今回はIPO企業の中から、3月22日に東証スタンダードに上場予定のSHINKO(シンコー)(7120)をご紹介します。
SHINKOは、IT機器などの導入・保守・販売および人材派遣する企業です。
想定時価総額は37億円で、IT業のIPOとなっています。
※上場後、企業様へインタビューを実施できた際に、企業からのメッセージを掲載致します。
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IPO概要・初値予想
まず、SHINKOの初値予想やIPO概要など、次の4つについて解説していきます。
同社を購入検討している方は、ご確認ください。
IPO評価・初値予想
プライム・ストラテジー以来の1ヶ月ぶりのIPOというところで、投資家からの注目が集まっています。
また、想定時価総額が比較的小さい点は初値にプラスの要因です。
一方、オファリングレシオが高く、スタンダード市場への上場という点から、初値上昇は抑えられる可能性があります。
これらの点から、IPO評価: D(予想レンジ1.0倍未満)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想の方法についはコチラ
取り扱い証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
大和証券 | 94.5% | 750,600株 |
SBI証券 | 1.1% | 8,700株 |
松井証券 | 1.1% | 8,700株 |
楽天証券 | 1.1% | 8,700株 |
マネックス証券 | 1.1% | 8,700株 |
丸三証券 | 0.5% | 4,300株 |
あかつき証券 | 0.5% | 4,300株 |
IPOに投資におすすめの証券会社はコチラ
日程・価格
IPOの日程は次のようになっています。
ブックビルディング期間 | 3月6日(月)~3月10日(金) |
当選発表日 | 3月13日(月) |
申込期間 | 3月14日(火)~3月17日(金) |
上場日 | 3月22日(水) |
続いて、価格は以下のようになります。
仮条件 | 2,060円~2,200円 |
公開価格 | 2,200円 |
初値 | 2,250円 |
過去IPO企業の初値や騰落率についてはコチラ
大株主
株主名 | 比率 |
---|---|
(株)ヒューマンサービス | 63.63% |
PHC(株) | 16.88% |
福留 泰蔵(社長) | 6.39% |
エヌ・デーソフトウェア(株) | 4.33% |
SHINKO従業員持株会 | 3.42% |
佐山 龍一 | 1.03% |
高坂 喜一 | 0.51% |
石田 英章 | 0.51% |
菊池 薫 | 0.51% |
佐藤 秀樹 | 0.51% |
企業概要
次に、同社の事業内容や直近の業績推移を確認していきましょう。
事業内容
同社の事業は大きく分けて以下の3つです。
- 保守サービス事業
- ソリューション事業
- 人材サービス事業
同社の強みとして、この3事業のシナジー効果があります。
それぞれ見ていきましょう。
保守サービス事業
同事業では、システムのサポート、機器の保守、コールセンター、ヘルプデスクサービスを提供しています。
具体的には、病院や一般診療所向けに導入されている電子カルテシステムやレセプトコンピュータなどの保守・サポートを行なっています。
契約件数は35,000件を超えているんだワン!
また、テクニカルセンターを設置したり、24時間365日対応しているオンサイトサービスも拡充させたり、監視業務も徹底されています。
顧客ファーストなんだね!
ソリューション事業
同事業では、一般企業から医療機関、官公庁まで幅広くICTサポートを行なっています。
日本電気(株)やKDDI(株)などの大手企業と協働して、様々なサービスメニューを開発・販売しています。
だから顧客の要望にあったサービスが提供できているんだね!
また、機器の設定から現地発送までを一括管理できるキッティングセンターも八王子市に設置し、セキュリティ対策も実施しています。
人材サービス事業
同事業では、IT機器の保守や点検、修理を行うカスタマエンジニア(CE)やシステムエンジニア(SE)を派遣しています。
主要取引先としては、NECフィールディング(株)に140名、KDDIグループには60名をすでに派遣しています。
主要取引先を中心に、増加傾向にあるんだワン!
同社のエンジニアの強みとして、マルチスキルである点が挙げられます。
同社の多くのエンジニアはカスタマエンジニアとシステムエンジニア、どちらの能力も持ち合わせており、業務効率性が向上しています。
また、教育体制も充実しており、資格保有者も多く在籍しています。
決算情報
続いて同社の決算情報を見てみましょう。
売上高は概ね右肩上がりで、この調子で4Qを終えることができれば、過去最高売上になる可能性もあります。
純資産額も年々増加傾向にあり、自己資本比率も23%と過去5年間で10ptも改善しています。
利益面でも、この調子で推移すれば、過去最高益で着地する可能性も高まってきました。
営業CFはプラスで投資CFと財務CFはマイナスと、優良企業なんだワン!
経営陣
同社の役員は12名おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。
代表取締役社長 執行役員 福留 泰蔵
1979年4月 日本金属(株)入社
1982年2月 (株)本田技術研究所 入社
1993年7月 衆議院議員 当選
2006年7月 日本オンライン整備(株)取締役就任
2008年7月 (株)新興製作所 常務取締役 兼 営業本部長就任
2009年6月 当社 代表取締役社長執行役員就任(現任)
2016年12月 (株)ヒューマンサービス 代表取締役社長就任(現任)
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資をするなら開いておきたい証券口座
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2021年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。
※本記事は2023年3月14日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品や手法を推奨するものではありません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。