『いろはにマネーのファンド情報』では、ファンド(投資信託)の特徴や過去のリターン、評価などを独自目線でご紹介します。
本記事では、「iFreeレバレッジNASDAQ100」の評価や利回りについて分かりやすく解説します。
iFreeレバレッジNASDAQ100をひとことで言うと
iFreeレバレッジNASDAQ100はNASDAQ100指数の値動きの2倍程度を目指し投資するアクティブファンドです。
投資家の間では、同商品を積立投資することを「ツミレバ」と呼んでいます。
そもそもNASDAQ100指数ってなんだっけ!
NASDAQ100指数とは?
米国のナスダック市場に上場しているすべての銘柄約3,000の内、時価総額上位の約100銘柄(金融業を除く)を投資対象としたもの。
ナスダック市場はハイテク企業やIT関連企業が占める割合が高く、新興企業向け市場の中でも世界最大の規模を誇る。
NASDAQ100指数とNASDAQ総合指数は異なる指数なので要注意!
信託報酬は0.99%で、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)の0.05775%と比べるとかなり高くなっています。
ただ、iFreeレバレッジNASDAQ100とオルカンは投資スタイルが異なるため、手数料だけで割高とは判断できないです!
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iFreeレバレッジNASDAQ100の基本情報
それでは、iFreeレバレッジNASDAQ100の基本情報を確認していきましょう。
項目 | iFreeレバレッジNASDAQ100 |
---|---|
設定日 | 2018/10/19 |
償還日 | 無期限 |
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
買付単位 | スポット購入:100円以上1円単位 積立:100円以上1円単位 |
売却単位 | 1円以上1円単位 1口以上1口単位 |
買付手数料 | なし |
信託報酬 | 0.99% |
分配金利回り | ー |
純資産額 | 2467.77億円 |
株式の組入総額と株価指数先物取引の買建玉の時価総額の合計額が、原則として純資産総額の2倍程度になるように調整することにより、日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(配当込み、米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざす。為替ヘッジを行う。
運用方針
純資産額は約2500憶とアクティブファンドの中ではかなり人気ですね。
【前提知識】米国の主要株価指数を比較
iFreeレバレッジNASDAQ100の組入比率は米国が100%となっています。
米国に投資するならS&P500やNYダウと特に変わらないのかな?
実は米国の主要株価指数を比較してみると、NASAQ100指数のパフォーマンスの高さが際立っています。
NDX・NDQがナスダック100指数、IXICがナスダック総合指数、DJIがダウ平均株価、SPXがS&P500指数のことです。
ハイテク株比率が高いNASDAQ市場の中でも、特に時価総額が大きな100銘柄が指数の上昇を牽引しているのです。
組入銘柄
組入れ銘柄は以下の通り、先物となっています。
また、そもそもの指数となるNASDAQ100の構成銘柄は以下の通りです。
上位銘柄は世界を牽引する“マグニフィセント・セブン”の銘柄がほとんどを占めていますね。
販売証券会社
「iFreeレバレッジNASDAQ100」を取り扱っている証券会社は、以下の通りです。
グループ系列である大和・大和コネクト証券とは別に、ネット証券や地銀など幅広い販売会社で取り扱いが行われています。
過去のリターン
iFreeレバレッジNASDAQ100の過去の騰落率は以下のようになっています。
期間 | ファンド | 参考指数(NASDAQ100) | 目標との乖離率 |
---|---|---|---|
1ヵ月 | -4.73% | +2.3% | -9.33% |
3ヵ月 | +20.4% | +11.9% | -3.4% |
6ヵ月 | +24.0% | +15.9% | -7.8% |
1年 | +91.2% | +49.1% | -7.0% |
3年 | +36.3% | +41.7% | -47.1% |
5年 | +271.9% | +158.8% | -45.7% |
設定来 | +263.1% | +159.6% | -56.1% |
過去のリターンを見てみると、同ファンドは設定来263.1%のプラスとなっています。
だけど、目標としているNASDAQ100指数の2倍程度のリターンとはかなり差があるね?
そこについて気になる方は多いと思いますが、実はほぼ全てのレバレッジファンドは目標とするリターンに届きません。
レバレッジファンドは商品の特色上、一定の価格水準で上下に動く期間中はリターンを上げにくく、投資行動自体が不利となります。
逆に上昇局面で価格が上がり続ける期間はリターンを上げやすく、”一方向相場”での短期売買が向いている商品なんです。
レバレッジファンドは長期で積み立てというよりは、一時的な短期保有で持っている人がほとんどです。
iFreeレバレッジNASDAQ100の基準価額と純資産総額の推移は以下のようになっています。
ナスダック100指数が上昇する局面では大きく基準価額を上げていて、調整局面では値下がりしやすくなっています。
純資産総額は右肩上がりだね!
iFreeレバレッジNASDAQ100の評価・評判
iFreeレバレッジNASDAQ100は5段階評価でいくつ?
