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【注目ニュース4/15】①4月は株が売られやすい?ある行事が関係…②円相場1ドル153円台で34年ぶりの安値!円安の要因と影響は?

毎週月曜日に更新する『投資初心者向け注目ニュース』では、いろはにマネー会員様に向けて、先週の振り返りや今週の注目トピックを分かりやすくお伝えします。

今週も、いろはにマネー編集長の曽根原がお届けします!

監修者:曽根原 大介
監修者:曽根原 大介

上智大学 外国語学部卒業。在学中に米 San Diego State University ファイナンス学部に留学。FP3級保持。
2019年より株式会社インベストメントブリッジにて投資家向けWebサイトの運営や上場企業のIRコンサルティングを手掛け、現在は社長室 室長。
学生・新卒向けの金融教育活動も実施。日本株やアメリカ株、NISAの投信積立、仮想通貨などに7年以上投資している。

4月は株が売られやすい?ある行事が関係…

4月の第1週には期初の益出し売りが出やすいため、株が売られやすいと言われます。

今年度の信託銀行の売越額は過去最高の7,887億円で、期初の益出し売りが信託銀行経由で活発に行われたと考えられます。

そもそも期初の益出し売りって何?

期初の益出し売りとは?

「益出し売り」とは国内の機関投資家が、売却すれば利益が出る保有株を売ること。

毎年、新たな会計期間に切り替わる4月と下半期が始まる10月の第1週に行われる。

期初の益出し売りには、機関投資家にとって以下のような理由があります。

  • 新年度が始まった直後に利益を出すことで、気持ちに余裕ができる。
  • そもそも年度末のタイミングで損益を確定しないといけない場合も。
  • 年度の後半に向けての運用がしやすくなる。

他者よりも先に売ることで利益を大きくしたいので、期初の益出し売りの勢いは激しく、株価は下落しやすいです。

日経平均の上昇が続いたこともあり、今年度は例年と比べて期初の益出し売りは多かったと言われています。

日経平均株価の変化をグラフで見てみましょう。

4月に入って株価が下落したことが分かります。

ただし、期初の益出し売りのピークが過ぎた後には良い材料もあります。

急落後の株価の上昇が期待できる材料の1つに、今回はラマダンを取り上げてみたいと思います。

ラマダンとは、イスラム世界で使われるヒジュラ暦の第9月(2024年は3月11日~4月9日の期間)のことで、イスラム教徒はこの期間、断食を行います。

この期間中は、ビジネス活動の停滞に伴ってオイルマネーの資金流入が減少しており、ラマダンが明けると一転してオイルマネーの動きが活発になるとされています。

ラマダン明けは日経平均が上がりやすいですが、今のところはぼちぼちですね。

ところで、個人投資家も「期初の益出し売り」ってやった方が良いのかな?

個人投資家は、上記のように期初の益出し売りを行って利益を確定させる必要はありません

機関投資家は毎年決算を締めなければならないので、その年度の収益を認識するために保有株の利益を確定させます。

対して、個人投資家は特定の時期に利益を確定させる必要はないため、より中長期的な視点をもって投資に取り組むことがポイントです

円相場1ドル153円台で34年ぶりの安値!円安の要因と影響は?

11日、ニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル153円台を記録しました。

これは1990年以来およそ34年ぶりの安値です。

なんでこんなに円安が加速しているの!?

円安が加速した最大の要因は、米長期金利の利下げ開始が遅れていることです。

米連邦準備理事会(FRB)が早ければ6月にも利下げを開始すると想定されていましたが、その可能性は下がりました。

3月の米消費者物価指数が前年同月比3.5%と、予想を上回る伸びを見せているためです。

では、円安によるメリットには何があるでしょうか。


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