いろはにマネー編集部で働き始めた大学生のインターンが、“投資知識ゼロ”の時に読んで知識をつけることのできた本より、年末年始の読書におすすめの2冊を厳選してご紹介します。
「2024年こそは投資を始めてみたい…」「投資を始めてみたけど、もう少し知識をつけたい…」という方は、是非2冊を読んでみましょう。
- 『東大生が学んでいる一生役立つ「株」の教科書』(SBクリエイティブ) 著:伊藤潤一
- 『お金は寝かせて増やしなさい』(フォレスト出版) 著:水瀬ケンイチ
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後編となる本記事では、「お金は寝かせて増やしなさい」を紹介します。
本記事では一部を要約して書いているため、興味を持ったら是非本を購入して読んでみましょう。
前編では「東大生が学んでいる一生役立つ「株」の教科書」を紹介しているので、前編の記事も是非ご覧ください。
『お金は寝かせて増やしなさい』
著者は水瀬ケンイチ氏。
インデックス投資歴15年の筆者が、徹底した個人投資家の目線からインデックス投資の良さを分かりやすく解説しています。
投資信託やインデックスファンドとは何なのか。
資産配分や投資をする際の心の持ちようなど、幅広い事柄について書かれています。
「これから積み立て投資を始めてみたい」、「とりあえず始めてみたがよく分からない」という方におすすめの本です。
この本を読んだインターン生からは以下のような声がありました。
投資初心者でも理解しやすく、すらすら読めた。
体験談をもとにした解説がとても面白かった。
投資を始めるいいきっかけになった。
インデックス投資が1番良い
筆者は、投資で試行錯誤する中でインデックス投資が1番良いという結論に至りました。
その理由は3つです。
- 手間がかからないから
- 実は世界標準のスタンダードな投資手法だから
- お金の基礎知識として日常生活に役立つから
ここでいう「インデックス投資」は、世界中に分散したインデックスファンドを積み立てて長期保有することを指します。
インデックスファンドって何?
インデックスファンドは日経平均株価やS&P500などの各指標に連動する運用成果を目指す投資信託です。
対して、アクティブファンドはインデックスを上回る成果を得られるよう専門家が投資先や売買のタイミングを判断して運用する投資信託になります。
ですが、アクティブファンドが実際にインデックスよりも成果が良いのかと言われるとそうではありません。
アクティブファンドの70~80%がインデックスの運用成果に負けているという結果が出ています。
インデックスファンドは楽に積み立てができ、運用成果も良いんだね!
リスク許容度を知る
筆者いわく、インデックス投資で一番大切なことは自分のリスク許容度を知ることです。
リスク許容度とは投資家の許容できるリスクの範囲のことで、資産運用で発生する損失を1年間でどの程度受け入れられるかの度合いを指します。
どうやってリスク許容度を決めればいいの?
具体的な許容範囲の設定方法としては以下のものがあります。
- 年間の貯蓄可能金額の範囲内
- 公的年金を運用するGPIFが追っているリスクの範囲内
また、最大損失額は投資金額×(期待リターン-(2×標準偏差))で求められるとされています。
この損失額とリスク許容度を照らし合わせて資産配分を考えることが重要です。
リスク許容度については本記事のみだと理解が難しいかもしれないので、是非本も読むようにしましょう。
保有するインデックスファンドを売らずに我慢するための心構え
株価は下がるばかり。売った方がいいの、、?
投資では一時の資産の増減に一喜一憂してしまうため、ただじっと待つことは思いのほか大変です。
株価が大暴落したときに資産が目減りしていくのを見て、積み立て投資を続けていくのは容易ではありません。
ここでは、投資した資産がリーマンショックで半分ほどまで減ったことのある筆者が紹介する、損失で慌てふためかない方法を2つ紹介します。
- 資本主義経済の拡大再生産を信じる
- 平均回帰性の力を信じる
ではそれぞれ見ていきましょう。
資本主義経済の拡大再生産を信じる
ここ200年間で各国の株式の実質トータルリターンは右肩上がりとなっています。
例えば米国株は70万倍にもなっており、このような右肩上がりは資本主義経済が拡大再生産であることに起因します。
人々の豊かになりたいという欲望はまさに資本主義経済の根幹をなし、豊かさを求める限り株価は上がり続けるというわけです。
平均回帰性の力を信じる
平均回帰性とは短期的にランダムに発生しているように見える事象でも長期的には平均値に収束していく性質のことを言います。