iFreeレバレッジNASDAQ100の評価は、ズバリ2です。
理由としては、以下が挙げられます。
- 一方向相場の短期売買にはおすすめ
- 類似ファンドが少ない
- パフォーマンスが高い
- サポート資料が手厚い
- 投資初心者にはおすすめできない
- 高い信託報酬
- 長期・積立投資に向かない
まず、類似ファンドが少なく、過去のパフォーマンスがとても高いことは高評価です。
また、レバレッジファンドとして一方向相場の短期売買にかなりおすすめであり、今後のNASDAQ100指数の推移次第では純資産額をさらに伸ばしていくでしょう。
しかし、アクティブファンドの特性上、信託報酬及が高めに設定されているのはマイナスに働きます。
また、長期・積立の投資には向かなく、投資初心者が買うにはかなりハードルの高い商品でしょう。
中長期的な資産形成を考えるのであれば、参考指標であるNASDAQ100のインデックスに投資する方が良いでしょう!
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類似ファンド
他の同じようなファンドとは何が違うんだろう?
類似ファンドである「iFreeレバレッジS&P500」「iFreeレバレッジNASDAQ次世代50」「NYダウ・トリプル・レバレッジ」の3つとそれぞれ比較してみましょう。
過去3年間だとiFreeレバレッジS&P500>iFreeレバレッジNASDAQ100>NYダウ・トリプル・レバレッジ>iFreeレバレッジNASDAQ次世代50となっています。
ただ、3年間でのリターンは25%程度とかなり低いです。長期投資ではレバレッジ型は避けましょう。
iFreeレバレッジS&P500と比較
iFreeレバレッジNASDAQ100 | iFreeレバレッジS&P500 | |
---|---|---|
参考指標 | NASDAQ100 | S&P500 |
投資対象 | 米国株式 | 米国株式 |
構成銘柄数 | 約100銘柄(参考指標) | 約500銘柄(参考指標) |
購入時手数料 | 0~2.2% | 0~2.2% |
純資産額 | 2,467億円 | 242億円 |
信託報酬 | 0.99% | 0.99% |
どちらも米国株式を投資対象としています。
設定日はほぼ同じですが、純資産額はiFreeレバレッジNASDAQ100の方がはるかに大きいです。
また、信託報酬も同一であり、迷ったらNASDAQ100とS&P500どちらに投資したいかで決めるのが良いでしょう。
iFreeレバレッジS&P500の愛称は「iFレバ500」だよ!
iFreeレバレッジNASDAQ次世代50と比較
iFreeレバレッジNASDAQ100 | iFreeレバレッジNASDAQ次世代50 | |
---|---|---|
参考指標 | NASDAQ100 | NASDAQ50 |
投資対象 | 米国株式 | 米国株式 |
構成銘柄数 | 約100銘柄(参考指標) | 約50銘柄(参考指標) |
購入時手数料 | 0~2.2% | 0~2.2% |
純資産額 | 2,467億円 | 6億円 |
信託報酬 | 0.99% | 1.169% |
iFreeレバレッジNASDAQ次世代50の愛称は「iFレバ50」だよ!
iFreeレバレッジNASDAQ次世代50は主として、将来的にNASDAQ100への組み入れが見込まれるNASDAQ市場上場の50社に投資します。
信託報酬も少し高く、ファンド設立が最近であることもあり、パフォーマンスが悪いです。
今後の成績次第では変わるかもしれませんが、現時点ではiFreeレバレッジNASDAQ100に投資をする方がいいでしょう。
NYダウ・トリプル・レバレッジと比較
iFreeレバレッジNASDAQ100 | NYダウ・トリプル・レバレッジ | |
---|---|---|
参考指標 | NASDAQ100 | ダウ・ジョーンズ工業株価平均 |
投資対象 | 米国株式 | 米国株式 |
構成銘柄数 | 約100銘柄(参考指標) | 約30銘柄(参考指標) |
購入時手数料 | 0~2.2% | 0~2.2% |
純資産額 | 2,467億円 | 24億円 |
信託報酬 | 0.99% | 1.1% |
NYダウ・トリプル・レバレッジの愛称は「3σ」だよ!
NYダウ・トリプル・レバレッジは主として、米国の株価指数先物取引、米国の債券、国内の債券および「ダイワ・マネーポートフォリオ・マザーファンド」を主要投資対象としています。
信託報酬が1.1%と高く、レバレッジも三倍とかなりリスクを取った運用をしています。
【まとめ】曽根原は投資したい?
いろはにマネー編集長の曽根原さんはこのファンドに投資したいと思いますか?
100万円の元本があったとして、どれくらいこのファンドに投資しますか?
現時点ではiFreeレバレッジNASDAQ100に投資はしないですね。
長期的な資産形成を考えるとレバレッジ商品は非効率です。
NASDAQ100のインデックスに投資した方が、売買手数料や信託報酬も抑えられるので、無理に短期売買でレバナスを買う必要はないと思います。
ただ、一方向市場になった際に、高いリターンが得やすいのはレバレッジ商品として魅力的です。
今後NASDAQ100が上がると確信を持った際に、短期保有で購入する可能性はあります。
100万円のうち70万円は長期投資に、30万円を短期投資で売買してみるというイメージです。
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