IPOとは
そもそもIPOとは何かご存知でしょうか?
IPOとは「上場」のことを指し、新規に上場する銘柄のことをIPO銘柄と呼びます。
IPO銘柄は上場直後に株価が高騰する事例が多くあるので、投資家の間ではビッグイベントとされているんですよ♪
今回は2020年12月のIPOから注目の銘柄を5つご紹介します!
「まずIPOについて詳しく知りたい!」という方はこちらの記事をご覧ください。
注目IPO5選を振り返り!
(4166)かっこ -ビッグデータとアルゴリズムを用いて課題解決-
かっこは2011年に設立した、「ビッグデータ」と「アルゴリズム」を駆使して課題解決を行う企業です。
2020年12月17日に東証マザーズに上場しました。
公募価格 | 初値 | 騰落率 | 高値(2020年12月18日) | 公募価格からの上昇率 |
2,020円 | 7,890円 | +290.6% | 8,120円 | +302% |
直近の時価総額は約110億円となっています。
※直近の決算短信での期末発行済株式数×1月18日の終値で計算。以下同様
具体的な事業としては以下の4つを手掛けています。
- 不正検知サービス
- 決済コンサルティングサービス
- データサイエンスサービス
- D2C向けカートサービス
①と②は何となく分かるけど、「データサイエンスサービス」と「D2C向けカートサービス」って何だろう?
「データサイエンスサービス」とは、同社の強みであるビッグデータを用いて現状分析を行い、課題解決の糸口となる指標を導き出す…といったサービスになります。
例えば、HPを運営する中で「退会者が多い」といった課題があるとします。
ここで、退会者を減らそうとしても、まずなぜ退会している人が多いか突き止める必要があり、会員数が多ければ多いほど手間がかかってしまいます。
この時にビッグデータを分析することで、ピンポイントでなぜ退会しているのかという理由が突き止められると同時に、顧客が何を求めているのかなど他の課題解決に繋げたりすることができるのです。
ビッグデータを活かしたサービスなんだね!
「D2C向けカートサービス」は、消費者と直接取引を行うECサイトの支援業務です。
D2Cが「Direct to Consumer」の略で消費者直接取引を意味します。
消費者直接取引を行っているECサイトに対して、他の事業である①、②、③を活かした包括的なサポートが魅力です。
IPO取扱証券会社
SBI証券(主)、松井証券、マネックス証券、楽天証券、DMM株など
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(4168)ヤプリ -ノーコードを用いたアプリ開発サービス-
ヤプリは2013年に設立した、アプリ開発から運用までノーコード(プログラミングなし)で行えるアプリプラットフォームを提供する企業です。
2020年12月22日に東証マザーズに上場しました。
公募価格 | 初値 | 騰落率 | 高値(2021年1月6日) | 公募価格からの上昇率 |
3,160円 | 5,240円 | +65.8% | 6,760円 | +113.9% |
1月18日時点での時価総額は、約751億円となっています。
具体的な事業としては、以下の2つを手掛けています。
- アプリを活用したマーケティング支援
- アプリを活用した業務効率化支援
ノーコードとは、プログラミング不要で開発できる技術のことを指し、海外では「Bubble」、「Adalo」といったものが有名です。
IT企業を代表するGAFAも導入したことから、近年、話題となっています。
そうした背景から、ノーコードでアプリ開発を行えるサービスを提供する同社の上場も話題となりました。
IPO取扱証券会社
大和証券、野村證券、SBI証券、マネックス証券、DMM株など
(4169)ENECHANGE -注目のクリーンエネルギー分野を手掛ける-
ENECHANGEは2015年に設立した、電気、ガスといったエネルギーを扱うサービスを提供する企業です。
公募価格 | 初値 | 騰落率 | 高値(2021年1月6日) | 公募価格との比率 |
600円 | 2,400円 | +300% | 6,770円 | +1028.3% |
2020年12月23日に東証マザーズに上場し、1月18日時点での時価総額は約283億円となっています。
具体的な事業としては以下の2つを手掛けています。
- エネルギープラットフォーム事業
- エネルギーデータ事業
1つ目のエネルギープラットフォーム事業では、消費者、法人に向けて最適な電力やガスを切り替える「エネチェンジ」というプラットフォームを運営しています。
2つ目のエネルギーデータ事業では、EMAP(Energy Marketing Platform)、SMAP(Smart-Meter Analytics Platform)を用いたサービスを提供しています。
EMAPとSMAP?
EMAPはエネチェンジの運営で培ったノウハウを生かし、エネルギー小売事業のマーケティングをサポートするサービスです。
具体的には、電力・ガスの消費を予測し、自社のプランと他社のプランを比較できるサービスや、ユーザー行動を分析した顧客管理サービスなどを提供し、サポートします。
SMAPは、電力をデジタルで計測し、それをデータとして送るスマートメーターを用いたサービスです。
スマートメーターで集めた電力データを分析する事で、より効果的、効率的なサービスを提供できるようになります。
アメリカ大統領のバイデン氏が環境政策を大々的に掲げるなど、近年、脱炭素やクリーンエネルギーといった環境に優しい技術は、世界的に注目されています。
その影響もあり、同社の初値は公募価格を大幅に上回りました。
IPO取扱証券会社
SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券、DMM株など
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(6612)バルミューダ -クリエイティブな製品を生み出す-
バルミューダは2003年に設立した、レンジや炊飯器といった家電やパソコン周辺機器を製造、販売している企業です。
公募価格 | 初値 | 騰落率 | 高値(2021年1月20日) | 公募価格との比率 |
1,930円 | 3,150円 | +63.2% | 9,290円 | +381.3% |
2020年12月16日に東証マザーズに上場し、1月18日時点での時価総額は約458億円となっています。
バルミューダは主に以下の5つのジャンルの製品を製造、販売しています。
- キッチン製品
- 扇風機・サーキュレーター・空気清浄機
- ライト
- パソコン周辺機器
- クリーナー
バルミューダは高級トースターや高級扇風機といった高級な製品が有名です。
他の製品と比べて値段は高いですが、その分顧客のメリットや満足度をとことん追求した製品なので、非常に人気があります。
積極的に海外への展開も進めており、2014には中国、2020年にはアメリカに進出を果たしました。
IPO取扱証券会社
SBI証券(副)、マネックス証券、DMM株など
(7342)ウェルスナビ -ロボアドバイザーが自動で資産運用-
ウェルスナビは2015年に設立した、全自動で資産運用を行ってくれるサービスを提供する企業です。
公募価格 | 初値 | 騰落率 | 高値(2021年1月5日) | 公募価格との比率 |
1,150円 | 1,725円 | +50% | 3,395円 | +195.2% |
2020年12月22日に東証マザーズに上場し、1月18日時点での時価総額は約1,194億円となっています。
資産運用が叫ばれる昨今、始めたいけど何をしたらいいのか分からない…という方も多いです。
そうした方向けに、ウェルスナビは全自動でロボアドバイザーが資産運用を行ってくれます。
専門的な知識は必要なく、投資初心者の方でも始められることが大きな特徴です。
勝手に資産運用をしてくれるのは嬉しいね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
ENECHANGEは初値が公募価格の4倍となったり、バルミューダは日に日に高値を更新したりなど、予想外の値動きをしたIPOが多かったと思います。
また、12月はIPO銘柄が26社と比較的多い月でした。
2020年は93社上場しているので、約25%が12月に集中していることが分かります。
2021年も様々なIPOが予定されています。
いろはに投資でも定期的にIPOに関する記事を公開していきますので、是非チェックしてみてください!
知識をつけたら、IPO銘柄への投資も是非検討してみてくださいね!