・最近よく聞くエヌビディアってなんの会社?
・今後の株価はどうなるの?
このようなお悩みを解決します。
🔰いろはに結論
- エヌビディアはGPUを開発・販売するAI半導体が主力の企業
- 2024年に入り株価が急騰したものの、一旦落ち着きを見せている
- エヌビディアの株価は今後上昇することが期待できる!
エヌビディアはアメリカの大手半導体メーカーであり、株価も大きく上昇している同社は投資家からの注目も非常に高い銘柄です。
2024年6月には1株を10株にする株式分割も実施が発表され、より多くの投資家にも買いやすくなることが期待されています。
でも株を買う前の検討材料として、将来性は気になるな…。
そこで今回は、実際にエヌビディア株を保有する筆者の私が、10年後を想定した株価の今後を解説していきます。
エヌビディアの株価は10年後どうなる?理由を4つ解説
💡このパートの要約
エヌビディアの株価は…
- AI半導体市場の拡大により上昇
- ゲーミング市場の拡大により上昇
- 半導体不足の解消により上昇スピードが緩やかに
- 新技術の台頭によっては暴落の可能性も
エヌビディアの株価は今後どうなっていくのかな?
エヌビディアの10年後の株価は、現在よりも大幅に上昇している可能性が高いです。
大きく以下の4つに分けて考察していきましょう。
AI半導体市場の拡大
エヌビディアの株価が大きく押し上げられる要因の一つとして、AIの需要が今後も増加していくことが挙げられます。
特に生成AIの分野は発展が凄まじく、最近ではAIブームが到来しているという意見も目立つようになりました。
日本でもChatGPTやマイクロソフトのCopilotを使う人が一気に増えたね!
そんな人気真っ盛りの生成AIですが、その開発・運用に欠かせないのが半導体と呼ばれるものです。
半導体とは?
- 電気を通す「導体」としての状態と、電気を通さない「絶縁体」としての状態を切り替えることが出来る電子部品
- パソコンやスマホ、電子チップをはじめ、ありとあらゆる電子製品に利用されている
- 半導体の中でもロジックやメモリといった様々な種類が存在する
半導体ついてもっと詳しくは知りたい方は【半導体とは】半導体不足はなぜ起きた?2023年の業界動向も分かりやすく解説!の記事も併せてご覧ください。
マイクロソフトやアップルなどの大企業がAI開発に力を入れ始めたこともあり、近年では半導体の市場は急速に拡大中。
以下のように、5年後の2029年には全世界での市場規模が1兆ドルを突破するとの予測もあります。
半導体メーカーとしてエヌビディアの価値
正直、半導体を作る会社ってたくさんあるよね。エヌビディアは何が突出しているの?
拡大中の半導体市場において、エヌビディアは高い技術が必要とされるGPU(画像処理半導体)を主力商品として展開。
GPUは、元々は画像表示の演算に使われる部品でしたが、その技術が転用されて、現在では生成AIの開発に欠かせないパーツとなっています。
ChatGPTの開発にもエヌビディア製のGPUが用いられたことから人気が爆発し、GPU市場におけるエヌビディアのシェア率は驚異の92%。
エヌビディアはAI半導体製造企業としての地位を確固たるものにしています。
エヌビディアはAI開発に必須な半導体の市場でトップシェアを誇っている企業なんだね!
AI事業拡大は今後の株価に影響する?
AI開発は目下ブームの真っ盛りにあり、GAFAM企業が揃ってAI開発に莫大な資金を注入していることからも、今後の強い成長性が伺えます。
エヌビディアの主力商品とAI開発が密接に関わっていることから、AI事業の拡大=エヌビディアの株価上昇と考えておいて概ね問題はなさそうです。
一方で、2024年年初から続くエヌビディアの株価上昇はブームによる短期的なものであり、今後10年間にわたって同様のペースが続くとは考えられません。
AI事業の拡大に伴って、エヌビディアの株価は10年間で大幅に上昇する可能性が高いですが、現在よりも株価上昇のスピードは緩やかになると見積もっておいた方が良いでしょう。
ゲーミング市場の拡大
AI向け半導体の他に、エヌビディアの主力商品であるGPUは近年のゲーミング市場の拡大からも追い風を受けることが出来ると考えられています。
コロナ禍のステイホーム期間を経て、2020年前後からゲーミング市場は加速的に拡大。
2027年には現在の30%以上も市場が拡大するとの予測が立っています。
若者世代を中心にゲームのプレイ人口が増えていっている影響が強いよ!
