今回はIPO企業の中から、6月22日に東証グロースに上場予定のアイデミー(5577)をご紹介します。(同日は「リアルゲイト」が上場予定です)
アイデミーは、AIやDXに関するプロダクトやソリューションを提供する企業です。
想定時価総額は28.2億円で、情報・通信業のIPOとなっています。
※上場後、企業様へインタビューを実施できた際に、企業からのメッセージを掲載致します。
アイデミーのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 6月22日(木) |
いろはに投資独自の初値予想 | B(1.3倍以上1.5倍未満) ※想定価格710円から、923円~1,065円 |
企業Webサイト | https://aidemy.co.jp/ |
取り扱い証券 | みずほ証券(共主)、SBI証券(共主)、大和証券、楽天証券 、松井証券など |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!
アイデミーのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 710円 |
仮条件 | 810~1,050円 |
ブックビルディング期間 | 6月6日(火)~6月12日(月) |
当選発表日 | 6月13日(火) |
公開価格 | 1,050円 |
申込期間 | 6月14日(水)~6月19日(月) |
上場日 | 6月22日(木) |
初値 | 5,560円 |
公開価格の5.3倍で今年1番の初値騰落率となったよ!
アイデミーのIPO初値予想
オファリングレシオや吸収金額が小さく、需給はプラスに働くでしょう。
事業内容もAIやDXに関連したものであり、初値が上昇しやすい業界です。
しかし前後で多数のIPOが予定されており、資金が分散される懸念があります。
これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍~1.5倍=923円~1,065円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
アイデミーの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
みずほ証券(共同主) | 97.16% | 502,800株 |
SBI証券(共同主) | 2.43% | 12,600株 |
大和証券 | 0.14% | 700株 |
楽天証券 | 0.04% | 200株 |
松井証券 | 0.04% | 200株 |
丸三証券 | 0.04% | 200株 |
極東証券 | 0.04% | 200株 |
あかつき証券 | 0.04% | 200株 |
岩井コスモ証券 | 0.04% | 200株 |
東海東京証券 | 0.04% | 200株 |
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の石川聡彦氏は同社の代表取締役です。
ベンチャーキャピタルの保有が約3割となっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
石川 聡彦 | 44.81% |
UTEC4号投資事業有限責任組合 | 18.83% |
白井 元 | 7.31% |
Skyland Ventures2号投資事業有限責任組合 | 5.88% |
DCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合 | 2.02% |
ダイキン工業株式会社 | 2.02% |
株式会社テクノプロ | 2.02% |
古河電気工業株式会社 | 1.76% |
日本ゼオン株式会社 | 1.76% |
伊藤 浩介 | 1.41% |
第3位の白井元氏は新株予約権信託の受託者であり、将来的に従業員等に交付される見通しだよ!
アイデミーの業績情報
決算期 | 2018年5月 | 2019年5月 | 2020年5月 | 2021年5月 | 2022年5月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 32 | 132 | 378 | 603 | 1,156 |
成長率 | ー | +312.5% | +186.4% | +59.5% | +91.7% |
経常利益 | -28 | -71 | -217 | -177 | -8 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
経常利益率 | ー | ー | ー | ー | ー |
当期純利益 | -28 | -71 | -218 | -178 | -8 |
成長率 | ー | ー | ー | ー | ー |
EPS | -11.6 | -23.5 | -64.3 | -47.1 | -2.3 |
BPS | -20.6 | -26.3 | -165.3 | -254.4 | -258.9 |
※2018年5月期のEPS、 BPSは2019年3月の株式分割を遡及修正した。
売上高は直近5年は右肩上がりで推移しており、2022年5月期には過去最高となりました。
売上高CAGR(年平均成長率)は104%と、非常に早いペースで成長しているワン!
テレワークやDXの需要拡大を追い風に、売上は急速に成長しています。
2022年5月期にはシステムやコンテンツ開発、広告宣伝費等への先行投資により、赤字を計上しています。
しかし、同社は今期で黒字転換を予想しています。
以下は5月19日に公開された、同社の業績予想です。
現時点(第3四半期)でも1.5億円の純利益となっています。
特にAI/DXプロダクトの成長が業績に貢献しているよ!
アイデミーの事業内容
アイデミーは法人・個人双方に向けてのAI/DX人材育成・リスキリングサービスと、AI/DX化支援をするコンサルティングサービスを提供しています。
主な事業とその内容は、以下の通りです。
デジタル人材育成支援
- Aidemy Business
- Aidemy Practice
デジタル変革伴走型支援
- modeloy
AI/DXリスキリング支援
- Aidemy Premium
アイデミーの売上の72%はAI/DX人材育成・リスキリングサービスになっています。
受講生は1年間で約20%ほど増加しており、DX研修サービスの需要はこれからも高水準を維持すると予想されています。
また、アイデミーのコンサルティング事業における強みは人材育成の時点から顧客と関わりを持っていることです。
このことによって顧客理解が深まり、顧客がプロダクト開発の段階になった時に、より適切なサービス・支援を提供することができています。
さらにプロダクトとソリューションコンサルティングがAI/DX化における改善サイクルを生み出すことで、顧客へのデジタル変革の成功体験の提供をより確実なものとしています。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の4月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
Ridge-i | 4/26 | B(1.3~1.5倍) | 2.54倍 |
レオス・キャピタルワークス | 4/25 | B(1.3~1.5倍) | 1.33倍 |
楽天銀行 | 4/21 | C(1.0~1.3倍) | 1.33倍 |
南海化学 | 4/20 | C(1.0~1.3倍) | 1.46倍 |
エキサイトホールディングス | 4/19 | C(1.0~1.3倍) | 1.27倍 |
米国の金融不安などがありますが、直近のIPOは堅調に推移しています。
なお、アイデミーと同じ情報・通信業でありグロース市場に上場したRidge-i(5572)は、初値が公開価格の2.5倍以上と予想以上の高騰となりました。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
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