・スリープテックってなんだろう?
・具体的にどのようなプロダクトやサービスがあるんだろう?
このような疑問にお答えします。
本記事の結論
- 「スリープテック」とは、技術を活用して睡眠をモニター・分析・改善するための製品やサービス
- スリープテック機器市場は今後大きく成長することが予想されている
- 成長の背景として睡眠改善技術への需要の高まり、技術進歩、良いビジネスチャンスであることが挙げられる
人生の約3分の1を占める睡眠。
そして、睡眠は生活や仕事の質を大きく左右します。
良い睡眠は私たちの健康のために欠かせない存在と言っても過言ではないでしょう。
一方で、今の睡眠の量や質にあなたは満足できていますか?
睡眠に対して何かしらと課題を感じている方は多くいっらしゃるのではないでしょうか。
本記事では最近話題の、睡眠の改善や分析に活用できる「スリープテック」をご紹介いたします。
\人気No.1/
まだ証券口座を持っていない方は、当社のおすすめネット証券会社独自調査でも人気No.1だったSBI証券がおすすめです。
いろはにマネーからの口座開設限定でオリジナルレポート「10億円運用した『たけぞう』直伝!2024年の投資戦略」もプレゼント!
*オリジナルレポートプレゼントキャンペーンの詳細はこちら
深刻な睡眠の課題
世界中で睡眠に満足している人はわずか55%という結果がフィリップス社の世界睡眠調査によって明らかになりました。
そして、日本で睡眠に満足している人の割合は29%と、同調査対象13か国中最下位でした。
また、コロナウイルスのパンデミックが開始して以来、新たな睡眠課題を経験している成人はグローバルに見て70%もいます。
この調査から分かる通り、睡眠の課題は大半の人が抱えており、この問題を軽んじることはできません。
睡眠にまつわる課題は認知症、うつ病、集中力の低下など個人の健康やパフォーマンスを害するだけでなく、国家の経済的な損失にも繋がります。
個人の健康だけじゃなくて、経済的なダメージも大きいのね…!
スリープテックとは?
そこで、今注目を集めているのが「スリープテック」です。
「スリープテック」とは、技術を活用して睡眠をモニター・分析・改善するための製品やサービスのことを示します。
「Sleep(睡眠)」と「Technology(技術)」を掛け合わせた造語です。
スリープテックの製品は主に「ウェアラブル」と「ノンウェアラブル」の2つの分類に分けることができます。
「ウェアラブル」のプロダクト
- スマートウォッチ
- スマートバンド
- スマートリング
「ノンウェアラブル」のプロダクト
- 睡眠モニター
- 寝具
市場規模と成長
Global Market Insightsによると、2020年にスリープテック機器の世界市場は1.3兆円を超えました。
そして、スリープテック機器市場は今後さらに成長することが予想されており、2027年には4.4兆円まで拡大する見通しとなっています。
そして、その中でも現在は米国がスリープテック市場の売り上げの43%以上を占めています。
スリープテックが熱い米国では、ここ10年間でスリープテック関連の特許数が平均で年間12%の成長を見せました。
日本国内での睡眠改善サービスの市場は、2022年に20億円になる見通しだワン!
スリープテックの市場はとても盛り上がっているのね。
どのようなプレイヤーが参入しているのかな?
スリープテック市場には、スタートアップから大企業まで幅広い規模の企業が参入しています。
業種としては主に家電メーカー、通信、寝具が挙げられます。
具体例は後ほどご紹介しますね。
成長の背景には…?
スリープテックが現在成長しており、今後も拡大していく理由としては主に以下の3点が挙げられます。
- 睡眠改善技術に対する需要の高まり
- 技術の進歩
- 企業にとって良いビジネスチャンス
1つ目の背景として、睡眠改善技術への需要の高まりが挙げられます。
冒頭の世界睡眠調査の結果で見た通り、世界で睡眠に満足している人はわずか55%しかいません。
さらに、ここ数年で世界的に睡眠障害の患者数が増加しており、これからも増え続けていくことが予想されています。
睡眠のトラブルを抱えている人が多いのね…!
2つ目の理由としては、技術進歩があります。
Fitbitなどウェアラブル機器の睡眠技術が進歩し、さらに認知されて普及したことが市場の成長を後押ししたと考えられます。
また、最近ではoura ringなど指輪型の機器も登場していますよ。
最後に、スリープテックは企業にとって良いビジネスチャンスになります。
成長市場であるスリープテックは、あらゆる企業にとって新たなビジネスチャンスとなります。
例えば、寝具業界の企業にとっては従来の寝具商品以外のプロダクトやサービスに拡大する事業チャンスとなります。
また、テクノロジーを活用することで今までの「売り切り型」ではなく「サブスクリプション型」のビジネスモデルも展開できるのです。
注目の関連企業は?
