今回はIPO企業の中から、9月20日に東証グロースに上場予定のインテグラル(5842)をご紹介します。
インテグラルは、エクイティ投資やエクイティ投資に関係するコンサルティングを行う企業です。
想定時価総額は1063.3億円で、証券・商品先物取引業のIPOとなっています。
インテグラルのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 9月20日(水) |
いろはに投資独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格3,100円から、3,100円~4,030円 |
企業Webサイト | https://www.integralkk.com/ |
取り扱い証券 | 大和証券(共主)、野村證券(共主)、SBI証券、マネックス証券、楽天証券など |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!
インテグラルのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 3,100円 |
仮条件 | 2,300円〜2,400円 |
ブックビルディング期間 | 9月5日(火)~9月8日(金) |
当選発表日 | 9月11日(月) |
公開価格 | 2,400円 |
申込期間 | 9月12日(火)~9月15日(金) |
上場日 | 9月20日(水) |
初値 | 2,400円 |
初値は公開価格と同じになったよ!
インテグラルのIPO初値予想
想定時価総額が1063.3億円、吸収金額が196.1億円と比較的大型のIPOとなります。
公開株数が多く、需給面では初値の上昇はあまり期待できません。
またPEファンドの上場は初めてであり、業績予想も不確実性が高いです。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍~1.3倍=3,100円~4,030円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
インテグラルの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
大和証券(共同主) | 52.63% | 2,179,000株 |
野村證券(共同主) | 36.33% | 1,504,000株 |
BofA証券 | 0.01% | 600株 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 2.76% | 114,100株 |
みずほ証券 | 2.76% | 114,100株 |
SMBC日興証券 | 2.76% | 114,100株 |
岩井コスモ証券 | 0.39% | 16,300株 |
松井証券 | 0.39% | 16,300株 |
マネックス証券 | 0.39% | 16,300株 |
岡三証券 | 0.39% | 16,300株 |
楽天証券 | 0.39% | 16,300株 |
SBI証券 | 0.39% | 16,300株 |
東海東京証券 | 0,39 % | 16,300株 |
当選しやすい証券会社ランキング
なかなかIPOが当選しないな…
この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。
IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。
以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。
証券会社名 | 取扱数 | 主幹事数 | 抽選方法 | 事前入金 |
SBI証券 | 89 | 13 |
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
|
必要 |
楽天証券 | 65 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
SMBC日興証券 | 47 | 24 | 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て | 必要 |
松井証券 | 55 | 0 | 配分予定数量の70%以上を抽選 | 不要 |
岡三証券 | 38 | 0 | 取引実績に応じて優遇抽選 | 不要 |
マネックス証券 | 60 | 0 | 完全平等抽選 | 必要 |
※取扱数、主幹事数は2022年のデータ
松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!
証券会社を詳しく比較
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の佐山展生氏は同社の創業者です。
株主名 | 比率 |
---|---|
佐山 展生 | 35.64% |
山本 礼二郎 | 32.62% |
水谷 謙作 | 9.05% |
辺見 芳弘 | 7.12% |
片倉 康就 | 2.85% |
澄川 恭章 | 1.61% |
西岡 成浩 | 1.61% |
長谷川 聡子 | 1.34% |
後藤 英恒 | 1.34% |
仲田 真紀子 | 1.34% |
大株主には同社の取締役や子会社の取締役が名を連ねているよ!
インテグラルの業績情報
決算期 | 2021年12月 | 2022年12月 |
---|---|---|
売上高 | 3,863 | 5,435 |
成長率 | ー | +40.7% |
税引前利益 | 1,681 | 2,913 |
成長率 | ー | +73.3% |
税引前利益率 | 43.5% | 53.6% |
当期純利益 | 1,173 | 2,021 |
成長率 | ー | +72.3% |
EPS | 44.0 | 74.5 |
BPS | 649.5 | 712.8 |
※2021年12月期から連結決算へ移行。
同社は2021年12月期から連結決算へ移行しています。
それ以前の業績を見ると、売上高・利益ともに大きく変動が見られます。
同社は投資家から集めた資金だけでなく、自己資金でも投資を行っています。
そのため経済情勢や投資先企業の業績に、同社の業績も大きく影響を受けるのです。
こうした背景もあり、同社の業績は今後も予測するのが困難と言えるでしょう。
2023年12月期の業績予想も、あくまで参考情報とされています。
しかし、同社の業績は今後成長していくという見方もあります。
同社の主な収益源は4つあり、「管理報酬」「キャリードインタレスト」「経営支援料」「プリンシパル投資の売却益」となっています。
このうち、「管理報酬」「経営支援料」は投資先の業績にあまり左右されず、安定して毎年収益が見込めます。
管理報酬は運用額の一定割合(約2%)を受け取る仕組みだワン!
直近2年間の決算では、管理報酬と経営支援料が収益の約8割を占めています。
上場による資金調達で投資規模が大きくなり、投資件数も増加することでこれらの収益は向上していくかもしれません。
インテグラルの事業内容
インテグラルは、非公開株式会社を中心に投資するファンドを組成し、運用しています。
機関投資家等から資金を集めて運用することで管理報酬を得るとともに、投資先企業の経営支援を行いキャピタルゲインを得るというビジネスモデルです。
収益の源泉
- 管理報酬
- キャリードインタレスト
- 経営支援料
- プリンシパル投資の売却益
※同社の事業内容分析は近日中にアップデートいたします。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の7月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
Laboro.AI | 7/31 | S(1.7倍超) | 2.06倍 |
クオルテック | 7/28 | C(1.0~1.3倍) | 0.92倍 |
GENDA | 7/28 | A(1.5~1.7倍) | 0.92倍 |
テクニスコ | 7/26 | C(1.0~1.3倍) | 1.63倍 |
エコナビスタ | 7/26 | A(1.5~1.7倍) | 2.54倍 |
直近のIPOは堅調に推移しています。
6月は多くの企業で、公開価格の2倍を超える初値となりました。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2021年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。