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イーディーピー(7794)【IPO上場企業紹介・初値予想】

2022年6月には13社が新規上場予定となっています。

今回は、6月27日に東証グロースに上場予定のイーディーピー(7794)をご紹介。

株式会社イーディーピーは2009年に設立された、単結晶ダイヤモンドとその関連素材の製造・販売・開発を行う企業です。

想定時価総額は約114.5億円で、東証グロースに上場します。

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IPO概要・初値予想

イーディーピー見出し1

まず、イーディーピーの初値予想、およびIPO概要について以下の4つを解説していきます。

  • IPO評価・初値予想
  • 取り扱い証券
  • 日程・価格
  • 株主構成

同社を購入検討している方は、ご確認ください。

IPO評価・初値予想

IPO評価:C(予想レンジ1.0~1.3倍)

市場からの吸収金額も比較的多く、事業内容もIPOとしては少し弱いです。

また、ベンチャーキャピタルのロックアップが公募価格の1.5倍になると解除されるため、それ以上の上昇は難しいでしょう。

しかし、直近の第3四半期の時点で昨年通期の売上水準を記録しており、過去最高売上になることが見込めます。

これらの点から、IPO評価:C、予想初値レンジ:1.0~1.3倍と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

IPO評価対応表
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

取り扱い証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。

証券会社名割当率割当株数
SMBC日興証券(主)88.81%438,100株
SBI証券 4.34%21,400株
丸三証券1.72%8.500株
野村證券1.72%8,500株
楽天証券0.85%4,200株
マネックス証券0.85%4,200株
大和証券0.85%4,200株
岡三証券0.85%4,200株
※割当率・割当株数は6月9日付近に発表予定

主幹事証券で申し込もう

日程・価格

IPOの日程は以下のようになっています。

抽選申込期間6月10日(金)~6月16日(木)
当選発表日6月17日(金)
購入申込期間6月20日(月)~6月23日(木)
上場日6月27日(月)

続いて、価格は以下のようになります。

仮条件4,500〜5,000円
公募価格5,000円
初値8,200円

大株主

株主の状況は以下のようになっています。

株主名比率
藤森直治11.85%
Cornes&Company Limited10.77%
コーンズテクノロジー(株)9.26%
竹内工業(株)7.97%
旭ダイヤモンド工業(株)6.89%
DCIハイテク製造業成長支援投資事業 有限責任組合4.70%
(株)新生銀行 4.55%
ファインテック(株) 4.31%
東京都ベンチャー企業成長支援投資事業 有限責任組合3.92%
CBC(株)3.83%

企業概要

イーディーピー見出し2

事業内容

同社はダイヤモンドの単結晶をガスから成長させる人工的な方法で製作し、電子材料の分野など企業へ販売しています。

ダイヤモンドって指輪とかに使われているあの高価なもの?

その通りです!

事業内容を説明する前に、ダイヤモンドについて少し見ていきましょう。

ダイヤモンドとは

ダイヤモンドと聞くと、非常に高価な”宝石”をイメージするかもしれませんが、その硬さや耐摩耗性、熱伝導性といった特徴から、実は我々の生活の中でも利用されています。

ダイヤモンドは一般的に最も硬い石だと言われてるワン!

実際に年間約3.8億万カラット(76トン)もの量が日本に輸入されており、むしろ「工業用」がダイヤモンドの主用途といっても過言ではありません。

ダイヤモンドそのものは、以下の人口と天然の2つに分類することができます。

種類特徴用途
人口数日〜数週間で生成可能で天然の約1/2の価格ほとんどが工業用
(最近では装飾用でも販売)
天然地球内部で長期間かけて生成され、希少性が高い装飾用は色や形の綺麗な約20%で、残りは工業用

人口でも天然でも、クオリティには大差はないんだね!

近年では技術進歩が進み、より質の高いダイヤモンドの生成が可能になってきています。

ダイヤモンドについては理解したけど、実際は何に使われているの?

