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旧NISAで投資した銘柄の非課税期間はどうなる?いつ売れば良いか解説

旧NISAで投資した銘柄の非課税期間はどうなる?いつ売れば良いか解説

2024年から新NISAが始まりましたが、旧NISAで投資した株・投資信託をまだ持っている人は多いはず。

「つみたてNISAは20年」「一般NISAは5年」とざっくり知っているけど、実際いつ売れば良いのか分からないですよね。

新NISAにばかり目が行ってたけど、旧NISAの非課税期間を過ぎないように注意しないとね…

そこでこの記事では、旧NISAで投資した場合の非課税期間やいつ売ればいいのかについて解説します。

🔰いろはに結論

  • 旧NISAは一般NISA:5年、つみたてNISA:20年が非課税期間
  • 非課税期間を過ぎると課税口座に払い出されるので要注意
  • 非課税期間ギリギリまで保有して、非課税期間内に売却するのがオススメ!
  • つみたてNISAは2018年に始まったので、2036年~37年頃の売却を計画しよう!
この記事を書いた人:末友浩基
この記事を書いた人:末友浩基

2020年6月から副業ライターをスタートし2022年に金融ライターとして独立。
20代投資家。投資歴は3年。米国(S&P500)・日本(高配当株)・米国債券・ロボアドへ投資中。
実体験があるからこそ得られる知識を使い、読みやすく分かりやすい記事を執筆しています。

旧NISAと新NISAの違い

旧NISAと新NISAの違い

2024年に入り、これまでのNISA制度が終了して、新NISA制度へと移行しています。

新NISAの概要が分かっていないけど、実際どんな感じになったの?

内容をまとめると、主に以下のようになります。

旧NISA新NISA
年間投資枠つみたて:40万円
一般:120万円
つみたて:120万円
成長投資枠:240万円
非課税期間つみたて:20年
一般:5年
無期限
最大投資枠つみたて:800万円
一般:600万円
買付残高で1,800万円
(うち成長投資枠は最大1,200万円)

※売却すれば枠を再利用可能
つみたてと一般の併用不可可能
新NISAの成長投資枠≒一般NISAです。

新NISAでは生涯で最大1,800万円まで投資できるため、フル活用できれば老後2,000万円問題はほとんど解決するほどの魅力を秘めた制度です。

毎月の積み立てでどれくらい増えるかは、シミュレーションを使ってみてください!

つみたてシミュレーション

利用する
利用しない
最終投資結果

運用コスト

※信託報酬:0.1%

=
手元に残る金額

想定年利で、毎月均等に投資し続けた場合を仮定しています。 実際には、投資信託の年利(運用益)は変動いたしますので、あらかじめご留意ください。

2024年以降のNISA制度では年間360万円、生涯で1,800万円までの投資額(元本)に対する利益が無期限で非課税となります。

本シミュレーションは、将来の運用成果を約束するものではなく、特定の金融商品の取引を推奨し、勧誘するものでもありません。情報の正確性には万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性、信頼性等を保証するものではありません。

旧NISAの非課税期間

旧NISAの非課税期間

一般NISAの非課税期間は5年、つみたてNISAの非課税期間は20年と定められています。

以下の図はつみたてNISAを利用した時の非課税期間のイメージです。

引用:金融庁

仮に2022年から旧NISA口座を開設して買付をしている場合は一般NISAなら2026年、つみたてNISAなら2041年までに売却すれば、運用益が出ていたとしても非課税となります。

売却時は古い買付分から自動的に売却されていきますよ。
※参考:SBI証券「旧NISA預りの投資信託で非課税期間が終了する数量のみを売却する方法を教えてください」

買付年と売却期間の例

2021年に購入した商品→一般:2025年末、つみたて:2040年末

2023年に購入した商品→一般:2027年末、つみたて:2042年末

までに売却すれば非課税!

期間を過ぎてしまうと、落とし穴が待っているよ…

旧NISAの非課税期間が終わった場合の対処法

旧NISAの非課税期間が終わった場合の対処法

ここからは旧NISAの非課税期間が終わった場合の対処法を紹介します。

詳しく見ていきましょう。

課税口座に移して運用を続ける

旧NISAには非課税期間があり、その期間が終了すると保有資産は自動的に課税口座(特定口座や一般口座)に移管されます。

その時点でお金が必要でなければそのまま運用を続けても良いですし、新NISAの枠が余っているのであれば、一度売却して新NISAの口座で新たに投資しても良いでしょう。

課税口座に移管される場合、課税口座への払出し時点の価格が「取得価格」となります。

どういうこと?

