『いろはにマネーのファンド情報』では、ファンド(投資信託)の特徴や過去のリターン、評価などを独自目線でご紹介します。
本記事では、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の評価や利回りについて分かりやすく解説します。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドをひとことで言うと
楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、日本を含む全世界の株式市場に連動する投資成果を目指すインデックスファンドです。
ベンチマークは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)で、全世界の小型株から大型株まで幅広く分散投資します。
つまり、この商品を1つ保有することで全世界に分散投資できるのです。
信託報酬などを含めた管理費用は0.192%で、低水準となっています。
愛称は「楽天・VT」だよ!
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楽天・全世界株式の基本情報
それでは、楽天・全世界株式の基本情報を確認していきましょう。
項目 | 楽天・全世界株式インデックスファンド |
---|---|
設定日 | 2017/9/29 |
償還日 | 無期限 |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
買付単位 | スポット購入:100円以上1円単位 積立:100円以上1円単位 |
売却単位 | 1円以上1円単位 1口以上1口単位 |
買付手数料 | なし |
信託報酬 | 0.192% |
分配金利回り | ー |
純資産額 | 4,567.31億円 |
ベンチマーク | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス (円換算ベース) |
NISA | つみたて投資枠 ○ 成長投資枠 ○ |
「楽天・全世界株式インデックス・マザーファンド」を通じ、主として「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」、「バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF」に投資する。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。原則、為替ヘッジは行わない。
運用方針
個別株に直接投資するのではなく、主に3つのETFに投資をしています。
組入ETFの比率は以下の通りです。
ETF | 比率 |
---|---|
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 50.5% |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF | 29.4% |
バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF | 18.8% |
バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの中身
バンガード・トータル・ワールド・ストックETFは、新興国を含む世界47か国の9,819銘柄に投資できるETFです。
内訳は以下のようになっています。
国・地域 | 比率 |
---|---|
アメリカ | 62.2% |
日本 | 6.3% |
英国 | 3.5% |
カナダ | 2.7% |
フランス | 2.6% |
中国 | 2.5% |
インド | 2.1% |
スイス | 2.1% |
ドイツ | 1.9% |
台湾 | 1.9% |
アメリカが約6割を占めているね!
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFの中身
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFは、米国株式市場全体を投資対象としています。
対象はアメリカ株のみとなっており、上位10銘柄は以下の通りです。
マイクロソフトやアップル、エヌビディアといった大手テクノロジー企業が中心ですね。
バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETFの中身
バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETFは、米国以外の先進国・新興国の株式に投資をします。
内訳は以下のようになっています。
国・地域 | 比率 |
---|---|
日本 | 16.6% |
英国 | 9.3% |
カナダ | 7.1% |
フランス | 6.9% |
中国 | 6.7% |
インド | 5.6% |
スイス | 5.5% |
ドイツ | 5.1% |
台湾 | 5.0% |
豪州 | 4.9% |
全てのETFを合わせると、アメリカを中心に、日本を含めた先進国と新興国どちらにも投資できていますね。
販売証券会社
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を取り扱っている証券会社は、楽天証券やSBI証券など22社あります。
過去のリターン
楽天・VTの過去の騰落率は以下のようになっています。
期間 | ファンド | インデックス |
---|---|---|
1ヵ月 | +4.1% | +4.1% |
3ヵ月 | +14.7% | +14.7% |
6ヵ月 | +20.9% | +21.3% |
1年 | +39.9% | +40.9% |
3年 | +63.5% | +66.5% |
設定来 | +132.0% | +142.5% |
2017年9月29日から運用されていて、132.0%のプラスとなっています。
過去3年間のインデックスとの乖離率も少なく、安定的なパフォーマンスを出せています。
楽天証券の買付金額ランキングでも第7位となっています。(2024年4月17日時点)
楽天・VTの基準価額と純資産総額の推移は以下のようになっています。
しっかりとベンチマークに連動した運用実績となっていて、純資産総額も右肩上がりになっています。
楽天・VTの評価・評判
楽天・VTは5段階評価でいくつ?
