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【米国ETF】VYMとSPYDどっちがおすすめ?5項目で徹底比較!

VYMとSPYD比較アイキャッチ

・VYMとSPYDってよく聞くけど、どっちが良いのかな?
・人気の米国ETFについて知りたいな…

このようなお悩みを解決します。


🔰いろはに結論

  • 長期投資前提ならVYMがおすすめ
  • VYMとSPYDはパフォーマンスに大きな差はない
  • VYMは約450銘柄、SPYDは80銘柄で構成されている

米国の株式市場(NYダウ)は長期にわたり高いパフォーマンスを示しており、最近はエヌビディアやアップルなどの米国株に投資する方が増加しています。

その中でも、米国市場にマルッと投資できる「VYM」や「SPYD」をはじめとするETFの人気が高まっています

とは言え、どちらも非常に優秀なETFであるがゆえに、「VYMとSPYDのどちらに投資するべきなのか分からない…」と悩んでしまう方も多いでしょう。

そこで今回は米国の人気ETFであるVYMとSPYDの違いについて、5つの比較ポイントを中心に分かりやすく解説します

この記事を読んで、迷いなく投資を始めましょう!

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執筆:いろはにマネー編集部
執筆:いろはにマネー編集部

いろはにマネーは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。
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VYM・SPYDとは?【基礎知識】

VYM・SPYDとは?

VYMとSPYDはどちらも過去のパフォーマンスが良く、経費率も安価です。

そのため、資産形成のための商品として活用されており、米国高配当ETFの中でも特に人気な商品となっています。

それぞれどんな特徴があるの?

VYMは、バンガード社によって「FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス」に連動するように運用されるインデックス型のETFです。

また、SPYDはState Street社が運用する米国高配当ETFで、「S&P500高配当指数」に連動するETFです。

S&P500採用の企業で配当利回りが高い80銘柄に投資ができます。

どちらも指数に連動するインデックス型のETFなんだね!

VYMとSPYDのランキング【1位・2位】

以下はSBI証券の2023年米国株式・海外ETF AWARDより、2023年の売買件数上位銘柄【海外ETFランキング】を抜粋したものです。

順位名称ティッカーシンボル
1SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETFSPYD
2バンガード 米国高配当株式ETFVYM
3Direxionデイリー 半導体株ブル3倍ETFSOXL
4バンガード トータルストックマーケットETFVTI
5バンガード トータルワールドストックETFVT

ティッカーは、株式市場などで銘柄を識別するために使われる略称だワン!

VYMとSPYDは、なんと1位と2位にランクインしています。

投資家に人気のあるETFなんだね!

VYMとSPYDはそれぞれ指数に連動したETFであるものの、特徴や注目ポイントは異なります。

以下では、VYMとSPYDを5項目に分けて比較していきます。

組み入れ銘柄や、株価推移も知ることが出来るよ!

VYMとSPYDを徹底比較【違いは?】

VYM・SPYD比較

ここからはVYMとSPYDの違いについてご紹介します。

以下で詳しく解説します。

①構成銘柄数

VYMとSPYDの最も大きな違いは、構成銘柄数です。

VYMは約450銘柄から構成されており、比較的広く分散されています。

一方で、SPYDはS&P500構成銘柄の中から配当利回りの高い80銘柄で構成されています。

S&P500の銘柄に選ばれるためには、時価総額82億ドル以上かつ四半期連続で黒字利益など厳しいハードルを越えなければいけません。

つまり、SPYDの投資先は限定的とはいえ、とても厳しいルールが設けられています。

投資先が約6倍も違うんだ。

②構成銘柄上位10社

VYMとSPYDにはそれぞれどんな銘柄が含まれているの?

ここでは、VYMとSPYDの組入れ上位10社と、その構成比率をご紹介します。

順位VYM構成比率SPYD構成比率
1ブロードコム (AVGO)4.23%ケラノバ (K) 1.65%
2JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)3.54%ケンビュー (KVUE) 1.48%
3エクソンモービル (XOM)3.09%ベンタス (VTR) 1.38%
4ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)2.21%パブリック・ストレージ(PSA)1.38%
5プロクター・アンド・ギャンブル (PG)2.20%ゼネラル・ミルズ (GIS)1.35%
6ホーム・デポ(HD)2.12%エジソン・インターナショナル(EIX)1.34%
7アッヴィ (ABBV)1.90%フィリップ・モリス・インターナショナル (PM)1.33%
8ウォルマート (WMT)1.73%スタンレー・ブラック・アンド・ディッカー(SWK)1.32%
9メルク(MRK)1.66%ベスト・バイ (BBY)1.32%
10バンク・オブ・アメリカ (BAC)1.59%リージェンシー・センサーズ (REG)1.32%
Bloomberg(VYMSPYD)より作成(2024/9/6)

構成銘柄の上位10社は大きく異なるね!

