・株式投資を始めたいけど、他の大学生はどう投資しているの?
・実際に投資している大学生の投資法が知りたいな…。
このような疑問を解決します。
この記事の結論
- 投資をするならまずは米国株からがおすすめ
- 大学生はまだ若いのでじっくり投資しよう
- 情報が命、速報性と正確性を重視しよう
「投資を始める大学生が増えている」と聞きつけた いろはに投資編集部。
そこで、日本最大の学生投資連合「USIC」の協力のもと、実際に株式投資をしている大学生に記事を書いてもらいました。
投資を始めたきっかけ
初めまして、東北大学工学部 電気情報物理工学科の2年 久住大善です。
私は、東北大学投資サークルTonpei Capitalの運営をしています。
今回の記事では、大学生から始める米国株投資と私が実践している習慣をご紹介します。
まず私がなぜ投資を始めたのか、そのきっかけを軽くご紹介させていただきます。
私が大学一年生のときにコロナショックが起きました。
東北大学で大学デビューを飾るつもりが、オンライン授業で出鼻をくじかれ、2020年の3月~4月は自室のマンションに引きこもらざるを得ませんでした。
私も大学デビューできなかったよ…
暇で暇で仕方なかったので、「今、世界で何が起こっているんだろう?」「なぜ、株価が暴落したんだろう?」など思いつく限りの疑問を調べ尽くしました。
しばらく調べていくうちに、株式市場や債券市場の熱気、金融街のスーツスタイルのクールさに魅了され、投資へ強い憧れを抱くようになりました。
時間のない大学生におすすめの投資スタイル
コロナ禍で投資を始めたのね!
でも、大学生って忙しくない?
確かに大学はサークルや授業、バイトなど忙しいです。
ですが、時間のない私でも出来た、大学生(投資を本業にしていない方も)にオススメできる投資スタイルは、以下の通りです。
- 米国株を投資対象にする
- 一定の投資条件を決め、条件が満たされる銘柄のみに投資する
その理由を詳しく見てみましょう。
米国株を投資対象にする
なんで日本株じゃないの?
私は、以下の3つの理由で米国株を投資対象にしています。
- 1株から買える
- 米国は世界で最大の株式市場
- 情報コストが低い
それぞれ詳しく解説していきます。
その前に、「そもそも米国株とは?」という方は以下の記事もご覧ください。
1株から買える
米国株は日本株のように単位株制がありません。
日本株では基本的に100株単位で取引する必要があります。
単位未満株やミニ株を取引できる証券会社もいくつか存在しますが、手数料が高くなることもあるため王道の投資法とは言うことはできません。
対照的に、米国株では1株から株を買うことが出来るので、資金力の限られる大学生にもオススメできます。
リスク許容度は人それぞれ、投資は少額でやってみるワン!
米国は世界で最大の株式市場
2021年の7月末時点で、米国株の時価総額は世界全体の時価総額の約43%と、ダントツで一番の大きさとなっています。
世界の時価総額シェアでは、2位が中国(10.0%)、3位が香港(6.2%)、4位が日本(5.8%)と、大きく引き離す形になっています。
確かに、世界の時価総額TOP10はほぼアメリカ企業だよね。
そのため、必然的に世界のマーケットは米国株指数や米国経済、金利の動向に左右されます。
日本株や中国株の投資をいきなり始める場合、日本や中国のニュースに加えて、米国のニュースもウォッチする必要があり、時間がかかってしまいます。
それに比べ米国株なら米国の情報に集中することで、投資に割く時間が削減できます。
情報コストが低い
先程お伝えしたように、米国は世界最大の市場であるため情報も豊富です。
情報が豊富であるということは、新聞やネット記事、Youtubeチャンネルなどの情報を見るユーザーも多いため、良質な情報が安価で手に入りやすいです。
どの分野でも同じですが、「ニッチ分野は情報の取得コストが時間的にも金銭的にも高くつく」ということを忘れてはなりません。
投資するタイミングを見極める
著名投資家であるオマハの賢人 ウォーレン・バフェット氏は、「株式市場に見逃し三振はない」という名言を残しています。
これは、株式市場では見逃し三振をしてもアウトはない。すなわち、本当のチャンスを待つべきと解釈ができます。
そのため、私は「株式市場では、自分が自信を持てるときにのみ投資をするべきだ」と思っています。
じゃあ、その「自信」はどうやって分かるの?