今注目のゲーム用GPUでも存在感を放つ
エヌビディアはゲーミングPCやゲーム機での利用に特化したGPUなども開発中です。
GPUはゲームに欠かせない、映像を処理するためのパーツだったね!
現在では売り上げのうち20%弱を占めるなど、AI半導体の裏で存在感を強めていっています。
特に、2023年に販売されたゲーミングGPUのGeForce RTX 40シリーズは、前世代の最大4倍の性能を実現していることから人気を博し、ドスパラなど多くのゲーミングPCメーカーで採用が決定されました。
Nintendo SwitchにエヌビディアのGPUが使われていることでも注目を浴びたワン!
VR分野での商品開発も積極的に実施
また、これから人気が出るであろうVRの分野においては高性能のGPUが必須であり、エヌビディアはこれに焦点を合わせた商品も開発中。
性能で競合を圧倒しているエヌビディアには、大きなアドバンテージがあると言えるでしょう。
今後もゲーミング市場が拡大していくことを踏まえると、ゲーム用GPUがエヌビディアの二つ目の柱として成長を助け、株価上昇の要因になってくる可能性は十分高いと考えられます。
半導体不足と新技術の導入
エヌビディアが急激な成長を遂げている背景には、半導体不足という社会的なファクターが挙げられます。
半導体不足なのに売り上げが伸びたってどういうこと?
ここで近年の半導体不足について軽くおさらいしておきましょう。
世界中で半導体不足が起こった原因は大きく以下の二つ。
- 新型コロナウイルス感染拡大による新たな需要拡大
- 需要の急拡大による供給体制のひっ迫
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレワークの普及や巣ごもり需要が拡大した結果、PCや家電に必要な半導体への需要が急増。
また、個人だけではなく企業でのIT化・デジタル化推進も、半導体の超過需要に拍車をかけました。
この需要に対して企業の供給が追い付かなかったから世界的な半導体不足が起きたんだワン!
メーカー側にとって半導体不足はメリット?
では、企業側にとって半導体不足とはどのような意味を持つのか。
「不足」と聞くとどうしても悪いイメージを持ってしまいがちですが、企業側からしてみれば、半導体不足は必ずしも悪いニュースではありません。
半導体が不足しているということは、すなわち半導体を製造すればするほど売れるということ。
小難しい成長戦略を講じなくとも、企業は生産ラインを拡大するだけで業績を右肩上がりに伸ばすことができるというわけです。
これはエヌビディアについても同様。
もちろん、エヌビディアは競合に比べて商品の性能が高いことでシェアを獲得し急成長を遂げましたが、社会的な半導体不足の影響も小さくありません。
近年見られたエヌビディアの売上上昇には、もともとあった需要に対して供給が追い付いてきたという側面もあったと言えるでしょう。
社会のニーズが大きかったから成長しやすかったんだね!
半導体不足の解消後は爆発的な成長が難しくなる?
一方で、半導体不足によるブーストはそこまで長く続かないとも考えられています。
2024年現在、多くの企業が生産ラインを拡大したことから半導体不足は解消へと進んでおり、用途によっては供給過多が起きているケースも。
エヌビディアが得意とするAI半導体や新しく開発している自動車半導体などは未だ不足気味ではありますが、半導体不足の解消はもはや時間の問題と言えるでしょう。
半導体不足が解消され市場が飽和すると、エヌビディアもこれまでのような爆発的な成長は難しくなります。
利益を上げるためには、品質向上や競合との差別化、コストカットなどの施策が中心となり、成長スピードも緩やかになるでしょう。
IT化・デジタル化の波が根強いことから10年間で市場が飽和するかは読みづらいところがありますが、成長スピードに比例して株価上昇のスピードも減速することは視野に入れておいた方が良いと言えます。
新技術の登場
10年後の株価を考える上で、新しい技術の登場というのも視野に入れなければなりません。
現在、AI開発や高度な演算を要する機器に必須であることからエヌビディアのGPUは高い需要を誇っています。
しかしながら、これはあくまでも現時点の話。
仮に新しい技術が開発されれば、エヌビディアは牙城を一気に壊され、株価の暴落を余儀なくされるでしょう。
特に、NTTを中心に研究されている光半導体は従来の半導体を代替する技術として、注目を浴びています。
光半導体は従来の半導体に対してエネルギー効率が圧倒的に良く、電子機器特有の課題である発熱を解決するという特徴があります。
この技術が実用化すれば、エヌビディアが生産する従来型半導体の需要は大きく下がるでしょう。
光半導体の実用化は当分先との見通しがありますが、ここ数年で技術進化のスピードはどんどん上がっています。
10年というタイムスパンで考えると、光半導体に限らず、エヌビディアの製品を脅かす技術が出てくる可能性も少なくありません。
エヌビディアへの投資を検討するなら、新技術の登場による株価暴落の可能性も考慮する必要があります。
もちろん新技術だけでなく、競合が技術力を大幅に向上させるリスクも考えなければならないワン!