例えば

つみたてNISAで2010年に40万円分の投資信託を購入→本来の取得価格は40万円。

20年が過ぎ、課税口座の払い出し時点(2030年)に、

①投資信託が値上がりし、評価額が70万円となった場合→取得価格は70万円。

②値下がりして30万円になった場合→取得価格は30万円。

数か月後、課税口座で売却する際に評価額が60万円だとすると、

①は利益が出ていないことになるので税金無し。

②は30万円の利益なので約6万円(20%)の税金がかかってしまう。

図解ー1

つまり、課税口座に移管した資産(つみたて元本+運用益)=購入金額として計算されるんです!

売却する

旧NISAの非課税期間が終わった後でも、売却して現金化できます。

先述した通り、取得価格は移管時の評価額で決まるので、それよりも値上がりしていれば課税されてしまいます。

逆に非課税期間が終わる前に売却すれば譲渡益課税は発生しないので、税金はかからずにすみますよ。

本来つみたてNISAは長期・積立・分散投資を行うことを前提とした制度ですが、必ずしも20年間待つ必要はありません。

旧つみたてNISAは長期投資を前提にしつつも、非課税期間が終わる前に一回売却する方が良いですよ。

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旧NISAのおすすめの売却タイミング

旧NISAのおすすめの売却タイミング

ここからは旧NISAのおすすめの売却タイミングについて解説します。

詳しく見ていきましょう。

非課税期間内ぎりぎり

旧NISA口座での投資では、非課税期間を最大限に利用して複利効果を得ましょう。

そのためにも、非課税期間の終了間際まで投資を継続するのがおすすめです。

つみたてNISA制度が始まったのは2018年1月なので、最初からやっている人は2036年~37年を目途に売却し始めると良いですよ。

売却資金は基本的にiDeCoや新NISAに振り向けて、さらに非課税で資産形成するのがベストです。

住宅購入やお子さんの学費など使い道があるなら、それに使ってもOKだよ!

目標の金額が貯まったとき

旧NISAを売却する場合、資産がライフイベントなどの目標金額に到達する頃を見計らうのもおすすめです。

例えば、自分の退職後の生活資金、住宅や自動車の購入、結婚、出産、または子どもの教育費用などです。

新NISAでも積み立て投資しているなら、「旧NISAのつみたて投資枠が出費に使う」と割り切っても良いと思います!

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筆者の予定している旧NISAの売却タイミング

筆者の予定している旧NISAの売却タイミング

筆者は2020年6月から楽天証券のつみたてNISAで資産運用を行なっており、2023年は一般NISAに変更しました。

現時点での実績は以下の通りです。

NISA

2022年までは毎月33,333円投資して、2023年は110万円ほど投資に回しました。

ポートフォリオの内訳

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)…18,333円
  • ひふみプラス…15,000円
  • 2023年は米国債券

筆者は非課税期間ギリギリまで保有しておき、その時に新NISAの枠が埋まっていなければ投資に回す予定です。

因みに僕は楽天証券を使っています!

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旧NISAの非課税期間の確認方法

確認方法

ここからは旧NISAの非課税期間の確認方法を紹介します。

詳しく見ていきましょう。

楽天証券

楽天証券で旧NISAの非課税期間を確認するには、以下の手順でやってみましょう。

①サイトにログインする

楽天-1

②「NISA」を選択する

楽天-2

③「保有商品」から「詳細」を選択し保有商品を確認する

楽天-3

SBI証券

SBI証券で旧NISAの非課税期間を確認するには、以下の手順でやってみましょう。

①サイトにログインする

SBI-1

②「口座管理」を選択する

SBI-2

③「お客さま情報 設定・変更」を選択する

SBI-3

④「お取引関連・口座情報」を選択する

SBI-4

⑤NISA・つみたてNISA口座(少額投資非課税口座)で確認する

SBI-5

【まとめ】旧NISAの非課税期間を意識して資産形成しよう

【まとめ】旧NISAの非課税期間を意識して資産形成しよう

旧NISAの非課税期間について理解できた!

最後に、本記事の重要なポイントを3つにまとめます。

  • 旧NISAは一般NISA:5年、つみたてNISA:20年が非課税期間
  • 非課税期間を過ぎると課税口座に払い出されるので要注意
  • 非課税期間ギリギリまで保有して、非課税期間内に売却するのがオススメ!
  • つみたてNISAは2018年に始まったので、2036年~37年頃の売却を計画しよう!

旧NISAは一度売却してしまうと、その非課税枠を使えません。

そのことを念頭に置いて、なるべく非課税期間内ギリギリで売却すると良いでしょう。

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