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【投資信託】米国大型テクノロジー株式ファンド(マグニフィセントセブン)の評価・評判は?S&P500と徹底比較!

『いろはにマネーのファンド情報』では、ファンド(投資信託)の特徴や過去のリターン、評価などを独自目線でご紹介します。

本記事では、「米国大型テクノロジー株式ファンド」の評価や利回りについて分かりやすく解説します。

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。

米国大型テクノロジー株式ファンドをひとことで言うと

米国大型テクノロジー株式ファンドは、米国株式市場を牽引する7つのテクノロジー企業に投資をするアクティブファンドです。

投資先となる企業はマグニフィセントセブン(M7)として知られるAmazon、Apple、Alphabet、NVIDIA、Tesla、Microsoft、Meta

インデックスファンドのように特定のベンチマークがあるわけではなく、上記の7銘柄に等金額で投資をします。

誰でも一回は聞いたことがある、超有名企業に集中投資をしているんだね!

M7はたった7社でS&P500銘柄の時価総額の3割弱を占めています。

M7.basic
SBI証券より

M7の企業規模や過去のパフォーマンスは群を抜いているため、アメリカ株の中でも”大きく・パフォーマンスの良い”銘柄に投資したい人にはうってつけと言えるでしょう。

信託報酬は0.594%で、オルカンやS&P500といったインデックス型投資信託と比べるとやや高めですが、アクティブファンドとしては最安水準となっています。

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米国大型テクノロジー株式ファンドの基本情報

それでは、米国大型テクノロジー株式ファンドの基本情報を確認していきましょう。

項目 米国大型テクノロジー株式ファンド
設定日2024/3/22
償還日無期限
運用会社三井住友トラスト・アセットマネジメント
買付単位金額:100円以上1円単位
口数:1万口以上1万口単位
積立:100円以上1円単位
売却単位金額:100円以上1円単位
口数:100口以上1口単位
買付手数料上限2.2%
※ネット証券なら0円
信託報酬0.594%
分配金利回り
純資産額15.69億円
ベンチマーク
引用:SBI証券 (2024/4/1)

米国を代表する大型テクノロジー株式7銘柄(マグニフィセント・セブン)に集中投資を行います。各銘柄には等金額で投資し、時価変動に伴い原則として半期ごとにリバランスを実施します。

運用方針

2024年3月22日から運用が開始された新しいファンドで、Xでは話題となっていました。

組入銘柄

同ファンドの組入銘柄はまだ正式に公開されていませんが、名前の通りマグニフィセントセブンのみの組入と考えて良いでしょう。

M7銘柄の概要は以下の通り。

M7.what
SBI証券より

マグニフィセントセブンの名を冠するだけあって、誰もが知る有名企業が並んでいます。

各銘柄には基本的に等金額で投資がされ、時価変動に応じて半期ごとにリバランス(調整)が実施されるとのことです。

ただし、ある銘柄に信用状態の著しい悪化など今後継続的に株価下落が見込まれる場合は、保有している銘柄を売却し、他の米国大型テクノロジー株式を新たに組み入れる可能性がある点は注意しておきましょう

よほどのことがない限りは基本的にこの7社を保有し続けるというイメージです。

販売証券会社

「米国大型テクノロジー株式ファンド」を取り扱っている証券会社は、SBI証券マネックス証券の2社のみです。

過去のリターン

米国大型テクノロジー株式ファンドの過去の騰落率ですが、同ファンドは2024年3月22日が設定日の新しいファンドのため、まだ明らかになっていません。

しかしながら、M7自体の過去のデータは以下の通りになっています。

M7.graph
SBI証券より

現在M7銘柄の中でも株価が急激に上がっているものと下がっているものがありますが、7銘柄を総合的に見れば上昇傾向にあると考えて良いでしょう。

あくまでも過去の実績のため、今後も大きな成長ができるとは限りません。

直近ではエヌビディアの成長に牽引されました。

米国大型テクノロジー株式ファンドの評価・評判

米国大型テクノロジー株式ファンドは5段階評価でいくつ?

米国大型テクノロジー株式ファンドの評価はズバリ2です。

理由としては、以下が挙げられます。

  • ハイリスクハイリターン
  • 情報を追いやすい

まず、本ファンドの購入を検討するにあたって必ず注意しないといけないのは、大企業=リスクが低いというわけではないことです。

例えばeMAXIS Slim S&P500ではM7銘柄を高い構成比率で持ちながらも、他の米国企業にも投資を行うことでリスクを分散することができます。

一方で、米国大型テクノロジー株式ファンドではM7銘柄のみに投資を行なっているため、当然ながらリスク分散効果は低くなります。

投資対象を集中させている分、順調にM7企業が成長すれば大きなリターンが期待できますが、その逆が起こる可能性も考えなければなりません

特に、AppleやTeslaは業績が振るわず株価は下降傾向。

NVIDIAも株価が日々乱高下しており、バブル状態になっているとの指摘もあります。

過去大きく値上がりしたから絶対安心というわけでは必ずしもないこと、そして、良くも悪くもM7の株価次第でリターンが大きく変わってくることには注意しなければなりません。