エヌビディアの事業内容・業績
💡このパートの要約
- エヌビディアはGPU(画像処理装置)という半導体を作る企業
- ゲーマー・クリエイター向け商品や自動車向け商品も開発
- 2023年で売上2倍以上増加、純利益6倍以上増加
エヌビディアは、半導体の会社ってイメージだけど…?
ここまでエヌビディアの10年後の株価について様々な要素を検討してきましたが、エヌビディアについて「半導体の企業」というざっくりとしたイメージしか持っていない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、具体的にエヌビディアが取り扱う事業内容とその業績について説明していきます。
エヌビディアの事業内容
エヌビディアの事業内容は、GPUの開発や販売です。
GPUって何?
GPU(Graphics Processing Unit)は画像処理装置と訳され、パソコン内で処理した画像や映像を画面へ移すための計算処理を行うパーツです。
似た言葉にCPU(Central Processing Unit)というものがあります。
ここで、GPUとCPUの違いを見ていきましょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
GPU | 画像処理の役割 同じような計算を高速で繰り返す並列処理に優れる |
CPU | パソコンの頭脳としてあらゆるデータを処理する役割 連続する演算処理能力に優れる |
GPUはAI分野でよく用いられています。
その理由は、大量のデータから学習するAI分野では、同じ計算を高速で繰り返すことを得意とするGPUが向いているためです。
エヌビディアの製品は企業に対してはもちろんのこと、ゲーマーやクリエイター向けのものも販売しています。
新たな発表が絶えず行われており、最近ではDRIVE Thorという車載コンピューティングプラットフォームを運輸業界の大手企業が次々に採用するといった動きもありました。
自動車業界の自動運転に向けた動きにエヌビディアのGPUは欠かせないものになりそうだね!
業績
業績はどうなっているのかな?
エヌビディアは2023年度(2024年1月期)で売上、純利益共に倍増以上の業績をあげました。
2022年1月期 | 2023年1月期 | 2024年1月期 | 前期比 | |
---|---|---|---|---|
総売上高 | 26,914 | 26,974 | 60,922 | +125.9% |
当期純利益 | 9,752 | 4,368 | 29,760 | +581.3% |
EPS(一株利益) | 3.846 | 1.742 | 11.932 | +585.0% |
10-Kよりいろはにマネー作成
売上が大幅に伸びた要因として「Data Centre」のセグメントにて売り上げが急上昇したことが挙げられます。
去年の第4四半期に比べて売り上げが5倍以上になってるね!!
Data Centreというとイマイチピンとこないかもしれませんが、簡単に言ってしまうと、AI向け半導体の売上が急増したということになります。
AI開発では膨大な量のデータをAIに読み込ませる必要がありますが、AIとデータセンター間のやり取りにエヌビディアのGPUが多く使用されているというわけです。
2023年ではアマゾン、グーグル、メタ、マイクロソフトなど世界的な影響力を持つ企業がAI開発へと力を入れ始めたこともあり、爆発的な成長の年となりました。
売り上げからも、AIブームが持つ市場への影響力を実感できるワン!
また、データセンター以外のセグメントでもエヌビディアは健闘しています。
ゲーム利用に特化したGPUを扱うGaming、デザイナー向けのシステムコンサルタントを担うProfessional Visualizationの両セグメント共に順調な伸びを記録。
近年力が入れられている自動車向け半導体に関しては、売上は伸び悩んでいるものの、前述したDRIVE Thorが運輸業界で高く評価されていることから、今後の成長が見込めそうです。
アメリカ企業の中でも1、2を争う急成長中の企業だと言えるワン!
最新決算まとめ【2024年5月】
エヌビディアは2024年5月22日、2025/1Q(2024年2〜4月期)の四半期決算を発表しました。
2025/1Q決算の主な概要は以下の通り。
- 総売上:前年同期比162%UPの260.44億ドル
- 純利益:前年同期比528%UPの148.81億ドル
- 一株利益:前年同期比529%UPの$5.98
純利益が6倍以上と凄まじいね!
