期予想と騰落結果

直近の2月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名上場日初値予想初値騰落結果
光フードサービス2/28S(1.7倍以上)2.20倍
Cocolive2/28B(1.3~1.5倍)2.24倍
VRAIN Solution2/22B(1.3~1.5倍)1.74倍
Veritas In Silico2/8C(1.0~1.3倍)2.00倍
SOLIZE2/7B(1.3~1.5倍) 1.30倍

初値騰落結果が2倍を上回る銘柄が複数ありました。

日経平均が高値の更新を続けており、IPOにも追い風となっています。

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。

IPO投資におすすめのネット証券3選

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