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住宅ローンは年収の何倍まで借入できる?平均年収倍率や理想の借入額について解説

・住宅ローンでいくらまで借入できるのかな?
・あまり負担にならない借入額が知りたいな!

このような疑問にお応えします。


この記事の結論

  • 住宅ローンは年収の7~10倍が目安
  • 借入限度額で借りるのではなく返済できるかどうかで判断するのが大切
  • モゲチェックで限度額をシミュレーションしてみよう

人生最大の買い物でもある「家」はほとんどの方が住宅ローンを組んで購入します。

とはいえ、住宅ローンはいくらでも借りられるわけではありません。

収入に見合わない借入額では返済が苦しくなるでしょう。

金融機関は年収を借入額の重要な判断材料にしているワン!

この記事では、住宅ローンの借入目安額について初心者にも分かりやすく解説します。

この記事を書いた人:逆瀬川 勇造
この記事を書いた人:逆瀬川 勇造

地方銀行、不動産会社を経て2018年にライターとして独立。2020年に合同会社7pocketsを設立。
現場で得た知識や経験を元に、読む方に理解しやすい記事を執筆。
FP2級技能士宅建士

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住宅ローンは年収の何倍まで借りられる?

住宅ローンは年収の何倍まで借りられる?

そもそも借入れられる額と年収って関係あるの?

住宅ローンは長期に渡り返済する高額な借入です。

借入額が高ければ理想の家を手に入れることができますが、その分返済の負担が大きくなります。

もし、年収に見合わないような高額な返済になってしまうと、生活費を大きく圧迫してしまうでしょう。

反対に、借入額が少なければ家づくりを大きく妥協せざるを得ない場合もあるのです。

満足いく家を購入でき、かつ返済の負担も大きくない適切な額で借入する必要があるワン!

そのための、一つの判断材料が「年収の何倍か」というポイントです。

年収の7~10倍程度まで借りられる

一般的には、年収の7~10倍が借入額の目安とされています。

例えば、年収が400万円であれば、借入額の目安は2,800万円~4,000万円となります。

ただし、実際の「いくらまで借りられるか」は金融機関が個々で判断するもの。

年収以外にも多くの判断材料を元に、限度額が決められます。

とはいえ、いくらまで借りられるのかを把握しておかなければ、住宅購入の目安が付きにくいものです。

限度額を把握するためのポイントとして、年収以外にも「審査金利」と「返済比率」があります。

思ったよりたくさん借りられるんだね!

審査金利とは

審査金利

金融機関が住宅ローンの借入限度額を計算するうえで適用する金利

一般的に、実際に適用される金利よりも高めに設定されている

審査金利は基本的に公開されておりませんが、3~4%で設定されている金融機関が多いと言われています。

実際に適用される金利が1~2%程に対して、審査金利は高い水準でチェックされるのです。

将来の金利上昇などでも返済できるかを厳しくチェックするためだワン!

この審査金利を元に、年間の返済額を計算し「返済比率」をチェックします。

返済比率とは

返済比率とは年収に占める返済負担額の比率のことを言い、「返済負担率」と呼ばれる場合もあります。

返済負担率の計算方法

返済比率(%)=年間の返済総額÷年収×100

一般的には、多くの金融機関で30%~35%が返済比率の目安です。

仮に、年収400万円の場合、年間の返済総額が120万円~140万円に収まるようにするのです。

ただし、実際に返済比率が30%を超えると生活費への負担がかなり大きくなる場合があります。

住宅ローンの理想的な返済比率は家庭ごとに異なりますが、一般的には20~25%程度が目安と考えるとよいでしょう。

理想的な返済比率は状況や考え方で変わるよ!

借入限度額の計算方法

審査金利と返済比率について理解できたよ。

「審査金利」と「返済比率」の設定が分かれば、どれくらいまで借入れられるかが計算できます。

具体的な借入限度額については、以下で年収別にシミュレーションしていくので参考にしてみてください。

ただし、「借入できる額」と「無理なく返せる額」は異なります。

いくらまで借りられるのかだけでなく、返済の負担はどうなのかまでしっかりと計画を立てて検討するようにしましょう。

【年収別】借入限度額シミュレーション

【年収別】借入限度額シミュレーション

どれくらい借りられるのか目安を知りたいな!

ここでは、年収別に借入限度額をシミュレーションしていきます。

一般的に、借入限度額は次の計算式で求められます。

借入限度額=(年収×返済比率÷12ヵ月)÷「100万円を審査金利で借りた場合の毎月の返済額」×100万円

とはいえ、審査金利と返済比率を後悔している金融機関はほとんどありません。

一方、フラット35は審査金利=店頭金利として借入限度額を計算できます。

フラット35とは?