私個人としては、個別株投資においては好決算とテクニカルチャートの条件を両方満たすことで自信を持てます。
決算の数字に関しては、コンセンサス(市場予想)を上回ることはもちろんなのですが、決算カンファレンスコールでの経営陣の強気のコメントを確認するのも重要だと考えています。
決算カンファレンスコールの質疑応答では、企業の懸念点など注意しなくてはいけない潜在的なリスクを知るきっかけにもなるため、非常に有益です。
また、テクニカル分析に関して注意していることは、「他の投資家とズレた視点を持たない」ということです。
ジム・クレイマー氏は、「結局は、株式投資は買うか売るかの人気投票だ」という名言を残しました。
その主張が正しいのであれば、チャートは人気投票を決める要因の1つとも言えます。
そのチャート上で他の投資家と違う指標を見ていると、株価の動きに付いていくことが出来なくなってしまいます。
そのことから、私はチャートを見る際に自分のバイアスが入ってしまっていないかを意識するようにしています。
あわせて読みたい:ウォーレン・バフェットってどんな人?名言から投資方針を学ぼう!
米国株の情報収集方法
投資において情報は命です。
そして、情報源は速報性と正確性で使い分けるのが有効です。
以下では、私が重宝しているサイトをご紹介します。
①速報性:CNBC
CNBCは、株式や金融などの情報をメインに放送しているテレビ局です。
私はCNBCテレビを契約していないので、ウェブのニュースとTwitterアカウントをフォローしています。
速報性に優れたTwitterアカウントCNBC NOWは通知をオンにしておけば、旅行など外出しているときでもアプリ通知で最新の情報を入手できます。
ツイート内容も分かりやすく、私はとても重宝しています。
ニュースを何時間も観なくても良いんだね!
②信頼性: SEC、EDGAR
SECは、アメリカにおける株式などの証券取引を監督している政府機関です。
SECは1929年、ルーズベルト大統領により投資家保護のために設立された機関です。
そのSECが管理するEDGARというサイトは、米国証券取引法等に規定される開示書類をWEBで誰でも閲覧できるサービスです。
日本でいうEDINETみたいなものだワン!
このEDGARは最も信頼できる情報源です。
なぜなら、企業は虚偽の報告をSECに報告し、掲載すると罰金や投獄またはその両方が発生する可能性があるからです。
10-Kはビジネスの進捗、財務諸表やこれから起こるであろうリスクをリストアップしています。
とても詳しく書かれているので、投資する際には必ず目を通しておきたいですね。
でも、流石に英語だと難しくない?
なぜ英語サイトを見るのか?
私は、言語間での情報の時間差を埋めるには、自分が直接英語サイトを見るのが一番良いと考えています。
日本語での情報源では、日経新聞でさえ半日から一日遅れであったり、経済やビジネスに重点が置かれ、投資や金融ページの配分が少ないです。
また、英語の文章を読むことで英語の勉強が自然とできてしまうので、大学生にオススメできます。
どうしても読めない人は、google翻訳も活用できるワン!
【まとめ】大学生の米国株投資
今回は、私の投資法について解説させて頂きました。
最後にまとめると、以下の3点になります。
- 投資をするならまずは米国株からがおすすめ
- 大学生はまだ若いのでじっくり投資しよう
- 情報が命、速報性と正確性を重視しよう
投資をしながら英語も勉強できるので、海外で活躍したいと考えている大学生は是非参考にしてみてください!
アメリカ株投資でおススメの証券会社
あわせて読みたい:ネット証券会社おすすめランキング!投資家276人が実際に選んだ初心者向け証券会社を徹底比較
※本記事はあくまでも著者自身の投資スタイル、経験、考えを記したものです。そのため、特定の投資手法を推奨するものではありません。
※本記事は大学生や特定の方々に対し投資を推奨、勧誘するものではございません。投資の判断は自己責任で行いましょう。