毎週月曜日に更新する『投資初心者向け注目ニュース』では、いろはにマネー会員様に向けて、先週の振り返りや今週の注目トピックを分かりやすくお伝えします。
今週も、いろはにマネー編集長の曽根原がお届けします!
①iPhoneにChatGPTを搭載!?発表を受けAppleが時価総額一時首位に
6月10日、米アップルが自社開発の生成AI「Apple Inteligence」をiPhoneに搭載することを発表しました。
同時に、米オープンAIの「Chat GPT」との連携も発表し、一部サービスはチャットGPTが対応する予定です。
チャットGPT機能を使用する際には、利用者に許可を得た上かつオープンAIには情報を渡さずに対応するそうです。
ティム・クック最高経営責任者はアップルインテリジェンスについて、「生成AIで製品を新たな高みに持っていく。(AIが)あなたを理解し、パーソナルな機能を提供する」と説明しました。
また、同AIについてアップルだけが提供できるAIということも打ち出し、自信が見られます。
今秋からの次期OSに一部搭載するそうです。
今期の開発者会議では、他にも発表がありました。
メールから情報を抽出してSiriが答えられるようになったり、通知に優先順位をつけたり、メールの返信文を提案したりと、AIを利用したさまざまな新機能が登場します。
次の図表は、アップルが発表した主な内容をまとめたものになります。
発表の直後は市場の見方は厳しかったですが、iPhoneの買い替えサイクルが進むだろうと徐々に評価され、6月12日には一時時価総額世界1位になりました。
以下の画像は、過去1年半のアップルとマイクロソフトの株価を比較したチャートです。
2024年に入ってからの差の開き方が激しいですね!
2023年まではアップルもマイクロソフトも同じように推移していましたが、2024年に入ってからマイクロソフトに引き離されています。
これには、次のような理由があります。
- Apple製品の売り上げ低迷
- Microsoft「生成AI」で大成功
主力商品であるiPhoneやMacBookの売り上げが低迷し、そのまま株価に影響。
成長分野であると思われたAppleWatchシリーズの新機種も、搭載機能の特許争いに負けて大きな打撃を食らいました。
また、新商品「Apple Vision Pro」も価格が約50万円とかなり高級なことから一般層への普及は難しくなかなか浸透していません。
そんな中、今回アップルも生成AIをiPhoneに搭載することを発表し、株価を伸ばしました。
アップル株は7%上昇した11日に続いて、12日には3%高で終え、2日続伸です。
未だマイクロソフトとの差はあるものの、アップルとオープンAIの提携がどのように進むのか今後の動向に注目したいですね。
G7サミット開幕!岸田首相、ゼレンスキー大統領とも対面
6月13日から15日にかけて、イタリア南部プーリア州でG7サミットが開催されました。
G7とは?
アメリカ、日本、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、イギリスの7か国及び欧州連合(EU)が参加する枠組のこと。
G7会議では議長国が外部ゲストを招くのが慣例で、G7メンバー以外の招待国や国際機関などが参加することもある。
毎年開催されており、去年は広島で行われていましたね!
2024年のG7サミットの議題は次の通りです。
- アフリカ、気候変動、開発に関する討議
- ウクライナについてのセッション
- 移民、インド太平洋、経済安全保障に関するセッション
- 地中海、エネルギー、アフリカに関する議論
- 人工知能(AI)に関する協議