・S&P500だけに投資すれば良いっていうのは本当なのかな?
・投資経験者はどのように考えているのだろう?
このような疑問にお答えします。
🔰いろはに結論
- 結論、セオリーは分散投資だが、長期投資前提でリターンを追い求めるならS&P500だけでもOK!
- S&P500の過去10年の年平均リターンは10%超えと実績は申し分なし
- リスクを分散させたいなら、他のファンドとの併用も考えるべき
新NISA開始後、半年以上経ち「投資初心者はS&P500だけで良い」という意見もよく聞きます。
とはいえ、S&P500の一本勝負で本当に良いのか、はたまた分散投資するべきか悩んでいませんか。
そこで当メディアでは、個人投資家4人に「S&P500だけに投資」に対する見解を尋ねてみました。
S&P500の特徴など、基本的なファンドの特徴ついてイチ早く知りたい方は、以下の関連記事もご覧ください。
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【結論】S&P500だけ買っておけばいい?
結論、セオリーは分散投資ですが、長期投資前提でリターンを追い求めるならS&P500だけでもOKでしょう。
しかしながら、個人投資家から反対意見として以下のような意見が上がりました。
- 分散投資の観点から、S&P500よりもオルカンが良い
- S&P500以外も含めた併用が良い
- そもそもアクティブファンドが良い
絶対に正しい意見なんてないから、自分の考えに近い人を参考にしたいね!
自分の投資目的やライフスタイルに合わせて他のファンドとの兼ね合いを考え、S&P500を効果的に利用しましょう。
【取材】投資経験者4人にS&P500だけでいいのか聞いてみた
今回は、投資経験がある4人の若者に独自のインタビューをしてみました。
投資経験者のリアルな声を聞ける良い機会だね!
【1人目】S&P500だけだと分散効果がないのでやめるべき
私は、そもそも初心者のS&P500への投資には反対です。
投資初心者がリスクを分散させたいならS&P500よりもオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)の方が良いと思うからです。
2つを比較すると、S&P500よりもオルカンのほうがリスク分散という視点では良いということが分かります。
S&P500よりもオルカンの方が、構成銘柄数が多いうえに、国内株から先進国株や新興国株まで、対象となる国も多いです。
無難にインデックスファンドで投資をはじめたいなら、リスク分散ができるオルカンの方が良いでしょう。
【2人目】実績があるからS&P500だけで良い!
私は、長期的な実績の良さを鑑みるとS&P500だけでも良いと考えます。
以下は、S&P500のパフォーマンスを表すチャートです。
過去10年の年率平均リターンは10%を超え、高いパフォーマンスを見せています。
S&P500を構成するアメリカ大型株の好調さが伺え、更なる成長が予想されます。
経済についてよく分からずとも、過去の実績だけを見ればS&P500に投資をしておけば間違いないでしょう。
【3人目】アメリカだけに投資するべきではない
私は、S&P500のみに投資することはおすすめしません。
正直なところ、直近数十年のリターンを見ると、アメリカ株(S&P500)が優れていることは確かです。
しかしそれは、「今後もアメリカが高成長を続ける」と言うことにはつながりません。
三菱総合研究所の調査によると、「2050年にはグローバルサウス(インドや南アフリカといった発展途上国)の名目GDPが米国や中国を上回る」とされています。
人間が未来を100%正確に予想することは困難です。
そんな中、S&P500にのみ投資をすると言うことは、アメリカの成長のみに賭けているのと同じことと言えるでしょう。
30年後アメリカが経済的に停滞し、他の国々が急成長している可能性も大いにあります。
予想不可能な未来で経済成長のリターンを逃さないために、多くの投資対象に分散投資することがおすすめです。
【4人目】インデックスファンドはおすすめしない
私はS&P500に投資することを全ての人におすすめはしません。
というは、そもそも私がインデックスファンドへの投資をしたいと思えないからです。
上の図はS&P500の5年間のチャートですが、2022年などに関しては1年間にわたって下落局面が続いています。
経済全体の市場価値が常に成長し続けるわけではありませんし、僅かなリターンよりかは個別銘柄の集中投資でより柔軟に大きな利益を狙いたいと私は考えます。
ですが個別銘柄投資で利益を上げ続けようとしても、投資判断の失敗による大幅な損失が出る可能性もあるでしょう。
また、時間・労力・気力といったコストをかける必要も出てきます。
そこで、私がおすすめしたいのは個別銘柄への投資ではなく、アクティブファンドへの投資です。
アクティブファンドなら、プロが作成したポートフォリオで分散投資ができますし、投資判断も任せられます。
もちろんリターンとともにリスクも上がるわけですが、そのバランスは自分の心と相談して決めましょう。
S&P500だけで物足りない人におすすめのファンド
ここからは、S&P500の投資だけでは不安だという方や、物足りないという方向けにおすすめのファンドを紹介します。
今回ご紹介するファンドは以下の3つです。
三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)
投資において、値動きが異なる資産を保有することが重要になります。
景気回復時に上昇するS&P500とは対照的に、景気が後退した際にリターンが期待できるのが金です。
方向性が異なるので、分散投資という観点で金はS&P500との相性が良いと言えます。
上場インデックスファンド日本高配当(1698)
金同様、高配当株も景気が後退した際にリターンが期待できます。
また各国の経済動向にはバラつきがあるので、米国株で構成されているS&P500以外に、国内の高配当株を一緒に持つこともおすすめです。
日本高配当株を持つことで、米国経済動向が不安定な時の安心材料になります。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
新興国株は米国株とは異なる値動きをするという点でリスク分散になります。
そこで、高い成長率を見せている新興国株を所持することで、より高りリターンを追求したい方におすすめです。
投資初心者でも買いやすい、NISA対象のインデックス株なのでS&P500と併用しやすいです。
【まとめ】長期投資前提でリターンを追い求めるならS&P500だけでもOK!
最後にこの記事のおさらいをしましょう。
結論、セオリーは分散投資ですが、長期投資前提でリターンを追い求めるならS&P500だけでもOKです!
いろはにまとめ🔰
- 結論、セオリーは分散投資だが、長期投資前提でリターンを追い求めるならS&P500だけでもOK!
- S&P500の過去10年の年平均リターンは10%超えと実績は申し分なし
- リスクを分散させたいなら、他のファンドとの併用も考えるべき
リスク分散に重きを置く場合、S&P500の一本勝負では危険なので他ファンドと併用するべきでしょう。
一方で、比較されることの多いオルカンも分散投資をしているようで、実は投資先が偏ってしまっています。
本人が納得しているのならば、「S&P500だけ」でも問題ありません。
自らの性格や生活スタイルに合った投資を心掛けましょう。
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