2四半期連続で市場予想を超える決算を発表したこともあり、決算発表後の株価は約10%上昇。
2024年年初は480ドル前後だった株価が、5月28日では1,040ドル付近で推移しています。
時価総額ではマイクロソフト、アップルに次いで世界第3位に輝いているワン!
エヌビディアが株式分割を発表で買いやすさアップ!
また、2024年6月7日付けで1株を10株に分割する計画も発表されました。
これに伴い、現在1株1,000ドル付近で取引されている株価は、単純計算で1株約100ドルとなります。
最低購入金額が大幅に下がることで、エヌビディア株を新たに購入する投資家の数も増えることが予想されるので、それに伴う株価上昇も期待できます。
さらに、株式分割後の四半期配当も150%引き上げることも併せて発表されました。
エヌビディア株を保有する人がますます増えそうな発表だね!
エヌビディアの強みは?競合2社と比較
💡このパートの要約
- 売上600億ドル超えで業界トップに
- 自己資本利益率が競合の50倍以上
- 株価収益率はやや割高か
2024年に入ってから株価上昇が著しいエヌビディアですが、なぜここまで飛び抜けているのでしょうか。
ここでは、エヌビディアの競合として名高いインテル、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)と比較してエヌビディアの特徴を見ていきます。
大きなポイントは以下の3つ。
主要財務データと参考指標をもとに詳しく比較してみましょう。
決算 | エヌビディア | インテル | AMD |
---|---|---|---|
売上高 | 609.22億ドル | 542.28億ドル | 226.80億ドル |
当期純利益 | 297.59億ドル | 16.89億ドル | 8.54億ドル |
自己資本比率 | 65.39% | 55.12% | 82.33% |
ROE(自己資本利益率) | 91.45% | 1.63% | 1.54% |
PER(株価収益率) | 51.14倍 | 125.31倍 | 280.51倍 |
EPS(1株当たり純利益) | 11.932ドル | 0.401ドル | 0.525ドル |
売上高609.22億ドルでインテルを抜く
3社を比較する際にまず注目したいのが売上高です。
2022年ではインテルがエヌビディアに約3倍差をつけていましたが、2023年でエヌビディアが大きく逆転。
通期売上高609.22億ドルで業界トップの売上高を記録しました。
2022年では同水準の売上だったAMDとも大きく差がついたワン!
また、インテル、AMDの売上高がそれぞれ前年比-14.0%、-4.0%と減少しているのに対し、エヌビディアの売上高は前年比+125.9%と大幅に業績を伸ばしています。
エヌビディアの成長率を考えると、2024年で競合との差はさらに開くと考えられます。
自己資本利益率(ROE)91.45%と異様な高さ
次に注目したいのがROEの高さです。
ROEとは株主が出資したお金を元手に、企業がどれだけの利益を上げたのかを可視化した数値。
ROE=当期純利益÷自己資本(返済する必要のない資産)×100%で計算されるワン!
ROEが10%を超えると優良企業と言われる中、エヌビディアは脅威の91.45%を記録しました。
1年間で会社が保有する自己資産をほとんど丸々倍にしたと考えれば、その異常性がわかります。
インテル、AMDと比べてもROEが58倍なので、収益性という点においてもエヌビディアが頭一つ抜けていると言えるでしょう。
株価収益率(PER)51.14倍とやや割高
最後にPERに注目して見ましょう。
PERは、会社の利益に対して株価がどの程度割高かを可視化した数値です。
PER=株価÷1株当たり利益で計算されるワン!
PERには何倍を超えたら割高といったような絶対的な目安はありませんが、S&P500のPERの平均が20倍前後である事を踏まえれば、エヌビディアの51.14倍はやや割高であると言えるでしょう。
ただし、ハイテク株は先行投資がされやすい業界のため、AMDやインテルのPERを見てもわかる通りPERは高くなりがちです。
株価全体で見るとやや割高感は否めませんが、ハイテク株業界で考えると平均やや上程度と考えても良さそうです。
エヌビディアの株価は今後どうなる?将来性を分析
💡このパートの要約
- 株価は上昇するものの乱高下が予測される
- AI半導体市場ではトップシェアを継続
- 自動運転向けGPUが新たな柱となるか
エヌビディアの株は今後どうなっていくのかな?
以下の3点について詳しく考察していきましょう。
株価の推移から今後を予測
直近の株価はどうなっていたんだろう?
