今回はIPO企業の中から、6月27日に東証スタンダードに上場予定のエリッツホールディングス(5533)をご紹介します。(同日は「クオリプス」「GSI」が上場予定です)
エリッツホールディングスは、近畿エリアを中心に不動産仲介・管理を行う企業です。
想定時価総額は52.8億円で、不動産業のIPOとなっています。
※上場後、企業様へインタビューを実施できた際に、企業からのメッセージを掲載致します。
エリッツホールディングスのIPO基本情報
ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。
上場日 | 6月27日(火) |
いろはに投資独自の初値予想 | C(1.0倍以上1.3倍未満) ※想定価格1,580円から、1,580円~2,054円 |
企業Webサイト | https://www.elitz-holdings.co.jp/ |
取り扱い証券 | みずほ証券(主幹事)、SBI証券、野村證券、西村証券、岡三証券など |
IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!
エリッツホールディングスのIPO日程と価格
IPOの日程と価格は次のようになっています。
※発表次第更新しています。
想定価格 | 1,580円 |
仮条件 | 1,420~1,580円 |
ブックビルディング期間 | 6月9日(金)~6月15日(木) |
当選発表日 | 6月16日(金) |
公開価格 | 1,580円 |
申込期間 | 6月19日(月)~6月22日(木) |
上場日 | 6月27日(火) |
初値 | 2,000円 |
初値は2,000円で、公開価格からの騰落率が1.27倍になったね!
エリッツホールディングスのIPO初値予想
オファリングレシオや吸収金額が小さく、需給はプラスに働くでしょう。
しかし事業内容にトレンド性はなく、統計的に初値が上昇しにくい東証スタンダードへの上場です。
しかし売り圧力が弱いことや割高感もないことから、公募割れはしないと予想されます。
これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍~1.3倍=1,580円~2,054円)と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。
また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。
エリッツホールディングスの主幹事・幹事証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。
証券会社名 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
みずほ証券(主幹事) | 73.95% | 233,900株 |
SBI証券 | 8.69% | 27,500株 |
野村證券 | 6.07% | 19,200株 |
西村証券 | 4.33% | 13,700株 |
岡三証券 | 3.48% | 11,000株 |
東洋証券 | 3.48% | 11,000株 |
大株主情報
大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の槙野常美氏は同社の代表取締役です。
株主名 | 比率 |
---|---|
槙野 常美 | 46.06% |
佐々木 茂喜 | 8.97% |
黒田 富久子 | 8.97% |
エリッツホールディングスグループ従業員持株会 | 7.54% |
龍池 法子 | 6.50% |
平山 浩 | 5.40% |
龍池 亮 | 3.25% |
龍池 美沙 | 3.25% |
株式会社ハウズ | 2.99% |
東 寛昭 | 0.89% |
第9位の株式会社ハウズは代表取締役の親族の資産管理会社だよ!
エリッツホールディングスの業績情報
決算期 | 2018年9月 | 2019年9月 | 2020年9月 | 2021年9月 | 2022年9月 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,450 | 1,488 | 1,451 | 4,565 | 4,864 |
成長率 | ー | +2.6% | -2.5% | +214.6% | +6.5% |
経常利益 | 427 | 469 | 387 | 649 | 685 |
成長率 | ー | +9.8% | -17.5% | +67.7% | +5.5% |
経常利益率 | 29.4% | 31.5% | 26.7% | 14.2% | 14.1% |
当期純利益 | 333 | 375 | 313 | 438 | 432 |
成長率 | ー | +12.6% | -16.5% | +39.9% | -1.4% |
EPS | 109.3 | 121.2 | 101.2 | 139.5 | 137.7 |
BPS | 629.6 | 725.9 | 787.0 | 1,017.4 | 1,092.0 |
※2021年9月期から連結決算へ移行。
同社は売上高、利益ともに安定して推移しています。
新型コロナウイルスの影響で一時低迷していた不動産需要も、住宅の実需者層を中心に堅調に推移し始めています。
2021年9月期より連結決算に移行したため、単純な比較はできない点に注意だワン!
企業の価値に直結するBPSも堅調に推移しており、同社の順調な成長がうかがえます。
また想定価格(1,580円)で計算したPERは12.2倍、PBRは1.4倍と、割高感は見られません。
不動産業のPER平均は約14倍、PBR平均は約1.7倍だよ!
エリッツホールディングスの事業内容
エリッツホールディングスは6つの連結子会社を有し、不動産仲介事業、不動産管理事業、居住者サポート事業を行なっています。
不動産仲介事業
- 不動産賃貸仲介事業
- 不動産売買仲介事業
- 不動産賃貸事業
- 不動産開発事業
- 海外事業
不動産管理事業
- 賃貸マンション・アパート等の管理事業
- 分譲マンション管理事業
居住者サポート事業
- 保険代理店事業
- 滞納保証事業
- 入居後サービス事業
- コールセンター事業
- 引っ越し事業、古物・遺品整理事業、シェアサイクル事業
※同社の事業内容分析は近日中にアップデートいたします。
直近IPOの初期予想と騰落結果
直近の4月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。
企業名 | 上場日 | 初値予想 | 初値騰落結果 |
---|---|---|---|
Ridge-i | 4/26 | B(1.3~1.5倍) | 2.54倍 |
レオス・キャピタルワークス | 4/25 | B(1.3~1.5倍) | 1.33倍 |
楽天銀行 | 4/21 | C(1.0~1.3倍) | 1.33倍 |
南海化学 | 4/20 | C(1.0~1.3倍) | 1.46倍 |
エキサイトホールディングス | 4/19 | C(1.0~1.3倍) | 1.27倍 |
米国の金融不安などがありますが、直近のIPOは堅調に推移しています。
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。
IPO投資におすすめのネット証券3選
- SBI証券
公式サイト:https://www.sbisec.co.jp/
2021年のIPO取扱数No.1。IPO投資をするなら必ず持っておきたい証券会社です。 - マネックス証券
公式サイト:https://www.monex.co.jp/
IPOが完全平等抽選制なので、初めてのIPO投資でも平等に抽選に参加できます。 - SMBC日興証券
公式サイト:https://www.smbcnikko.co.jp/
主幹事になることが多いので、IPOの割当率が高い証券会社です。