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QPS研究所 (5595)のIPO初値予想と上場概要紹介

今回はIPO企業の中から、12月6日に東証グロースに上場予定のQPS研究所(5595)をご紹介します。

QPS研究所は、小型SAR衛星の開発、製造、小型SAR衛星より取得した画像データ販売を行う企業です。

想定時価総額は120.8億円で、情報・通信業のIPOとなっています。

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。

QPS研究所のIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはに投資独自の初値予想を見てみましょう。

上場日12月6日(水)
いろはに投資独自の初値予想B(1.3倍以上1.5倍未満)
※想定価格380円から、494円~570円
企業Webサイトhttps://i-qps.net/
取り扱い証券 SMBC日興証券 (主幹事)、SBI証券岡三オンライン証券松井証券マネックス証券 など

SMBC日興証券が主幹事になっているね!

QPS研究所のIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格380円
仮条件380~390円
ブックビルディング期間11月20日(月)~11月27日(月)
当選発表日11月28日(火)
公開価格390円
申込期間11月29日(水)~12月4日(月)
上場日12月6日(水)
初値860円

初値は公開価格から2.2倍の860円となりました!

QPS研究所のIPO初値予想

QPS研究所初値予想

注目度の高い宇宙ベンチャーのIPOかつ想定価格も低いため、人気を高めると予想されます。

また、オファリングレシオが約20%とやや低く、公募比率が高い点は初値上昇にプラスに働きます。

売上高を順調に伸ばし、取引先の大部分が官公庁で安心感もあります。

一方で、収益は赤字になっており、業態上仕方がないとはいえマイナスに働く可能性があります。

これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍~1.5倍=494円~570円)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

初値予想アンケート

想定価格:380円

投票は終了しました。ご回答ありがとうございます!

詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

QPS研究所の主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
SMBC日興証券 (主幹事)93.92%9,632,600株
みずほ証券 1.13%115,900株
SBI証券 0.87%89,100株
東海東京証券0.70%71,300株
岡三証券 0.70%71,300株
FFG証券0.70%71,300株
香川証券0.70%71,300株
楽天証券 0.43%44,500株
松井証券 0.43%44,500株
マネックス証券 0.43%44,500株

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当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

証券会社名 取扱数 主幹事数 抽選方法 事前入金
SBI証券 89 13
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
必要
楽天証券 65 0 完全平等抽選 必要
SMBC日興証券 47 24 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て 必要
松井証券 55 0 配分予定数量の70%以上を抽選 不要
岡三証券 38 0 取引実績に応じて優遇抽選 不要
マネックス証券 60 0 完全平等抽選 必要

※取扱数、主幹事数は2022年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主である大西 俊輔氏は同社代表取締役社長を務めております。

また、第3位の株式会社INCJはVCであり、VCが組成した投資事業有限責任組合などを含めたVC等が、同社発行済株式総数の54%を保有しています。

株主名比率
大西 俊輔13.81%
スカパーJSAT(株)9.63%
(株)INCJ9.17%
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託口契約番号12100440)8.09%
八坂 哲雄7.20%
市來 敏光7.06%
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託未来創生2号ファンド)6.01%
日本工営(株)3.85%
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託未来創生3号ファンド)2.41%
リアルテックファンド1号投資事業有限責任組合2.37%
上位10名を記載

ロックアップ期間は180日間となっているよ!

QPS研究所の業績情報

QPS研究所 業績データ
QPS研究所 業績データ2
EPSは左軸、BPSは右軸
決算期2019年5月2020年5月2021年5月2022年5月2023年5月
売上高418372
成長率+350.0%+1966.7%
経常利益-592-902-630-385-323
成長率
経常利益率
当期純利益-593-903-631-387-1,105
成長率
EPS-74.2-113.0-78.9-48.4-138.2
BPS-43.9-101.6-126.9-106.9-142.5
目論見書を元に、いろはに投資作成
※2023年8月30日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を実施
※「収益認識に関する会計基準」等を第17期の期首から適用

2023年5月期の売上高は372百万円(前年同期比1884.4%増)、経常利益は-323百万円(前年同期比62百万円マイナス)となりました。

2022年から国内官公庁を顧客とした大型案件を獲得しており、急激に売上高を伸ばしています

一方で、事業拡大に向けた人員増加による人件費の増加等により、経常利益は赤字となっています。

ただ、国内の宇宙関連の事業規模は拡大する一途であり、今後一層の業績向上が期待されます。

宇宙ベンチャーという業態上、赤字経営は仕方がないかもしれないね!

QPS研究所の事業内容

QPS研究所は小型SAR衛星の開発・製造により取得した地球のリアルタイム観測データおよび画像の提供を主な事業としています。

観測地点の天候や時刻に左右されないSAR衛星は、被災地の状況確認に活用できる点から災害大国日本において人々が安心して暮らす上での価値提供に期待されています。

SAR画像データ市場の民間需要開拓

現在は官公庁などの公的機関を対象にデータを提供していますが、今後は民間企業への拡販を推進し、海外市場への進出も視野に入れています。

そのため、以下のような民間需要の開拓を進めています。

提携先将来のニーズ将来の想定顧客
・九州電力
・JAXA
インフラ管理業務の効率化電力会社、通信会社
交通インフラ会社、建設会社
・九州電力及びQsol
・ウェザーニュース
船舶向けの航行情報の提供
海賊対策、効率かつ安全な航路の提供
海運会社、損害保険会社、商社
・スカパーJAST
・ゼンリン
・日本工宮
豪雨・災害時の状況把握
堤防や土手の管理等
土木・建築会社

官公庁の案件ではすでに総額19億円を獲得しているんだワン!

九州を中心としたビジネスパートナー

地場産業の育成に取り組み、「九州に宇宙産業を根付かせる」という目的のもと同社は創業されました。

この目的通り同社の技術は地元九州の高い技術を持つ企業群に支えられ、現在九州北部には宇宙産業クラスターを形成するに至っています。

20を超える企業の協力のもと事業が成り立っているんだね!

直近IPOの初期予想と騰落結果

直近の10月にIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名上場日初値予想初値騰落結果
ドリーム・アーツ10/27B(1.3~1.5倍)1.13倍
笑美面10/26C(1.0~1.3倍)1.45倍
全保連10/25D(1.0倍未満)0.97倍
KOKUSAI ELECTRIC10/25C(1.0~1.3倍) 1.15倍
ジャパンM&Aソリューション10/24B(1.3~1.5倍)1.67倍

日経平均が足踏みしている中、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄もありました。

ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。

IPO投資におすすめのネット証券3選

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