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【評判は?】野村證券「はじめてのNISA」シリーズはおすすめ?eMAXIS Slimとの違いは?

・新たに発表になった「はじめてのNISA」って、どんな商品なの?
・他のものと比べて、おススメ?

このようなお悩みを解決します。


この記事の結論

  • はじめてのNISA」は、業界の中でも最安クラスのコストで、投資未経験者・初心者におすすめ
  • ただ取扱証券会社が少なく、実質コストが不明といった懸念点もある
  • 一旦様子見をしよう!

2024年から新たなNISA制度がはじまり、何を買おうかなと考えている人も多いですよね。

そんな中、野村アセットマネジメントから新たに登場した「はじめてのNISA」シリーズ。

名前からも投資初心者向けであり、その信託報酬の安さからSNSで話題沸騰中です。

今回は、そんな新たに登場した投資信託「はじめてのNISA」シリーズの内容や特徴、他投資信託との比較などを徹底的に解説します。

この記事を読めば、「はじめてのNISA」についてよく分かるワン!

はじめてのNISAで利益をシミュレーションしてみよう

今回は「はじめてのNISA  全世界株式(オール・カントリー) 」で検証してみましょう。

つみたてシミュレーション

利用する
利用しない
最終投資結果

運用コスト

※信託報酬:0.0575%

=
手元に残る金額

想定年利で、毎月均等に投資し続けた場合を仮定しています。 実際には、投資信託の年利(運用益)は変動いたしますので、あらかじめご留意ください。

2024年以降のNISA制度では年間360万円、生涯で1,800万円までの投資額(元本)に対する利益が無期限で非課税となります。

本シミュレーションは、将来の運用成果を約束するものではなく、特定の金融商品の取引を推奨し、勧誘するものでもありません。情報の正確性には万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性、信頼性等を保証するものではありません。

執筆:いろはにマネー編集部
執筆:いろはにマネー編集部

いろはにマネーは、20年以上にわたり投資家向けサービスを提供する株式会社インベストメントブリッジが運営しています。
株式や投資信託などの投資経験があるメンバー、仮想通貨投資経験者、20枚以上のクレカ保有者、証券アナリスト試験合格者など、それぞれの記事領域に見識の深いメンバーが運営しています。
X(旧Twitter):@IrohaniMoney

「はじめてのNISA」シリーズとは?

What_Hazimete

そもそも「はじめてのNISA」ってなんだろう…?

「はじめてのNISA」シリーズとは、野村アセットマネジメントが提供する低コスト・インデックスファンド・シリーズです。

どんな特徴があるんだろう?

特徴は以下の3つです。

それぞれの魅力について見ていきましょう!

①NISA対象

NISAとは、少額から投資ができ、投資した商品が値上がりした場合の利益や分配金等が非課税となる制度です。2024年から新たなNISA制度が導入されました。

はじめてのNISAシリーズは「つみたて投資枠」の対象商品であり、新NISAの対象となります。

②低コスト

このシリーズはコストを低く抑えることに、徹底的にこだわり抜いています。

低コストの名の通り、ノーロードであり、信託財産留保額(投資信託を換金するときに引かれる手数料)も無料です。

ノーロードとは?

購入時の手数料がかからない投資信託(ファンド)のことです。

投資信託の購入時手数料をロード(load)と呼ぶため、「ロードが無い」という意味でノーロードと呼ばれています。

信託報酬(運用管理費用)についても、他投資信託と比べトップクラスに低く抑えています。

ラインナップごとに費用は異なるので、詳しい内容は後ほど解説します。

③はじめやすい

資産形成の基本は「長期」「積立」「分散」です。

はじめてのNISAは、この基本を行うのに適したインデックスファンドです。

インデックスファンドは運用コストが相対的に低く、指数を確認しやすいため、値動きや損益を把握しやすいというメリットもあります。

人気の投資信託として有名な「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド」、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」も全てインデックスファンドです。

「はじめてのNISA」シリーズの種類【全5種】

Types_Hazimete

シリーズにはどんな種類の投資信託があるのかな?

はじめてのNISAシリーズには、以下の5種類が存在します。

以下では、各ファンドの違いを解説していきます。

全世界株式(オール・カントリー)

このファンドでは、新興国を含んだ外国株式と日本株式が投資対象です。

そして、MSCI ACWI(配当込み、円換算ベース)の中長期的な動きを概ね捉える投資成果を目指し
て運用を行います。

MSCI ACWI って何?

