フィットイージー(212A)のIPO初値予想と上場概要紹介

フィットイージーアイキャッチ画像

今回はIPO企業の中から、7月23日に東証スタンダードに上場したフィットイージー(212A)をご紹介します。

フィットイージーは、アミューズメントフィットネスクラブの運営、企画、FC 展開をする企業です。

想定時価総額は150.5億円で、サービス業のIPOとなっています。

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。

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フィットイージーのIPO基本情報

ここでは上場日や、いろはにマネー独自の初値予想を見てみましょう。

上場日7月23日(火)
いろはにマネー独自の初値予想C(1.0倍以上1.3倍未満)
※想定価格950円から、950円~1,234円
企業Webサイトhttps://fiteasy.co.jp/
取り扱い証券大和証券(主幹事)、マネックス証券SBI証券楽天証券松井証券など

IPO取り扱い数No.1のSBI証券が取り扱っているね!

フィットイージーのIPO日程と価格

IPOの日程と価格は次のようになっています。

※発表次第更新しています。

想定価格950円
仮条件950円 ~ 990円
ブックビルディング期間7月5日(金)~7月11日(木)
当選発表日7月12日(金)
公開価格990円
申込期間7月16日(火)~7月19日(金)
上場日7月23日(火)
初値1,213円

初値は公開価格を上回ったよ!

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フィットイージーIPO評価

想定時価総額150.5億円、吸収金額47.0億円と中型での上場となります。

オファリングレシオや公募比率の割合も標準的であるため、初値に与える影響は大きくないでしょう。

一方で、想定価格が1,000円を割れていることや話題性のあるフィットネス事業であることから一定の買いが集まることが想定されます。

これらの点から、IPO評価: C(予想レンジ1.0倍以上1.3倍未満=950円~1,234円)と判断しました。

※IPO評価、初値予想は過去のデータを元に編集部が予想したものであり、結果を確約、投資を推奨するものではございません。

詳しい評価項目を知りたい方はこちら(クリックで開きます)
  • 発行済み株式数:想定時価総額を計算。
  • オファリングレシオ:小さい方が投資家からの人気が高い。市場に出回る株式数が少なくなることを意味するため。
  • 公募割合:大きい方が投資家からの人気が高い。企業に資金が多く入ることを意味するため。
  • 上場市場:グロースに上場する企業は人気が高くなりやすい。
  • 事業のトレンド性:成長市場に位置し、トレンド性が高い企業は人気になりやすい。
  • VC保有比率:VCが多くいる企業は事業のトレンド性が高く・成長企業であることが多いが、ロックアップがない場合はIPO後の需給が悪化しやすい
  • 売上高成長率・経常利益率:大きい方が人気。過去の業績が良い。
  • 前後2週間のIPO数:少ない方が投資家からの人気が高くなりやすい。
  • 過去1ヶ月の日経平均リターン:高い方が人気。投資家心理に影響。

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初値予想方法については、「【IPO初値予想】IPOの評価方法を初心者向けにやさしく解説!過去の事例も」の記事で解説しています。

また、IPO初値・騰落率結果一覧では直近のIPOデータを掲載しています。

フィットイージーの主幹事・幹事証券

同社のIPO株を取り扱う証券会社は、次のようになっています。

証券会社名割当率割当株数
大和証券(主)95.09%7,079,500株
野村證券0.87%64,500株
みずほ証券0.87%64,500株
マネックス証券0.87%64,500株
SBI証券0.87%64,500株
楽天証券0.58%43,000株
東海東京証券0.29%21,500株
岡三証券0.29%21,500株
松井証券0.29%21,500株

\IPO取扱数No.1!/

当選しやすい証券会社ランキング

なかなかIPOが当選しないな…

この記事をご覧頂いている方の中には、1つの証券口座だけでIPO抽選に参加している方も多いのではないでしょうか。

IPO投資で成功するには、複数口座を使い分けて抽選に参加するのがおすすめです。

以下の表では、IPO投資で開いておくべき”おすすめの証券口座”を紹介しています。

証券会社名 取扱数 主幹事数 抽選方法 事前入金
SBI証券 91 18
完全平等抽選: 60%
IPOチャレンジポイントに基づいた配分: 30%
取引状況等を踏まえて定めた配分: 10%
必要
楽天証券 59 0 完全平等抽選 必要
SMBC日興証券 52 18 完全平等抽選: 10% ステージ別抽選: 最大5% ※ほか対面割り当て 必要
松井証券 67 0 配分予定数量の70%以上を抽選 不要
岡三証券 49 3 取引実績に応じて優遇抽選 不要
マネックス証券 51 0 完全平等抽選 必要

※取扱数、主幹事数は2023年のデータ

松井証券や岡三証券は、事前入金不要で抽選に参加できるワン!

