「新NISAが気になっているけど、なんか難しそうなんだよな…」という人は多いもの。
実はNISAを始めるのはカンタン。だけど、ちょっと不安ですよね。
いろはにマネーでは様々な年代・投資スタイルの方々へ、“資産形成のいろは”についてインタビューを実施。
ワンランク上の投資家を目指すあなたに役立ててほしい、実体験やポイントをじっくりと伺います。
インタビュアー
普段の投資スタイルは…?
まずは、てるぞうさんの投資スタイルをお伺いできますでしょうか。
基本的にはNISAを使って積立投資をしていますね。
旧NISAでもつみたてNISAを使っていました。
個別株にも少し充てていますが、全て15年、20年スパンの長期投資で考えています!
大学生の頃から投資しているとのことですが、どのぐらいの利益が出ていますか?
楽天証券でやっていた旧NISA(つみたてNISA)が運用総額200万円くらいで、評価損益で言うと70万円くらいのプラス。
新NISAになってからはSBI証券にNISA口座を移管して、現在大体100万円ほど運用しています。
SBIの方は評価損益でいうとマイナス8万円くらいなんですけど、特定口座で持っていた日本株を売ってNISA枠で買い直したので、売却益を含めるとトータルではプラスになっています。
楽天証券でのつみたてNISAはどのように使っていらっしゃいましたか?
つみたてNISAではほとんどS&P500にインデックス投資をしていましたね。
最初はひふみ投信も使っていたんですけど、今ではS&P500が完全にメインになってます!
インデックス投資とは
特定の株価指数の動きと連動する運用成果を目指す投資信託やETFに投資すること。
詳しく知りたい方は「インデックスファンドとは?」も併せてご覧ください。
ひふみ投信も買っていらっしゃったんですね!
藤野さんの本を読んで「良いな」って思ったので、最初は買っていました。
ただ20年のスパンで考えたときにやっぱり少し不安になってしまいますね。
藤野さんも人間だから、もちろん怪我とか病気のリスクもあるだろうし、運用方針が変わることも有り得ます。
「20年間人間の気持ちが変わらないのは無理じゃね!?」と思い色々勉強した結果、個人的にはアクティブファンドはやめておこうという結論に至りました(笑)
※編集部注:藤野さん=藤野 英人氏。「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長・最高投資責任者。
アクティブファンドとは
運用会社やファンドマネージャーが独自の判断に基づいて運用する投資信託。
インデックスファンドよりもリスクや手数料が高い反面、指数よりも高い利益を目指せるという利点もある。
詳しく知りたい方は「アクティブファンドとは?」も併せてご覧ください。
個別株投資はあまりされていらっしゃらないのでしょうか?
全くしていないわけではないですね。
実は相続などの事業にも興味があり、今は税理士の勉強もしています。その関係で火葬場を展開する”広済堂ホールディングス”は面白いなと思い、投資しています。
新NISAになってからはかなりマイナスなんですけど、前に利益確定した分も含めると総合でプラス5万円くらいになってます!
海外株だと、スターバックスを20株だけ買っていますね。
ただ、やっぱり基本はインデックスの積立にしつつ、余裕があったら個別株を少しずつ買うという形を意識しています。
今の投資スタイルに落ち着いたワケ
どうして積立投資をメインでやろうと思ったのでしょうか?
簡単にいうと、最初個別株で失敗したからですね(笑)
僕が投資を始めたのがちょうどコロナ前の2019年の12月あたりで、当時あったLINE証券を使っていたんですよ。
特定の株を買うと5%引きみたいなサービスにつられて、最初は何が何だかよくわからない会社の株をひたすら買っていました。
その結果コロナショックが来て、最終的には-10万円くらいになっちゃいました。
その時はどのぐらいの金額を投資に回していらっしゃいましたか?
確か30〜50万円くらいだったと思います。
まだてるぞうとしてSNS活動をする前はいわゆる”バ畜”で、その時頑張ってバイトで貯めたお金を投資に回しました。
大学生の時にバイトで貯めたお金で損するのはキツいですね…
そうですね…(笑)
でもこの失敗があったからこそ、長期目線で投資を考えられるようになりました。
20歳になってからはつみたてNISAをメインにして、個別株は長期目線で応援できるような会社だけ買っています。
てるぞうとして活動し始めたのもこのタイミングですね。
-10万円で済んだと考えたら、安い勉強料だったなと今では思います。
今後買ってみたい個別株はありますか?
今後でいうと半導体関連が気になっています。
日本だとディスコ(6146)とか良いなあとは思ってるんですが、あんな値嵩株を100株も買う余裕はさすがにないですね(笑)
アメリカ株だと1株から買えるのでNVIDIA、AMDあたりは気になります。
ただ、SBIでミニ株の取引手数料が無料になったので、日本株の購入も視野に入れていきたいですね。
値嵩(値がさ)株とは?
- “株価”が高い銘柄を指す(主に株価が数万円)
- ディスコの他にも、ファーストリテイリング(9983)やレーザーテック(6920)、富士通(6702)などが挙げられる
NISA買いたい現象の方が続出
てるぞうさんが発信する上でよく見るフォロワーさんの悩みなどございますでしょうか?
最近だと、NISA関係の悩みが多いように感じます!
1年前まではそんなことなかったんですけど、最近は広告もたくさん出てるのでNISAという言葉を聞いたことがある人が増えたなという印象です。
確かに最近テレビやニュースでもよくNISAが出てきますね!
かなりNISAが大衆化してきていますね。
逆に言うと、「NISAについてあまり知らないけど、得するらしいから買ってみたい」という人も増えてきたように感じます。
言ってみれば、NISA買いたい現象ですね(笑)
僕は「お金に振り回される人をゼロに」という目標を掲げているので、そういった方一人一人に寄り添うことを心掛けています。そのために、ブログやLINEオープンチャットも運営しています。
インタビュー後編では、これから投資を始める方へのアドバイスや、積立てるぞうさんの新NISA戦略などを伺いました。