MSCI ACWIとは、アメリカのMSCI社が算出している全世界インデックス(All Country World Index)という株価指数のことです。

その中身は、世界の先進国(23か国)と新興国(24か国)の大型・中型株から構成されており、なんと世界の株式の時価総額の85%をカバーしています。

eMAXIS Slim全世界株式もMSCI ACWIに連動することを目指しているワン!

費用は以下の通りです。

信託報酬は年0.05775%と非常に安く、このファンドの一番の目玉です。

対象インデックスの国・地域別構成比率はこのようになっています。

アメリカが最大の62%を占め、続いて日本、イギリス、中国、フランスと続いています。

ただ常に比率は変動するので、今後もこの比率が続くわけではありません。

他の全世界株式のファンドとほとんど変わらないんだワン

米国株式(S&P500)

このファンドでは、S&P 500(配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行ないます。

S&P500とはニューヨーク証券取引所、NASDAQ等に上場している企業から代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したもので、米国株式市場の約80%を網羅しています。

費用は以下の通りです。

信託報酬は年0.09372%と、こちらも安い信託報酬となっています。

リターンを増やすため、先物取引をする場合もあるとしているワン!

日本株式(TOPIX)

このファンドでは、東証株価指数(TOPIX)(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行ないます。

TOPIXは東京証券取引所に上場する銘柄を対象として算出・公表されている株価指数です。

費用は以下の通りです。

信託報酬は年0.143%と、こちらも安い信託報酬となっています。

全世界株式や米国株式に比べると高く感じますが、同じくTOPIXに連動することを目指すeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)と同じ手数料です。

日本株式(日経225)

このファンドでは、日経平均株価(日経225)(配当込み)の動きに連動する投資成果を目指して運用を行ないます。

日経平均株価(日経225)とは、日本経済新聞社が発表している株価指数で、東京証券取引所プライム市場上場銘柄のうち市場を代表する225銘柄を対象に算出されます。

日経225はTOPIXとどう違うの?

まず銘柄数が違います。

日経225はその名の通り225社ですが、TOPIXは原則プライム市場の全銘柄を対象としており、2023年12月末時点で2,155社が対象です。

また他の違いとして、指数の算出方法があります。

日経225は単純に株価を平均して出しますが、TOPIXは時価総額加重平均で出します。

ニュースではよく日経平均株価が報道されるけど、実際は東証プライム全体を対象としているTOPIXの方が日本を知るには良いとされているワン!

費用は以下の通りです。

信託報酬は年0.143%であり、TOPIXに連動することを目指すファンドと同じ額となっています。

ここ15年間は日経225の方が少しだけ高いパフォーマンスをしているワン!

新興国株式

このファンドでは、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)の中長期的な動きを概ね捉える投資成果を目指して運用を行ないます。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス って何?

MSCI ACWIと同じで、MSCI社が出している株価指数です。

そして、肝心のエマージング・マーケット・インデックスは、新興国の株式が対象です。

eMAXIS Slim新興国株式やNEXT FUNDS新興国株式ETF(2520)も、 MSCI エマージング・マーケット・インデックスに連動するように作られています。

対象地域・国別割合は以下のグラフの通りです。

新興国の地域・国別投資割合
MSCIの資料(2023年7月31日時点)より作成

やはり中国がメインで、台湾が次いで2番目です。

なお台湾の半分がTSMCであり、全体で見ても一番投資割合が大きいです。

費用は以下の通りです。

信託報酬は年0.1859%と、5つのファンドの中では一番高くなっています。

ただ信託報酬が安いことで有名なeMAXIS Slimシリーズと同じ数字ですので、非常に安いと言えます。

やっぱり中国の比重が一番大きいんだね!

「はじめてのNISA」と他投資信託の比較

Comparison_Hazimete

他の投資信託と比べるとどうなんだろう?

全世界株式型について、人気の投資信託であるeMAXISシリーズとSBI・Vシリーズの2種と比較してみましょう。

比較項目はじめてのNISAeMAXIS SlimSBI・V
設定日2023年7月10日2018年10月31日2022年1月31日
信託報酬0.05775%0.05775%以内0.1338%
主要取扱証券野村證券、SBI証券SBI証券、auカブコム証券、野村證券、
マネックス証券、楽天証券など
SBI証券、auカブコム証券、
松井証券など
純資産額30.56億円21,794.79億円355.01億円
リターン(1年)+30.42%+29.3%
リターン(3年)年率+17.79%
2024年1月23日時点。以下同様。

信託報酬が他の半分⁉

「さすがこのシリーズの売りポイント!」という感じの数字ですね。

圧倒的な信託報酬の安さです。

それに伴い、純資産額も加速度的に増えています。

設定日から2週間がたった8月冒頭には0.69億円でしたが、5か月がたった1月24日には30.56億円にまで成長しています。

すごい人気なんだね!

