2022年4月には9社が新規上場予定となっています。
今回は、4月28日に東証グロースに上場予定のクリアル(2998)をご紹介します。
クリアル株式会社は2011年に設立された不動産のファンドオンラインマーケットや資産運用サービスを提供する企業です。
想定時価総額は約45.1億円で、東証グロースに上場します。
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IPO概要・初値予想
まず、クリアルの初値予想、およびIPO概要について以下の4つを解説していきます。
- IPO評価・初値予想
- 取り扱い証券
- 日程・価格
- 株主構成
同社を購入検討している方は、ご確認ください。
IPO評価・初値予想
IPO評価:B(予想レンジ1.3~1.5倍)
業績が好調で、不動産投資型クラウドファンディングサービスを提供している企業の中でも知名度があることから魅力的であると言えます。
しかし、売上高が急増している一方で、販管費による経常利益の低さが目立つことから、今後の収益性には注目が必要です。
これらの点から、IPO評価:B、予想初値レンジ: 1.3~1.5 倍と判断しました。
※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。
詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
- 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
- オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
- 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
- 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
- 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
- VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
- 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
- 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
- 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。
取り扱い証券
同社のIPO株を取り扱う証券会社は以下の通りです。
日程・価格
IPOの日程は以下のようになっています。
抽選申込期間 | 4月13日(水)~4月19日(火) |
当選発表日 | 4月20日(水) |
購入申込期間 | 4月21日(木)~4月26日(火) |
上場日 | 4月28日(木) |
続いて、価格は以下のようになります。
仮条件 | 850~930円 |
公募価格 | 930円 |
初値 | 1600円 |
大株主
株主の状況は以下のようになっています。
株主名 | 比率 |
---|---|
徳山 明成 | 32.93% |
BRIDGE-C ADVISORY PTE. LTD. | 16.40% |
横田 大造 | 8.34% |
金子 好宏 | 6.70% |
櫻井 聖仁 | 6.51% |
BRIDGE-C HOLDINGS PTE. LTD. | 4.98% |
太田 智彬 | 1.97% |
澁谷 賢一 | 1.64% |
Y’sキャピタル合同会社 | 1.26% |
小高 功嗣 | 1.05% |
企業概要
事業内容
同社は、デジタル化が進んでいない不動産投資プロセスに問題を感じ、「DXを推進し、少額から安定的な不動産投資の機会を提供することで誰もが資産運用を開始できる」社会の実現を目指しています。
また、同社の事業は以下の3つに分けることができます。
- CREAL
不動産ファンドオンラインマーケットを提供 - CREAL Partners
個人投資家向けの実物不動産への投資を通じた資産運用サービスを提供
- CREAL Pro
機関投資家・超富裕層向けの大型不動産への投資を通じた資産運用サービスを提供
それぞれの特徴を見ていきましょう。
①CREAL
不動産ファンドオンラインマーケット事業では、投資家が少額から簡単にオンラインで不動産投資を完結できる仕組みを構築しています。
② CREAL Partners
同社は個人投資家に向けて都心部の区分マンションの販売を行なっています。
DXを導入することで、顧客は収支をいつでもオンラインで把握することができます。また、これにより同社では業務の大幅な効率化が図られています。
③機関投資家及び超富裕層向けの資産運用事業
同社は機関投資家及び超富裕層向けに、投資家ニーズに応える様々な種類の不動産ファンドの運営や不動産投資運用サービスを提供しています。
3つの事業を通して、様々な顧客にアプローチできているんだね!
決算情報
続いて、同社の業績を見てみましょう。
売上は直近の決算である2022年第3四半期の時点で、昨年度の売上高を上回っており、更なる増収増益に期待がかかっています。
コロナ禍によって稼働率が低下した商業施設やホテルは不動産価格が下落傾向にあります。
一方で、安定的な需要が見込まれるレジデンスなどには投資資金が流入する状況となっています。
21年3月期は、純利益が下がっているけど事業拡大に伴った販管費の増加が原因だと考えられるね!
経営陣
同社の役員は11名おり、その中から抜粋で役員の経歴を紹介します。
代表取締役社長 横田 大造
2000年6月 アンダーセンコンサルティング株式会社(現 アクセンチュア株式会社)入社
2005年9月 オリックス株式会社入社
2007年12月 ラサールインベストメントマネージメント株式会社(現 ラサール不動産投資顧問株
式会社)入社
2011年10月 株式会社新生銀行入社
2014年4月 ジャパン・シニアリビング・パートナーズ株式会社(現 ケネディクス不動産投資顧
問株式会社)出向 投資運用部長就任
2017年4月 当社代表取締役就任(現任)
2017年5月 株式会社ブリッジ・シー・ホールディングス取締役就任
2020年6月 国土交通省主宰「不動産特定共同事業(FTK)の多様な活用手法検討会」委員就任
取締役副社長 金子 好宏
2000年10月 中央青山監査法人入所
2005年11月 PwCトランザクションサービス株式会社(現 PwCアドバイザリー合同会社)入社
2014年12月 金子公認会計士事務所代表就任
2016年9月 当社取締役就任
2017年3月 当社取締役副社長就任(現任)
2017年5月 株式会社ブリッジ・シー・ホールディングス取締役就任
2017年10月 株式会社ブリッジ・シー・ホールディングス 代表取締役就任
2018年5月 株式会社オプティマスグループ取締役監査等委員就任
最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は以下のページもご覧下さい。