毎週月曜日に更新する『投資初心者向け注目ニュース』では、いろはにマネー会員様に向けて、先週の振り返りや今週の注目トピックを分かりやすくお伝えします。
今週も、いろはにマネー編集長の曽根原がお届けします!
新NISAで人気のオルカンが純資産総額2兆円を突破!
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が純資産総額2兆円を突破しました。
このファンドは「オルカン」の略称で親しまれていますね!
オルカンとは?
オルカンは、全世界の株式に国際分散投資できるインデックスファンドです。
以下の図表のような比率で、先進国23か国と新興国24ヵ国の銘柄を組み入れています。
全世界株ではありますが、先進国メインで、フロンティア市場やスタンドアローン市場などは一切含んでいません。
フロンティア市場・スタンドアローン市場とは?
フロンティア市場
先進国・新興国という区分を超えた新しい概念。
バングラデシュやクウェート、カタール、ナイジェリアなどの中東・アフリカ地域が主な投資先。
スタンドアローン市場
流動性が極めて低い市場。投資適格ではない、新興国以下の市場。
アルゼンチンやジャマイカ、ブルガリア、ウクライナ、ジンバブエ、レバノンなどが含まれています。
これらの市場はハイリスクだから、含まれていないのは安心ですね!
また、オルカンは時価総額上位70%に入る大型株と、中位15%に入る中型株だけを対象とした2,900銘柄以上に投資しています。
このように、オルカンは投資に適していない国やリスクの高い小型株には無理に投資をしていないため、初心者の人でもリスクを抑えて投資ができます。
資金流入で純資産総額・人気が増加中!
2023年4月14日に純資産総額1兆円に達してから、10か月足らずで2兆円にまで増加しました。
今月9日には昨年12月の月間流入量とほぼ同額の1,000億円が流入し、それ以降も1日200億円以上の流入が続いています。
新NISAの始まりを受けて、ネット証券経由の資金流入が増加し続けているようです!
楽天証券が発表している積立設定ランキングをご覧ください。
オルカンは現在1位に入っており、今後の資金流入にも期待できそうです。
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世界では物価高を上回る賃金上昇中。日本では…?
2023年は世界的に物価高となり、日本もインフレに見舞われましたね。
ですが、2024年はアメリカの利下げ観測もあるなど、インフレは徐々に収まってきました。
この状況下で、各国の名目賃金上昇率は、アメリカが4.3%、イギリスが7.9%、ドイツが6.3%と高水準を出しており、実質賃金をプラスにしました。
各国ではCPIを超える名目賃金の増加により、実質賃金がプラスとなる状態を保っています。
CPIとは?
CPIとは、”Consumer Price Index”の略称で、日本では「消費者物価指数」と呼ばれます。
家計が購入する商品やサービスの価格動向を示す指数で、インフレの度合いを測るための景気動向指数の一部です。
しかし、実は日本だけは実質賃金がマイナスのままとなっています。
日本は他国と比べてインフレ率は緩やかですが、それ以上に名目賃金の伸びが失速しているため、未だ物価高に賃金上昇が追いついていないことが原因です。
2023年、賃上げ率が30年ぶりの高水準を迎えましたが、それ以上にCPIが増加しているため実質賃金はマイナスが続いています。