住宅支援機構が提供している固定金利タイプの住宅ローン

ここでは、以下の前提条件で年収別の借入限度額をシミュレーションしていきたいと思います。

  • 審査金利:1.480%(2022年10月時点)
  • 100万円を35年で借入れた場合の毎月の返済額:3,052円
  • 返済比率:400万円未満であれば30%、400万円以上あれば35%

年収300万円の場合

年収300万円での借入限度額を計算していきましょう。

フラット35の場合、年収300万円での返済比率は30%です。

このため、借入限度額は以下のように計算できます。

  • 年間返済可能額:300万円×30%=90万円
  • 月間返済可能額:90万円÷12ヵ月=約7.5万円
  • 借入限度額:7.5万円÷3,052円×100万円=約2,457万円

上記通り、年収300万円の方は約2,457万円まで借入できることになります。

年収400万円の場合

次に、年収400万円の場合を見ていきましょう。

フラット35の場合、年収400万円以上であれば返済比率は35%となります。

  • 年間返済可能額:400万円×40%=160万円
  • 月間返済可能額:160万円÷12ヵ月=約13.3万円
  • 借入限度額:13.3万円÷3,052円×100万円=約4,358万円

年収400万円の場合は、約4,358万円まで借入できる計算です。

年収400万円を超えると返済比率が大きくなって借りられる額が一気に増えるね!

年収500万円の場合

最後に、年収500万円の場合をみていきましょう。

  • 年間返済可能額:500万円×40%=200万円
  • 月間返済可能額:200万円÷12ヵ月=約16.6万円
  • 借入限度額=16.6万円÷3,052円×100万円=約5,439万円

よって、年収500万円の場合は、約5,439万円まで借入できるのです。

借入可能額は年収以外でも判断されるのであくまで目安だワン!

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実際に借りている人の平均年収倍率はいくら?

実際に借りている人の平均年収倍率はいくら?

他の人は一体どれくらい借りているのか気になるな! 毎月の負担が減るなら嬉しいね!

ここでは、実際の借入額のデータを見ていきましょう。

フラット35を提供している住宅金融支援機構の「2022年度フラット35利用者調査」では、購入した借入額などのデータを公表しています。

以下では、「注文住宅」「建売住宅」「新築マンション」ごとに見ていきます

注文住宅

項目詳細
所要資金(全国平均)3,572万円
世帯年収平均594万円
年収倍率6.8倍
返済負担率20.8%

建売住宅

項目詳細
所要資金(全国平均)3,605万円
世帯年収平均557万円
年収倍率7.0倍
返済負担率23.1%

建売住宅は年収に対する返済負担率が大きいんだね!

新築マンション

項目詳細
所要資金(全国平均)4,528万円
世帯年収平均789万円
年収倍率7.2倍
返済負担率21.7%

上記から住宅ローンの借入額は年収の5~7倍ほどが目安といえるでしょう。

また、それぞれの物件で8~19%程を頭金として用意しており、住宅購入額の8割ほどを住宅ローンで賄っているという結果も出ています。

ただし、所要資金などは地域によっても大きく異なります。

首都圏や近畿圏では全国平均を上回る結果も出ており、借入額も世帯の事情によって異なるものです。

実際の借入の際には自分に適した額で計算することが大切だワン!

さらに詳しくは「住宅ローンの平均借入額はどのくらい?自分に合った住宅ローンの見つけ方を解説」をご覧ください。

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住宅ローン借入額は年収の何倍がいいの?

住宅ローン借入額は年収の何倍がいいの?

実際いくらくらい借りるのがいいんだろう?

住宅を購入する際、いくらまで借入れられるかは重要なポイントですね。

「2,800万円まで借入できるから貯金の300万円と合わせて3,100万円の家を買おう!」と計算する方も多いでしょう。

しかし、実際に家の資金計画を立てるうえでは、単純に「年収の何倍まで借りられる」は判断基準にするのはおすすめできません

借入限度額で借りると返済が厳しくなりやすい

先述のシミュレーションを見てみると、年収400万円の人では約4,358万円まで借り入れできます

しかし、借入できる額と負担なく返せる額は異なるものです。

仮に4,300万円を35年、金利1.48%で借入れた場合の返済額で見てみましょう。

  • 返済額(毎月):131,238円
  • 返済総額:55,119,960円

年収400万円の場合、税金や社会保険料を考えると、月の手取り額は25~30万円程度でしょう。

その収入から住宅ローンを13万円返済すると、残りは12万円~17万円となってしまうワン!

