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プログリット(9560)【IPOインタビュー・上場企業紹介・初値予想】

※この記事は9月6日公開の記事にインタビューを追記したものです。

今回は9月29日に東証グロースに上場予定のプログリット(9560)をご紹介します!

株式会社プログリットは、英語コーチングサービス「プログリット(PROGRIT)」を提供している企業です。

企業の経営方針の中で、「世界で自由に活躍できる人を増やす」というミッションを掲げています。

想定時価総額は28.0億円で、東証グロースに上場します。

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▼ この記事は音声でも聞くことが出来ます▼

企業からのメッセージ

9月22日(火)、株式会社プログリットの岡田社長にインタビューを実施しました。

インタビューでは上場後の戦略や、個人投資家へのメッセージなどを伺いました。

岡田 祥吾

代表取締役社長 岡田 祥吾氏

2014年、大阪大学工学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。国内外の企業における市場戦略の立案に従事。
2016年、現取締役副社長の山碕氏と株式会社プログリットを設立。

創業の経緯

どうして英会話スクールではなく、英語コーチング事業を起こそうと思ったのかな?

まず、初めから英語に関する事業を起こそうと決めていました。

日本には英会話スクールが多いのにも関わらず、日本人の英語力はずっと上がっていないという現状があったためです。

そこで英語業界に新たなイノベーションを起こす必要があると考えました。

今までにないサービスをお客様に提供する上で、「英語学習とは何か」「英語力が上がるとは何か」、徹底的に科学しました。

その結果、英語力は「学習生産性×投下時間」で表されるとの結論に至りました。

学習の生産性を上げることと、英語学習にどれくらい時間を費やすか以外に英語力を上げる方法はないと考えています。

プログリット コーチング
出典:同社HP

これを追求する上で、コーチングという手法に至りました。

これはつまり、お客様にコンサルタントが付いて自習を設計することにより、自学自習を徹底的にサポートするという仕組みです。

これによって学習生産性と投下時間を最大化することで、英語力を伸ばすことができます。

考え抜かれた結果のコーチングなんだね!

上場までの道のり

上場にあたって苦労した点はあるのかな?

もともと昨年に上場する予定でした。

しかし、業績が想定外の赤字で、計画は未達に終わってしまいました。

それにはコロナの影響があり、さらに会社として上手く対応しきれなかった面もあります。

これほどの影響を予測できずに採用を加速しすぎてしまい、不要な校舎の開校も急いでしまいました。

結果は3校舎の閉校となりましたが、そこから学ぶこともありました。

今期はV字回復を達成し、その過程でコスト管理や業績を達成して利益を出す仕組みをより深く学べました。

会社のビジネスモデルへの理解をより深める、良い機会だったと感じています。

IPOの目的

上場で調達した資金は何に使うの?

前期のV字回復を経て、今期は採用にかなり力を入れていこうと考えています。

主に、コンサルタントと法人営業の人員を拡充します。

これは今期、法人研修のマーケットに力を入れていきたいと考えているためです。

また、アプリの開発資金にも充てたいと思います。

現在、プログリットを受講すると学習も学習管理もスマホのアプリで出来るようになっています。

具体的には、次の目的に資金を充てていきます。

  • 学習アプリをより洗練させていく
  • シャドテン(シャドーイングをプロ講師が毎日添削してくれるアプリ)の強化
  • 新たなアプリ(第2のサブスクサービス)の開発

株主への還元

短期的には配当は考えていません。

我々の少ない利益を配当で還元するより、投資で成長を加速し企業価値を向上することこそ、我々がすべき株主還元だと考えています。

利益が拡大し、企業として安定期に入ってから実施しようと考えています。

株主への配当よりも、成長のための投資を優先させるんだね!

今後の注目点

経営戦略として、2つのことを大事にしています。

1つ目は、原理原則です。

私の考えとしては、原理原則に沿って経営をすることが重要であると考えています。

原理原則に沿ったものは中長期的に上手くいき、沿わないものは短期的に上手くいってもいずれ悪い状況になると思っています。

プログリット Value
同社が大切にする価値観
出典:同社HP

この考え方をぶらさずに、会社経営を行っていきます。

顧客に提供したい価値を大切にしているんだね!

もうひとつは、会社として人を大切にしています。

当社の事業は従業員のおかげで成り立っているため、人材を大切にしています。

これは、お客様へ提供する価値を高める事につながり、株主への還元にもつながってくると信じています。

成長戦略として、直近は法人研修を成長させたいと考えています。

成長の余地がまだあると考えているので、人員を拡充し注力していきます。

また、プログリットに並ぶサブスクを生み出していきたいと考えています。

投資家へのメッセージ

プログリット ビジョン
出典:同社HP

我々は、「世界で自由に活躍できる人を増やす」というミッションを実現しようとしています

そのため、当社の原理原則に従って正しい経営を行っていきます。

そうすることで株主の皆様にも価値を提供いたしますので、中長期的に応援いただければ嬉しいです。

IPO概要・初値予想

プログリット IPO概要

まず、プログリットの初値予想、およびIPO概要について以下の4つを解説していきます。

同社を購入検討している方は、ご確認ください。

IPO評価・初値予想

プログリット ipo評価

IPO評価:B(予想レンジ1.3倍~1.5倍

推定時価総額28.0億円、吸収金額7.5億円という小型案件のため、初値上昇に期待ができます。

また、公募割合やVC比率も適正水準だと言えます。

一方で、事業内容がDXなどといったトレンドではなく、直近に新規上場数が多いため初値の上昇は一定程度になると予想しました

これらの点から、IPO評価: B(予想レンジ1.3倍~1.5倍と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

IPOスケジュール IPO評価概要
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

初値予想の方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事をご覧ください。

取り扱い証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。

証券会社名割当率割当株数
大和証券(主)93.52%963,400株
SMBC日興証券1.74%17,900株
SBI証券0.86%8,900株
楽天証券0.86%8,900株
マネックス証券0.86%8,900株
松井証券0.86%8,900株
岡三証券0.43%4,400株
岩井コスモ証券0.43%4,400株
極東証券0.43%4,400株

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どの証券会社が良いのか詳しく知りたい方は「IPO投資におすすめの証券会社ランキング」をご覧ください!

