毎週月曜日に更新する『投資初心者向け注目ニュース』では、いろはにマネー会員様に向けて、先週の振り返りや今週の注目トピックを分かりやすくお伝えします。
今週も、いろはにマネー編集長の曽根原がお届けします!
エヌビディア決算が強い!今から投資して間に合う?
5月22日、エヌビディアは決算を発表。発表後の時間外取引で株価は初めて1,000ドルの大台を記録しました。
以下は、ここ5日間のエヌビディア株価の値動きです。
すごいチャートですね!
23日の終値は前日終値より9.3%アップの大幅上昇を見せ、1037.99ドルを記録しています。
時価総額は約2,200億ドル増加し、2兆5,000億ドル超を記録しました。
22日の通常取引終了時点でエヌビディアの株価は年初から約2倍にまで上昇し注目されていましたが、その期待を裏切らない発表でした。
エヌビディアの主力であるデータセンター部門の売上高推移を見てみると、如何に驚異的な上昇を見せたのかが分かります。
AIインフラストラクチャを大規模に展開していることが、データセンター部門の堅調な成長をけん引しています。
こんなにも株価が上昇した背景には、次の6つが考えられています。
- 1Q実績は好調
- 2Qガイダンスも予想上振れ
- 新製品のBlackwellは需要が供給を上回りフル生産中
- 新製品が投入されても旧製品であるH200の購入手控えは見受けられず、需要が供給を上回っている
- 1.5倍の増配
- 10対1での株式分割
これらの好条件がそろい、株価を押し上げたといえるでしょう。
株式分割とは?
- 既に発行されている株式について、1株を2株に、1株を10株に、など分割すること
- 発行済み株式数は増えるが、株価も同時に変わるため、時価総額は変わらない
- 1株あたりの株価が下がることで投資するハードルが低くなり、個人投資家が買いやすくなる
例えば…
1株10,000円の株が10分割されると、1株1,000円となります。
既に1株持っている投資家は分割により10株持つことになるので、合計の価値は変わりません。
日本でもエヌビディア株は人気?
ズバリ、エヌビディア株は日本の投資家からも大人気です。
以下の画像は、日本経済新聞掲載の「NISA口座経由 海外個別株の購入額ランキング」です。
余談ですが、「投資を少しレベルアップしよう」という人は日経新聞(ネット版)を毎日見るのがお勧めです。
無料会員でも色々と情報が見れますよ。
エヌビディアの購入額は46億円で、2位のバンガード・米国高配当株式ETFに25億円もの差をつけています。
海外個別株投資において、圧倒的な人気を誇っているのです。
とはいえ、NISA口座での個別株投資に絞ってみると、国内株が9割、海外株は1割と未だ少ないです。
これは、為替リスクや時差、情報の集めにくさなど初心者へのハードルの高さが原因と考えられます。
新NISAに続いて、iDeCoも改正される!?
今週、iDeCoの掛け金上限引き上げを政府が検討していることが明らかになりました。
正式には2024年の公的年金財政検証にあわせて結論が出るようです。
今年の新NISAに引き続き、資産形成制度の拡充が進展しそうですね。
これまでは、掛け金の上限が次のように職種別に定められていました。
自営業者以外の人にとっては月額2万円程度しか投資できないため、投資枠に少なさを感じている方も多かったでしょう。