12万円~17万円から食費や水道光熱費、子供の学費などを捻出しなければならないのです。

また、収入は常に一定の金額を得られるわけではなく、突発的な支出など上下するものです。

万が一の備えを手元に残せるように、余裕をもって住宅ローンの返済額を計画する必要があります。

手取りから返済額をシミュレーションしよう

年収って手取りとは違うの?

基本的に「年収」というと、社会保険料などが差し引かれる前の総支給額を指し「額面年収」とも呼ばれます。

年末に受け取る源泉徴収票の「支給額」に該当するのが年収だワン!

しかし、実際には年収から社会保険料や所得税・住民税などが差し引かれた額が手元に入ります

この実際に手元に入るお金が手取り額です。

そのため、額面年収だけで返済プランや借入額を計算していると、実際の支出計画と大きく異なることになります。

返済計画を立てるうえでは、額面年収ではなく手取り額で返済額をシミュレーションして計画を立てるようにしましょう。

返済比率の目安は20%~25%程度

住宅ローンの理想的な返済比率は、手取り年収の20%と言われ、高くても25%以下が良いとされています。

仮に、手取り額が年間310万円なら、年間の返済額は62万円(毎月約5.2万円)に収めると返済の負担を軽減できるでしょう。

でも、年間の返済額の含まれるのは住宅ローンだけじゃないよね?

住宅ローンの他にも、自動車ローンや教育ローン、その他借り入れなども含めた全ての返済額を元に計算します。

金融機関の審査時にも他の返済を含めた額で計算されているため、審査前にはできるだけ他のローンを返済しておくようにしましょう。

住宅ローンはローンの中でももっとも低金利なんだワン!

実際に適した借入額は状況によって異なる

いったいいくら借りればいいのか悩むな…

実際にいくら借りるのがベストなのかは、それぞれの事情によって異なります。

年収だけでなく、希望する地域や家族構成・用意できる頭金額や親からの援助の有無など事情はそれぞれ。

また、毎月の負担が大きくても返済を早期で終えたい人や毎月の負担を減らしたい人など返済への考え方も異なるものでしょう。

個々の事情や将来のライフイベントなどに応じて、あなたにぴったりの借入額を見つけることが大切です。

住宅ローンはプロに相談するのがおすすめだよ!

住宅ローンはこの先30年や35年といった長期に渡り返済し続けるものです。

適切な額で住宅ローンを組んでいないと、返済の負担が大きく家計が破綻してしまう可能性もあるので注意が必要です。

自分にどんな住宅ローンが適しているかの判断に悩むなら、一度プロに相談することをおすすめします。

モゲチェックで最適な住宅ローンを見つけよう

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モゲチェックは、住宅ローンに関する情報を提供している大手の住宅ローンポータルサイトです。

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運営会社株式会社MFS
設立2009年7月
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住宅ローンを提供している金融機関は全国に数多くあります。

その中から自分にぴったりの住宅ローンを選ぶとなると、金融機関選びだけでもかなり手間や時間が掛かるものです。

また、金利はわずか数%でも返済額に大きな差が生まれるので、少しでもお得に借りられる金融機関を慎重に選ぶ必要があります。

そんな時に活用したいのが、モゲチェックの金融機関比較です。

金利タイプごとに金融機関ランキングを提供しているので、お得に借入できる金融機関が簡単に分かります。

また、借入可能額のシミュレーションもサイト上で簡単にできるので、借入額の参考にするとよいでしょう。

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モゲチェックでは、住宅ローンの専門知識をもったプロに相談することも可能です。

返済プランの希望や資産状況などに応じて、最適な金融機関を提案してくれます。

  • 金利タイプをどう選べばいいのか悩んでいる
  • 団信って?
  • この金融機関はどうだろうか?

上記のような相談もできるので、住宅ローン選びに悩んだ際にも相談するとよいでしょう。

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さらに詳しくは「モゲチェックは怪しい?口コミ・評判や利用するメリットなど解説」をご覧ください。

【まとめ】自分に合った借入額を見つけよう

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住宅ローンの借入額についてよく分かったよ!まずはモゲチェックでシミュレーションしてみるね!

最後にこの記事の重要なポイントをまとめます。

  • 住宅ローンは年収の7~10倍が目安
  • 借入限度額で借りるのではなく返済できるかどうかで判断するのが大切
  • モゲチェックで限度額をシミュレーションしてみよう

住宅ローンを検討しているなら、まずはモゲチェックで借入限度額をシミュレーションしてみることから始めてみるとよいでしょう。

適切な住宅ローン借入額と商品をしっかり比較・検討しようワン!

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