『いろはにマネーのファンド情報』では、ファンド（投資信託）の特徴や過去のリターン、評価などを独自目線でご紹介します。
本記事では、「つみたて先進国株式」の評価や利回りについて分かりやすく解説します。
つみたて先進国株式をひとことで言うと
つみたて先進国株式は日本を除く先進国の株式に投資するインデックスファンドです。
ベンチマークはMSCIコクサイ・インデックスで、先進国22か国の大型株・中型株 約1,250銘柄に投資します。
つまり、これだけで各国市場の時価総額上位約85%をカバーできることになります。
信託報酬は0.22%と他の投資信託よりも低いですが、もうちょっと頑張ってほしい商品です。
※NISAのつみたて投資枠対象商品で投資先を内外・海外とするインデックス型投資信託の信託報酬平均の0.34％と比較。
コストについては、この後詳しく比較していくよ！
💡最新のファンド情報を配信中
投資信託やNISAに関する最新情報を、いろはにマネーに会員登録すると受け取れます！
- 話題の新ファンド情報
- NISAやポイント還元に関する最新ニュース
- 株価が上がった時や下がった時のニュース解説
登録は無料・メールアドレスのみで登録できるので、NISAや積立投資で失敗したくない方は以下より会員登録しましょう！
※登録後、退会も自由にできます。
[signup-form]
つみたて先進国株式の基本情報
それでは、つみたて先進国株式の基本情報を確認していきましょう。
| 項目 | つみたて先進国株式 |
|---|---|
| 設定日 | 2017/8/16 |
| 償還日 | 無期限 |
| 運用会社 | 三菱ＵＦＪアセットマネジメント |
| 買付単位 | スポット購入：100円以上1円単位 積立：100円以上1円単位 |
| 売却単位 | 1円以上1円単位 1口以上1口単位 |
| 買付手数料 | なし |
| 信託報酬 | 0.22% |
| 分配金利回り | ー |
| 純資産額 | 2259.80億円 |
| ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
「外国株式インデックスマザーファンド」への投資を通じて、主としてMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に採用されている日本を除く先進国の株式に投資を行い、日本を除く先進国の株式市場(同インデックス)の値動きに連動する投資成果をめざして運用を行う。原則として、為替ヘッジは行わない。
運用方針
運用は、日本を除く先進国の株式へ投資するファミリーファンド方式です。
組入国の比率
| 国・地域 | 比率 |
|---|---|
| アメリカ | 73.8% |
| イギリス | 3.9% |
| フランス | 3.3% |
| カナダ | 3.2% |
| スイス | 2.5% |
| ドイツ | 2.4% |
| 豪州 | 2.0% |
| オランダ | 1.3% |
| デンマーク | 1.0% |
| スウェーデン | 0.8％ |
アメリカが約7割を占めているね！
組入銘柄TOP10
組入れ銘柄TOP10は以下の通りです。
MSCIコクサイは時価総額を基準として組入れ比率を決めているため、現在株式市場から注目されている半導体企業や巨大ハイテク企業が上位を占めています。
また、組入れ銘柄数は約1,250社で、TOP10の割合が約20％程度と幅広く分散投資されていると言えるでしょう。
肥満症治療薬で話題の「イーライリリー」も入っていますね。
販売証券会社
「つみたて先進国株式」を取り扱っている証券会社は、以下の通りです。
過去のリターン
つみたて先進国株式の過去の騰落率は以下のようになっています。
| 期間 | ファンド | ベンチマーク |
|---|---|---|
| 1ヵ月 | +4.1% | +4.2% |
| 3ヵ月 | +15.8% | +15.7% |
| 6ヵ月 | ＋22.8％ | ＋22.8％ |
| 1年 | ＋43.4％ | ＋43.5％ |
| 3年 | ＋77.7％ | ＋77.7％ |
| 設定来 | +177.0% | +176.3％ |
運用期間は6年を超え、設定来は177%のプラスとなっています。
基準価額が設定来2.5倍を超えている点は高く評価できるでしょう。
つみたて先進国株式の基準価額と純資産総額の推移は以下のようになっています。
しっかりとベンチマークに連動した運用実績となっていて、純資産総額も右肩上がりです。
長期的なスパンで見ると、基準価額、純資産ともに順調に推移しています。
新NISAの開始とともに人気を集めているね！
つみたて先進国株式の評価・評判
つみたて先進国株式は5段階評価でいくつ？
つみたて先進国株式の評価はズバリ3です。
理由としては、以下が挙げられます。
- 比較的低い信託報酬
- 他のファンドの方が信託報酬が低い
- 銘柄に偏りがある
まず、信託報酬が0.22％であり、投資信託の中では比較的低い値となっています。
また、前述したとおり、ベンチマークとほぼ同じパフォーマンスとなっており低いコストで運用することが可能です。
ただし、「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」や「eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）」と比べるとやや信託報酬が高いです。