楽天・VTの評価はズバリ4です。
理由としては、以下が挙げられます。
- 安定的なパフォーマンス
- 信託報酬も低め
- 他の全世界インデックスに比べて優位性が少ない
インデックスファンドなので当たり前ですが、信託報酬は低く、パフォーマンスもベンチマーク通りに出せています。
純資産総額も順調に推移しており、今後も安心して運用を任せられるファンドです。
X(旧Twitter)上での評判もよく、以下のような声がありました。
評価が5にならなかったのは、他の全世界株式ファンドに比べた優位性が無いためです。
この後に詳細は見ていきますが、「全世界株式インデックスファンド」のジャンル内で比較すると楽天・VTの優位性はほとんどありません。
信託報酬を含めた総コストはSBI全世界株式やオルカンの方が低く、パフォーマンスも変わりません。
色々なジャンルの中では優良商品ですが、全世界株式ファンドの中では平均的な商品という印象です。
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類似ファンド
他の同じようなファンドとは何が違うんだろう?
類似ファンドである「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の3つと比較してみましょう。
楽天・VT | SBI・全世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式 | 楽天・オールカントリー | |
---|---|---|---|---|
純資産額 | 4,524億円 | 1,893億円 | 30,071億円 | 1,096億円 |
信託報酬 | 0.192% | 0.1022% | 0.05775% | 0.0561% |
総経費率 | 0.20% | 0.11% | 0.15% | ー |
過去1年のリターン | +32.29% | +32.43% | +33.56% | +33.91% |
SBI・全世界株式インデックス・ファンドと比較
楽天・VT | SBI・全世界株式インデックス・ファンド | |
---|---|---|
ベンチマーク | FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス | FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス |
投資対象 | ETF | ETF |
構成銘柄数 | 約9,800銘柄 | 約9,000銘柄 |
購入時手数料 | なし | なし |
純資産額 | 4,567.31億円 | 1,908.22億円 |
信託報酬 | 0.192% | 0.1022% |
SBI・全世界株式インデックス・ファンドの愛称は「雪だるま」だよ!
雪だるまは楽天VTと同じく、ETFを投資対象として実質的に全世界株式に投資します。
ベンチマークはどちらもFTSE グローバル・オールキャップ・インデックスで、銘柄数もほとんど同じです。
純資産額は楽天VTの方が圧倒的に多く、信託報酬は雪だるまの方が若干低くなっています。
雪だるまについて詳しく知りたい方は
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と比較
楽天・VT | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | |
---|---|---|
ベンチマーク | FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
投資対象 | ETF | マザーファンド |
構成銘柄数 | 約9,800銘柄 | 約3,000銘柄 |
購入時手数料 | なし | なし |
純資産額 | 4,567.31億円 | 30,071億円 |
信託報酬 | 0.192% | 0.05775% |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の愛称は「オルカン」だよ!
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は楽天VTと違い、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスをベンチマークにしています。
FTSEは小型株を含み、MSCIは小型株を含みません。
そのため、FTSEの方が構成銘柄数が多くなっています。
より広く分散したい人は楽天・VTの方が良いですが、正直分散効果はあまり変わりません。
オルカンの方が信託報酬が低いので、私はオルカンで良いかなと思います。
オルカンについて詳しく知りたい方は
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドと比較
楽天・VT | 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | |
---|---|---|
ベンチマーク | FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス | MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス |
投資対象 | ETF | マザーファンド |
構成銘柄数 | 約9,800銘柄 | 約2,900銘柄 |
購入時手数料 | なし | なし |
純資産額 | 4551.06億円 | 1,098.81億円 |
信託報酬 | 0.192% | 0.0561% |
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドの愛称は「楽天・オールカントリー」だよ!
楽天・オールカントリーは全世界の株式を投資対象としています。
楽天・オールカントリーはETFのコストが重ならないため、楽天VTよりも信託報酬とが低くなっています。
楽天・オールカントリーについて詳しく知りたい方は
【まとめ】曽根原は投資したい?
いろはにマネー編集長の曽根原さんはこのファンドに投資したいと思いますか?
100万円の元本があったとして、どれくらいこのファンドに投資しますか?
現時点では楽天・VTに投資はしないですね。
魅力的な部分も多いですが、実績や内容はオルカンとほぼ同じなため、信託報酬の低いオルカンでいいかなと思います。
これから投資をする方は、オルカンやSBI全世界株式を選ぶ方が良いと思います。
逆に既に楽天・VTに投資をしている方は慌てて売るのではなく、楽天・VTでの積立を中止して、オルカンやSBI全世界株式を積み立て始めれば問題ないです。
私なら100万円のうち60万円は全世界株式のインデックスファンドに、残りで金やクラウドファンディングなど他の資産に分散します。
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