日程・価格

IPOの日程は以下のようになっています。

抽選申込期間9月12日(月)~9月16日(金)
当選発表日9月20日(火)
購入申込期間9月21日(水)~9月27日(火)
上場日9月29日(木)

続いて、価格は以下のようになります。

仮条件620円 ~ 730円
公募価格730円
初値1,180円

IPO企業の初値や騰落率に関しては、「IPO初値・騰落率結果【2022年】」をご覧ください。

大株主

株主の状況は以下のようになっています。

株主名比率
岡田 祥吾26.93%
(株)SO22.35%
(株)HOHETO12.20%
山碕 峻太郎11.83%
畑 芳広8.91%
瀧本 哲功3.44%
菊嶋 宏2.22%
KSK Angel Fund LLC1.60%
島田 亨1.20%
(株)シグマクシス・インベストメント0.85%

企業概要

事業内容

同社は、「世界で自由に活躍できる人を増やす」というミッションを掲げ、英語学習サービスを提供しています。

同社の具体的なビジネスモデルは以下のようになっています。

プログリット ビジネスモデル
目論見書より

個人顧客だけでなく、法人顧客向けのサービスに力を入れていくことが今後の大きな戦略だそうです。

従業員育成や福利厚生の一環として英語学習の導入を検討する企業の増加によって、今後の売上規模も拡大すると予想できます。

なお、同社が提供している主なサービスは以下の2つです。

  • 英語コーチングサービス「プログリット(PROGRIT)」
  • サブスクリプション型英語学習サービス「シャドテン」

英語コーチングサービス「プログリット(PROGRIT)」

お客様一人ひとりに専任コンサルタントがつき伴走し、英語学習をサポートします。

サポートの内容には、カリキュラムの作成、学習の進捗管理、毎日のチャット・週1の面談による学習相談や不安の解消、音声添削のフィードバックなどが含まれています。

コンテンツの提供だけでなく、個々人にとって最適な学習方法の選択と学習継続支援までをパッケージ化し、学習効率の最大化を図っているのです。

プログリット 提供価値
目論見書より

1人1人に合わせたカリキュラムを作成してくれる点が魅力的だね!

サブスクリプション型英語学習サービス「シャドテン」

もとは「プログリット」の卒業者向け継続コースであった「シャドーイング添削コース」を、一般向けに月額プランで提供しているサービスです。

シャドーイングってどんな学習方法なのかな?

シャドーイングとは 、ネイティブ英語話者の会話やスピーチを聞き、ワンテンポ遅れて聞こえた音を口から発するトレーニングです。

主に、英語の音の変化を正確に捉えられるようになることを通じてリスニング力の向上に寄与すると言われています。

決算情報

続いて、同社の決算情報を見ていきましょう。

売上高、純資産額ともに2021年度に若干の落ち込みがあったものの、安定的な成長を続けています。

創業3年目にして売上17億円を達成している点は特筆すべきでしょう。

同社の最大の魅力はその経営力だとも言えそうだね!

2022年度は前年度から一転して、第3四半期終了時点で過去最高利益となりました。

前年度が76百万円ほどの純損失になっているのはなぜだろう?

考えられる主な要因は、販管費比率の増加特別損失の増加です。

販管費率は、前年度の53.8%から62.0%にまで上昇し、それによって粗利率が減少してしまいました。

販管費率上昇の主な理由としては、給与及び手当の増加広告宣伝費の増加が挙げられます。

また、校舎の退去に伴う資産グループの減損認識が特別損失として計上されています。

コロナウイルスの影響により対面での受講数が減り、閉校に至った校舎が増えたことが主要因でした。(閉校数1→3校)

21年度は新橋・新宿南口・西梅田の3校が退去となり、合計で64百万円超の特別損失計上となりました。(前年比約40百万円増加)

一方で、赤字校舎の退去を決断し、オンラインサービス提供に注力するという舵取りが22年度の第3四半期までの好業績に寄与したように伺えます。

1株あたりの純資産額も上昇傾向にあり、今後の業績に期待だワン!

企業からのメッセージ

上場後、企業様へインタビューを実施できた際に掲載致します。

いろはに投資のTwitterフォロー、LINE公式アカウントを登録しておいて欲しいワン!

経営陣

同社の役員は7名おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。

代表取締役社長 岡田 祥吾

2014年4月 マッキンゼー・アンド・カンパニー 入社
2016年9月 同社設立代表取締役社長(現任)

取締役副社長 山碕 峻太郎

2013年4月 (株)リクルートキャリア 入社
2016年9月 同社設立代表取締役副社長(現任)

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は以下のページもご覧下さい。

https://www.bridge-salon.jp/toushi/ipo-2022/

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