・大学生でも投資ってできるの?
・投資スタイルに悩んでいるよ…
このようなお悩みにお答えします。
この記事の結論
- 投資はチャートだけでなく、業績や成長性など様々な要素を見て判断する
- 自分の身近にある業界の企業をまずは見て、独自の強みがあるところを探す
- 投資は必ず余剰資金で行い、計画性を持つ
- 学生におすすめなのはつみたてNISA、自己投資も忘れないように!
「投資を始める大学生が増えている」と聞きつけた いろはに投資編集部。
そこで、日本最大の学生投資連合「USIC」の協力のもと、実際に投資をしている大学生に記事を書いてもらいました。
著者プロフィール
はじめまして!
都内の大学に通っているSです。
今回は学生で投資を始めたい方や、投資初心者の方に向けて私なりの考えを記事に書いていきます。
「投資ってどんなことを注意しながら進めるべき?」「どんな投資の方法があるの?」というテーマについてお伝えしたいと思います。
初心者が抱える疑問にも答えるよ!
私が投資を始めたきっかけ
私は大学入学後から本格的な投資活動を始めました。
私が投資を始めたきっかけは主に2つあります。
- コロナ禍での株価暴落で株式投資の存在を知る
- 両親が株主優待制度を利用していた
将来の資産形成や、自分のお小遣い稼ぎになればと思って投資を始めました。
コロナを機に投資を始めた人は多いよね!
私の投資スタイル
私は今まで以下のような手法を使ってきました。
- 東証一部の大手銘柄で短期のトレード(最長1か月)やデイトレが中心
- 決算よりMACDや移動平均線重視のトレード
- 少額で積み立て投資も実践
超少額からスタートできる積み立て投資は、投資へのハードルも下げてくれるので良いシステムだと思い、活用しています。
長期的な投資にも興味はありますが、どのような会社に投資すれば良いか分からず、現在は短期のトレードが中心となっています。
投資スタイルについては、本記事後半で質問コーナーもあるワン!
現在までの運用結果について
そんな感じで、運用結果はどうなったの?
私の運用結果は以下のようになりました。
- 最初の運用額は80万円程度(親の支援と自分の今までの貯金)でした。
- 投資をスタートして2~3ヶ月はビギナーズラックで約30万円ほど儲けることができました。
この頃は「自分には投資のセンスがあるのかも!」と思いました(笑) - ビギナーズラックが終わってからは、あっという間に利益の30万円がなくなってしまい、プラマイゼロとなりました。
結局、自分の投資に対しての甘さを認識する結果となりました。
そして、最近になってようやく投資の勉強を始めるようになりました。
まだまだ勉強途中ですが、企業分析やチャートの見方について、個人的な分析を繰り返しています。
投資初心者ならではの悩みを質問してみた
今回は「いろはに投資」コラボのせっかくの機会でしたので、Zoomを使って編集部さんに色々と質問をしてみました。
初心者の方に共通するお悩みだと思うので、是非参考にしてみてください。
-
今はテクニカルを参考に株式投資をしているけど、これで良いのでしょうか?
-
テクニカルだけでの購入判断は推奨しません。
もし投資家がテクニカルだけに頼って100%勝てるなら、皆投資だけで生活ができてしまいます。
ですが、実際はそんなことないですよね。そこで投資では自分だけの基準を持つことや、ファンダメンタルズも見ながら購入する企業を決めていくことが大切になってきます。
買う銘柄を決めた上で、「いつ購入するか」などのタイミングをテクニカルも使って判断するというような活用をしましょう。
テクニカルだけでなく、他の指標も参考にした方が良いんだね!
-
デイトレや短期のトレードで利益を出すことは、個人投資家には難しいですか?
-
できないことはないですが、専業投資家でない人には難易度が高くなります。
短期でも利益を出しやすい人は、相場観が分かる+テクニカル分析の力を持ち、即時に売買判断が出来る人です。
かなりの経験と知識が必要になると言っても良いでしょう。また、短期投資の場合は基本的にはチャートの動きを監視できる状態でないといけません。
兼業投資家や学生にはなかなか難しいですよね。そもそも投資は「価値が上がりそうなものにお金を投じて、価値が上がったらリターンを得る」ものです。
そして株式投資は企業に投資をするもの。企業価値を上げるには、早くても1年以上はかかりますよね。
そのため、初心者や兼業の方は「良い企業・企業価値が上がりそう」と判断した企業に対して長期で投資するのが向いていると思います。
あくまでも「投機」と「投資」は区別した方が良いでしょう。
学生は授業もあるし、中々デイトレは難しそうだね…
-
では、成長の見込める会社はどうやって選別できますか?
-
決算はもちろんですが、市場での優位性もチェックしてみると良いですね。
実は業績が赤字か黒字かはあまり重要なポイントではないと思います。
注目すべき点は、市場の中で優位性があるか?参入障壁がないか?ということです。その会社にしか生み出せない特別な技術やサービスがあれば、顧客数も増え、業績も上がり、投資家も増え、企業価値も上がるでしょう。
参考になる資料としては決算説明会資料が挙げられます。
マザーズの会社であれば成長戦略資料が公開されているので、それを参考にするのも良いと思います。また、自分が詳しい業界に投資することも大切だと思います。
と言うのも、自分が理解できない業界だと、「その企業に優位性があるのか」「サービスは流行っているのか」が見えづらいからです。例えば学生であれば、「最近の就活サービスはオファー型をみんな使っているなぁ」など、自分が普段から触れている(生活にある)サービスに目を向けてみると分かりやすいでしょう。
確かに、自分が普段使うサービスなら良し悪しの判断もしやすいかも!