因みに、「私はこの7銘柄で勝負したいんだ!」という人は自分で7銘柄を買えば手数料はかかりません。
(SBI証券のNISA口座なら取引手数料無料、為替手数料も無料。)

投資信託なら年率0.594%の信託報酬がかかってしまうので、「手数料を払ってでもM7に積立投資をしたい」方向けですね。

一方で、本ファンドの利点として情報が追いやすいことが挙げられます。

他のファンドでは、構成銘柄が多かったり、情報がなかなか出回らない企業が組み込まれていることがあります。

その点、本ファンドでは構成銘柄が7銘柄しかないほか、どれもが世界的に有名な企業なので、圧倒的にニュースへアクセスがしやすいと言えます。

実際、毎日ニュースを見ていても、M7のうちどれかの企業は絶対目にするのではないでしょうか。

投資で損をしないためには、徹底した情報収集が必須です。

情報が入手しやすいというのが、本ファンド特有の魅力だね!

類似ファンド

他の同じようなファンドとは何が違うんだろう?

類似ファンドである「三菱UFJ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「大和-iFreeNEXT FANG+ インデックス」の2つとそれぞれ比較してみましょう。

三菱UFJ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と比較

米国大型テクノロジー株式ファンド三菱UFJ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
ベンチマークなしS&P500
投資対象Amazon、Apple、Alphabet、NVIDIA
Tesla、Microsoft、Meta
米国株式
構成銘柄数7銘柄500銘柄
購入時手数料上限2.2%
※ネット証券なら0円
なし
純資産額15.69億円4兆1,201.61億円
信託報酬0.594%0.09372%以内
引用:SBI証券 (2024/4/1)

アクティブファンドである米国大型テクノロジー株式ファンドに対して、eMAXIS Slim S&P500はS&P500をベンチマークに投資を行うインデックスファンドです。

どちらもM7銘柄を高い構成割合で持つという共通点はありますが、eMAXIS SlimはS&P500銘柄全体へ投資を行なっているので、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方がリスクは抑えられています。

また、信託報酬や純資産額においてもeMAXIS Slimが勝っており、ハイリスクハイリターンへのこだわりがない限りは、eMAXIS Slimの方がおすすめだと言えるでしょう。

大和-iFreeNEXT FANG+ インデックス

米国大型テクノロジー株式ファンド大和-iFreeNEXT FANG+ インデックス
ベンチマークなしNYSE FANG+指数(円ベース)
投資対象Amazon、Apple、Alphabet、NVIDIA
Tesla、Microsoft、Meta
Amazon、Apple、Alphabet、NVIDIA、Tesla
Microsoft、Meta、Netflix、Broadcom、Snowflake
構成銘柄数7銘柄10銘柄
購入時手数料上限2.2%
※ネット証券なら0円
なし
純資産額15.69億円1,497.84億円
信託報酬0.594%0.7755%
引用:SBI証券 (2024/4/1)

構成銘柄がかなり似ているね!

大和-iFreeNEXT FANG+ インデックスもインデックスファンドという括りにはなっていますが、実態は米国大型テクノロジー株式ファンドとほとんど同じです。

ベンチマークとなっているNYSE FANG+指数は、高い知名度を有する米国テクノロジー企業10銘柄に等金額投資する株価指数のことであり、M7銘柄は全てこの中にも含まれているからです。

M7にNetflix、Broadcom、Snowflakeの3社が加わったイメージです!

投資対象が大きく重なっているため、両者ともに近似したリターンが想定されますが、大和-iFreeNEXT FANG+ インデックスでは信託報酬がやや高く設定されています。

大和-iFreeNEXT FANG+ インデックスの過去のリターンは好調で、過去1年は99.94%、過去5年は年率換算で38.73%のプラスとなっています。

いろはにマネーのファンド情報

【まとめ】曽根原は投資したい?

いろはにマネー編集長の曽根原さんはこのファンドに投資したいと思いますか?

100万円の元本があったとして、どれくらいこのファンドに投資しますか?

私は投資しないですね。

大きなリターンが期待できることやアクティブファンドの中では信託報酬が低いことは確かに魅力的ですが、やはり銘柄数が少ない点が気になってしまいます。

リスク分散は投資の基本なので、投資信託で敢えて集中投資するよりは、S&P500など多くの銘柄に分散投資したいですね。

ただ、2024年に入ってM7がかなり伸びてきている中、TeslaやAppleは割安になってきているので、個別株として投資するのはアリだと思います。

100万円のうち20万円ほどは個別株に、残りはオルカンといったインデックスファンドや金など他の資産に投資します。

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