大株主情報

大株主の状況は以下の通りで、筆頭株主の株式会社オリーブが親会社となっています。

また、第2位の國江 仙嗣氏は同社の代表取締役社長を務めています。

同社の株主は、取締役、監査役、社員持株会から構成されている点が特徴的です。

株主名比率
株式会社オリーブ51.73%
國江 仙嗣 41.70%
中森 勇樹1.94%
國江 紀久1.29%
守田 拓記0.67%
新谷 永 0.50%
星野 秀人0.50%
藤原 祐次0.35%
フィットイージー社員持株会0.26%
永江 亘0.25%
上位10名を記載

筆頭株主の株式会社オリーブは、同社の代表取締役社長の資産管理会社です!
また、同社は180日間のロックアップ期間を設定しています!

フィットイージーの業績情報

フィットイージー業績データ1
フィットイージー業績データ2
EPSは左軸、BPSは右軸
決算期2019年10月2020年10月2021年10月2022年10月2023年10月
売上高1,0371,5892,4433,1454,481
成長率+53.2%+53.7%+28.7%+42.5%
経常利益72116914421,094
成長率+61.1%-21.6%+385.7%+147.5%
経常利益率6.9%7.3%3.7%14.1%24.4%
当期純利益57834836722
成長率+45.6%-42.2%-25.0%+1905.6%
EPS5.78.34.83.648.3
BPS8.316.621.423.571.8
目論見書を元に、いろはにマネー作成
※2022年10月31日付で普通株式1株につき1,000株の割合で株式分割を実施。
※2024年1月23日付で普通株式1株につき10株の割合で株式分割を実施。

2023年10月期は売上高4,481百万円、経常利益1,094百万円となりました。

経常利益率も、6.9%(2019年10月期)から24.4%(2023年10月期)と約3倍伸びており、順調に成長しています。

同社には2つの特徴があります。

1点目は、同社のビジネスモデルであるフランチャイズ経営

競合フィットネスジムと比較してみましょう。

フィットイージーchocoZAPAnytime Fitness
店舗数1581,5001,134(日本のみ)
会員数12万人120万人84万人
売上高4,48163,23715,825
経常利益1,094-3,0513,635
経常利益率24.4%22.9%
収益形態直営店+FC直営店のみ直営店+FC
直近通期決算短信より
※chocoZAPはRAIZAPグループのヘルスケア・美容事業から抜粋

フィットネス事業を取り扱う3社を比較すると、ビジネスモデルが大きく異なることが分かると思います。

フィットネスの市場規模は2029年には4,549億円に達すると想定されています(xenoBrainの経済予測モデルより)が、今後これら競合との差別化が鍵になってくるでしょう。

同社の特徴2点目は、フィットネストレーニング機器だけでなく、シミュレーションゴルフや個室サウナ等アミューズメント要素を取り入れている点です。

フィットネスマシンに特化する他社とは異なりバラエティ要素を取り入れるにあたって、課題もあります。

比較的大きな店舗が必要となってくるため、進出可能な地域が限られています。

中長期的には、日本国内だけでなく海外へも事業を展開していくようです。

また、配当性向は20%を予定しています。

運動不足が深刻になっているからこそ面白そうな事業だね!

フィットイージーの事業内容

フィットイージーは、「FIT YOUR STYLE」の企業理念のもと、フィットネストレーニング機器だけでなくアミューズメント要素を取り入れた「フィットイージー」を展開しています。

同社は以下のような事業の特徴を持っています。

  • アミューズメントフィットネスクラブ
    「楽しみながら健康になれる」空間の実現を目指し、シミュレーションゴルフや個室サウナ、セルフエステ等のアミューズメント施設があります。
  • AI顔認証
    ちょっとした空き時間に手ぶらで入館できます。会員は24時間全店舗利用でき、不正入館などのトラブルを未然に防いでいます。
  • 出店・運営戦略のパッケージ化
    全国のサプライヤー、施行業者と連携することやマーケティングリサーチや入会数値、既存店の成功事例に基づく経営数値等、数値を用いてパッケージを作成しています。

また、中長期的には、AIの活用と海外進出を目指しています。

AIにより、日々の体組成データ、トレーニングメニューを個々に提供します。

これにより、なりたい自分になるサポートをし、顧客満足度を高めます。

同社の事業系統図は以下のようになっています。

フィットイージー事業

直近IPOの初期予想と騰落結果

直近でIPOした企業の初値予想と結果は以下の通りです。

企業名上場日初値予想初値騰落結果
MFS6/21C(1.0~1.3倍)0.92倍
PostPrime6/20C(1.0~1.3倍)1倍
タウンズ6/20C(1.0~1.3倍)0.93倍
WOLVES HAND6/20A(1.5~1.7倍)1.14倍
ライスカレー6/19B(1.3~1.5倍)1.1倍

日経平均が足踏みした中、初値が公開価格を下回ったIPO銘柄もありました。

ですが、条件の良い銘柄はしっかりと強い上昇を見せています。

市場全体としては、夏枯れに向かう中でIPO市場に与える影響に注目です。

最後に、他の企業の上場スケジュールについて知りたい方は「IPOスケジュール」もご覧下さい。

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