VYMは時価総額を基準として組入比率を決めているため、JPモルガンやジョンソンアンドジョンソンなど、誰もが知る企業が上位を占めます。

一方で、SPYDは均等配分型を採用しているため、日本ではあまり馴染みのない企業が多く入っています。

10位までの銘柄がETF全体に占める割合をまとめると、次の通りです。

  • VYM:24.27%
  • SPYD:13.87%

VYMよりSPYDの方が構成銘柄数が少ないのにも関わらず、上位銘柄の比率も低くなっていることが分かります。

構成銘柄数でみるとVYMが、上位銘柄比率でみるとSPYDが分散投資できていることが分かるワン!

③セクター

続いて比較するのは、セクター比率です。

順位VYM構成比率SPYD構成比率
1金融21.10%不動産24.47%
2資本財12.70%公益事業17.97%
3ヘルスケア11.80%金融16.20%
4生活必需品10.90%生活必需品11.82%
5テクノロジー10.70%ヘルスケア7.35%
6エネルギー10.20%素材6.14%
7一般消費財9.70%エネルギー4.84%
8インフラ6.90%コミュニケーション・サービス3.77%
9情報通信4.00%一般消費財3.62%
10素材2.00%資本財2.52%
Bloomberg(VYM)・State Street(SPYD)より作成(2024/9/6)

割合に濃淡はあるものの構成セクターは似ているね。

セクター区分の考え方に若干の違いがありますが、傾向は同じだと言えるでしょう。

金融や生活必需品などのセクター比率が高い傾向にあります。

④配当利回り

ここでは、VYMとSPYDの配当利回りを比較します。

配当も大事だよね!

配当利回りはSPYDに軍配が上がっています

直近1年の配当金と現在の株価から、9月6日時点の配当利回りを算出すると以下の表の通りです。

株価(2024/9/6)直近1年の配当金配当利回り
VYM123.08 USD1.023 USD3.33%
SPYD44.41 USD0.486 USD4.39%

SPYDは、高配当の80銘柄を対象としていることもあり配当利回りは高いです。

しかしVYMは増配率が高いため、一括投資で分配金の再投資などを行わない場合、長期的には分配金が増える可能性があります。

キャピタルゲインも狙いたい方におすすめだね!

SPYDの配当利回りの高さは不動産や金融セクターによるものであり、景気の影響を受けやすい点には注意が必要です。

目的に合わせた投資手法を選ぶ必要があるワン!

配当重視のETFに投資したい方は、以下の記事を参考にしてください。

⑤株価推移

VYMとSPYDの2018年からの株価推移を比較したものが以下のチャートです。

5年間で比較すると、VYMとSPYDは同じような値動きをしていることが分かります。

この理由は以下の2つです。

  1. どちらも「高配当株」に焦点を当てている
  2. アメリカ市場全体が成長してきた。

だったらどっちに投資したほうがいいの?

どっちに投資するかは好みの問題になりますが、分散投資の観点から長期的な資産形成を目的とするのであればVYMがおすすめです。

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VYMとSPYDどっちに投資するべき?

VYM・SPYDのどっちに投資する

結局VYMとSPYDどっちに投資するべきなの?

VYMとSPYDはどちらも優秀なETFであり、パフォーマンスや経費率にもほとんど差がありません。

そのため、どちらに投資しても問題はないかと思います。

ただ、それだと決めきれない方のために、あえて紹介するのであればVYMの方がおすすめです。

理由は、以下の2点です。

  1. VYMの方が経費率が低く増配率が高い
    長期投資前提であれば、リターンが大きくなる可能性が高い
  2. VYMの方が銘柄数が多い
    分散効果が高い

VYMは約18,000円で、約450銘柄に分散投資できるんだ!

VYM取引経験者のレビュー

テーマ:VYMについて思うこと
参照:https://www.reddit.com/r/dividends/comments/110jenc/thoughts_about_vym/

  • 類似商品のSCHDに比べると、特定セクターへの偏りが少なく保有銘柄がより多様になる
  • VYMは公益事業、エネルギー、医療に比重を置いている
  • 他のETFですでに複数のセクターをカバーしている場合にはポートフォリオが冗長になる
  • VYMは変動が少なく、長期保有に適している
Comment
byu/ninjamanta-Ad3185 from discussion
individends

海外投資家からは、広く分散されたETFであるといったような意見が散見されました。

SPYD取引経験者のレビュー

テーマ:SPYDについて思うこと
参照:https://www.reddit.com/r/dividends/comments/11dbooa/thoughts_on_spyd/

  • 価格下落のリスクも大きくなく、4%の利回りを狙える
  • 類似商品のHDVやSPHDを選んでも大きく変わらない
  • SPYDは不動産に偏っているため、少しだけ税効率が悪くなっている
  • 多様な銘柄に分散されているので、長期的に見ればよい商品だと思う
Comment
byu/asmyz31 from discussion
individends

海外投資家からは、長期保有であれば特に問題はなく安定した利回りを得られる商品だという評価が多く見受けられました。

VYM・SPYDに投資する方法

VYD・SPYDにどうやって投資する

VYMやSPYDに投資する方法には「現物取引をする」と「CFD取引をする」の2種類があります。

現物取引は分かるけど、CFD取引ってなに?

