2024年から新NISAが始まりましたが、同時にジュニアNISAは廃止になってしまいました。
ジュニアNISAの口座を活用し、将来の子供の学費を貯めようと考えていた方も多いでしょう。
果たして新NISAで積立投資を行い、子供の学費を準備することは可能なのでしょうか。
今回は新NISAで20年間積立投資を行ったら、子供の学費を用意することができるのか解説していきます。
学費はいくらかかる?
まず、子供の学費がいくらかかるのか計算してみましょう。
幼稚園から高校までの学費をまとめると、以下の表の通りです。
公立 | 私立 | |
---|---|---|
幼稚園 | 49万5,378円 | 92万6,727円 |
小学校 | 211万5,396円 | 1,000万1,694円 |
中学校 | 161万6,397円 | 430万9,059円 |
高等学校 | 153万8,913円 | 316万3,332円 |
計 | 576万6,084円 | 1,840万812円 |
学費の総額は、幼稚園から高校まで全て公立校の場合は約577万円、全て私立校の場合は約1,840万円かかることが分かります。
では、大学の学費はどうでしょうか。
入学料 | 授業料など | |
---|---|---|
国立大学 | 28万2,000円 | 214万3,200円 |
私立大学 | 入学料 | 授業料など |
---|---|---|
文科系学部 | 22万5,651円 | 385万3,364円 |
理科系学部 | 25万1,029円 | 526万932円 |
その他学部 | 25万4,836円 | 481万9,104円 |
平均 | 24万3,838円 | 464万4,466円 |
※医歯系学部を除く
上のデータを基に計算すると、大学4年間で平均して以下の学費が必要となることが分かります。
- 国立大学:242万5,200円
- 私立大学:488万8,304円
今回の記事では“20年間”積立投資を行う想定のため、大学の学費を貯められるか検証していきます。
新NISAでのつみたてシミュレーション
続いて、新NISAで積立投資を行うシミュレーションをしてみましょう。
ここでは、新NISAで人気のある投資信託である全世界株式・S&P500と日経平均株価の過去20年の利回りを元にシミュレーションを行います。(2024年6月末時点)
つみたてシミュレーション
※信託報酬:0.1%
想定年利で、毎月均等に投資し続けた場合を仮定しています。 実際には、投資信託の年利(運用益)は変動いたしますので、あらかじめご留意ください。
2024年以降のNISA制度では年間360万円、生涯で1,800万円までの投資額(元本)に対する利益が無期限で非課税となります。
本シミュレーションは、将来の運用成果を約束するものではなく、特定の金融商品の取引を推奨し、勧誘するものでもありません。情報の正確性には万全を期しておりますが、その内容の正確性、完全性、信頼性等を保証するものではありません。
毎月の積立額を1万円とし、利回りを全世界株式の10.6%と設定すると、20年後には821万円になることが分かります。
したがって、新NISAで大学4年間の平均総額を貯めることができると言えるでしょう。
利回りはあくまで過去のものだから、今後はどうなるか分からない点には注意だワン!
利回り毎のシミュレーション
ここでは、利回り毎・期間毎にシミュレーションしてみます。(信託報酬・手数料は加味していない)
利回り3%の場合
毎月の積立金額 | 10年後 | 15年後 | 20年後 |
---|---|---|---|
1万円 | 139万円 | 226万円 | 326万円 |
3万円 | 419万円 | 680万円 | 984万円 |
利回り5%の場合
毎月の積立金額 | 10年後 | 15年後 | 20年後 |
---|---|---|---|
1万円 | 139万円 | 226万円 | 326万円 |
3万円 | 465万円 | 801万円 | 1,233万円 |
このように、利回りが低くても大学の学費を貯めることは可能です。