さて、スリープテックの概要を見たところで海外及び国内の関連企業をご紹介いたします。
最初に海外で注目されている関連企業2社を見ていきましょう。
【海外】注目企業
① Eight Sleep
Eight Sleepは2014年に創業されたスマートマットレスの開発と製造に特化した米国のテクノロジー企業です。
代表的なプロダクトは温度調節機能や睡眠計測機を備えたハイテクマットレス「The Pod Pro Mattress」です。
体温、心拍、呼吸を検知し、それに応じてベッドの温度が調節される機能が備わっています。
Eight Sleepは同社の製品を使用すると入眠時間が40%早くなり、深い眠りが20%増える効果を得られると発表しているワン!
現在は米国のみでの販売となっていますが、国際的な展開も計画しているようです。
② Dodow
Dodowは不眠症の人のための睡眠補助装置を開発するフランス企業です。
天井にゆっくり点滅する光を映し出す睡眠補助ツール「Dodow」を提供しています。
「Dodow」が天井に映し出す光に集中し、呼吸を光の点滅に合わせると疲れた感覚になり、自然に睡眠に入りやすくなります。
現在70万人以上のユーザーに使われています。
ジェットラグにも効果的とされていて、パートナーシップを提携しているエアフランスの乗員も活用しているワン!
【国内・未上場】注目企業
① 西川
1566年創業の老舗寝具メーカー「西川」もスリープテック市場に参入しています。
同社はパナソニックと共同で「快眠環境サポートサービス」を開発しました。
「快眠環境サポートサービス」は、西川のセンサー搭載SIマットレスから睡眠のデータを取得し、それをパナソニックの家電の自動制御に活用できるというサービスです。
例えば、睡眠データをもとにエアコンが入眠、起床に適した温度や風量になるよう調節されます。
また、マットレスをパナソニックのアプリに連動させると、睡眠状態をグラフやチャートで確認できます。
② エアウィーヴ
寝具などの製造・販売を行っているエアウィーヴ もスリープテックを手掛けています。
同社は自分の写真を撮影するだけで、自分に最適なマットレスを調べることができる「airweave MattressFit」というサービスを提供しています。
撮影した写真をAIが解析し、その人の体型にあったマットレスを提案します。
その人の体格に応じて、マットレスは肩、腰、脚の部位ごとに硬さが変わり、自分の体格に最適なマットレスを見つけられます。
店舗に行かなくても自分にピッタリのマットレスを見つけられるんだ!
【国内・上場】注目企業
① フランスベッドホールディングス(7840)
医療・介護用ベッド、福祉用具の製造、仕入、レンタル、小売及び卸売等の事業も手掛けているフランスベッドホールディングス。
同社はマットレス内に温度・湿度を測定する睡眠モニターが内蔵されているIoTマットレス「睡眠モニタリング機能付電動リクライニングマットレス」を提供しています。
この睡眠モニターを「Real Sleep アプリ」と連携すると睡眠状態がリアルタイムで計測され、アプリ上で可視化されます。
このアプリには睡眠のアドバイス提案や浅い眠りの時にアラームが鳴る機能なども搭載されています。
② パラマウントベッドホールディングス(7817)
パラマウントベッドホールディングスの事業会社であるパラマウントベッドは、睡眠状態計測器から受け取るデータに応じて角度が変わるベッド「Active Sleep」を2019年より発売しています。
Active Sleepでは、眠りに着くとベッドが入眠角度から自動で少しづつフラットな状態になっていきます。
また、朝起床時に合わせてベッドの角度がゆっくりと上がり、快適に目覚められるようになっています。
他にも、スマートフォンからマットレスの硬さを6つの部位ごとに10段階で調節できる「Active Sleep MATTRESS」も提供しています。
様々な企業が睡眠の改善に繋がるサービスや商品を提供しているのね!
\当サイト限定のレポート/
「いろはにマネー」経由で口座開設&取引をすると、「2024年 投資戦略のいろは」を手に入れることが出来ます。
株価推移や商品価格など、2024年の投資戦略に役立てましょう!
【まとめ】スリープテックとは?
最後に重要なポイントを振り返っていきましょう。
- 「スリープテック」とは、技術を活用して睡眠をモニター・分析・改善するための製品やサービス
- スリープテック機器市場は今後大きく成長することが予想されている
- 成長の背景として睡眠改善技術への需要の高まり、技術進歩、良いビジネスチャンスであることが挙げられる
今回は注目を集めている「スリープテック」の概要と関連企業をご紹介しました。
注目を集めているキーワードについて学ぶことは、今まで知らなかった企業の取り組みを知るきっかけにも繋がります。
\人気No.1/
まだ証券口座を持っていない方は、当社のおすすめネット証券会社独自調査でも人気No.1だったSBI証券がおすすめです。
いろはにマネーからの口座開設限定でオリジナルレポート「10億円運用した『たけぞう』直伝!2024年の投資戦略」もプレゼント!
*オリジナルレポートプレゼントキャンペーンの詳細はこちら
他にも今トレンドとなっているキーワードを取り上げた記事を掲載しているので、是非チェックしてみてください。