一方で、先進国株式の中でもアメリカ株が約7割を占めているため、幅広い国にまんべんなく投資できるわけではない点には注意しましょう。
S&P500よりもリスクは低いけど、オルカンよりはリスクが高いというイメージです。
✅キャンペーン実施中
- NISA口座数 国内No.1！
- 楽天ポイントがザクザク貯まる！
- NISAなら取引手数料0円！
楽天カード・楽天市場をよく使う人は楽天証券一択！
類似ファンド
他の同じようなファンドとは何が違うんだろう？
類似ファンドである「eMAXIS 先進国株式インデックス」「つみたて全世界株式」「つみたて米国株式（S&P500）」の3つとそれぞれ比較してみましょう。
過去5年のチャート（トータルリターン）を見てみましょう。
S&P500指数に連動する「つみたて米国株式」が一番パフォーマンスが良いですね。
一方、「つみたて先進国株式」「eMAXIS 先進国株式インデックス」「つみたて全世界株式」のパフォーマンスはほとんど同じです。
eMAXIS 先進国株式インデックスと比較
| つみたて先進国株式 | eMAXIS 先進国株式インデックス | |
|---|---|---|
| ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス | MSCIコクサイ・インデックス |
| 投資対象 | 先進国株式（日本を除く） | 先進国株式（日本を除く） |
| 構成銘柄数 | 約1,250銘柄 | 約1,250銘柄 |
| 購入時手数料 | なし | なし |
| 純資産額 | 2259.80億円 | 932.58億円 |
| 信託報酬 | 0.22% | 0.66% |
どちらもベンチマークは同じで日本を除く先進国株式を投資対象としています。
純資産額は圧倒的につみたて先進国株式の方が大きく、信託報酬もeMAXIS 先進国株式インデックスより低くなっています。
ちなみに、「eMAXIS Slim先進国株式」という商品もあります。
こちらは信託報酬が0.09889%、純資産総額は6000億円超なので、つみたて先進国株式よりもおすすめです…
つみたて全世界株式と比較
| つみたて先進国株式 | つみたて全世界株式 | |
|---|---|---|
| ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
| 投資対象 | 先進国株式（日本を除く） | 全世界株式 |
| 構成銘柄数 | 約1,250銘柄 | 約2,800銘柄 |
| 購入時手数料 | なし | なし |
| 純資産額 | 2259.80億円 | 183.67億円 |
| 信託報酬 | 0.22% | 0.198% |
ベンチマークが異なるよ！
つみたて全世界株式は、複数のファンドを通じて、日本を含む先進国および新興国の株式等に投資を行います。
日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざして運用を行う点が、つみたて先進国株式と異なるところです。
つみたて全世界株式の方が銘柄数は多いため、分散性の高さに優れています。
つみたて全世界株式の管理費用は信託報酬と合わせて0.198%となり、つみたて先進国株式と比べてコストは低いです。
つみたて米国株式（S&P500）と比較
| つみたて先進国株式 | つみたて米国株式（S&P500） | |
|---|---|---|
| ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス | S&P500指数 |
| 投資対象 | 先進国株式（日本を除く） | 米国株式 |
| 構成銘柄数 | 約1,250銘柄 | 約500銘柄 |
| 購入時手数料 | なし | なし |
| 純資産額 | 2259.80億円 | 433.75億円 |
| 信託報酬 | 0.22% | 0.22% |
つみたて米国株式はS&P500指数に連動しているため、つみたて先進国株式に比べて分散性は低いです。
ただし、S&P500指数はここ数年で圧倒的なリターンを上げています。
管理費用は信託報酬と合わせてどちらの株式も0.22％となり、比較的コストを抑えられるでしょう。
【まとめ】曽根原は投資したい？
いろはにマネー編集長の曽根原さんはこのファンドに投資したいと思いますか？
100万円の元本があったとして、どれくらいこのファンドに投資しますか？
先進国株式に70万円ほど投資したいですが、私なら他の商品を選びます。
先進国株式は過去のリターンも高く、今後も高いリターンが期待できると思います。
日本を除く先進国に幅広く投資できるため、リスク分散にも有効なファンドです。
ただ、先進国株式なら私は「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」の方に投資します。
手数料も低く実績も豊富なため、こちらの方が良いと思います。
残りの30万円は日本株、金など他の資産に投資し、リスク分散します。
💡最新のファンド情報を配信中
投資信託やNISAに関する最新情報を、いろはにマネーに会員登録すると受け取れます！
- 話題の新ファンド情報
- NISAやポイント還元に関する最新ニュース
- 株価が上がった時や下がった時のニュース解説
登録は無料・メールアドレスのみで登録できるので、NISAや積立投資で失敗したくない方は以下より会員登録しましょう！
※登録後、退会も自由にできます。
[signup-form]