全米株式(S&P500)

比較項目はじめてのNISAeMAXIS SlimSBI・V
設定日2023年7月10日2018年7月3日 2019年9月26日
信託報酬0.09372%0.09372%0.0938%
主要
取扱証券
野村證券
SBI証券
auカブコム證券、SBI証券、野村證券、
松井証券、マネックス証券など
SBI証券、SMBC日興証券、
auカブコム證券、松井証券、
マネックス証券、岡三証券など
純資産額19.92億円33,459.68億円13,196.16億円
リターン(1年)+34.63%+34.48%
リターン(3年)年率+22.26%+22.12%
2024年1月23日時点

やっぱりS&P500は人気なんだね!

こちらはeMAXIS Slimと同じ信託報酬で、最安クラスとなっています。

ちなみに全世界株式同様に、SBI・Vシリーズが3種類の中で一番高い信託報酬となっています。

SBI・VよりeMAXIS Slimの方が高パフォーマンスなんだね。

日本株式(TOPIX)

比較項目はじめてのNISAeMAXIS SlimSBI・V
設定日2023年7月10日2017年2月27日
信託報酬0.143%0.143%
主要取扱証券野村證券、SBI証券auカブコム証券、SBI証券、岡三証券、
野村証券、松井証券など
純資産額1.27億円1184.24億円
リターン(1年)+28.11%
リターン(3年)年率+11.99%
SBI・Vシリーズに該当ファンドは無し
2024年1月24日時点

比較が難しいね…

信託報酬はeMAXIS Slimと同じで、表にはありませんが「ニッセイTOPIXインデックスファンド」とも同じ数字です。

ただ、「たわらノーロード TOPIX(0.187%)」や「iFree TOPIXインデックス(0.154%)」など著名のファンドと比べると、かなり安い部類に入ることが分かります。

日本株式(日経225)

比較項目はじめてのNISAeMAXIS SlimSBI・V
設定日2023年7月10日2018年2月2日
信託報酬0.143%0.143%
主要取扱証券野村證券、SBI証券auカブコム証券、SBI証券、岡三証券、
野村証券、松井証券など
純資産額4.39億円535.65億円
リターン(1年)+30.77%
リターン(3年)年率+8.75%
SBI・Vシリーズに該当ファンドは無し
2024年1月24日時点

こちらもTOPIX同様、eMAXIS Slimシリーズと同じです。

新興国株式

比較項目はじめてのNISAeMAXIS SlimSBI・V
設定日2023年7月10日2017年7月31日2023年6月8日
信託報酬0.1859%0.1518%0.1438%
主要取扱証券野村證券、SBI証券auカブコム証券、岡三証券、野村證券、
松井証券、マネックス証券など
SBI証券
純資産額0.93億円1296.23億円6.22億円
リターン(1年)+16.77%
リターン(3年) 年率+5.66%
2024年1月24日時点

SBI・Vシリーズが一番信託報酬が安いんだね !

信託報酬で言うと、SBI・Vシリーズが一歩先にいます。

ただ全体的に全世界や米国が投資対象のファンドより、若干高めの信託報酬となっています。

また他の投資信託と比べて、新興国株式が投資対象のファンドは過去のリターンが高くありません。

2020年度は急成長しましたが、それ以降は横ばいです。

現状では、コストは高いがリターンは高くない投資信託と言えます。

全体を通してみると、はじめてのNISAはeMAXIS Slimとほとんど同じな気がするな…

「はじめてのNISA」シリーズの注意点【落とし穴】

Aware_Hazimete

「落とし穴」って何?

このシリーズを購入するにあたって、注意しなければいけないことが2つあります。

実質コストが不明

実質コスト……?

