今回はIPO企業の中から、3月26日に東証グロースに上場したL is B(145A)をご紹介します。(同日は「JSH」、「ハッチ・ワーク」、「ソラコム」が上場予定です)
L is Bは、フィールドワーカー向けビジネスチャット「direct」を中心とした現場DX サービスの開発・提供を行う企業です。
想定時価総額は45.6億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
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L is BのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 3月26日(火) |
いろはにマネー独自の初値予想 | A(1.5倍以上1.7倍未満) ※想定価格920円から、1,380円~1,564円 |
企業Webサイト | https://l-is-b.com/ja/ |
取り扱い証券 | 野村證券(主幹事)、SBI証券(副)、岡三オンライン証券、 マネックス証券 、 岩井コスモ証券 など |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!
L is BのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 920円 |
仮条件 | 920~990円 |
ブックビルディング期間 | 3月8日(金)~3月13日(水) |
当選発表日 | 3月14日(木) |
公開価格 | 1,188円 |
申込期間 | 3月15日(金)~3月21日(木) |
上場日 | 3月26日(火) |
初値 | 1,553円 |
初値が公開価格の約1.31倍になっているね!
L is BのIPO初値予想
想定時価総額45.6億円、吸収金額15.4億円はいずれも小さく、荷もたれ感はありません。
売上高は好調に推移しており、経常利益も赤字回復が見込まれ、業績を伸ばしています。
また、注目度の高いDX事業を行っている点、VC比率が低い点はプラスに働きます。
一方で、オファリングレシオがやや高い点、直近の上場予定企業が多い点がネックになりそうです。
これらの点から、IPO評価: A(予想レンジ1.5倍以上1.7倍未満=1,380円~1,564円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
L is Bの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
野村證券(主幹事) | 91.77% | 1,534,900株 |
SBI証券(副) | 4.35% | 72,700株 |
岡三証券 | 0.87% | 14,500株 |
岩井コスモ証券 | 0.87% | 14,500株 |
マネックス証券 | 0.43% | 7,200株 |
あかつき証券 | 0.43% | 7,200株 |
水戸証券 | 0.43% | 7,200株 |
東洋証券 | 0.43% | 7,200株 |
むさし証券 | 0.43% | 7,200株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、第2位の横井 太輔氏は同社代表取締役社長です。
また、筆頭株主の株式会社Well Sideは同氏の資産管理会社となっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
(株)Well Side | 33.43% |
横井 太輔 | 14.08% |
(株)インターネットイニシアティブ | 6.86% |
(株)チェンジホールディングス | 6.58% |
DCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合 | 5.85% |
アズワン(株) | 4.39% |
浮川 和宣 | 2.63% |
(株)サンロフト | 1.76% |
(株)QTnet | 1.76% |
城戸 猛 | 1.54% |
ロックアップ期間は90日間となっているよ!
L is Bの業績情報
決算期 | 2018年12月 | 2019年12月 | 2020年12月 | 2021年12月 | 2022年12月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 361 | 524 | 601 | 770 | 970 |
成長率 | ー | +45.2% | +14.7% | +28.1% | +26.0% |
経常利益 | 14 | -22 | -59 | -313 | -265 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
経常利益率 | 3.9% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
当期純利益 | 13 | -24 | -89 | -335 | -316 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
EPS | 4.5 | -7.2 | -25.8 | -86.1 | -76.2 |
BPS | 23.6 | 95.2 | 69.4 | 218.2 | 142.0 |
※2023年12月8日付で普通株式1株につき100株の株式分割を実施。
2022年12月期は売上高970百万円、経常損失265百万円となりました。
売上高の拡大は、DXソリューション事業におけるサービス向上や顧客基盤拡大に伴う需要増によるものです。
同事業年度、同社サービスの契約者数は前年度358社から452社まで増加しています。
また、経常損失の主な理由は事業拡大に伴う人件費の拡大によるものです。
今期の業績に注目だね!
L is Bの事業内容
L is BはDXによって企業の業務課題を解決するデジタルサービスを提供しています。
メインターゲットは、建設業や流通小売業などの、普段パソコンを使わず立って業務を行う人々です。
サービス
- ビジネスチャット「direct」
- その他、directと連携するサービスが多数
今後の事業展開
- directのさらなる差別化
- 顧客基盤の拡大
現場向けビジネスチャット「direct」
「direct」は、現場で働く方々を支えるビジネスチャットサービスです。
普段ITを使わない現場の方々のIT職務内容やITリテラシーは様々で、ツールの利用を全員に浸透させるのは簡単ではありません。
そこで「direct」は、スマートフォンを操作できる人であれば直感的に操作できるユーザーインターフェースを指向しています。
また、現場の業務には、社内の従業員だけでなく、協力会社や仕入れ先など、多くの社外の関係者と業務に取り組みます。
つまり、自社の従業員以外とのコミュニケーションが必要とされるのです。
円滑なコミュニケーションを確保しながらも、厳格なセキュリティも保証しています。
directは日本コンシューマーリサーチによる調査で多くのNo.1を獲得しているワン!
連携するアプリケーション
「direct」に連携できる様々なアプリケーションの登場も今後の成長に期待できる理由の1つです。
最新のものは、2023年3月に日程調整のためのアプリ「トリスケ」です。
日程調節の情報をアプリ内に入力し更新すると、「direct」にチャットとして通知。
その他にも、タスク管理、掲示板、スケジュール管理の3アプリで現場を支えます。
他のアプリと連携することで、より業務が効率化するワン!
従業員の長時間労働の是正を支援するサービスやDXコンサルティングなども取り組み、様々な方法で現場の業務を効率化するサービスを提供しています。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の2月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
光フードサービス | 2/28 | S(1.7倍以上) | 2.20倍 |
Cocolive | 2/28 | B(1.3~1.5倍) | 2.24倍 |
VRAIN Solution | 2/22 | B(1.3~1.5倍) | 1.74倍 |
Veritas In Silico | 2/8 | C(1.0~1.3倍) | 2.00倍 |
SOLIZE | 2/7 | B(1.3~1.5倍) | 1.30倍 |
条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。
日経平均が高値の更新を続けており、IPOにも追い風となっています。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2023年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
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