毎週月曜日に更新する『投資初心者向け注目ニュース』では、いろはにマネー会員様に向けて、先週の振り返りや今週の注目トピックを分かりやすくお伝えします。
今週も、いろはにマネー編集長の曽根原がお届けします!
SBI証券に一部業務停止命令。その影響は??
金融庁は証券取引等監視委員会の勧告を受け、SBI証券に一定期間の一部業務停止命令を出す方針を固めました。
これはSBI証券が主幹事を務めたIPO3銘柄で、不正な株価操作を行っていたためです。
大手証券会社への行政処分は22年10月のSMBC日興証券以来となります。
ただ、業務停止の期間は短く、範囲もIPO株の勧誘・受注にとどまるようです。
個人向けの株や投資信託のネット取引は停止命令の対象外となるため、SBI証券利用者への影響はほとんどないでしょう。
具体的な内容についてはSBIホールディングスのHPにて公開されています。
12月15日の証券取引等監視委員会による勧告を受けてSBIホールディングスの株価は下落していましたが、それ以降上昇を続けていました。
これは新NISAのスタートにあたって利用者が増えたことが要因の一つとして考えられます。
しかし、1月12日の市場では一部業務停止という悪材料が確定したことで株価は反落しました。
来週以降の動向にも注目です。
1月12日時点で、前日比マイナス96円の3,434円で終値を迎えています。
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日経平均33年ぶりに高値更新!
9日の日経平均株価の終値は3万3,763円となり、前週末比プラス385円で、バブル崩壊後の高値を約半年ぶりに更新しました。
その後も上昇は止まらず、12日の終値は1週間前比で2,199.69円高の3万5,577円となりました。
とうとう3万5,000円を超えました。
このような歴史的高値に影響を与えた主な要因は以下の2点が考えられます。
- 米の利下げ観測や新NISAの始まり
- デフレ脱却への見通し
この2点について解説していきます。
米の利下げ観測や新NISAの始まり
米FRBの利下げ観測によって米国株が上昇し、リスクの高い資産への投資を増やす投資家の買いが日本株にも広がりました。
また、中国の不況への懸念感からアジアの中で日本株の存在感が上昇しているのも背景にあるでしょう。
2024年から始まった新NISAによる個人マネーの流入拡大も株価上昇の一役を担っていると思われます。
投資初心者に人気の高配当株や大型株は、日経平均に組み入れられていることが多いです。
デフレ脱却への見通し
賃上げを伴う物価上昇によってデフレ脱却の兆しが見えてきたことも大きな理由です。
日銀のマイナス金利解除が今年始まるのではないかという観測もあり、日本の金融政策の正常化も期待されています。
これに加え、PBR1倍割れ企業による株主還元の拡充といった日本の上場企業の意識改革への期待感も高まっています。
今週の過熱感から、来週は日経平均が下がる展開も考えられます。
初心者の方はこの上昇に飛び込むのではなく、引き続き積立投資を中心に継続していきましょう。
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新NISA、初めて取引した人の人気銘柄は?
2024年から新NISAがスタートしました。
新NISAをきっかけに、新たに株式投資を始める方は多いでしょう。
そこで、SBI証券で初めて取引された人気銘柄のランキングを紹介します。
個別株の現物取引では、大規模な株式分割によって買いやすく、さらに業績も好調なNTT(日本電信電話)が1位となっています。