ダイヤモンドの用途は主に以下の4つに分類することができます。

用途具体例
切るコンクリートや石材などの大きなものから、半導体チップなどのミクロ単位のものまでカット。
削る自動車部品や電子部品、アルミなど様々な材料を望みの形に。歯医者での治療でも使用。
磨くシリコンウエハーなどの電子デバイスの研磨工程、ダイヤモンド、時計の風防など。
穴を開けるビルなどの構造物解体、地下構造物や油田建設のための岩盤掘り。

実はダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けないワン!

単結晶ダイヤモンド

同社はこのダイヤモンドの単結晶を炭化水素ガスから成長させる気相合成法で制作しています。

気相合成法の中でも、放電現象によって反応を促進するプラズマCVD法を使用しています。

単結晶ってなんだろう?

ダイヤモンドは単結晶と多結晶に分類することもできます。

この単結晶ダイヤモンドは多結晶のものよりも安価で、切断や砥石用として使用されています。

単結晶ダイヤの場合は、この割れた鋭利な面が単体のダイヤに対してのみ存在するため、切れ刃は一つです。

一方で多結晶ダイヤモンドの場合は、この単結晶に存在するダイヤが複合的に組み合わさったような状態になっているため、切れ刃が多数の方向に複数存在することになります。

用途に応じて、単結晶と多結晶を使い分けるんだワン!

現状では汎用性の高さから、工業用用途のダイヤモンドの約9割を単結晶ダイヤモンドが占めています。

ビジネスモデル

同社は単結晶ダイヤモンドを工業材料として、製造販売する単一セグメントの企業です。

以下のようなビジネスモデルになっています。

イーディーピー ビジネスモデル
目論見書より *LGDは人工宝石の略

イーディーピーの強みはどこにあるの?

同社の強みとして、以下の3点が挙げられます。

  • 形状が板状
    研磨以外の分野にも適用しやすい
  • 人工宝石のデファクトスタンダード
    人工宝石を製造する際に必要不可欠な材料を同社が生産
  • 特殊な分離技術
    天然では得られない高純度で大型のダイヤモンドを大量生産可能に

大量生産を通じて、高品質のダイヤモンドを様々な分野の企業に販売しているんだね!

国内だけでなく、海外企業にも販売を行っており、売上高の半分以上を占めています。

海外取引先は欧米やアジア、イスラエルなど45社もあるんだワン!

決算情報

続いて、同社の業績を見てみます。

直近の決算である2021年第3四半期の時点で、昨年度の売上高水準まで伸びてきており、過去最高売上へ期待が高まります。

売上高の90%近くを占める人工宝石の原料となる種結晶は、大型化のニーズ拡大が予想されており、同社にとって追い風となるでしょう。

利益面では、2019年3月時点で黒字化することに成功し、営業利益率は23.5%となっています。

この営業利益率の高さは取引先のうち、6割が直接取引な点が挙げられるでしょう。

バリュエーション面でも、現時点ではPER約34倍ですが、この勢いで成長した場合、PERは約25倍程度と相対的に割安な水準となります。

いろはにマネーの投資診断

経営陣

同社の役員は8名おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。

藤森 直治  代表取締役社長

1975年4月 住友電気工業株式会社入社
2003年4月 独立行政法人産業技術総合研究所 (現国立研究開発法人産業技術総合研究所)入所
2009年9月 同社設立 同社取締役
2010年5月 一般社団法人ニューダイヤモンドフォーラム顧問 (現任)
2010年5月 同社代表取締役社長 (現任)
2012年4月 独立行政法人産業技術総合研究所名誉リサーチャー(現任)

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は以下のページもご覧下さい。

https://www.bridge-salon.jp/toushi/ipo-2022/

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※本記事は2022年6月7日時点の情報を元に作成されています。
※本記事内で紹介されている意見は個人的なものであり、記事の作成者その他紹介企業等の意見を代表するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品や手法を推奨するものではありません。投資に関する意志決定はご自身の判断にてお願い致します。


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