この記事の結論
- ブリッジレポートとは、個人投資家向けの分かりやすいアナリストレポート
- ブリッジレポートを使うことで効率的に情報収集ができる
- ブリッジレポートは年間2回以上発行されていて、株価評価はしないのが特徴
株式投資をする際には、企業の事業内容や成長性についてよく理解してから投資をしたいですよね。
そんな時に役立つのが「アナリストレポート」です。
今回は、無料で読める「ブリッジレポート」についてご紹介致します。
そもそも、企業情報ってどうやって集めるの?
株式投資をする前に色々調べたいんだけど、決算短信や説明資料を全部見るのはキツいんだよねぇ…
投資先を選ぶ時には、以下のような情報を見る方が多いですよね。
- 企業ホームページ
- 会社四季報
- 決算短信、説明資料、有報などの決算関連書類
- アナリストレポート
この中でも、アナリストレポートを使うと効率的に情報を集めることができます。
何で効率的なの?
アナリストレポートは、株/企業分析のプロである「証券アナリスト」が決算関連資料や会社発表資料を元に分析結果を書きつつ、自身が感じる注目ポイントも執筆しています。
つまり、アナリストレポートを読めば決算情報について要点を知ることができるだけでなく、プロの目線も知ることができるのです。
確かに、自分で決算短信や会社HPを見るだけでは気付くことができないポイントも簡単に知ることができるね!
そんな便利なアナリストレポートですが、無料のものと有料のものがあります。
無料のアナリストレポートの中でも、「個人投資家向け」にフォーカスしたレポートが「ブリッジレポート」です。
おすすめのアナリストレポート「ブリッジレポート」とは
ブリッジレポートとは、企業の姿や経営者の考えをコンパクトに分かりやすく伝えているアナリストレポート(IRレポート)で、主に以下の内容が書かれています。
- 事業内容とビジネスモデル
- 競争優位性・特長
- 業績概要や通期予想
- 今後の成長戦略・社長インタビュー
では、ブリッジレポートにはどんな特徴があるのでしょうか?
ブリッジレポートの特徴①:一回きりで終わりにしない
ブリッジレポートは一度執筆したら終わりではなく、年間2~4回にかけて執筆されています。
最新のアナリストレポートを逐次読むことができるため、投資後も継続的にフォローアップすることができます。
投資した後に保有し続けるかどうかの判断材料として役立ちそうだね!
例えば(4709) 株式会社IDホールディングスのブリッジレポートを見てみると、なんと2001年から2020年まで毎年3~4回もレポートが書かれています。
ちなみに、同社の株価は2001年~2020年で約3倍になっているワン!
ブリッジレポートの特徴②:株価評価はしない
証券会社などが発行しているアナリストレポートでは株価に対して「強気」や「弱気」、「割安」や「割高」など評価をする場合がありますが、ブリッジレポートでは株価評価はしていません。
なんで株価評価をしないの?
それは、株価や企業に対してバイアスがかからないようにするためです。
ブリッジレポートはあくまでも企業の姿や経営者の考えを分かりやすくお伝えし、「株価」に反映される「企業価値」を投資家の方にお伝えするレポートです。
そのため、「応援したい企業」「成長が期待できる企業」を見つける糸口としてブリッジレポートを活用する投資家の方が多いです。
割安か割高か、買いか売りかは投資家自身が判断するべきだワン!
ブリッジレポートの特徴③:個人投資家の立場に立って執筆されている
ブリッジレポートはプロのアナリストが執筆していますが、常に投資家(特に個人投資家)の立場に立って文章を作成・推敲しています。
アナリストレポートって、専門用語や難しい文章がたくさん並んでいるイメージなんだよね…
ブリッジレポートの場合はなるべく簡単な用語や表現を使って、企業を見るポイント(社会的存在意義や技術力)を書いているため、個人投資家でも分かりやすいレポートになっています。
また、アナリスト自身が疑問に思った点や興味のある点を書くことで、単なる業績動向だけでなく企業の競争優位性や企業価値の源泉を知ることができます。
近年重要なキーワードの「ROE」や「ESGへの取り組み」なども知ることができるワン!
ESG Bridge Reportというものもあるワン!
「ブリッジレポート」を短時間で読んでみたい方は
個人投資家におすすめのアナリストレポート「ブリッジレポート」は約10~20ページで構成されています。
気になるポイントだけを読んでも良いですし、全文を読んでも良いでしょう。
ただ、「まずはお試しでレポートを読んでみたい」という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方は是非いろはに投資の「企業分析」カテゴリの【投資初心者向け企業分析】を読んでみてください!
ブリッジレポートを簡単にまとめているから、数分で読むことができるよ!
アナリストレポートをうまく活用して、新たな投資先を発掘してみましょう!