-
投資はやはりお金が絡んでくるので、メンタルの維持が大変だと痛感しました。
「これは効果的だ」というようなメンタル対策を教えてください。 -
投資でも計画性を持つことが重要です。
まず、投資の目的をきちんと設定しましょう。
資産形成をしたいのか、お小遣い稼ぎをしたいのか、投資を通して社会経済の勉強をしたいのか、などです。そして次に、余剰資金で投資することが大切です。
生活費など必要経費を削ってまで投資をしてしまうと、少し株価が下落しただけでも金銭的に不安になり、ストレスになってしまいます。また、積極的に分散投資も行いましょう。
やっぱり余剰資金で投資するのが大切なんだね!
-
現在学生で投資に充てられる資金が少ないです。どうすれば分散投資できますか?
-
充てられる金額が少ないなら、つみたてNISAから始めることをお勧めします。
つみたてNISAであれば毎月数千円で投資が出来るため時間分散もでき、投資対象も投資信託のため、投資先の分散も可能です。
つみたてNISAについて詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
インデックス型の投資信託であれば0.1%程の手数料でアメリカ株など幅広く投資ができるので、学生にもおすすめです。
当社のインターン生でも、つみたてNISAを使っている学生が多いですよ。
投資信託なら投資へのハードルが下がるんだね!
-
最後になりますが、学生でも投資はやはり必要だと思いますか?
-
はい、必要なことだと思います。
「お金を増やす」という意味だけでなく、投資をすると経済や金融の知識が必要になるため、自然と知識量アップにもつながります。
就活の時にも金融や経済の知識がある方が印象は良いですし、企業の決算書が読めるのは大きなアドバンテージになります。
例えば、皆さんが会社を見るときは福利厚生や年収だけで会社を選ぶかもしれません。
それが投資をすることで「企業の成長性」にも意識が向いたりします。以上は金融投資の話ですが、実は学生にとって一番大切なのは「自己投資」です。
もちろん貯金や金融投資をするのも大切です。
しかし、そもそも収入が大きくないと投資もできないですよね。そのため、まずは自己投資をして将来の収入を上げられるようにしましょう。
本を読む、旅行に行く、留学する、様々な業界でインターンをする、常に新しいことを学ぶ、など積極的に自己投資するようにしましょう。
20代の自己投資が、金融投資の何百倍も大きなリターンをもたらしてくれますよ。
まずは自己投資をしっかりやって、余剰資金は投資信託などに投資してみよう!
【簡単】大学生が投資を始めるには?
私は株式投資を主にやってきましたが、忙しい大学生活で株式投資をやり続けるのは大変です。
最近では投資信託やロボアドバイザーなど、あまり時間をかけずに投資が出来る仕組みもあるので、それぞれ簡単に解説します。
投資信託
投資信託とは、多くの投資家から集めた資金を、投資家の代わりに資産運用のプロが投資・運用する金融商品です。
私たちが投資信託を購入することで、ファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロにお金を預けられます。
ファンドマネージャーは投資家の代理で株式や債券などに分散させて運用し、得られた収益が投資家に還元されるのです。
インデックスファンドとアクティブファンドがあるワン!
Q&Aでもあった「つみたてNISA」は投資信託を毎月コツコツ購入する仕組みなので、手間をかけずに分散投資が出来ます。
つみたてNISAは税金的にも大きなメリットがあるので、最初の一歩としてかなりおススメです。
\つみたてNISAを始めるなら/
ロボアドバイザー
ロボアドバイザー(ロボアド)投資はAI投資とも言われ、私たち投資家の代わりに資産運用を自動でしてくれたり、アドバイスをしてくれるサービスです。
手間も時間もかからずスマホから簡単に投資できるので、忙しい大学生や投資初心者におすすめです。
人気のサービスとしては、CMもよくやっている「WealthNavi」や実績豊富な「ROBO PRO(FOLIO)」が挙げられます。
例えばWealthNaviは11,000もの銘柄に自動で分散投資をしてくれたり、税負担を軽減する自動税金最適化機能を搭載しているなど、かなり使い勝手がいいサービスです。
手数料も年1.1%(税込)と、ロボアドの中では標準的だよ!
「とりあえず投資を始めてみたい」という学生は、ロボアドサービスを活用してみるのもおススメです。
\運用者数No.1/
【まとめ】投資のお悩みを解決
以上、私の投資スタイルやお悩み、その回答をご紹介致しました。
最後に、本記事の重要な点をまとめてみましょう!
- 投資はチャートだけでなく、業績や成長性など様々な要素を見て判断する
- 自分の身近にある業界の企業をまずは見て、独自の強みがあるところを探す
- 投資は必ず余剰資金で行い、計画性を持つ
- 学生におすすめなのはつみたてNISA、自己投資も忘れないように!
投資は難しいこともあるけど、まずはこれらを徹底してみよう!
今回、この記事の作成を通じて、私自身も今までの投資について振り返ることができました。
投資を「ただ利益を得るための手段」として見ることもできます。
しかし、経済やお金に対しての知識をつけるという意味でも、投資は重要なものであると気付くことが出来ました。
また、自分が就職したい分野の企業を分析すれば、自己投資にも金融投資にもなり、ダブルでメリットが生まれると思いました。
私も今一度自分が投資をする目的は何か、興味のある分野をさらに調べて、投資についての知識を深めていこうと思います!
あわせて読みたい
※本記事はあくまでも著者自身の投資スタイル、経験、考えを記したものです。そのため、特定の投資手法や銘柄を推奨するものではありません。
※本記事は大学生や特定の方々に対し投資を推奨、勧誘するものではございません。投資の判断は自己責任で行いましょう。