エヌビディアの株価は、AIブームにより今年に入って急騰しました。
これに拍車をかけたのが、2024年2月21日に行われた2024年1月期決算発表です。
市場の予想を上回る内容だったこともあり、同社の株価は時間外取引で急騰しました。
その後は上昇も一服し、利益確定の売りもありつつ推移しています。
しかし、2024年4月19日にエヌビディア株は10%安となり、時価総額で2,100億ドル減る大幅下落となりました。
この要因には利下げ観測の後退と、半導体製造会社であるTSMCのCEOによる発表が挙げられます。
TSMCは、熊本に半導体製造工場を作ったことで話題になったワン!
利下げ観測後退については、FRB高官が利下げに対して慎重な発言をしたことで全体的な株安となり、エヌビディアもその影響を受けたと考えられます。
また、TSMCの魏CEOは18日、マクロ経済と地政学的な不確実性が継続しており需要が圧迫するとの見通しを示しました。
このことにより同日発表されたTSMCの決算は好調だったにも関わらず株価は下落し、取引先であるエヌビディアも影響を受けたと考えられます。
社会的ファクターの煽りを受け一時株価は落ち込みましたが、5月1日のFOMCで僅かに懸念されていた利上げの可能性が否定されると株価は徐々に回復。
2024年5月22日に行われた2024年2〜4月期決算後株価が約10%上昇し、1,000ドル台に突入しました。
短期間で急騰と急落を繰り返しているんだね…
半導体分野は成長分野ではあるものの景気敏感株でもあるため、株価の変動に注意しなくてはなりません。
エヌビディアの業績を考えればこれからも株価が上昇する可能性は高いですが、上昇の過程で株価が大きく乱高下することは視野に入れておきましょう。
半導体市場でのシェア争い
2023年の通期決算でインテルを抜き業界トップの売上高を叩き出したエヌビディアですが、この快進撃は今後も続くのでしょうか。
結論から言うと、エヌビディアは今後のAI半導体市場においても、最大手として高い収益をあげると予想できます。
他の企業に抜かれる可能性が低いってこと?
AI開発の活発化から需要が増えると予測されるGPUの市場において、エヌビディアのシェア率は90%を超えています。
エヌビディアは他社と比べても圧倒的に高い性能のGPUを提供しており、競合による巻き返しの可能性は低いと言えるでしょう。
ゲーミングPC・ゲーム機用GPUの売上も順調に伸びていることから、GPU市場における同社の収益性は今後も上がっていくと予想できます。
ただし、記事の前半にもある通り、新技術の存在を無視することはできません。
GPUを代替する様な技術革新が起これば、エヌビディアの株価は暴落すると考えられます。
エヌビディアの半導体市場における地位は確固たるものですが、リスクが0ではないということには注意しておきましょう。
※エヌビディアに投資するもしないも、自己判断・自己責任でお願いします。
自動運転向けGPUでさらなる飛躍か
AI半導体の他に、エヌビディアは自動運転のシステム開発にも力を入れています。
最近では車載コンピューティングプラットフォームのDRIVE Thorを発表し、多くの運輸会社などで採用が決定されています。
エヌビディア全体の売上のうち、自動車業界向け商品が占める割合は1.8%とそこまで高くありません。
しかしながら、多くの自動車会社にて自動運転化の研究が進められており、同社商品の需要は爆発的に増していくと考えられます。
自動車業界にうまく浸透させることができれば、自動運転向けシステム事業はAI半導体に次ぐエヌビディアの新たな柱となるでしょう。
2023年のAI需要から株価が急騰した様に、自動運転向けシステム事業が新たな株価急騰要因になるか、今後も注目して行きたいところです。
【まとめ】エヌビディアの株価の今後
エヌビディアについてよくわかったよ!
エヌビディアは、今後も半導体業界をリードする存在として、AI半導体分野のトップに居続けるでしょう。
最後に、この記事のまとめです。
- エヌビディアはGPUを開発・販売するAI半導体関連企業
- 2024年に入り株価が急騰したものの、一旦落ち着きを見せている
- エヌビディアの株価は今後上昇することが期待できる!
AI半導体分野で確固たる地位を築くエヌビディアは、今後の株価予測も明るいものとなっています。
市場の評価も強気ですが、景気敏感株ということで株価が短期間で変動することが多いです。
また、半導体に関わる新技術についても、株価暴落の要因となり得るため注意が必要です。
そのため、エヌビディアに投資するならニュースにはしっかりと目を配るようにしましょう。
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