実質コストとは

投資信託を運用するのにかかる費用のこと。

投資信託の主なコストは以下の3つがあり、一番重要なのは運用管理費用(信託報酬)です。

  • 購入時手数料
    購入代金と別に販売会社に支払う手数料。
  • 信託財産留保額
    投資信託を換金する際に投資家が支払うもの。
  • 運用管理費用(信託報酬)
    投資信託を管理運用してもらうための経費として支払う費用。
    上記2つと違い、年間を通じて支払う。

上記に加え、売買委託手数料やその他費用などを含めたものを実質コストと呼びます。

先ほど紹介した投資信託はすべてノーロード(販売手数料がタダ)であったため、信託報酬で比較しましたが、実際にはその他の費用が存在します。

その他の費用については目論見書に記載がありますが、具体的な数字はありません。

なぜなら事前にいくらかかるか分からず、運用してみて初めて分かるからです。

この隠れたコストを含めたすべてのコストが実質コストと言うわけです。

でも実質コストはどうやって確認すればいいの?

実質コストは各ファンドの運用報告書から確認できます。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の運用報告書を見てみましょう。

注目してほしいのは一番下の合計というところです。

ここに当期は1万口当たり20円、0.108%費用がかかった、と書いてあります。

つまり、この0.108%が実質コストなのです。

そして、この実質コストは毎年変わります。

本当に比較すべきなのは、この実質コストなんだね!

はじめてのNISAはいずれも設定してからあまり時間が経っていません。

そのため、実質コストがどれくらいなのかが全く見当がつかないのです。

信託報酬が安いからと言って、実質コストが安いとは限らないので、購入には慎重になる必要があります。

取扱証券会社が限定的

先ほど表で比較したように、はじめてのNISAは現状2つの証券会社でしか買えません。

1つ目が野村證券で、もう1つがSBI証券です。

※編集部追記:8月10日にauカブコム証券でも取扱が始まりました。また、マネックス証券も8月中に取扱う準備をしているようです。

NISAだけ利用するにしても、証券会社によって扱っている商品数が違うので、やっぱ他のを買いたいと思っても買いたいものが扱われていない可能性があります。

またNISAだけでなく個別株を始めたいと思った際、「あっちの証券会社の方が手数料が安かったのに……」と後悔してしまうことがあります。

複数の口座を持てばいいんじゃない?

もちろん複数の証券口座を使い分けても良いですが、買付余力がバラバラになってしまい効率的な投資ができないなど、資産の管理が面倒になってしまいます。

また、そもそもNISA口座は1つの証券会社にしか作れません

そういった点で、取扱証券が少ないのは注意点です。

自分のメイン証券が取り扱うまで待ってみるのが良さそうだね!

「はじめてのNISA」シリーズを買う方法

実際にはじめてのNISAシリーズを購入してみたいな!

はじめてのNISAへ投資するには、取り扱い証券等で口座開設をする必要があります。

証券口座を開設する場合、ネット証券で開くのがおススメです。

ネット証券は口座開設から取引までパソコンやスマホ一台で可能なので、若い人や手数料を抑えたい方は特におススメですよ。

SBI証券【人気No.1】

SBI_画像_LP

SBI証券のおすすめポイント

「ネット証券と言えばSBI証券」という投資家もいるほど、人気なのがSBI証券。

投資信託の積立投資も簡単で、新NISAつみたて投資枠対象商品も豊富に取り揃えています。

もちろんeMAXIS Slimにも投資でき、TポイントやPontaポイント、Vポイントを使った投資が可能となっています。

「投資信託におススメの証券会社」の調査でも1位を獲得したワン!

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まだ証券口座を持っていない方は、当社のおすすめネット証券会社独自調査でも人気No.1だったSBI証券がおすすめです。

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【まとめ】「はじめてのNISA」シリーズは一旦様子見!

Summary_Hazimete

はじめてのNISAシリーズの理解が深まったよ!

最後にこの記事の結論をもう一度確認しましょう。

  • はじめてのNISAは、業界の中でも最安クラスのコストで、投資未経験者・初心者におすすめ
  • ただ取扱証券会社が少なく、実質コストが不明といった懸念点もある
  • 一旦様子見をしよう!

テレビでも「NISA」が大きく取り上げられるようになり、投資がより身近になっています。

信託報酬が安いインデックスファンドである「はじめてのNISA」は魅力的です。

ただ懸念点もあるので、ひとまずは購入せずに様子見をして、経過を見ることをおススメします。

懸念点は時間で解決できるワン!

もし今すぐ投資をしたい人は、商品数の多さや手数料の点からSBI証券で投資を始めましょう。

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