CFD(Contract For Difference)取引とは、株式、商品、経済指数、先物など、あらゆる金融商品を差金決済で行う取引のことです。

現物取引のように、現金で株式を購入して保有し、売却するような現物の売買は発生しません。

現物を実際に保有しないため、証拠金を預けて売買でき、売り注文からの取引もできるんだワン!

以下では、現物取引におススメのSBI証券・楽天証券・マネックス証券、CFD取引におすすめのIG証券について紹介します。

SBI証券【総合口座開設数ネット証券No.1】

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2024年5月時点で5,190件もの米国株式を取り扱っており、大型銘柄からIPO銘柄、中小型銘柄などバリエーションも豊富です。

VYM・SPYDなど米国ETFのラインナップも充実しているので、あなたの欲しい銘柄がきっと見つかりますよ。

また、米国株を毎月好きな日に自動買い付けできる「米国株式・ETF定期買付サービス」も利用できます

時間がなくて定期的に買い付けるのを忘れそうという人も、はじめに「設定株数」または「設定金額以内の単元株」を設定するだけで手軽に米国株へ投資できますよ。

定期的に買うの忘れそうだから助かるよ!

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ちなみに買付手数料が無料なのは以下の10銘柄となります。

ティッカー銘柄
VTバンガード トータル ワールド ストック ETF
VTIバンガード トータルストックマーケット ETF
VOOバンガード S&P 500 ETF
EPIウィズダムツリー インド株収益ファンド
QQQインベスコ QQQ トラスト シリーズ 1 ETF
SPYDSPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF
AGGi シェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF
VGTバンガード 米国情報技術セクター ETF
GLDMSPDR ゴールド ミニシェアーズ トラスト
IYRi シェアーズ 米国不動産 ETF

SBI証券のETF稼働口座・積立利用口座の大きな上昇からも、投資家からの人気が見て取れますね。

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特定口座やNISA口座にも対応しているため、気軽に米国株投資に挑戦することが出来ます。

また、楽天証券でもアメリカ株積立が利用でき、ETFも積立購入が可能です。

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楽天証券ではSBI証券よりも多い、米国ETF15銘柄の買付手数料が無料となっているので、以下の15銘柄に投資したい人は口座開設しておきましょう。

ティッカー銘柄
QQQインベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF
SPYDSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
VGTバンガード 米国情報技術セクター ETF
EPIウィズダムツリー インド株収益ファンド
AGGiシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF
IYRiシェアーズ 米国不動産 ETF
VTバンガード®・トータル・ワールド・ストックETF
VOOバンガード・S&P 500 ETF
VTIバンガード・トータル・ストック・マーケットETF
SPYSPDR S&P 500 ETF
RWRSPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF
GLDMSPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
AIQグローバルX AIビッグデータ ETF
FINXグローバルX フィンテックETF
GNOMグローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF

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マネックス証券【米国株なら】

マネックス証券公式サイト

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VTバンガード・トータル・ワールド・ストックETF
VOOSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
VTIバンガード・トータル・ストック・マーケットETF
SPYDSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
HDViシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
QYLDグローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF
LITグローバルX リチウム&バッテリーテック ETF
BUGグローバルX サイバーセキュリティ ETF
DRIVグローバルX 自動運転&EV ETF
PFFDグローバルX 米国優先証券 ETF
XYLDグローバルX・S&P500・カバード・コール・ETF
QDIVグローバルX 高配当・優良・米国株 ETF
AIQグローバルX AI&ビッグデータ ETF
URAグローバルX ウラニウムETF
SDIVグローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF
QQQMインベスコ NASDAQ 100 ETF
AGGiシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF
GLDMSPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
EPIウィズダムツリー インド株収益ファンド
VNMヴァンエック ベトナム ETF
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【まとめ】VYMとSPYDどっちがおすすめ?

VYMとSPYDまとめ

VYMとSPYDの違いがよく分かったよ!

今回は5つの比較ポイントから、VYMとSPYDの違いを解説しました。

最後に、本記事でもっとも重要なポイントを3つまとめます。

  • 長期投資前提ならVYMがおすすめ
  • VYMとSPYDはパフォーマンスに大きな差はない
  • VYMは約450銘柄、SPYDは80銘柄で構成されている

どちらも過去のパフォーマンスは高く、経費率も安価です。

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